思い方や考え方の癖を直す。答えは思考の枠の外からやってきます 

思考の癖を変えられない理由

思考の癖というのは誰にでもあります。

変わりたい、今の自分を変えたい、そのために考え方の癖を直したいと思う人は多いのではないでしょうか? しかし考え方そのもの=ものの見方捉え方まで変えようとする人は少ないかもしれません。つまり自分の考え方思い方そのもののベースが正しいか間違っているか、なにか問題があるのかというところまではあまり考えないかもしれません。

普通、自分自身の考え方思い方はそのままで、その捉え方の枠内で自分のものの見方考え方をチェックしています。対象は自分自身かもしれませんが、それを見る根っこの見方は変わっていません。いつもの「自分のものの見方」です。ベースがそのままなので変わらないのです。
それが思考の癖を変えられない理由です。

考えたこと思ったことの内容や結果がいつもネガティブで、なりたい自分にふさわしくないものだとしたら、考え方思い方の「癖」について検討し直したほうがいいかもしれません。

本題に入る前に、じゃぁ、そう言っているおまえはどうなんだと言われそうですが、説明します。

 手のひらの上で遊ぶ

 カウンセラーには「思考の癖」はないのでしょうか?

思考の癖は今現在のあなたの「ものの見方」で変えようとしてもうまくいきません。変えられたとしても限界があります。例えばあなたが思考の癖を変えたくてカウンセラーに相談したとします。そのカウンセラーには「思考の癖」はないのでしょうか?

そんなことはありません。
もしかしたら、カウンセリングをしている人というのは、思考の癖なんかなくって、なにか物事がわかっている人という印象をお持ちかもしれません。

カウンセラーだとしても同じ人間です。同じように「思考の癖」を持っています。

カウンセラーだからといって人より「わかっている」わけではありません。
だから私は相手に言っているようでいて、最初に耳を傾けるべき人は実は私自身だと考えています。だから、わかっていないのは本当はあなたではなく私なのかもしれないという立ち位置でいつもいたいと考えています。

さらにいざカウンセリングを受けようと決意して、あるカウンセラーからアドバイスをもらったりします。そんなときは無意識に相手の方が上だと思いがちです。上から目線で対応されでもしたらなおさらです。アドバイスというものも上から目線を連想させます。どちらもカウンセラーとしてはどうかなって思いますが、そういうケースは残念ながらないわけではありません。この場合も、あなたの「ものの見方」に受けたカウンセラーの「ものの見方」を付け加えただけに終わります。

変わらないからといって気にするのは逆効果

子供の頃からず~っと培ってきた思い方の癖って、やめようとしてもなくなるものではありません。なくなったと思っていても、ある時ひょこっと顔を出します。そのとき捨てたかった思い方考え方に今でもとらわれているんだって気付かされます。
ですから取り入れたい新しい思い方考え方は何度も自分に言い聞かせる必要があります。言い聞かせるからと言って強制では意味がありません。自分に強いるわけではありません。いいなって思う考え方を選択するだけです。

なかなか自分を変えられない、変わらないといって気にしなくてもいいのです。思考の癖は今現在の「ものの見方」で変えようとしてもうまくいかないのですから。気にしてしまうと、変えられない事の方に意識がいってしまいます。これでは逆効果です。悩みというものがなかなか解決しないのは、そういう「いたちごっこ」を自分の中でしてしまっているからです。ではどうすればよいのでしょうか?

ひらめき(インスピレーション)に従ってみてください

変わるためのきっかけは今まで持っていた思考の枠の中からはやってきません。変化できるための「気づき」はいつも思考の枠の外からやってきます。

物事はこういうものだとか、こうとらえるべきと思い込んでいたことが、ふと違うかもしれないという気になったり、自分では思いもつかないような別の何かが閃いたことはありませんか? ハッと気づいたり、脈絡もなくふと浮かんできたりしたことが問題を解決する斬新なアイデアになることがあります。ひらめきによって膠着した状態を打ち破り前に進むことができたことはありませんか。

ひらめき(インスピレーション)を受け取るには、別に難しいことをする必要はありません。考えてしまうと閃きはやってきません。思考はひらめきを妨害してしまいます。

心を開いてひらめきを受け取ると決めてください。そして待ってください。
いつ来るか、どんな形で来るかはわかりません。たまたま耳に飛び込んできた人のおしゃべりかもしれません。ふと目が留まった本や雑誌の中の文字かもしれません。特別なことは何もしなくていいのです。ただ受け取ることに意欲を持つだけです。直感で浮かんだことは無視しないで感じてください。この「ふと」あなたの注意を引いた何かを取り逃がさないことが大切です。

わたしたちの中のエゴの部分はインスピレーションに従うやり方を嫌います。エゴのコントロールが効かなくなってしまうからです。しかしエゴの声に従っていると悩みが深まるだけです。インスピレーションはハイアーマインドからきます。それはあなたに答えをもたらしてくれます。直感と閃きに従うことを選択してください。

Posted by kiyo.I