神々のサンダーボルト──”エレクトリック・ユニバース”が宇宙と神話の謎を解き明かす
- 1. 神話と電気的宇宙論という不思議な組み合わせ
- 1.1. 宇宙は電気的につながっている
- 1.2. 神々の雷電 Thunderbolts of the Gods
- 1.2.1. 神話と科学 Myth & Science
- 1.2.2. 神話の統一性 Unity of Myth
- 1.2.3. 手がかり The Key
- 1.2.4. プラズマ Plasma
- 1.2.5. プラズマは拡張性がある Plasma is Scalable
- 1.2.6. 実験室と空での類似パターン Similar Patterns in the Lab and in the Sky
- 1.2.7. プラズマ、神々とモンスター Plasma, Gods & Monsters
- 1.2.8. 宇宙論 Cosmology
- 1.2.9. 見解の相違 The Disconnected View
- 1.2.10. 宇宙の電気? Electricity in Space?
- 1.2.11. 相対性理論と量子物理学 Relativity & Quantum Physics
- 1.2.12. 磁場 Magnetic Fields
- 1.2.13. 数学的宇宙論 The Mathematical Cosmology
- 1.2.14. ブラックホール Black Holes
- 1.2.15. パルサー The Pulsar
- 1.2.16. 磁力 vs. 重力 Magnetic Force vs. Gravitational Force
- 1.2.17. 太陽 Sun
- 1.2.18. 電気的現象 An Electric Phenomenon
- 1.2.19. コロナヒーティング coronal heating
- 1.2.20. 太陽風 Solar Wind
- 1.2.21. 太陽黒点 Sunspots
- 1.2.22. 核融合モデル Fusion Model
- 1.2.23. 核融合モデルは説明がない Fusion Model, No Explanations
- 1.2.24. 彗星 Comet
- 1.2.25. 彗星の標準的な理論 Standard Theory of Comets
- 1.2.26. 彗星の"ジェット" Comet 'Jets’
- 1.2.27. 彗星テンペルワン Comet Tempel One
- 1.2.28. テンペルワン彗星の微細な塵 Comet Tempel One Finely Divided Dust
- 1.2.29. 彗星と電磁力 Comets & Electromagnetic Forces
- 1.2.30. 電気の力が引き起こす彗星ディスプレイ Electric Forces Induce Cometary Display
- 1.2.31. 彗星の尾を引く金星 Venus with Comet Tail
- 1.2.32. 彗星とカタストロフィー Comets and Catastrophe
- 1.2.33. 交差する INTERSECT
神話と電気的宇宙論という不思議な組み合わせ
古代の歴史や神話に興味をお持ちなら、電気関係の本を調べたり読んだりはしません。書店や図書館に行って電気関係の書棚で古代の歴史や神話の本を探すこともしません。人体や医学の書棚や地質学や化石のコーナーで探すこともありません。
電気的宇宙論は、そうした"非常識"な行為を日常の光景にしてしまうかもしれません。専門分野という垣根を取り払うからです。
電気的宇宙論は実験室でのプラズマ現象と同じものを先史時代に刻まれたペトログリフに見たことから始まったとも言えそうですし、ヴェリコフスキー博士の物議を醸した古代の研究と、それが電磁現象に基づいているという指摘から始まったと言えるかもしれません。さらに100年前に電磁気に注目した物理学者のビルケランドやホルトン・アープ、ハンス・アルヴェーンといった先駆者の功績も忘れるわけにはいきません。
事実、電気的宇宙論は宇宙空間で起きているビックリするような現象を解き明かすのみならず、
──太陽系全体の歴史と起源は、私たちが教わってきたようなものではないこと
火星や金星、月、地球上に刻まれた地形がどのようにしてできたのか?
──隕石の衝突、浸食作用や地殻変動ではなく、放電作用で
化石がどうやってできたのか?
──気の遠くなるような年月を経てではなく、一瞬で
水の不思議な性質、
──情報を記憶し、固体、液体、蒸気を超えた第四の相
──土星の環と衛星の水は、土星の第9衛星を除いて、地球の水と同じ
人体の電気的作用、
──磁場は臓器が機能し自己修復するために必要な電圧を供給する
──筋肉はバッテリーパック
神話を紡いだ動機、
──地球はかつての原始土星=太陽の衛星だった
──比較的最近の過去、先史時代、太陽系内の不安定な時期に惑星が地球に接近してきた
人間の体と意識、
──天体と細胞の様子が似ている
──意識の源と本質とは?
に至るまで、新しい視点を提供してくれます。
電気的宇宙論は森羅万象について、もっと知りたいという意欲をかきたてます。ですが、残念なことに日本ではほとんど知られていないと言っていいかもしれません。
誰でも知ってる電気。お世話になっている電気。
水や空気や太陽を思い浮かべてください。いつもそこにあるので、普段、意識してありがたみを感じないかもしれません。ですが息を止めてみたり、飲み水が泥水しかなかったり、暖かさを運んでくれる太陽が昇らないとしたら、停電したら……
実はなくてはならないものだということに気がつきます。ですが、それが本当は何なのか? あまりにありふれているので、そこに実はとんでもない秘密が隠されているのかもしれないなんて考えません。公認された科学の世界でも重力と同様、太陽や水が実はどういうものか分かっているわけではありません。仮説を既成事実として流布されているにすぎません。ただ存在する、在るから、あえて注意を向けることもないのかもしれません。
ありふれた日常の中に真理を見つけ出す驚きは忘れ去られ、どこか特別なところ、高次元とか悟りとか、特別な所に秘密や真理はあると思いがちです。はたしてそうなのでしょうか?
電気的宇宙論という視点で物質世界から霊的な世界を追求したい
私たちはなんとなく、その内容は理解できていなくてもアインシュタインの相対性理論というものが宇宙を支配する原理だと"知って"おり、ミクロの世界では量子力学というもので説明ができるのだろうというふうに"思って"います。
知ってはいるけれど、その内容は難しすぎて一般人の私たちにはわからないのが実情ではないでしょうか?
で、そこから出てきたいろいろな言葉や概念、ビッグバン、ブラックホール、ワープ、時空間が曲がる、タイムトラベル、並行宇宙、パラレルワールド、映画マトリックスで描かれたような仮想現実、ホログラフィー宇宙モデル、多次元宇宙、次元上昇などなど、まるで既に証明された事実であるかのように様々な仮説、情報が飛び交っています。
よくスピ系の本、ブログなどで量子力学を引き合いに出して、この世界の仕組み、認識の在り方などを説明されている方がいらっしゃいます。別に批判したり否定するつもりはありませんが、なんだかスッキリしないんです。わかるような分からないような。で、何なのよ? 公認の科学の別バージョン?
なんか余計に混乱を意識レベルまで広げてんじゃないの?って思ってしまうことがあります。
特に次元の話になると、高次元とかの話題がよく出てきます。四次元、五次元…… それ、何ですか? 誰にでも分かりやすく説明できますか? もちろん、私も一般的な知識は持っていますよ。
三次元までは空間認識の話が、時間が加わって四次元になり、そこから先は難解な数学的な概念の話になったり意識のレベル?の話になっていきます。次元っていったい何ですか?
時空間がお互いに交わらないように重なってる?
はたまた、次元上昇。
もしかしてスピ版特別意識でないの? と思ってしまうことがあります。言い換えればスピ版エゴ。そこに超常現象やら不思議体験の味付けがされて妙に納得させられるという仕組み。そういう体験は私も経験したことがあるし否定するつもりはありませんが。
言ってみれば、この世の仕組み、メディアを使って嘘を真実であるかのごとき幻想を持たせ、混乱を持込み真実から遠ざけて支配する仕組みに巧妙に組み込まれたスピリチュアル版?って思ってしまいます。
早い話がよく分からないことだらけ。だから自分なりに納得したいので、電気的宇宙論と神話の記事を書いているというわけです。これが正しいと押し付けるつもりはありません。真理は自然の中に日常生活の中に転がっているはずです。うまく表現できないけれど、これが僕の立ち位置です。
宇宙は電気的につながっている
ですから、神話の常識的な解釈とか、物理学の理論がどうだとか、正しいとか間違っているとか、もとから理解できませんので、そういう所には興味はないし争いたくもありません。この世界がどういうふうに成り立っているのか全体像を知りたいだけなのです。
ですが、ある程度、基本的な事柄は知っておかなくては話についていけませんので、そのための記事だということをお断りしておきます。
また、電気的宇宙論という視点からいわゆるスピリチュアルな世界、霊的なエネルギーの世界、占星術の世界、現実の世界を追求していきたいという試みでもあります。
現代科学とその王様宇宙論は重力理論をベースにした相対性理論と量子力学が主流であり基本です。重力理論は一点集中ですからピラミッド型支配と相性がいいです。一神論とも。富も力も一点集中です。
ですが、電気的宇宙論は違います。
例えば、
「空間には、ワープするための余分な次元や、パラレルワールドが存在するような場所はない」
「“ゼロポイント"の真空エネルギーは存在しない」
「時間は普遍的であり、タイムトラベルは不可能」
「反重力は可能」と言います。
私たちが知っている"常識"とはずいぶん違います。
量子の不思議な挙動も、共時性もテレパシーもチャネリングも遠隔ヒーリングも、銀河の果てまで電気的波動で接続されているからだと理解すれば、不思議でも何でもないのではないでしょうか? スピ系のファンタジーな説明や量子論を持ち出した一見科学的な解説など必要なくなります。
意識することはないかもしれませんが、社会構造も意識構造も重力理論がベースです。集合的無意識とも言えるかもしれない常識もです。もしそれが勘違いだとしたら?
電気的宇宙論というものを知るにつれ、この理論がミクロな世界からマクロな世界まで、宇宙から地球、自然、歴史、人間に至るまでムリなく説明できるのではないかと思えてなりません。
エレクトリック・ユニバース The Electric Universe
エレクトリック・ユニバース The Electric Universe と題されたソーンヒル氏の2015年1月27日の記事から一部引用させていただきます。
ヴェリコフスキーにとって、ニュートンの重力の概念は記録されている惑星の挙動を説明するには不十分だという事が明らかでした。そして、当然のことながら「なぜ今、空はこんなにも平和に見えるのか?」という疑問に答えることはできませんでした。
このことにより、ヴェリコフスキーの画期的な発見に対して、学術界は独断的な対応をすることになりました。彼の理論はニュートンの法則に従っていないと言われました。しかし、ニュートンは電気について何を知っていたのでしょうか。
ニュートンの法則が安定した惑星系を保証していると思っている人がいたら、考え直してほしい。二つ以上の軌道を持つ重力系は不安定です。しかし、この質問は、答えはおろか、問われることもほとんどありません。
「何が太陽系の安定性を生み出しているのか?」
ヴェリコフスキーは、惑星が接近したときに信じられないほど弱い重力を電気的な力が支配していることを発見し、それがヒントになると確信しました。彼は当時、太陽系の安定性がどのようにして生まれるのかを説明することができませんでしたが、彼の不思議な洞察によってエレクトリック・ユニバースへの道が示されたのです。
それ以来、懐疑的な学者たちはヴェリコフスキーの大災害に対する歴史的視点が間違っていることを示してきました。しかし、惑星の遭遇という彼の大前提が確認され、細部が異常なまでに練り上げられています。この新しい分野の先駆的な研究者たちは、先史時代に畏敬の念を抱かせるような惑星の遭遇があったことを認めています。
最も古い文明にとって、それらは文化的に決定的な記憶でした。ピラミッド、巨石、彫像、トーテム、神聖なロックアートなどのインスピレーションの源となりました。世界的な混乱の中で生き残った人々は、"神々"が戻ってくることを期待して、記憶を保存し、忠実に後世に伝えることが必要だと考えました。
その記憶は、建築、儀式、物語の形をとり、人間の運命に対する惑星の神々の終末的な力を再現しました。このような破滅的な始まりは、文明がどこからともなく雷鳴のように現れたことを説明しています。しかし残念ながら、現在の惑星の動きを参考にすることができないため、物語は本当の意味での意味を失ってしまいました。
この短い説明は、豊富な裏付けとなる証拠が示されるまでは不自然に見えるかもしれません。けれども、これはエレクトリック・ユニバースの惑星破局説と、惑星遭遇の証拠を彗星現象で説明しようとする新破局説との決定的な違いを明らかにします。
現代の彗星は、過去の記述とは一致しません。また、新鮮に見える惑星のクレーターや傷跡の豊富な証拠も説明できません。また、エレクトリック・ユニバースでは、彗星はアーティストが想像するような地球の終末的な脅威ではありません。
彗星は地球に衝突する前に、宇宙の雷によって電気的に破壊されてしまうので、このような絵は全くの空想です。目に見える形で残るのは、アリゾナ州のメテオール・クレーターのような電気アーク・クレーターだけでしょう。
エレクトリック・ユニバース・モデルは、新しいプラズマ宇宙論と宇宙における電気現象の理解が、比較神話学で行われている新しい研究を照らすことができるという認識から生まれました。その代わり、先史時代の空で目撃された出来事と、その順序を示す画像は、地球、火星、金星の最近の歴史を解明するのに役立ちます。
従来の宇宙論よりもはるかに広い範囲の知識と人間の存在のデータを受け入れることで、エレクトリック・ユニバース・モデルは、無関係と思われる多くの疑問に現実的で常識的な答えを与えるようになりました。
これは、ノーベル賞を受賞したプラズマ物理学者であり宇宙学者でもあるハンス・アルヴェーンが、理想的な理論上の始まりから先に進むのではなく、観測結果から時間をさかのぼって作業してほしいという懇願に応えたものでした。
その結果、私たちの劇的な先史時代と、宇宙との本質的なつながりを強調する"大きな絵"ができあがりました。私たちはもはや、現代科学のゆがんだ余興の鏡を通して、自分自身や宇宙を見る必要はありません。
電気的に無菌状態の宇宙で働く弱い重力を中心に宇宙論を構築してきた人々にとって、惑星間の電気的活動の意味は非常に大きなものとなるでしょう。この奇妙な教条的(独断的)な見落としは、空想上のビッグバン理論や太陽系形成の単純化された物語の未来には何も残らないことを保証しています。
ビッグバンとは?
ビッグバンはすでに死んでいます! 不世出の"20世紀のガリレオ" ホルトン・アープが宇宙が膨張していないことを証明しました。
ビッグバン理論は赤方偏移の誤った解釈に基づいています。遠くにある銀河の赤方偏移は、その銀河から来る光で測ります。その銀河のスペクトルの線は、太陽からの同じ線に比べて赤にシフトしています。
アープは、 高赤方偏移の天体と低赤方偏移の天体は、ときに物質の橋やジェットで結ばれていることを発見しました。ですから、赤方偏移は距離の尺度にはなりません。赤方偏移のほとんどは、天体に固有のものです。しかし、それ以上のものがあります。
アープは、クエーサーや銀河の固有の赤方偏移が、中心となる活動銀河からの距離に応じて減少する不連続な値をとることを発見しました。アープの新しい宇宙観では、活動的な銀河は、赤方偏移の高いクエーサーや伴銀河を"産む"としています。
赤方偏移は、距離ではなく、近くにあるクエーサーや銀河の相対的な年齢を示す指標です。クエーサーや銀河が歳をとると、赤方偏移は少しずつ小さくなっていきます。
天体物理学者にとっての大きな謎は、なぜ銀河が原子現象を示すのかということです。
そこで、素粒子物理学に目を向けてみましょう。
この難しさは、原子に適用される量子"力学"が、物理的リアリティのない理論であることを浮き彫りにしています。量子論の奇妙さは、それが適用される素粒子スケールに起因するとされています。しかし、銀河系ほどの大きさのものに量子効果があることがわかった今、この都合の良い無意味さが露呈しています。
もしアープが正しければ、多くの専門家が非常に愚かに見えることでしょう。彼の発見は、一部の学術界に警鐘を鳴らしました。そして、誰もが大きな音を好まないので、特に眠っている場合、お決まりの反応として、アラームボタンに指をかけている人を攻撃することになりました。アープは望遠鏡の使用を拒否され、論文も却下され、研究のためにアメリカを離れることを余儀なくされました。
エレクトリック・ユニバースの結果と可能性は多岐にわたります。
まず、自分が無知であることを認めなければなりません。
宇宙の起源は何もわかっていません。ビッグバンはありませんでした。
目に見える宇宙は静止していて、思っていたよりもずっと小さい。
私たちは、宇宙の年齢や範囲を知ることはできません。
宇宙を構成する電気エネルギーや物質の最終的な供給源は分かっていません。
銀河は電気的な力で形成されており、中心部にはプラズマフォーカスが形成され、定期的にクエーサーや電子のジェットが放出されます。クエーサーは進化して伴銀河になります。
銀河は"親"と"子"がわかる家族を形成しています。
星は電気の"変圧器"であり、熱核装置ではありません。
中性子星もブラックホールもありません。
星の年齢がわからないのは、熱核進化論が当てはまらないからです。
超新星は重元素の供給源としては全く不十分です。地球の年齢がわからないのは、強力な放電によって放射性時計が狂ってしまうからです。
恒星の光球を形成する強力な放電が、スペクトルに現れる重元素を生み出しています。
星は、伴星やガス惑星を電気的に"産みます"。
褐色矮星の放射状のプラズマ外被の中で生命が形成される可能性が最も高い。
私たちの太陽は、地球をはじめとする新しい惑星を獲得しました。
それが、彼らの特徴である"フルーツ・サラダ(様々な星の組み合わせ)“につながっています。
遠く離れた太陽のわずかな変化が地球を凍らせたり、殺菌したりするため、生命にとって最も適した場所とは言えません。
惑星の表面や大気は、大きな天体から誕生したときや、他の惑星との電気的な出会いの際に堆積します。惑星の表面には、このような宇宙の出来事の電気的な傷跡が残っています。
光の速さは障壁ではありません(光の速さは障害にならない)。
銀河系の距離を超えたリアルタイムの通信が可能になるかもしれません。
したがって、時間は普遍的であり、タイムトラベルは不可能です。
反重力は可能です。
空間には、ワープするための余分な次元や、パラレルワールドが存在するような場所はありません。
“ゼロポイント"の真空エネルギーは存在しません。
宇宙の目に見えないエネルギー源は電気です。
共鳴型触媒核システムによるクリーンな原子力発電が可能です。
共鳴する触媒化学システムからは、通常の化学反応よりも高いエネルギーが得られます。
生物学的な酵素は、共鳴核触媒作用を利用して元素を変換することができます。
生体システムは、共鳴する化学システムを介してコミュニケーションしている証拠を示しており、ルパート・シェルドレイクの研究を物理的に説明することができるかもしれません。
DNAは生命の鍵を握っているわけではなく、工場での部品や道具のセットの設計図のようなものです。
ヒトのゲノムを読んで、それが二本足の生物を表しているのか、六本足の生物を表しているのかを知ることはできないかもしれません。なぜなら、組み立てラインを制御する情報はDNAの外部にあるからです。
化学よりも生命にいのちがあります。
私たちは、銀河系の中の取るに足らない星の周りを回る小さな岩の上で、時空間に絶望的に孤立しているわけではありません。私たちは願わくば、宇宙の力と知性とつながっていたい。エレクトリック・ユニバースの未来は非常にエキサイティングなものになるでしょう。
(引用終わり)
それ知ってる、常識だと思っていたものに疑問を持つこと
エレクトリック・ユニバースは私たちが “常識"だと思っていた宇宙の仕組み、太陽系の歴史、人類の歴史などが勘違いかもしれないということを教えてくれます。
そこで今回、紹介するのが『神々の雷電』という動画です。電気的宇宙論と神話や古代の世界の奇想天外なアプローチと新しい解釈を知るには、この動画が一番分かりやすいかもしれません。それはまったく新しい解釈です。以前の記事でも紹介しておいたのですが、いつか翻訳をしたいと思っていた動画です。
5名の方が変わるがわるに語るスタイルで話が構成されています。それぞれ色分けをして区別しました。
登場順に
デヴィッド・タルボット氏が語る部分は濃い紫色
ウォレス・ソーンヒル氏は紺色
ドナルド・スコット氏は緑色
レンス・ファン・デル・スルイス氏は草色
メル・アチソン氏は茶色
その他、ナレーションは黒色になっています。
神々の雷電 Thunderbolts of the Gods
これは2006年に"エレクトリック・ユニバース"を世界に紹介するきっかけとなった人気ドキュメンタリー映画「神々の雷鳴」の完全版です。
かつて地球は宇宙の中心でした。
フラットな状態でした。
その後、丸くなって太陽の周りを回るようになりました。
もはや宇宙の中心ではありません。
それは天の川のごく一部でした。
銀河は天の川だけでした。
しかし、そうではありませんでした。
限りなく宇宙に浮かぶ何十億もの銀河のひとつに過ぎません。
すべてを理解したと思っても、それは単に絵の一部を見つけたに過ぎないことに気づきます。
それは、たくさんのピースがある大きな絵です。
重力の法則を最初に述べたのはアイザック・ニュートン卿です。
最終的には、重力だけで銀河が形成され、星と惑星と重力だけで宇宙が成り立っているということに誰もが同意しました。
そして、重力の1039乗倍の力を発見しました。
これまで私たちは、星や惑星の間の空間は何もない、つまり真空であると考えていました。
現在では、荷電粒子が集まっている(プラズマ)ことがわかっています。
数百万光年に及ぶ光り輝く電気のフィラメントが見えます。
磁場によって形成された恒星や銀河の姿を見ることができます。磁界を作るのは電流だけです。
宇宙で支配的な力は重力ではなく別のものである可能性があります。
最近の宇宙での発見は、天文学者たちを驚かせ、困惑させています。
現在、科学界で一般的に使われている理論では、現在観測されている現象を予測も説明もできません。
深宇宙から戻ってくるデータを予測し、説明することができる新しい理論が提案されています。
その意味するところは非常に大きく、すべての科学分野に影響を与えます。
実際には、分野の統合であり、その統合によって、現代の天文学、最先端のプラズマ物理学、古代の神話を結びつける発見がすでになされています。
電気モデルは、宇宙の仕組みや太陽系の歴史、さらには人類の歴史にも新しい解釈を与えてくれます。
神話と科学 Myth & Science
科学の発展は、神話や魔法、迷信に対する勝利でした。だからこそ、今の科学という言葉には信頼性が込められているのです。
神話という言葉は、真実ではなくフィクションという意味ですが、神話を理解する鍵は、現在、深宇宙の物体を理解し、物理的な宇宙の仕組みを理解するのに役立っているのと同じであることがわかりました。
その鍵は"電気"です。
世界各地で語られている、いわゆる世界神話と呼ばれるような奇想天外な物語に疑問を感じ始めたのは、今から33年前のことでした。今から数千年前、最初の文明が誕生する直前に、人間の想像力を信じられないほど膨らませたものは何だったのか。私は、この神話は異常な自然現象から生まれたものだというラディカルな結論に達しました。
私たちの祖先は、今では見られない空の様子を目撃していました。その出来事は、美しくもあり、恐ろしくもあり、畏敬の念を抱かせるものでした。だから、この神話が理解できなくても驚くことはない。まあ、もちろん、理解できませんが。
天体に参照できるものがなくなってしまったのです。
1994年にアメリカで開催された会議に招待されました。その会議では、太古の人々が見た古代の空は、現在の空とは異なっていた可能性があるとされていました。
私がこのようなアイデアに興味を持ったのは、太陽系内の電磁気の影響の観点からしか説明できないからです。そのため、学会のあるセッションでタルボットがスライドを見せているのを見て、すぐに実験室での放電の様子に似ていると気づき、ちょっとしたショックと驚きを感じました。
初めてのクロニア・ミーティングに来て、デヴィッド・タルボットの話を聞けたことは、私個人にとっても素晴らしいことでした。そして、彼が何度も何度も見せてくれたスライドを、今でも見てみたい。エジプトの白い王冠をはじめ、数千年前の神話に登場するさまざまなものを説明してくれました。
これらのものは、地球の隅々まで、互いに話したことのない文明で見られたものです。私の頭の中では、すべてが立体的なジグソーパズルのようにカチッと噛み合っています。
神話の統一性 Unity of Myth
私にとってのブレークスルーは、世界中のさまざまな文化が、同じ空の形を異なる言葉、異なるシンボル、異なる神話で表現していることに気付いたときでした。
例えば、ウロボロス(尾を噛む天の蛇)は、すべての居住可能な大陸に存在しますが、私たちが現在見ている世界とは何の関係もありません。
すべてのアーキタイプと同様に、それは異質な空の一部です。天空の中心にそびえ立つ宇宙の柱は、天の車輪を支えていますが、それ以上に、回転する宇宙の神殿、神々の都市、天の王国であり、常に宇宙の柱の上で休息しています。そして、天空の中心から車輪の縁である境界に向かって放射状に伸びる四つの川や道のイメージがあります。
最もシンプルな形は、必ず世界の神話の完全な物語へと導いてくれます。主人公の旅は、車輪の軸の物語として展開します。母なる女神は、山頂の星、車輪のハブとスポークに自分のアイデンティティを見出しています。
手がかり The Key
子供の頃から神話に深い興味を持っていました。子供の頃、ギリシャ神話に出てくる神々の系図を描こうとしていたことを覚えていますが、すぐにそれがうまくいかないことがわかりました。他の神話でもうまくいかないようでした。
これらの物語を理解するための優れたよりふさわしい説明はありませんでした。
それで、この件については基本的に一旦区切りをつけました。そしてタルボットとエベレット・コクランの研究に出くわしました。それまでは何年も見向きもしませんでしたが、彼らの論説は私の目を見開かせてくれました。これらの記事を読み始めてすぐに、ここには神話を解き明かすための非常に重要な鍵があることがわかりました。
プラズマ物理学が提供する最新の知見は、その鍵となるものです。
これまでに得られた結果とペラット博士のペトログリフの調査に基づいた、プラズマによる研究所での実験とうまく一致しています。実験室や宇宙で現れるプラズマの形態が、神話の主要なテーマをうまく説明できることは、今でははっきりとしてきており、否定できないことだと思います。
神話の本当の意味を知るために、私たちは法医学的アプローチをとります。その目的は、異なる文化間の合意点を明らかにすることにあります。なぜなら、ここではすべてがアーキタイプのレベルで統一されているからです。
下部構造のレベルでは、神話の孤立したテーマはありません。これはホログラフのようなもので、ひとつの原型と他の原型へのリンクをたどっていくと、世界中で語られているひとつのストーリーが見えてきます。
プラズマ Plasma
物質の基本的な状態
私たちは歴史上、物質の状態を固体、液体、気体に分けて考えてきました。
しかし、この100年ほどの間に、原子の中の荷電粒子がある程度分離している物質の形態があることがわかり、それをプラズマと呼ぶことにしました。それは物質の基本的な状態です。
20世紀後半になってから、宇宙におけるプラズマの役割が明らかになり、宇宙のイメージが一変しました。
かつて私たちは、物理的な宇宙は基本的に原子と空の空間だけで構成されていると考えていました。
しかし、プラズマには、原子構造に縛られていない荷電粒子である陽子や電子が少なくとも何割か含まれており、プラズマは優れた伝導体です。電子は電荷が均等になる方向に効率よく移動し、それはもちろん電流となります。
さて、宇宙のどこを見ても磁場があるのは、電流が磁場を作り、電流だけが磁場を作るからです。しかし、重力方程式だけを研究していた天文学者は、深宇宙に磁場が広がっていることを予想していませんでした。また、宇宙プラズマにはフィラメントが多く存在しますが、これも電流の影響です。
まず、電流によって磁界が発生し、その磁界によって電子の流れが狭い経路に閉じ込められます。このような流れの道は、先駆者であるクリスティアン・ビルケランドにちなんで “ビルケランド電流"と呼ばれるフィラメントです。地球上の送電線の撚り線のように、通常は編み込まれています。宇宙での彼らの役割は、広大な距離で電気を伝導し、あらゆる方向で観察される驚異的な構造を作り出すことです。
これらの構造はいずれも重力理論が予想していたものではなく、また、真空中の中性ガスの挙動が示すものでもありません。
宇宙の理論において、プラズマは非常に重要です。なぜならば、目に見える宇宙の99.99%をプラズマが占めていることが宇宙時代から判明しているからです。そのため、目に見える宇宙を説明するための宇宙論を決める際には、地球上での経験のなさがかえって不利になります。
さて、プラズマは、私たちが地球上で見ている固体や液体、気体などの通常の物質と比べると、かなり奇妙な挙動をします。おもちゃや飾り物のプラズマボールを見ると、鮮やかなフィラメントが球体の内側を飛び回るように形成されているのがわかります。そして、よく見ると、実は対になったフィラメントがねじれているのです。
つまり、自然界では、2本のフィラメントを撚り合わせてエネルギーを伝達することが効率的であると考えられており、これはプラズマが宇宙空間で電流を運ぶ際の特徴です。
そして、宇宙時代から天文学者が直面してきたパズルのひとつが、銀河や星の周り、さらには惑星や彗星の尾の部分にフィラメント構造を発見することです。このようなフィラメント状の構造は意外と知られていません。
プラズマは拡張性がある Plasma is Scalable
現在、世界中の研究所で重要な実験を行っているプラズマ物理学者がいます。そして、プラズマ実験の良さのひとつは、膨大な数のスケールに対応できることです。
つまり、実験室では数センチしかない放電現象でも、銀河系の大きさにスケールアップすれば同じ構造を見ることができるということです。これにより、宇宙の仕組みに関する私たちの考えや理論を検証するために、地球上で実験を行うことができるようになり、宇宙論に新たな領域が加わりました。
実験室と空での類似パターン Similar Patterns in the Lab and in the Sky
電気的宇宙論の自然な結果として、実験室でも空でも、私たちが目にするパターンがあります。
その好例がアンソニー・ペラット博士の研究です。ペラット博士は、電気的宇宙論の生みの親である有名なハンス・アルヴェーンの大学院生でした。ペラットは、スーパーコンピュータ上で、電荷の雲と磁場だけを使って、重力とは関係なく、電気科学の法則に基づいてシミュレーションを行いました。渦巻き銀河のようなものをシミュレーションしました。
興味深いのは、実験室で作られたペラットの渦巻き銀河は、私たちが空で見ている本物の渦巻き銀河とまったく同じ回転特性を持っていたことです。
プラズマ、神々とモンスター Plasma, Gods & Monsters
プラズマは、その生命力に満ちた性質から、アーヴィング・ラングミュアによって名付けられました。つまり、血漿に似ていることから、今では科学の分野でも使用されている"プラズマ"という言葉が生まれました。変形するという性質から、私たちにとってこれにはすごい意味があります。
鷲になった神、蛇や竜になった神、長く流れる髪を持つライオンに似た姿の神。これらの形状は、プラズマ科学の観点から解釈することで、新たな意味を持つことになります。
宇宙論 Cosmology
宇宙時代に開発された新しい機器は、物事を認識する能力、事実を認識する能力を拡大しました。今までは可視光という狭い範囲でしか見られなかったものが、電磁スペクトル(波長による分布)全体で見られるようになったのです。そして、私たちは、宇宙空間にあるセンサーを持っていました。
それまでの地動説や人間中心の秩序から解放されたのです。全く新しい宇宙を手に入れたのです。そして、理論家たちはいまだに間違った望遠鏡の先からそれを見ようとし(私の友人は彼らが覗き見していると言っています)、自分が見たと想像するものを私たちに伝えようとしています。
見解の相違 The Disconnected View
現代の宇宙論では、宇宙はかなりバラバラに捉えられています。つまり、星と星の間には膨大な距離があるのです。光は星と星の間、銀河と銀河の間を移動するのに長い時間がかかるため、私たちは自分自身を孤立したものとして見ています。エレクトリック・ユニバースでは別の見方をしています。
私たちは太陽の環境、電気的環境の一部であり、太陽は銀河の環境の一部であり、そして、銀河そのものは、他の銀河と同様に、宇宙を流れる巨大な電流に繋がれていると言います。
宇宙の電気? Electricity in Space?
プラズマ宇宙論の研究者がよく耳にする代表的な質問が、次の質問です。
「宇宙には何があるの、どうやって知ることができるの?」
「宇宙に電気があることをどうやって知るの?」
「宇宙にはエネルギーがあるの?」
「重力以上のものを考える必要があるの?」
その答えは、長年にわたって光学望遠鏡を使ってきましたが、最近では電波望遠鏡と呼ばれるものが登場し、空を見ることのできるスペクトルが広がりました。そして、その電波望遠鏡は電流を測定することができます。電流の強さや力の強さ、宇宙に蓄えられているエネルギーの量を測定することができるのです。
相対性理論と量子物理学 Relativity & Quantum Physics
現代宇宙論の二つの主要な柱は相対性理論と量子論ですが、アインシュタイン自身が指摘したように、この二つは相容れないものです。それは相対性理論では、物質は空間を曲げるだけの結果であるかのように扱われているからでしょう。
一方、電気的宇宙では、物質の電気的構造を素粒子レベルで扱い、それが生命システム、お好みなら惑星、星、銀河、宇宙全体にまで広がっていきます。そして、深宇宙で見られる驚くべき形状を形成しているのは、物質の電気的構造であることを示しています。
磁場 Magnetic Fields
銀河の間や星の間を流れるこれらの電流の存在は、それらが生み出す磁場の存在によって証明することができます。磁場は、太陽系内、太陽表面、星間、銀河内、さらには銀河間など、あらゆる様相の空間に張り巡らされています。
さて、磁界は電流によってのみ発生します。つまり、磁場を長く続けるためには、その磁場に電力を入力する必要があります。そうすると、そのパワーはどこから来るのか?という疑問が湧いてきます。
数学的宇宙論 The Mathematical Cosmology
現代の宇宙論は高度に(非常に)数学的です。
実は以前「宇宙論を理解しているのはプロの宇宙論学者だけだ」という冗談を言っていました。宇宙論の基本は、手繰り寄せてみるとアインシュタインの相対論的力学にあります。アインシュタインは、自分の考えを発表するときに、電気的なものをまったく無視していました。
そのため、現代の宇宙論──"究極"のすべてアイデア、膨張する宇宙、インフレーション理論、ビッグバン、その他諸々は、宇宙の仕組みに関する人間の知識の半分近く、つまり電気を無視した基礎の上に成り立っています。
アインシュタインと彼の相対性理論を頭ごなしに否定しているように聞こえるかもしれません。しかし、アインシュタインは、自分の理論が自分の要求を満たしていないことを指摘していたという点で、その誠実さを評価しなければなりません。また、なぜ物質が空間を湾曲させて重力の影響を与えるのか、その説明はありません。
彼は、確率論である量子論が原因と結果を分離していると感じていました。そして、これは物理学ではできないことのひとつであり、分離の原因と結果です。そうでなければ、あきらめて、まともな仕事に就いたほうがいい。
しかしこれは、アインシュタインが晩年まで悩んだパズルでした。アインシュタインの信奉者たちは、アインシュタインの幾何学的な説明に基づいて、ブラックホールや中性子星などを思い浮かべたり、宇宙の膨張やビッグバンなどを、アインシュタインに言及することなく思い浮かべたりする傾向がありました。誠実なアインシュタインは、自分の説明に納得がいかないと言っていました。
ブラックホール Black Holes
宇宙時代が始まってから、天文学者が直面した問題のひとつは、深宇宙で非常に集中したエネルギーの爆発が発見されたことを説明することでした。つまり、重力が唯一の駆動力である彼らにとって、重力は限りなく弱い力であるため、無限の質量の集中が必要となるのです。
ホイーラー Wheeler が当初イメージしていたブラックホールは、光を含めたすべてのものを吸い込んでしまうので、見えなくなってしまいます。つまり、彼はその存在を仮定することができましたが、我々はそれを見ることができなかったのです。目に見えないから、ないことを証明できない。
ホイーラー:ブラックホールの命名者。原子爆弾開発のためのマンハッタン計画に参加。量子重力理論の構築に精力を傾けた
その後、この銀河からの幻想的なエネルギーの放出を説明するために、次のような提案がなされました。スティーブン・ホーキング博士が発表したと思いますが、様々なタイプのブラックホールがあり、その中には実際に物質をジェットで吐き出すものもあるというのです。それはなぜかというと、ジェットが観測されたからです。
電気モデルでは、考えてみればとてもシンプルです。暖房やモーター、照明など、家の中で使われている電力は、実は家から遠く離れた場所で作られています。深宇宙でも同じことが言えます。
ブラックホールなどに起因する現象に集中して見られるエネルギーは、同じ銀河の異なる部分、あるいは宇宙の他の部分からの電気エネルギーの合流として、より簡単に説明することができます。そして、この爆発的なエネルギーの放出が、活動中の銀河の中心で点灯し爆発している巨大なジェットを形成しているのです。
また、銀河の両側に二重の電波源が観測されていますが、この現象は現代電気的宇宙論の創始者であるハンス・アルヴェーンが予測していたものであり、標準的な宇宙論では現在でも説明されていません。
パルサー The Pulsar
空の面白い現象として、パルサーと呼ばれるものがあります。
パルサーは、光とRF[無線周波数]スペクトルでの無線活動の両方のパルスを発することが観測されている天体です。そして、そのパルスは極めて高速です。これらはミリ秒単位の違いのようなものです。つまり、非常に高速なストロボライトのようなものです。
そして、ストロボライトといえば、天文学者はすぐに灯台のような例えを思い浮かべます。
何かが回転しているに違いない。ビームが回っていて、それがあっという間に回っているので、これがフラッシュ、フラッシュ、フラッシュとなる。それで、パルサーの繰り返しがミリ秒単位になってくると、放射線を出している星は1秒間に300回回転していなければならないことになる。1秒間に300回というと、歯医者さんのドリルのようなスピードですね。
そこで天文学者たちは、普通の星がその速度で回転するはずがないと考え、中性子星という存在を仮定したのです。中性子星とは、非常に密度が高く、うまくまとまっていて、実際に歯医者さんのドリルのようなスピードで回転できる星のことです。
問題は、核化学の分野では、中性子をそれほど高密度に詰め込むことはできないことがわかっていることです。(それらは)瞬時にバラバラに飛んでいきます。
核化学には、それを絶対に防ぐために"安定の島 Island of Stability “と呼ばれる原理があります。つまり、標準的な天文学者や宇宙物理学者が、他の発達した科学に直接対抗しているのです。
しかし、電気モデルではパルサーを非常にシンプルに説明することができます。送電線の上をパルスが行き来することは、誰もが知っていることです。このような制御されていないパルスは、例えば、有名な北東部のブラックアウトの原因となりました。
似たような効果(結果)は、プラズマで結ばれた二つの連星間でも起こります。二つの連星は、電荷を蓄えるコンデンサのような役割を果たしています。
それを実験室で作れる大きさにすると、実験室で作れるようになり、それを弛緩振動子(弛張型発振回路)と呼んでいます。電気技術者が何十年にもわたって使用してきたものです。数ミリ秒ごとにパルスを出すというのは、電気工学の研究室では二年生レベルの実験です。
ニュートロニウム("中性子のみによって構成された物質" を指すために用いることが提案・提唱されている用語)や奇妙な物質などの架空の装置は必要ありません。
必要なのは二つのコンデンサと電池、そして非線形抵抗だけです。
私たちは、プラズマ場で結ばれた二つの星のペアが、まさにそのような状態であると考えています。
磁力 vs. 重力 Magnetic Force vs. Gravitational Force
太陽風中の水素原子核の典型的なイオンは、太陽風中のイオンとしては比較的遅い秒速20kmで移動していますが、太陽の磁場の中では、同じイオンにかかる太陽からの重力の1,000万倍もの磁力を受ける可能性があります。
磁力と重力の相対的な強さをわかりやすく示す興味深いデモンストレーションとして、木製のテーブルの上にボールベアリングを置くというシンプルなアイデアがあります。地球の全質量がその小さなボールベアリングを下向きに引っ張っていて、それが宇宙に飛び出さないようにしているのです。しかし、子供は小さな馬蹄形の磁石を持ってきて、カチッと音を立ててボールベアリングを瞬時に拾うことができます。
宇宙時代には面白いパラドックスがあります。あの科学技術は本当にすごいですよね。テクノロジーは私たちを宇宙に連れ出し、月に連れて行き、遠くの惑星に探査機を送り、新しい望遠鏡や宇宙で起こっていることを測定する新しい方法で、遠く離れた宇宙に全く新しい展望を開いてきました。
しかし、理論科学のイメージは大きく異なります。
そして、何十年も前に、理論科学のトップ、つまり科学の女王と呼ばれる宇宙論をはじめとして、仮定が結晶化し始めたのです。このような理論的前提が、他のすべての理論科学を制約してきました。宇宙論は、大局的な問題、つまり最初の問題を扱うものです。
宇宙はどのようにして始まったのか?
どんな素材でできているのか?
どのように終わるのか?
ビッグバンから超ひも理論、ダークマターやブラックホール、星の形成、銀河の形成など、一般的に知られている多くの理論構成は、すべて宇宙論者が最初に仮定したものから生まれています。天文学や天体物理学から宇宙科学、太陽論、さらには地球史や人類史に至るまで、科学の女王である宇宙論が設定した境界線によって、他の理論科学の境界線が定められてきました。
太陽 Sun
太陽は、光と暖かさ、そして地球上の生命の源として、私たちの空を支配しています。このように太陽の優位性は明確で明白ですが、ほぼすべての古代文化が、現在の太陽の前には天空を支配するまったく別の光があったと主張したのは謎のままです。
中心の太陽、上位の太陽、最高の太陽、動かない太陽。
そして、これらの文化は、これらの伝統の意味が何であれ、空が変わったことを主張しています。もちろん、太陽についての考え方は常に変化しています。ほんの数世紀前までは、太陽は空に浮かぶキャンプファイヤーや燃えさしのようなものでした。そして20世紀初頭、重力理論の影響を受けて、太陽は重力で崩壊した星雲であると考えられるようになりました。原子時代になると、天文学者は太陽の核に隠された核の炉をイメージするようになりました。
しかし、今はプラズマ科学の時代です。
宇宙の電流が発見され、それによってまた太陽のイメージが変わらないとは考えられません。
電気的現象 An Electric Phenomenon
プラズマ宇宙論者は、銀河が電気的な現象であることを実験的に、またスーパーコンピュータを使って実証することができました。そこで問題になるのが、星、特に地球に最も近い星である太陽です。
太陽に関するいかなる理論も、何十億年も燃え続ける理由を説明し、既知の質量に基づいて現在の大きさを説明しなければなりません。
そしてもちろん、核エネルギーが発見されるや否や、太陽のエネルギー源としてすぐに漠然と理解されました。しかし、これらはすべて、太陽が切り離された孤立した天体であり、私たちが太陽から受け取る熱や生命を提供するためには、太陽がその生涯にわたって自らを消費しなければならないということを前提としています。
しかし、もし太陽が銀河系の他の部分と電気的につながっているのであれば、太陽は自分自身を燃やす必要は全くありません。そして、私たちが受け取っているエネルギーは、実は銀河から受け取っているもので、太陽はそのエネルギーの中心(焦点)として機能しているのです。
太陽は極めて典型的な恒星です。ですから、星や宇宙論を理解するためには、太陽を理解しなければなりません。最近の天文学者が得意としている"太陽の標準モデル"は、太陽のことをあまり説明していないのです。
そもそも、なぜコロナがあるのか?
誰もが知っているコロナ、日食の時に見られる美しいコロナ。
なぜそこにあるのか?
それは明らかに電気的な現象です。
コロナヒーティング coronal heating
太陽に関する最大の謎のひとつは、表面温度が6,000度(華氏)なのに、その上には何百万度もの温度があることです。
そこで問題になったのが、太陽の中心からのエネルギーを、どうやって太陽の表面を通過させて、太陽の上層大気を数百万度に加熱するかということです。
電気モデルではそのような問題はありません。なぜなら、もしエネルギーが太陽の外からやってくるのであれば、そのエネルギーが最初に表現される場所は、太陽とその希薄な空間の上だと考えられるからです。そこでは、粒子加速が起こり、見かけの温度が非常に高くなり、数百万度になることもあります。
太陽風 Solar Wind
太陽風に含まれる粒子が加速する、つまり太陽からの距離が長くなるほど速度が増すという事実です。遠くに行けば行くほど速くなる。そして、その粒子が実際に荷電粒子であることから、電気技術者である私は、これは電気的なプロセスであると即座に結論付けました。
太陽モデルでは、太陽をプラスの陽極と考えます。非常に高い電圧をかけられた体からは、明らかに電界が発生しています。そして、電界の中に荷電粒子を置くと加速します。それが地球上で粒子を加速する方法です。
物理学者や電気力学者が荷電粒子の速度を上げるために行ってきたのは、電界の中に置くことでした。
太陽黒点 Sunspots
私たちが観測している太陽の特徴の一つに、標準モデルでは存在しない黒点があります。黒点の最も大きな特徴は、黒点の中心が暗いということです。また、太陽がコアから宇宙にエネルギーを放射しようとしているならば、明るいことが期待できるはずです。
そして、黒点の中心にある最も暗い場所であるアムブラ umbra(黒点の中心の暗い部分)について考えてみると、それは太陽を最も深く見ることができる場所でもあります。
考えてみてほしいのですが、太陽の真下を見ることができる地点は、我々が測定できる中で最も冷たい場所です。もし太陽の中心部が本当に核融合炉であるならば、その源に最も近いところにいるので、そこが最も熱いはずです。
それが、そうではないのです。
天文学者に聞いてみましょう。なぜ太陽黒点があるのか?
アンブラが暗いのはなぜですか?
彼らはそれを、ある種のワープでねじれた磁場のせいにするでしょう。太陽ダイナモ(発電機)と関係があると言うでしょう。それら全て水面下のどこかに大きな魔物のように見えない形で潜んでいます。これらの現象は、太陽が電気的な性質を持っている場合にのみ予想されます。
核融合モデル Fusion Model
天体物理学者は、太陽核融合モデルが実際に実験室でテストされたと主張しています。
そして、明らかにあらゆる事が真実からかけ離れています。
水素からヘリウムへの核融合反応の各ステップは確かに実験的に検証されていますが、全体的な実験、全体的な反応は、連続した実験室内の実験では作られたことがありません。水素とヘリウムの連続的な融合は、実験室では実現していません。
電気的宇宙論の強みと、 電気関係の人々が語るメカニズムはすべて、何十年も実際には少なくとも1世紀以上にわたって実験室で検証されていることです。プラズマのスケーリングはよく知られており、プラズマと電気の実験がすべてのステップを検証しています。
核融合モデルは説明がない Fusion Model, No Explanations
その場しのぎの当面の説明であっても、実際には標準モデルでは説明がつかず、電気モデルでは自然な結果であるような観測結果はいくらでもあります。
例えば、重元素、太陽スペクトル、ニュートリノ欠損、ニュートリノ変動、太陽大気、緯度による微分回転、深さによる差動回転、赤道プラズマトーラス、黒点、黒点移動、黒点ペナンブラ、黒点サイクルそのもの、磁場強度、偶数磁場、ヘリオ地震学、太陽密度、サイズ変更などです。
このリストにある観測結果はすべて、電気の太陽モデル Electrical Sun Model の自然な結果です。一般的な天文学者は、それらを「いつかは解決するであろう、取るに足らない困難」として片付けてしまいます。私も同僚も、これらは取るに足らないものではなく、むしろ太陽核融合モデルにとっては重要な致命傷であると考えています。二次的な(あまり重要でない)ものではありません。
彼らは、その失敗した核融合モデルの観測結果を一番目に偽装しているのです。
私が太陽の電気モデルに魅力を感じるのは、昔からの理論への挑戦というだけでなく、古代の世界、電気の空への扉を開いたということです。現在、私たちが太陽の表面や周辺で観測している電磁現象は、古代の天空の崇拝者たちの頭上に見えていたプラズマ形成 plasma formations を直接指し示しています。
彗星 Comet
宇宙空間の電流 Electric Currents in Space
宇宙空間の電流は、見えないこともあれば見えることもあります。非常に拡散している場合、つまり1立方メートルあたりのエネルギーが非常に少ない場合は見えなくなります。しかし、そのエネルギーが集中するところでは光り始めます。
このような現象は、例えば彗星のイオンテイル ion tails にも見られます。エネルギーが非常に集中したところでは、アーク(円弧状の光)やスパークなどの放電現象が見られるようになります。
彗星の標準的な理論 Standard Theory of Comets
彗星の標準理論は、太陽系が回転するガスと塵の雲から形成され、惑星が形成されたという見解から来ています。
未だに説明されていない何らかの方法でガスと塵の大部分から完全に形成されましたが、残り物 leftovers がありました。そしてその残骸 leftovers は、太陽系外の仮想的なオールトの雲と呼ばれる場所で見えなくなっています。そのような雲が存在するという観測的な証拠はありません。
彗星の電気的宇宙モデルでは、彗星は差別化(分けられた)した惑星体の一部であり、過去に電気プラズマ放電加工を受け、表面の物質が宇宙に飛ばされたと考えられています。
そのため、岩が多いと予想されます。もうひとつは、彗星は太陽から離れたり、太陽に向かったりと細長い軌道を描いているため、その軌道の中で電荷が変化し、電圧が変化することです。
ほとんどの時間を太陽系外で過ごしているため、その電圧は太陽系外の電圧を反映したものになっています。しかし、太陽に向かって加速し地球周回軌道に入ると、電圧が急激に変化しているので彗星はそれに対応して放電を始めなければなりません。そこで、おなじみの彗星現象であるコマや様々な尾が発生するのです。
※ コマ:彗星核の周囲を取り巻くエンベロープ(星雲状のガスやダスト)につけられた名称。ラテン語に由来し"髪の毛"を意味する。
これにより、彗星は太陽系形成時の塵や氷の残骸であるとする"標準モデル"と、彗星は電気体であり、太陽系内に入ると放電を始めるとする"電気モデル"の二つのモデルの違いが明確になります。
彗星の"ジェット" Comet 'Jets’
彗星をクローズアップで見るようになってから、いくつかの探査機がクローズアップで観測した最初の彗星はハレーでした。天文学者が驚いたのは、彗星から放出された物質がバラバラに噴出していて、クレーター上の円形の領域から放出されているように見えたことでした。
しかし、画像が鮮明ではないので、何が起こっているのかを正確に把握することができませんでした。
そのため、標準モデルでは、彗星の表面が黒いタール状の物質で覆われていて(内部の)物質が表面から蒸発してジェットを形成し表面を突き破るのを妨げているのではないかという考えが生まれました。しかし、その後、他の彗星が通過したときの画像を見てみると、天文学者が驚くほど、非常にシャープなレリーフが写っていることがわかったのです。
それは溶けたアイスクリームのようなものではなく、重くクレーター状になった岩の一部のように見えました。
さて、これはそのような彗星体の電気的放電を生み出す電気モデルに合致します。言い換えれば、むしろ小惑星と彗星の区別は軌道以外にありません。
彗星テンペルワン Comet Tempel One
そんな中での出来事でしたが、衝突の標的に選ばれたテンペル第1彗星を見てみました。衝突によって小さなクレーターができ、それを通過した探査機が撮影することで、衝突クレーターの大きさから、物質が氷なのか、塵なのか、岩なのかを判断することができるというものです。
もし、この彗星が帯電体であるならば、他にもいくつかの予想外の結果があるように思えました。
基本的に、金属の銅の物体が彗星に近づくと、その銅の発射体に放電が起こるはずです。つまり、最初のフラッシュがあって、その後にインパクトがあるということです。そして、その衝撃は予想以上にエネルギッシュなものになるだろうと私は提案しました。というのも、放電が衝突部分に集中する傾向があり、近くのジェットの性質も変わってしまう可能性があるからです。
だから、衝突の結果を待って、それをテレビで見たときには、とても興味がありました。
衝突前、集まったコントロールルームの天文学者たちは「何も見えないのではないか」「衝突でごく小さな塵が舞うだけで終わってしまうのではないか」と心配していました。そのため、衝突が起きたとき、彼らは二つのことに驚きました。
ひとつは、最初の閃光に続いてメインの衝突があり、そのエネルギーが強すぎていくつかのセンサーがほとんど無力にされ、通過した探査機はクレーターの写真を撮るという本来の目的を達成できなかったことです。
テンペルワン彗星の微細な塵 Comet Tempel One Finely Divided Dust
テンペル第1彗星への衝突で放出された塵の明るさは驚くべきものでしたが、それは非常に強烈で広範囲に渡っていたためで、初期の調査では非常に細かく分割された塵であると考えられました。
これはハレー彗星で発見されたものと同じもので、当時は驚きの連続でした。だから、もう一度驚いたのはむしろ意外でした。要するに、表面で放電すると、非常に細かく分割された物質、ほこりのような物質が放出されるということです。これは、天体望遠鏡の鏡などに金属をスパッタリングする際に使われる技術です。
※スパッタリング:高速でターゲットの表面にガスイオンを衝突させて激しく叩き、ターゲットを構成する成膜材料の粒子を激しく弾き出し、勢いよく基材・基板の表面に付着・堆積させ薄膜を形成する技術
このように、非常に細かい粉塵が発生するのは、電気モデルでは当然のことなのです。しかし、標準モデルでは、氷が蒸発したり昇華したりすることで既存の粉塵粒子を追い出すことになります。だから、ほこりが細かく分かれることはないのです。それはピカピカの状態になります。ですから、このような非常に細かい塵の大きな雲が発生することは、標準モデルではむしろ説明がつきません。
彗星と電磁力 Comets & Electromagnetic Forces
彗星の電気モデルは、太陽系には考慮すべき電磁力があるというヴェリコフスキーの挑戦によって、何人もの人が推進しました。
この彗星と電気現象の問題に早くから取り組んでいたのが、ラルフ・ジョーガンズ(ユルゲンス)氏です。
彼が太陽の電気モデルを提案したとき、太陽系内のすべての天体には、ある程度、彗星のような外観や、彗星のような効果が付随しているはずだと考えました。
電気の力が引き起こす彗星ディスプレイ Electric Forces Induce Cometary Display
ラルフ・ジョーガンズは、太陽モデルで、太陽に向かって放射状に移動する天体や、太陽から遠ざかる天体には電気的な力が働き、目に見える形で彗星のディスプレイが引き起こされることを示しました。また、晩年にラルフ・ジョーガンズと一緒に仕事をしていたアール・ミルトン博士は、シューメーカー・レビー第9彗星の破片が木星に衝突することについて、いくつかの予測と発言をしていました。
また、それらの影響が電気的なものであるという彼の見解も正しかった。
彗星の尾を引く金星 Venus with Comet Tail
太陽系の電気的モデルでは、例えば彗星のように太陽から遠ざかったり近づいたりする速度が速い天体は、電気的な影響を受けて彗星のような外観になりますが、これは惑星にも当てはまります。
さて、ヴェリコフスキーの研究では、金星が古代のある時期に、とてつもない彗星として記述されていたことがわかりました。1974年に開催された会議で、天文学者が金星に彗星の尾と呼ばれるものを発見したと発表できたことは、彼にとって非常に喜ばしいことでした。
数年後、金星からひも状のものが出ていることが発見されたと発表されましたが、もちろん、プラズマ電流はひも状に流れるので、 これは電気モデルの確認でした。
この金星の彗星の様相の発見は、金星の猛烈な暑さの問題を提起しています。この強烈な熱は、この惑星が地球の双子のようなものだという考えでは、まったく説明がつきません。金星には、これまで知られていたよりも、はるかにダイナミックな歴史があった可能性があります。
彗星とカタストロフィー Comets and Catastrophe
私たちの古代の祖先は、この彗星に取り憑かれていました。
ほんの些細な彗星が空に現れただけで、全人類は恐怖に陥りました。
しかし、なぜそうなったのか?
彗星にまつわる古代の言葉やフレーズを思い起こさせたのは、宇宙のカタストロフィーでした。
彗星は天空の聖火、世界を覆う剣、螺旋状の蛇や竜、螺旋状の鬢(びん、耳ぎわの髪、頭髪の左右側面の部分)やリボン、天空を舞う怒りや嘆きの女神、女神の髪は乱れて風に吹かれている。
古代の彗星恐怖症のルーツを探ると、イマニュエル・ヴェリコフスキーの研究に行き当たります。彼は世界中の彗星恐怖症には理由があると示唆し、論争の的になった理論家です。
私たちはこの恐ろしい彗星の大惨事を経験しました。
ほんの数千年前にも彗星で世界が壊滅的な被害を受けているのに、ヴェリコフスキーはさらにその上を行きました。彼は少し前に、彗星のような特性を持つ惑星が空に現れたといいます。具体的に言うと、金星を古代の大彗星と命名しました。
ウォル・ソーンヒルと私(デヴィッド・タルボット)は、ヴェリコフスキーの再構成の多くの部分に同意できませんでしたが、ヴェリコフスキーは初期文化を理解するのに役立つ、ある種の原理に釘付けになっていると感じました。とりわけ、ヴェリコフスキーが金星を大彗星と名付けたことは正しかった。また、"彗星=金星"が語ることは、ヴェリコフスキー自身が発表したものをはるかに超えています。
世界のあらゆる場所で、彗星の言葉と金星の言葉は同じです。蛇やドラゴンの金星、天空のトーチの金星、長い髪の星の金星、ヒゲのついた星の金星。シュメールの女神イナンナ(シュメール神話の女王。愛、豊饒、戦争の女神)は金星と同一視されていました。
彼女は天(生命)の貴婦人でしたが、その恐ろしい側面では、空に浮かぶドラゴンのような炎になりました。テキストにはこう書かれています。
「ドラゴンのように、あなたは土地に毒を塗った……」
「煽り立つ火を部族に降り注ぐ……」
イナンナは轟音の嵐となった。
「暴風雨で、あなたは……」彼女は土地を荒廃させた。
「土地の壊滅 Devastatrix、あなたは嵐によって翼を与えられた……あなたは国を飛び回る。」
「人類はあなたの激烈な輝きに恐れおののき、震えながらあなたの前に現れる……」
テキストにはこう書かれています。
イナンナ Innana のバビロンでの同等の女神であるイシュタル Ishtar もまた、金星として認識されていました。
「彼女は、天と地の輝く聖火だった……」
「猛烈な勢いで抗しがたい猛攻を仕掛けてくる……」
「炎のように降り注ぐ……」女神が告げる。
エジプトの女神セクメトも同じ属性を持っています。
彼女は燃えるようなウラエウスの蛇(蛇形記章)の姿をしている。
彼女は「彼女の嵐の中の炎……」「火の中で炎を散らす星……」となる。
※ 蛇形記章:古代エジプトの主権、王権、神性の象徴。"立ち上がったコブラ"が語源
セクメト自身が言っています。
「私への恐れは彼らの心の中にある……」そして「私への畏敬の念は彼らの心の中にある……」「誰も彼女に近づけない……」
コフィン・テキスト Coffin Texts にはこう書かれている。
「彼女の後ろの流れは火の炎……」
驚くべき事実は、どこの国の女神もこの恐ろしい彗星のような側面を持っているということです。
※ セクメト (Sekhmet) :エジプト神話に登場する女神。プタハの妻であり子供には、ネフェルトゥムがいる
※ コフィン・テキスト:古代エジプトにおいて死者の復活と永生の獲得を助ける葬礼文書のひとつ,新王国時代(前16世紀)以降パピルスに記されて副葬された
カナンのアナト Canaanite Anat、ヒンドゥーのカリ Hindu Kali やドゥルガー Durga、ギリシャのアフロディーテ Greek Aphrodite、アテナ Athena、メドゥーサ Medusa など数え切れないほどの種類があります。
そしてもちろん、インカの女神チャスカ Incan goddess Chasca、アステカの女神ゾチケツァル Aztec goddess Xochiquetzal、北米インディアン部族の伝説的なノコミ Nokomisなど、新世界にも数多くの同等のものを加えることができます。蛇やドラゴンは説明のつかない神秘的な原型です。
生物の世界では、このようなものはどこにもありません。
それにもかかわらず、世界中の文化には、繰り返し発生する特徴が見られます。
ドラゴンの乱れた髪と毛羽立ったヒゲ、節くれだった容貌、そして、絡み合った双子のような世界的にみられる姿、炎や稲妻のような放射物、ほとばしる羽毛など。
古代の蛇や竜のイメージには、発光、フィラメント、編み込み、螺旋、変容、破壊的な要素が目立ちますが、これはまさに高エネルギープラズマ放電の特徴です。
これらの神話上のモンスターの特徴 attribute(属性)は実験室で、電気アークの毛や羽の特徴を見るまでは説明がつきません。彗星の尾の拡大画像でも同じことが言えます。
また、遠く離れた星雲の彗星のような放電にも同じようなものが見られます。
真空中の気体はこのような挙動を示しませんが、電気を帯びたプラズマはこのような挙動を示します。
交差する INTERSECT
彗星に関する最近の発見は、天文学者たちを驚かせました。
極端な紫外線、X線、超音速ジェット、鋭く刻まれた表面の凹凸、爆発的に分裂する彗星の核など、これほどの高エネルギー現象は誰も予想していませんでした。電気モデルでは、彗星は電界の中を移動する電荷を帯びた物体であると考えます。これならば、これらの現象を説明することができます。
しかし、電界を作っているのは何でしょうか?
突然、すべてが変わり、電気の太陽、電気の星、電気の宇宙論が語られ、宇宙がどのように機能するかについての全く新しい見方が生まれました。
[エイミー・アチソンに捧ぐ ── 1946-2005]
──終わり
最後までお読みいただきありがとうございました。