DNAは電磁波のアンテナの役割を果たしている。ということは?

あなたの体がこの種の放射線にさらされているとき、体は正常な機能を狂わせるあらゆる種類の混乱したメッセージを受け取っている

今回紹介するのはサンダーボルトプロジェクトの生命の電気シリーズ「電気宇宙の中のDNA」です。最初にお断りしておきますが、この動画は電磁波の危険性について焦点を当てているわけではありません。しかし、私たちの肉体を含め生物と電磁波の関係についてヒントが得られると思います。DNAは私たちが知らされていたり、思っているものとはずいぶん違うようです。

宇宙が電気によって駆動されているように、私たちの体もまた電気によって動いています。そうした事実が次々に明らかにされてきています。直感的に素直に考えれば理にかなっていることですが、医学の世界はいまだに薬や手術が主流です。

今日、電磁波の危険性については一部で論じられていますが、スポンサーの意向が最優先のメディアでは報じられることはほぼありません。理由は、携帯のコマーシャルがテレビで多いことを思い出してください。お金を出しているのはスポンサーですからスポンサーに不利な情報は伝えません。携帯に限らず、当たり前と言えば当たり前の話です。メディアが報道しなければ”事実”にはならない世界に住んでいることに気付く人はあまりいません。単純なことなんですけど。つまりメディアの報道に信頼を置くことはできないということです。

メディアが報道しないということは知るきっかけが極端に減るということです。受動的に生きていると、さらに、与えられた情報だけが情報だと思っていると本当に肝心なことは知ることができないということです。

ですから、メディアが報道しないからといって危険性がないわけではありません。まったく逆です。また、敏感な人、そうでない人の違いもありません。なぜなら人間のDNAが電磁波のアンテナの役割を果たしているからです。今日、家の中だけにあるものでも、電線のコードから家電製品、WiFi、スマホなどの電磁波であふれかえっています。見えないから平気なのかもしれませんが、もし音で聞こえたとしたら、ものすごい騒音にビックリするかもしれません。

敏感な方は別として、見えないし、痛いわけでも、すぐ具合が悪くなるわけでもありません。どこに行っても送電線が走っており、テレビやラジオが使え、携帯が使えるということは電磁波が飛び交っています。電磁波の”騒音”の中で暮らしているようなものです。ある意味、人工的な電磁波に汚染された環境で生きているということです。特別な場所を作らない限り、逃げ場所はありません。

遺伝子やDNAというと知らない人がいないくらいポピュラーな言葉になっていますが、そのDNAが電磁波を拾ってしまうということについては意外に思う人が多いかもしれません。さらに人間の体が電気信号で交信しあっているという事実はもっと知られていないのかもしれません。

とすると、体の中で何が起きているのか? 

体の中の電気信号が環境を飛び交っている電磁波で攪乱され混乱しているだろうということは簡単に察しがつきます。この動画の中でフラクタルアンテナという言葉が出てきます。実はDNAがこのフラクタルアンテナとなっているということから見ていきたいと思います。

DNAの構造が一種のアンテナのような働きをして実際に電磁波を引き寄せる

携帯電話や電磁波の健康リスクは何ですか?」(R・ブランク)というサイトに、とても分かりやすい説明がされていたので、そこから一部分引用させていただきます。(以下、引用)

フラクタルアンテナとしてのDNA

ライ博士とシン博士の研究(その後、他の科学者によっても再現されることに成功)は、私たちのDNAが携帯電話の放射線に対して脆弱であることを証明した。しかし、その理由は説明されていない。

そこで、私の父であるマーティン・ブランク博士が、コロンビア大学の研究仲間であるリーバ・グッドマン博士とともに、論文『DNAは電磁界におけるフラクタルアンテナである』で仮説的な説明に踏み切った。

マーティン・ブランク博士

写真:私の父、マーティン・ブランク博士は、リーバ・グッドマン博士とともに、電磁波が細胞のストレス反応を引き起こすことを実証した

その論文の中で、彼はグッドマン博士とともに、DNAの構造が一種のアンテナのような働きをさせることを示唆している。そのため、実際に電磁波を引き寄せてしまうのだ。

具体的には、私たちのDNAはフラクタルアンテナのような形をしている。このことが何を意味するのか、また、病気を引き起こすメカニズムとしてどのように機能するのか、もう少し詳しく見ていく。

タイトル : フラクタルアンテナとは何か?

フラクタルアンテナの一例
フラクタルアンテナの一例

フラクタルアンテナの仕組みや、DNAの構造との関係を理解するためには、フラクタルとアンテナの基本を理解する必要がある。

まず、アンテナとは何だろう?

アンテナは、電磁波を利用して無線機器が信号や情報を送信することを可能にする。基本的なアンテナは通常T字型をしている。この独特の形状により、電子は右から左へ、そしてまた戻って移動し、その結果、交流が起こり、移動しながらエネルギーを放出する。

アンテナの長さを変えると、電子の流れの速さが変わるので、用途によって長さの違うアンテナを見ることができる。

これがアンテナだ。
では、フラクタルって何?

フラクタルとは、自己相似性というユニークな性質を持つ幾何学的形状のことだ。これは、シダの葉を見るとよくわかる。まず、一番小さい葉を見てみよう。大きいシダの葉は、それぞれ小さい葉の複製であることに注意しよう。

これと同じ概念は、基本的なフラクタル幾何学にも当てはめることができる。その結果、通常、唯一の違いは大きさだ。

………(略)
つまり、携帯電話やコードレス電話から放射されるのと同じ種類の電磁波にさらされると、血液脳関門が弱まり、脳が病気や汚染など他の環境要因による損傷を受けやすくなる。

人間は電荷を帯びた粒子でできた電磁波の生き物である

では、なぜこのような低出力レベルの電磁波が細胞、組織、身体機能に影響を与え、人間がさまざまな健康リスクにさらされやすくなるのか。私たちをこれほどまでに傷つきやすくしているのは、EMF(電磁場)と身体の関係なのだろうか?

答えは比較的単純で直感的だ。人体は電磁エネルギーで動く機械だ。というと、スピリチュアルな話に聞こえるかもしれないが、ここでは純粋に科学的な話をしている。

すべての物質は、電荷を帯びた素粒子で構成されている。これは人間の体、つまりあなたの体も同じだ。だから、電磁気的な力が生物学的に大きな影響をもたらすことは理にかなっている。

さらに、基本的なことだが、あなたの体は非常に低いレベルの電磁エネルギーを使ってコミュニケーションをとっている。電磁波が体内を移動することで、脳は細胞にメッセージを送り、筋肉は働く。

要するに、あなたの体は、機能するためにEMFに依存している。EMFは、あなたの体が動作し、それ自体を調節するための重要な方法のひとつだ。

しかし、もちろん、あなたの体は非常に特定のレベルのEMFに依存している。1~10Hzの範囲で、あなたの体は、極低周波(ELF)のEMFの非常に、非常に低い電力レベルに応答して動作するように調整されている。

これは、送電線や電気製品に見られる60Hz、携帯電話やWiFiで使用される2.4~5ギガヘルツ、新しい5G技術に使用される最大300GHzの周波数と比較したものだ。
(つまり、5Gは、私たちの身体が使用し、理解するように作られている信号の、最大3億倍ものエネルギーで通信している)

WiFi や携帯電話のようなテクノロジーは、比較的低いレベルの電磁波(一般に火傷するほどではなく、X線やガンマ線のような電離放射線よりもはるかに少ないエネルギー)を放射するが、これらのレベルの電磁波は、あなたの体が慣れているものよりもはるかに大きなエネルギーを持っている。

身体はこのようなエネルギーに依存して機能している。(すべてのワイヤレス機器、電気製品、送電網から)複数の電磁波を同時に体に浴びせれば、体の機能の多くが失われることは直観的に理解できる。

あなたの体がこの種の放射線にさらされているとき、体は正常な機能を狂わせるあらゆる種類の混乱したメッセージを受け取っている。(引用終わり)

電磁波については前回のベッカー博士の記事でより詳しく知ることができます。

要旨
このビデオで繰り返し説明するように、私たちの住む宇宙は、生命のあらゆるスケールにおいて電磁気の原理で満たされています。DNAが何であるかは皆さんご存知ですよね? しかし、あなたは驚くことでしょう。染色体は電子を伝導して様々な効果を発揮するだけでなく、私たちの脳が想像もつかないような現実のレイヤーに存在しています。

電気宇宙の中のDNA
DNA in the Electric Universe | Electricity of Life

2011年、ジャクリン・バートン Jacqueline Barton は、DNAが電気を通すこと、そしてDNAの損傷は電気伝導の消失として感知できることを発見し、全米科学メダル賞を受賞しました。塩基対(DNAなどの塩基対をカウントする単位)の不一致など一部のエラーは、特殊な修復タンパク質によって感知されます。

アデニン、チミン

修復タンパク質は、不一致の部分に到達するまで、一度に何百もの塩基対のセットで電気伝導度をテストします。

すべての一塩基ミスマッチを電極触媒で検出する
すべての一塩基ミスマッチを電極触媒で検出する

私たちの体内では、DNAの塩基の不一致は日常のメンテナンスに過ぎないのです。DNAの修復は、図書館で本を置き忘れるようなどうしようもないことというよりは、自分のファイリングをチェックして、代わりの本をプリントアウトするような定期的な作業です。また、DNAが作用する現実のスケールは、私たち人間の頭で考えるものとは根本的に異なる存在であることを心に留めておいてください。

全米科学者賞を受賞したスーザン・リンドクイスト Susan Lindquist は、講演の中でこのような世界について述べています。このアニメーションは、生きている細胞の中の様々な大きなタンパク質の動きを表現しようとしたものです。

アニメーションは、生きている細胞の中の様々な大きなタンパク質の動きを表現しようとしたもの

このようなスケールの現実がどのように動いているのか、私たちの想像力では到底理解することはできません。

スーザン・リンドクイスト(発言)
細胞内で起きている現実的なスピードにするには、その映画を300万倍にスピードアップしなければなりません。ですから、タンパク質が細胞内をどれだけ速く動き回り、何かをしているかということは、実は想像もつかないことなのです。すべての生物学的システムはこのように進化し、生命を可能にしています

このように生命のスケールが大きく異なる場合、私たちの体は侵入してきたバクテリアのDNAそのものを酸化的ストレスの一斉攻撃で攻撃します。

フリーラジカルとしての酸素

フリーラジカルとしての酸素
おそらく最もよく知られたフリーラジカルである酸素は、体内のほとんどのフリーラジカルを発生させる基礎となるものである。
元来、酸素は不安定な分子である。

バクテリアは、鉄分を多く含むタンパク質などの攻撃物質を作り出し、この酸化的な攻撃を自分のDNAから遠ざけようとします。

DNAの電荷輸送によるタンパク質の酸化
DNAの電荷輸送によるタンパク質の酸化

鉄タンパク質がDNAの酸化損傷から病原性細菌を守る(上)
酸化ストレスのセンサーとしてのSoxRの転写活性化(下)

その分子戦の様子は、私たちの理解を超えるスピードで展開されます。物理的な存在の最も小さなスケールでのエネルギーの戦いです。DNAの電気的なダイナミクスを知るために、前回のビデオで紹介した主な内容を振り返っておきましょう。アンテナは、環境からの電磁波を伝導します。

フラクタルアンテナの一例:"ミンコフスキー島 "または "ミンコフスキーフラクタル "と呼ばれる空間を埋め尽くす曲線

フラクタルアンテナの一例:"ミンコフスキー島"または “ミンコフスキーフラクタル"と呼ばれる空間を埋め尽くす曲線

フラクタルアンテナは、パターン化された繰り返しのデザインを使って、反応できる周波数の幅を広げています。

リーバ・グッドマン Reba Goodman は、エピジェネティクス(DNAの塩基配列を変えずに細胞が遺伝子の働きを制御する仕組みを研究する学問)分野の著名な研究者の一人です。バーバラ・マクリントック Barbara McClintock と共同で、ノーベル賞を受賞する研究をしました。現在、彼女は、DNA構造の自己相似性の繰り返しがフラクタルアンテナとして機能することを示した研究者のコミュニティの一員となっています。

リーバ・グッドマン
リーバ・グッドマン

DNAが伝導する電子周波数は、電子親和性の低い特定の配列に影響を与えます。

DNAは電磁場におけるフラクタルアンテナである
DNAは電磁場におけるフラクタルアンテナである

この単純なシトシン・チミン・シトシン・チミン配列は、その電子が転位すると、それが生息する領域で転写を刺激します。

ヒトのDNAは約30億の塩基対を持つ
ヒトのDNAは約30億の塩基対を持つ

例えば、ここにあるような細胞ストレスタンパク質を作るための指示は、MYC結合部位とラベルされています。
これはシトシン・チミン配列の繰り返しです。プロモーター(転写〈DNA からRNA を合成する段階〉の開始に関与する遺伝子の上流領域を指す)の上流に位置し、ストレス蛋白質 HSP70の生成の手がかりとなります。

EMFドメイン、熱ショックドメイン
EMFドメイン、熱ショックドメイン

このように、尊敬する科学者や他の多くの人々の研究にもかかわらず、科学に関する公の物語では、生命の電磁波感受性についてあまり議論されていないように思われます。これは、人間の電気インフラが持つ潜在的な危険性と、多くの科学者がバイオ・イニシアティブの報告書で光を当てようとした不人気なトピックに起因しているのかもしれません。

さらに、DNAがフラクタルアンテナとしてEMFに反応するように見えることは、FCCが、家電製品からのELFだけでなく、携帯電話やWIFIからのRFなど、多くの周波数にわたる同時暴露の累積効果を考慮した安全養生法(療法)を考案しなければならないことを強く示唆している。

さらに、DNAがフラクタルアンテナとしてEMF(電磁場)に反応するように見えることは、FCC(連邦通信委員会)が、家電製品からのELF(極低周波)だけでなく、携帯電話やWIFIからのRF(無線周波数)など、多くの周波数にわたる同時暴露の累積効果を考慮した安全養生法(療法)を考案しなければならないことを強く示唆している。

生命の電磁感受性を研究することは、このシリーズで紹介したように、重要な産業的、生態学的知恵をもたらすことができます。また、携帯電話を常に身体に装着しないよう注意を促すとともに、電気的な観点から多くのことを考えるようになるかもしれません。

バイオ・イニシアティブ 2012

バイオ・イニシアティブ 2012
低強度電磁波の生物学的根拠に基づく曝露基準の根拠

小さなものから大きなものへと目を向けると、電磁気の力が生命のリズムに作用するスケールの大きさを考えることができます。オーロラは、私たち人間の目が、私たちを取り巻く目に見えない力を垣間見る方法の一つです。この惑星が巨大な電流で脈打つように、すべての森、すべての木やシダ、すべての植物の芽生えに生命のパルスが流れています。

すべての森、すべての木やシダ、すべての植物の芽生えに生命のパルスが流れています

鳥やトカゲ、小さなハエの中には、何十億本もの微小管があり、電気双極子相互作用の計算(評価)をしながら、自らの意志で盛衰を形づくっています。それらは神経細胞に形を与え、認識が流れるための血管を作ります。

何十億本もの微小管

生きているすべてのものの中で、そしておそらくそれらが生きているすべての太陽系の間で、驚くほど深い活動が起こっています。

星雲

このシリーズでは、サンダーボルト・プロジェクトの学者・科学者の一人として、私の寄稿を紹介させていただきますので、よろしくお願いいたします。今度、夜空や、植物や小さな素早く動く甲虫の中を流れる組織化された血管を見るときは、この宇宙を流れる大小さまざまな生命の電気を思い出してみてください。

星雲
星雲

──おわり  
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Posted by kiyo.I