DNAと遺伝子が実際に何かの形を作り出しているわけではない
驚くほど証拠がないのにDNAだけですべてが決まるという70年前の考えを繰り返している
これまで生物の体ってDNAが決めているんでしょうくらいにしか思っていませんでした。どうも違っていたようです。なぜなら、植物や動物の形ができるまでの驚くべき電気の役割があるからです。今回紹介するのはマイケル・クラレージ博士の『生物学の電気的形成』です。
その中で「過去70年間、発生生物学におけるDNAの役割を解明するために、何千もの実験が行われてきました。しかし、遺伝子が実際に何かの形を作り出すことは、どうやっても示すことができませんでした」と発言されています。私たちが教えられイメージしていたこととは随分違います。
以前『神話と電気的宇宙論という不思議な組み合わせ』で電気的宇宙論のソーンヒル氏の言葉を引用した中でこんな言葉がありました。
「DNAは生命の鍵を握っているわけではなく、工場での部品や道具のセットの設計図のようなものです。ヒトのゲノムを読んで、それが二本足の生物を表しているのか、六本足の生物を表しているのかを知ることはできないかもしれません。なぜなら、組み立てラインを制御する情報はDNAの外部にあるからです」
「DNAは生命の鍵を握っているわけではなく……組み立てラインを制御する情報はDNAの外部にある」というのは具体的にどういう意味なのだろうかと疑問に思っていました。この動画の中でも「DNAが生物の形を決めるという考え方は、かなり揺らいでいると思っています」、さらに「このドグマのすべての側面が正しくなく、有害であると考えています」と発言されています。
前回の記事で取り上げたロバート・ベッカー博士の研究では、細胞に電圧を加えることで腕が再生したり、電気の作用で別の所に別のものを生やすこともできます。つまりDNAが全てを決めているわけではありません。この分野でも、ありもしないビッグバンやブラックホール同様、作られた常識に、またもや騙されていたのかもしれないことに気がつきました。
また、このお話の中でも出てくる、DNAが生物のすべてを決定するという考えを唱えたワトソンとクリックという人について『体の電圧と再生─細胞は電圧がないと働かない』の動画の中で、テナント博士は、ロザリンド・フランクリンという女性科学者の研究が「ワトソンとクリックに奪われ、彼らはフランクリン博士から奪った技術でノーベル賞を受賞した」と指摘していました。
DNAが全てを決めているわけではないと言っても、DNAやRNAをいじることがどんな結果をもたらすのか分かりません。今回のワクチンではmRNAというものが使われています。いまだに治験も終わっていないのに、これを体の中に入れることがいったい何をもたらすのか、じっくりと調べて考えて欲しいのです。
メディアは、わたしたちに本当に必要なことは報道しません。ワクチンで亡くなった人はすでに1000人を超えて増え続けていますが、コロナで亡くなった人はほとんどいません。一例をあげると、日本ではありませんが、ポルトガルの「リスボンの裁判所が今年6月に公表したデータによると、2020年1月から21年4月までにCOVID-19で死亡した人の数は、政府が主張する1万7000名ではなく、152名」(櫻井ジャーナル)です。この152名でさえ怪しいですが。別の原因で、例えば交通事故などで亡くなった人もコロナで亡くなった数に入れられています。そうすると病院にお金が入るからです。なぜこんなことが起きているのか。
DNAに話を戻すと、植物や家畜の遺伝子操作はこれまで進められてきました。今度は対象が人間になったのでしょうか? そもそも遺伝子を操作するという行為が、どこから、どんな発想・動機から出てくるのか、そんなことも併せて考えていければと思います。
また、真偽はともかくとして、日本人は YAP遺伝子を持っていると主張される方がいますが、それが発現するかどうかは別問題です。
[要旨]
二回に分けてお届けする第一回目は、生物学の未解決問題である「生物の形はどのようにして作られるのか」についてです。あるカエルの種は、どうして他の種とは違う形になるのか? その足やつま先や爪は、どうしていつも他の形ではなく、特定の形になるのでしょうか? 驚くほど証拠がないのにDNAだけですべてが決まるという70年前の考えを繰り返しています。私たちが育ち、今でも子供たちに教えているDNAの話は、間違っているだけでなく、自分自身や宇宙との関係について誤った理解を与え、精神的にも悪影響を及ぼしています。宇宙物理学者であり、SAFIREプロジェクトの主任研究員であるマイケル・クラレージ博士は、植物や動物の形ができるまでに電気がどのような役割を果たしているか、また、無機物の形ができるまでに電界がどのような役割を果たしているかについて、いくつかの証拠を挙げています。
マイケル・クラレージ:生物学の電気的形成
Michael Clarage: Electrical Shaping of Biology
生物学における未解決の問題に、生物の形はどのようにして作られるのか? というのがあります。
例えば、あるカエルの種がどのようにして他の種とは違う形になるのか。その足やつま先や爪は、どうしていつも他の形ではなく、特定の形になるのでしょうか?
脊椎、肝臓、脳など、すべての内部構造にも同じ質問があります。これらは、どのようにしていつも同じ形になり、同じようにつながっているのでしょうか。この種に特有のものであり、他の種にはありません。
ほとんどの教科書は、70年前の考えをいまだに繰り返しており、DNAだけで、何らかの形ですべてが決まるとしていますが、その証拠は驚くほど少ないのです。植物や動物の形ができるまでに電気が関与していることを示す証拠をいくつか紹介したいと思います。また、無機物の形ができるときの電界の役割についても少し触れておきたいと思います。この講演をしようと思ったのは、ボストンのタフツ大学にあるマイケル・レビンの研究室の活動について読んだからです。
レビン博士の研究室では、10年以上にわたり、生物の形がどのようにして生じるかについての長年の信念を覆してきました。1950年代後半、DNAが発見され、その役割が解明され始めた頃のこと、ワトソンとクリックは、「DNAが生物のすべてを決定する」という考えを唱えました。
彼らはこれを生物学の"セントラル・ドグマ"と呼んでいました。
※central dogma《分子生物学》セントラルドグマ、1958年にイギリスの生物学者フランシス・クリックが提唱した分子生物学の基本的概念。
この70年間、ほとんどの教科書や助成金は、このドグマに何も疑わず(無批判に)従ってきました。それは、予定説(運命説)の再来です。なぜなら、情報はDNAから一方向にしか流れず、生物が何をしてもそれを変えることはできないと仮定しているからです。
クリックは、一介の人間である自分が、神や宇宙の知性などの必要性を完全に排除したと豪語していました。私たちのすべてはDNAに由来するんだから。
大言壮語の生意気さ(厚かましさ)はさておき、アイデアを検証するための実験を行うことはできます。過去70年間、発生生物学におけるDNAの役割を解明するために、何千もの実験が行われてきました。しかし、遺伝子が実際に何かの形を作り出すことは、どうやっても示すことができませんでした。
DNAのどこが、腕の形を決めているのでしょうか?
それ以外ではないのでしょうか?
口の中はどのように形成されているのか、上の鼻と下の喉がどのように融合しているのか。文献を調べてみると、DNAのある部分を無効にすることで、体の一部が正しく形成されないことを示すのが精一杯だとわかります。しかし、だからといって、そのDNAがその体の一部を形成しているとは限らない。私はこのようなずさんな考え方にいつも驚かされます。
それは、私が車をパンクさせれば、あなたが車で店に行くのを阻止できることを示すようなものです。そうですよね? タイヤがパンクしていたら、車でお店に行くことはできません。しかし、タイヤのパンクが原因でお店に行ったわけではありません。
DNAをいじって腕の形がおかしくなったからといって、遺伝子が腕の形を作っているわけではありません。
料理の例えを使うとしたら、これは意外と的を得ていますが、素材だけでは何も起こりません。材料を使って何をするのかというレシピが必要です。
また、食事の内容は?
何人分の料理を作りますか?
イブニングのオーダーは?
これらのことが、本当の意味での違いをもたらします。
私たちの遺伝子は、私たちの体に何をいつ作ればいいのかを教えてくれるわけではありません。これらの決定は、ほとんどが遺伝子の外で行われます。私たちはDNAを理解しているわけではありません。
10年ごとに進化した教科書を書き換える必要がありますが、それはシステムが以前考えていたよりもはるかに複雑であることがわかったからです。私たちが遺伝子と呼んでいるものは、DNA全体の中では非常に小さな部分です。遺伝子とは、タンパク質を作るための青写真が書かれたコードのごく一部です。DNAのほとんどが何をしているのかはまだわかっていません。
DNAに含まれるすべての遺伝子の集合体は、巨大な成分リストのようなものです。自分が作れるすべてのレシピを集めた料理本があって、そのレシピに必要なすべての材料の索引を作ったとしたら、それが遺伝子の姿です。あなたが必要とするすべての材料(ネタ)を作るための設計図です。
しかし、繰り返しになりますが、遺伝子はDNAのごく一部を構成しているに過ぎません。レビン博士の研究室での仕事は、誰が見ても素晴らしいものです。これは名人芸レベルのスキルです。
個々の細胞のDNAを変えて、細胞が作るイオンポンプ ion pumps の数を変えるのです。これにより、これらの特定の細胞は、原株(野生型)の場合と比較して、多かれ少なかれ電気的に偏った状態になります。胚の成長過程のある時期に、ある場所にある十分な数の細胞を騙して、適切な電気的変化を起こさせることができれば、その場所で体の一部が成長します。胃の中に目ができたり、ひじの上に足指ができたり。
70年前の生物学のセントラルドグマでは、核の中に隔離されたDNAがすべての形を出現させるとされています。レビンの結果は何を示しているのでしょうか?
原子核(細胞核)の外側に電界があることによって、形状や輪郭が現れる場所や時間が決まってきます。フィールド(場)が形そのものを作るということではなく、フィールドが形を出現させることができるということです。これは、セントラル・ドグマにとってどのような意味を持つのでしょうか。
厄介なことになりました。というのも、レビン博士は細胞内の遺伝子を変化させることで、細胞壁に多くのイオンチャネルを形成させ、周囲と比較して細胞の電位を変化させているからです。
つまり、DNAがすべてをコントロールしているとも言えます。しかし、その議論は泥沼化しています。
なぜ目の一部ではなく、目全体が電気の流れている場所にできるのでしょうか?
また、目が胃の中に入ってはいけないと、本能的にわかるのはなぜでしょうか。
レヴィンのがん研究では、原株(野生型)の電界を変化させることで、がん細胞の増殖を開始したり停止したりすることを示しています。幹細胞やがん細胞のように、非常に影響されやすい(柔軟性の高い)細胞は、周囲の環境に比べて電位が定まっていません。一方、健康で成熟した細胞は、より高い電位を持っています。がん細胞の特徴のひとつは、体の大きな部分との関係を失っていることです。それらは、何の一部でもない細胞の制御不能な成長です。それらには自己の利益を超える働き(機能)はありません。
ここでレビンの結果は、形と機能に関するクリックのセントラルドグマを実際に反証することに非常に近いのです。というのも、原子核(細胞核)の外部にある電界が、すべての形と機能を破壊してしまうからです。
個人的なことですが、レビンの検査結果は私にとって恐ろしいものです。というのも、私たちはまたしても、知恵を働かせるにはあまりにも強力なツールを使って、理解できない分野に手を出しているからです。
この新しい技術によって、私たちは世界に美を加えることができたのでしょうか。
今のところないですね。
今まで、頭から足が生えたグロテスクなモンスターしか作っていません。
可哀想な生き物がなんとか生きていて、それを想像すると胃が痛くなります。
残念ながら、私たちは、DNAの話をしていたときの状態に戻っています。DNAをいじると化け物が出てくることはわかっていました。
そして、電界をいじるとモンスターが発生することもわかってきました。
レビン博士の研究室では、あと数十年モンスターを作り続けることができれば、新しい治療法が期待できるとして、これらを正当化しています。
また、40年前にこれらの原理のほとんどを示していたロバート・ベッカー博士について、レビン博士が言及していないことにも驚きました。
ベッカーの仕事は、彼の著書『ボディ・エレクトリック』によくまとめられています。開業医であるベッカー博士は、電界をコントロールすることで火傷が治ったり、サンショウウオの尻尾がきちんと生えてくることを発見しました。褒めるべきところは褒めればいいのではないでしょうか。
それは、ロバート・ベッカーにスピリチュアルな側面があることが知られるようになったからではないでしょうか。彼は、人間は単なる化学物質の袋ではないと主張しました。ベッカー博士は純粋な唯物論的還元主義を信じていなかったので、多くの雑誌が彼の研究を参照することを許さないのではないかと心配しています。
さらに、レビン博士の研究室で行われた二つの実験を見てみましょう。そうすれば、一歩下がって、なぜそれが重要なのかと問うことができます。
これらの実験にはプラナリアの扁平虫が使われています。自然界では、ミミズの尻尾が切り落とされても、新しい尻尾が生えてきます。虫の頭が切り落とされても、脳も含めて新しい頭が生えてきます。かなりの驚きです。
野生型のワーム(細長い虫)は、体に沿って電気的な勾配があり、頭部に向かってより正の値を示します。
研究者たちは尻尾を切り落としました。そして、その端っこに人為的にプラスの電荷を与えました。
これにより、後頭部から新しい頭が生えてきました。これで、新しい形、つまり双頭のワームができました。この新しい二頭身のワームは、その後、増殖していきます。すべてのプラナリアがそうであるように、無性生殖します。
これは新種ですか?
私はそう思います。
しかし、DNAは変わっていません。動物のDNAと形のつながりがはっきりしなくなってきているのがわかります。この新種の虫が二つの頭を持っていることを、DNAはどうして覚えているのでしょうか。確かに、将来の子孫もすべて頭が二つなければならない。
料理の例えに戻ります。原料を生産するための遺伝子はあるようです。しかし、レシピや食事の計画は、遺伝子の世界とは全く別のところで行われています。別の実験では、野生型の頭を切り落とし、新しい頭が形成されている間に、いくつかの細胞の電位を変えて、別の種のプラナリアの頭と脳のタイプを作り出すことに成功しました。
このことをじっくり考えてください。
DNAは原種のもののままですが、新しい虫の頭の形状と輪郭は近縁種の虫のものです。私たちは新種を作ったが、DNAを変えたわけではありません。私は、DNAが生物の形を決めるという考え方は、かなり揺らいでいると思っています。
なぜこのようなことが重要なのでしょうか?
なぜなら、私たちが育ち、今でも子供たちに教えているDNAの物語は、間違っているだけではないからです。自分自身や宇宙との関係について誤った理解をしてしまうため、精神的にも悪影響を及ぼしてしまいます。私たちは、四つの分子文字の配列を持つ単純な分子が、私たちのすべてを決定すると言われました。私たちは、形だけでなく、私たちの存在全体が何も入力していない分子コンピュータプログラムの単純な展開であると考えられていると確信していました。
私はこのドグマのすべての側面が正しくなく、有害であると考えています。私は科学者として、より正確でより意味のある宇宙論を再構築しようとしています。
後半では、物質は自らを組織化することができるのかという問題を考えます。そうでないとしたら、この形はどこから来ているのでしょうか?
──おわり
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コメントから
・電気的な宇宙は、意識のためのテーブルの場所を持っています。洗練されたシンプルさ。
・これは魅力的ですね。ルパート・シェルドレイクの形態共鳴が頭に浮かびます。
・私たちはまだ暗黒時代にいます。魅力的なプレゼンテーション。
・これは、DNAの主流の科学よりもはるかに納得して受け入れやすいです。真実を知ることで、物事がより明確になるのは不思議なことです。
・すべてのものが電磁エネルギーの影響を受けている。
・学生時代に授業をサボっていた理由がわかりました。サンダーボルトのプロジェクトのためにお金を貯めていたのです。
・"魂"というものがあります。それは電気的なもので、生命だけでなく意識も生み出します。私たちの脳は、魂からの考えを拾うアンテナのようなものです。"思考の工場"ではなく、"受容器"のようなものです。
・『ボディ・エレクトリック』はすごい読み物です。
・ロバート・O・ベッカーの『ボディ・エレクトリック』は、最近読んだ最後の本で、とても気に入りました。このビデオでは、彼が本の中で詳しく説明しているスピリチュアルな面に言及しているのが気に入りました。素晴らしいアップロード、共有してくれてありがとう。
・これらのジャーナリストが、科学者がいわゆる(スピリチュアルな考えや哲学的なアプローチ)を持っていることを問題にするのは驚きです。しかし、ビッグバンやブラックホールを発明したベルギーの牧師については、"重力宇宙論の妖精と物語"には何も書かれていません。個人的な経験から言わせていただくと、この数十年間、エレクトリック・ユニバースとその関連テーマについて読み、学んできましたが、私にとっては人生で最も興味深く、満足のいく期間でした。電気と水は、私たちの惑星と宇宙の多くのプロセスを理解する上で、非常に重要で不可欠なものである可能性が高いことは明らかです。
・ビデオをありがとう。 ベッカーの本や『植物の秘密の生活』、ビタミンCのポーリング、ライフ顕微鏡などのおかげで、私は成績が良くても医学部に入れませんでした。というのも、現代の医学には何か嫌な臭いがすると気付き始めたからです。 命や健康のためではありません。
・ありがとうございます。遺伝子が記憶を保持していて、電荷が変化して型を作るということですね。これで進化の説明がつきますね。
・生物学や物理学のあらゆる面で、計り知れない革命への道を示す、素晴らしい説明です。このような素晴らしいビデオを作っていただき、本当にありがとうございました。パート2を楽しみにしています。
最後までお読みいただきありがとうございました。