宇宙には電気がある。それは役に立たないというドグマ(宗教)

宇宙論は迷走している

深宇宙からやってくる謎の電波バーストの群れが目撃される」というナショナルジオグラフィックの記事に、
「わからないことの楽しさがある」「情報を増やし続けても、すべての科学がそうであるように、ひとつの謎が解ければ、必ず3つの謎が出てくる」という科学者の発言が紹介されています。決まり文句と言えば決まり文句ですが、謎は増える一方です。増えれば増えるほど、この人たちの仕事も続けられるということです。

また、同じようなお決まりのパターンですが「宇宙全体に存在する銀河の動きを同期させる謎めいた存在」から少し長くなりますが引用させていただきます。

科学者たちは、私たちの宇宙が、広大な距離を隔てた銀河の動きを同期させるために、まるで神の手のように宇宙全体に手を伸ばしている、膨大な数の大規模な”構造物”によってつながっているかもしれないという証拠を集めつつある。

これらの謎の大建造物(組織、体系)が存在するとすれば、我々が宇宙について抱いている最も基本的な考え方に挑戦することになるかもしれないと、Vice(カナダ系アメリカ人の雑誌)は報じている。

このような奇妙な構造物に関するヒントは、膨大な宇宙距離を隔てた銀河の観測から得られている──重力の影響を受けるには遠すぎる距離だ。これらの銀河は、距離が離れているにもかかわらず、偶然に起こるにはあまりにも不思議な方法で、同期して動いているように見える。

例えば、最近『アストロフィジカル・ジャーナル』誌に掲載された研究では、数千万光年離れた銀河の運動と同期して回転している銀河が数百個発見された。

韓国天文宇宙科学研究院の天文学者であるジュン・ヒョプ・リー氏は「6メガ・パーセク(約2000万光年)離れた銀河が直接相互作用することはありえないので、観測されたコヒーレント性は大規模構造と何らかの関係があるはずだ」とViceに語っている。

では、これらの大規模構造は何であろうか? 現在最も有力な説は、銀河と銀河の間を埋めるガスと暗黒物質のネットワークからできているというものだ。これらは本質的に、宇宙の足場を構成する、より大きな宇宙の網のフィラメント、シート、結び目なのだ。これらの構造は、構造自体が回転しているため、その中にある銀河の回転を同期している。これは荒唐無稽な考えだが、遠くの銀河の間で同期したパターンが発見されるにつれて、否定することが難しくなってきている。

これらの構造が宇宙に対する我々の理解を変える可能性がある重要な方法のひとつは、暗黒物質と関係がある。現在のところ、暗黒物質が何であるかはわかっていないが、もしこれらの大規模構造が暗黒物質でできているとすれば、その構造を通して遠くの銀河がどのように同期しているかを調べることで、宇宙全体の暗黒物質の分布を明らかにすることができるかもしれない。

もちろん、このような大規模なパターンや同期を実際に描き出すには、もっと多くのデータを収集する必要がある。そのデータがあれば、理論的な検証も可能になる。今のところ、この科学は未熟だが、それがこのような探査の面白さでもある。

フランスのストラスブール大学の天文学者であるオリバー・ミュラーは「私が本当に好きなのは、私たちがまだ先駆的な段階にいるということだ」と語りました。「それはとてもエキサイティングなことだ」

いくつかの銀河をまとめて動かしているもっともっと大きな構造があるかもしれないと言っているのでしょうか? それはガスと暗黒物質のネットワークからできていると。そして「暗黒物質と関係がある」と断定し、そのすぐ後に「暗黒物質が何であるかはわかっていないが……」と記事は続きます。しかし、重力で、どうやって遠く離れた銀河の”同期”を説明できるのでしょうか? この記事もお決まりの言葉で締めくくられています。「それはとてもエキサイティングなことだ」

さて、ソーンヒル氏は、現代の宇宙を研究している科学者は「確かに宇宙には電気があるが、それは何の役にも立たないと教えられて」いる。そして、このような教育による「トンネルビジョン(自分の好む考え方とは異なる他の可能性を考慮しようとしない姿勢)のために、現代の宇宙論者はプラズマ宇宙論の講義を受けることができません」と、今日の宇宙論の行き詰まりの原因を指摘されています。

ハンス・アルヴェーンの「地球や宇宙望遠鏡のデータは、実験室や磁気圏の物理学や回路理論、そしてもちろん現代のプラズマ理論に精通した科学者が扱わなければならない」という言葉はいつになったら実現するのでしょうか? ですが、そうなったら今日の主流の宇宙論者は全員、宗旨替えをしなくてはいけなくなりますから、ものすごい抵抗があることは容易に想像できます。

記事の最後に、アンソニー・ペラットの「プラズマと宇宙: 大規模ダイナミクス、フィラメント、放射」とホルトン・アープの「プレス・リリースによる天文学──ブラックホールからのニュース」を資料として掲載します。

要旨](2019/11/30)
物理学者ウォル・ソーンヒルとの対談のパート2は引き続き"宇宙論の危機"を探っていきます。電気宇宙論の核心的な信条──電磁気力が支配的な宇宙には”孤島”は存在しない──を驚くほど裏付けている最近の発見の数々について、ウォルに考えを聞いてみました。

※パート1は前回の記事で取り上げました。なお、文中の見出しはこちらで付けました。

エレクトリック・ユニバースに孤島は無い
No Islands in Our Electric Universe

それでは、いわゆる宇宙論の危機についての議論を続けながら、宇宙の異常な加速膨張を証明するケック天文台の最新の発表について詳しくお話ししましょう。

科学者たちは初めて、重力レンズを含む新しい方法を用いて膨張率を推定しようと試みました。重力レンズに関する標準的な考え方の背景の概念は、毎年開催されるサンダーボルトの会議でも議論されていることです。例えば、エドワード・ダウディ博士はレーザー光学のエンジニアで、実はNASAの物理学者でしたが、彼は、科学者がいわゆる宇宙でのレンズ現象に起因する現象を理解する上でプラズマが重要であるという事例を発表しています。

観測的証拠
観測的証拠
太陽の重力勾配場は、太陽のプラズマ辺縁に直接作用する
電波クエーサー天体からのマイクロ波
電波クエーサー天体からのマイクロ波

では、ウォルさん、基本的に、天文学者が実際に観測し"重力レンズ"と表現している効果について、電気宇宙の解釈を説明していただけませんか?

重力レンズのコンセプトは無効

ウォル・ソーンヒル

重力レンズの概念は、重力が空間に影響を与えることを前提としているため、最初から欠陥があります。そんなことはありません。重力は電気力であり、磁気と同じ双極子です。もし双極子電気力が空間をゆがめることができれば、あるいは今日の強力な磁石を使えば、磁石を使った明確なレンズ効果を見ることができるはずですが、できません。

電気重力

電気重力
・各素粒子は、より小さな~0の質量電荷でできている
・中性物質はプラスとマイナスの電荷が等量である
・それぞれの素粒子は、他の素粒子の存在によって歪み、小さな電気双極子を形成している
・磁石が自由に回転するように、陽子、中性子、電子の双極子が一列に並ぶと、互いに引き合う──重力

重力は光に直接影響を与えませんが、エーテルの密度を変化させることで影響を与えることができます。エーテルはあらゆるところに広がっていて、宇宙の基盤であり、光が通過する媒体であり、重力、磁力、電気力が通過する媒体です。

エーテルはあらゆるところに広がっている
エーテルはあらゆるところに広がっている

重力場があると、それは他の媒体と同じように振る舞います。なぜなら、それは物質的な媒体であり、物質的でなければならず、質量が非常に小さいため、おそらくニュートリノが関与していることを示しています。──他の物質媒体と同じように重力に反応し、この場合は気体のように、天体の周りに大気を形成します。その大気は光を屈折させることができるので、レンズ効果が得られますが、それは重力そのものとは関係なく、その天体の環境に関する重力の効果です。

重力レンズ

ですから、重力レンズはできますが、彼らが使っているコンセプトは無効です。その主な理由は、赤方偏移は、赤方偏移の小さい銀河の近くに見えている天体が、遠くにあることを示しているという考え方は間違っているからです。

赤方偏移が意味するのは、その中心部にある天体よりも若いということだけ

赤方偏移が意味するのは、その中心部にある天体よりも若いということだけです。また、銀河の近くでは何がよく見つかるのでしょうか?

クエーサー

クエーサー、赤方偏移したクエーサーです。ホルトン・アープの研究では、活動銀河の子供で、銀河は子供銀河を生みます。最初は質量が小さく、赤方偏移が大きく、明るさが小さいクエーサーとして形成されます。その明るさ、質量、赤方偏移、すべてが変化し、時間の経過と共に親に近づき、その結果として、様々な種類の伴銀河となります。

赤方偏移したクエーサー、連結橋 銀河4319
赤方偏移したクエーサー(銀河4319、連結橋)

だから、彼は系図を与え、銀河の形成がほとんど生物学的であることを示しました。ですから、遠くの天体、いわゆるレンズ天体を見るとき、私たちが見ているのは、活動的な銀河が、その赤方偏移した子孫に取り囲まれたものであるはずです。

銀河団SDSS J1004+4112の重力レンズクエーサー
銀河団SDSS J1004+4112の重力レンズクエーサー

これらの銀河はエピソード(事象)ごとに放出される(打ち出される)ため、量子化された異なる、微妙に異なる赤方偏移を持つことが多いのです。もし間違った解釈をすれば(この人たちはそうしているのですが)、距離尺度をある程度信用しているように見えるかもしれません。しかし、ホルトン・アープが示したように、現代の宇宙論では距離尺度は完全に狂って(めちゃくちゃ)います。赤方偏移と距離の関係は神話的です。

アープが示したように、現代の宇宙論では距離尺度は完全に狂っている

アープは重力レンズについて、こう書いています。
「……それが銀河系外天体のために考案されたことを覚えておく必要がある。それは、はるかに異なる赤方偏移の天体を物理的に関連付ける必要があった観測から逃れるための唯一の方法だったからです。私が話したように、粒子の質量が小さいと……これまでお話ししたように……低い光度を生じます。そのため、同じ距離にある異なる年齢の銀河の、より高い赤方偏移とより暗い見かけ上の光度の関係がおおまかにわかります」
そして、彼はここにも書いていますし、これは私が拾ったものです。
「これは、銀河の中の超新星にも当てはまるはずです」

もちろん、この予想以上に暗い超新星の発見によって、宇宙がより急速に膨張している、加速している!という考え方が生まれました。しかし、それは全くナンセンスです。超新星爆発も理解していないことになります。重力を理解していないと考えれば、当然と言えば当然です。

遠方の超新星のホスト銀河
遠方の超新星のホスト銀河

ナレーター(デヴィッド・タルボット氏の息子さんのスチュアート・タルボットさんです)

ウォルさん、ホルトン・アープといえば、クエーサーの性質について以前お話しました。それでは、ここ数カ月の間に宇宙科学で発見された、より注目すべき発見についてお話しします。

今年の9月にアストロフィジカル・ジャーナル誌に掲載された論文で、科学者チームが「6つの静かな銀河がクエーサーに変化している」という観測結果を報告しましたが、これは通常の宇宙論では説明できない、文字通り数千倍もの速さです。

数ヶ月のうちに、6つの静かな銀河が燃え盛るクエーサーとなり、科学者たちはどうしてなのか分からない
数ヶ月のうちに、6つの静かな銀河が燃え盛るクエーサーとなり、科学者たちはどうしてなのか分からない

サイエンス・アラート誌の報道を簡単に紹介します。
「壮大な方法で、6つの銀河がわずか数ヶ月の間に大きな変貌を遂げた。これらの銀河は、比較的平和な銀河から、すべての銀河の中で最も明るく、膨大な量の放射物を宇宙に放出する活動的なクエーサーへと変化した。……このような外見の変化(遷移、切り替え)は、通常、異なるタイプのセイファート銀河の間で起こっていることが観察されている……このセイファートの移り変わりを研究することが、研究チームの目的だった」

さて、この研究の立案者の一人はこう言っています。
「その代わりに、弱々しい銀河を明るいクエーサーに変身させることができる、全く新しいクラスの活動銀河核を発見した。理論的には、クエーサーがオンになるには何千年もかかるはずだが、今回の観測は、それが非常に速く起こる可能性を示唆している。これは、理論がすべて間違っていることを教えてくれている。私たちは、セイファートの変容が大きなパズルだと考えていた。しかし、今はもっと大きな問題を解決しなければならない……」

そしてもちろん、以前お伝えしたように、科学者が"クエーサーのあり得ないほど急速な変化"を観測したのは、今回が初めてではありません。ではウォルさん、一般論として、なぜこのような信じられないほど急速な宇宙規模の変容が、実際に電気宇宙で予想されるのか、教えていただけますか?

上の記事より:「これは、ブラックホールとクエーサーの科学者にとって少し恥ずかしい瞬間です」とハーバード大学のエリック・モーガンソンは言います。「従来の知識は劇的に間違っていることがわかりました」

クエーサーのあり得ないほど急速な変化はプラズモイド

ウォル・ソーンヒル

プラズマ宇宙論者の研究によると、クエーサーを放出する活動銀河核は、実はプラズモイドと呼ばれる、最もコンパクトな高エネルギー蓄積体 storage(蓄電)であることが分かっています。

クエーサーを放出する活動銀河核は、実はプラズモイド

渦巻きの腕からプラズモイドに注がれる電気エネルギーが、小さなドーナツ状の物体を形成しています。

プラズモイド, イオンビーム, 電子ビーム

ある時点で、プラズモイドの軸に最も近いエネルギー密度が、電子と陽子を衝突させ、中性子を形成させます。

電流、渦巻き銀河、磁場 目に見えない、不可視の 不可視(ダークモード)バークランド電流

電荷を持たない中性子は、電磁気的な銀河核から軸方向のジェットに乗って逃げ出すことができます。

電荷を持たない中性子は、電磁気的な銀河核から軸方向のジェットに乗って逃げ出すことができる

どうやら中性子は、自然界のフーディーニ(脱出術で有名なマジシャン)のようです。中性子は、原子核や銀河系の原子核という電磁波の牢屋(閉じ込められた場所)から逃れるために必要な短い時間の間だけ、電子と陽子の間で踊るように存在します。

陽子と電子
陽子と電子

しかし、そうすることによって、それぞれ新しい元素または新しい銀河を誕生させます。自然は決して難しいことはしません。中性子が崩壊するとき、解放された電子は、重い陽子よりも強く銀河の磁場によって抑えられ、クエーサーを形成します。

私は、最初に正電荷を帯びたクエーサーが、親銀河からの電子ビームに追随している(続く)ことを提案しました。電子が到着すると、クエーサー内の物質の電荷分極が大きくなるため、観測された量子化赤方偏移とクエーサーの質量増加の両方を説明できます。

クエーサー

もちろん、活動銀河核からの放出が爆発的であることは、電子も放出そのものと同様に爆発的に(一気に)到着する可能性があります。放出そのものがそうであるように、一見するとありえないようなクエーサーの急激な変化を予測し、説明することができます。

銀河スケール、さらには恒星スケールでの突然の変化は、電気宇宙では予想されることです。ただ単に、私たちが扱っているのは、銀河系の場合は、銀河系全体でリアルタイムで動作する首尾一貫した、つながった、電気的なシステムを扱っているというだけのことです。

電気銀河の恒星運動
電気銀河の恒星運動](右下はNGC1300銀河)


これは、電気力が瞬間的で、蓄積された電気エネルギーが突然の稲妻のように放出され、そのエネルギーが指数関数的に減衰し、空間に放散されるからです。ガンマ線バーストや高速電波バーストなど、一見何もないところから様々な現象が発生し、現在研究者を困惑させていますが、その背景にはこのような現象があります。

上の記事より:「NASAのチャンドラX線天文台は、これまでに得られた最も深いX線画像から謎の閃光を発見した。この光源は、おそらく何らかの破壊的な事象に由来するものだが、科学者がこれまで見たことのない種類のものである可能性がある」

これもハンス・アルヴェーンが指摘したことです。

ハンス・アルヴェーン
ハンス・アルヴェーン(右)

宇宙を流れるプラズマ電流は二重層を作り出し、この二重層は、電流密度が高くなりすぎると、実際に電流を遮断してしまい、その結果、エネルギーがその点に突然集中することになります。

二重層(DL)の模式図
二重層(DL)の模式図

そして、突然、稲妻のような爆発が起こるのです。これは一見何もないように見える空間でも起こりうることです。なぜなら、この二重層はダークモード放電と呼ばれる状態にあることが多いからです。

稲妻のような爆発が起こる

銀河の場合、実験室ではプラズモイド自体が形成され、エネルギーが集中することが知られていますが、それが非常に高い密度である地点に達すると、そのプラズモイドに保持されている電子と陽子が、このドーナツの芯を伝って降りてくるときに、最も接近して、そこで初めて破壊が起こります。

Dense plasma focus animation 高密度プラズマの焦点のアニメーション0
Dense plasma focus animation 高密度プラズマの焦点のアニメーション1
Dense plasma focus animation 高密度プラズマの焦点のアニメーション2
Dense plasma focus animation 高密度プラズマの焦点のアニメーション3
Dense plasma focus animation 高密度プラズマの焦点のアニメーション4
”高密度プラズマの焦点”の
アニメーション

そして、その(絶縁)破壊が中性子ビームを形成します。実験室では、プラズモイドが崩壊(分解)するときに中性子源が最も大量に発生することが知られています。ですから、これらのことはすべて実験室で検証することができます。これは、標準宇宙論に対する電気宇宙論の大きな利点のひとつです。

ナレーター

宇宙現象に関して言えば、常々、最も意味のある発見は、計り知れない距離の物体が物理的につながり、相互作用している証拠だと感じています。私は以前、電気宇宙のモデルかもしれないと言ったことがあります。「宇宙には孤島は無い」ということが、どんどん検証されていくのがわかります。

上の記事より:「約10億光年離れた遠方銀河の中心部が、不思議なことに互いに一直線に並んでいるように見える」

数ヶ月前に、1000万光年離れた2つの銀河団をつなぐ広大な電波を発するフィラメントを発見したことをお伝えしましたが、これは、アンソニー・ペラットが数十年前に行った、この種の天体をつなぐ宇宙規模の電流が深宇宙に存在するという予測を劇的に立証したように思われます。

2つの銀河団を宇宙の網でつなぐ巨大な電波リッジ(尾根)を発見

上の記事より:「このことは、宇宙の網に磁場が存在すること、そしてそれがある銀河団から別の銀河団へと続いていることを私たちが直接的に証明したことを意味している」「この発見は、既存の相対論的電子の大きな集団が、当初考えられていたよりもはるかに大きなスケールで宇宙の網の中に埋め込まれている可能性が高いことと、宇宙には、宇宙全体に広がる磁場の広大なネットワークがあることを示唆している」

そして、ここ数週間の間に、数千万光年離れた遠方の銀河が、互いに同期して回転していることが発見されたという報告がありました。

上の記事より:「何百光年も離れた銀河は、巨大な銀河間構造物という目に見えないネットワークでつながっているようで、既存の天体物理学では説明できない方法で同期させられていると、Vice誌が報じてい。この発見により、私たちは宇宙についての基本的な理解を見直す必要に迫られるかもしれない」

この発見について、サイエンスアラート誌は「この発見により、我々は宇宙についての理解を見直す必要に迫られるかもしれない」と伝えています。この発見に関する論文の筆頭著者は「6メガパーセク(1956万光年)離れた銀河同士が直接相互作用することはあり得ないので、観測されたコヒーレンス(干渉性)は大規模な構造と何らかの関係があるはずだ」と言っています。しかし、科学者たちが言うべきことは、不活性で断絶された宇宙という仮定の下では、この現象は”ありえない”ということだと思います。

では、ウォルさん、なぜ、他の無数の発見と同様に、これが不可能でもなく、電気宇宙では驚くべきことでもないのか明確にしていただけませんか?

離れた銀河同士の相互作用は電気的な同期

ウォル・ソーンヒル

電気宇宙では、銀河はすべて同じバークランド(ビルケランド)電流フィラメントによって電気的に駆動されており、渦巻き銀河は電線上の回転花火のようにフィラメントに沿って連なる傾向があるので、巨大な距離の銀河の同期には問題はありません。

銀河はすべて同じバークランド(ビルケランド)電流フィラメントによって電気的に駆動されている

渦巻き銀河の回転も形もプラズマ宇宙論者によって実験的・理論的に説明されています。最近発見された、銀河の回転がどこか奇妙に似ているという事実は、すべてこれらの回路によって電気的に駆動されているという事実と結びついています。家庭の電気モーターと同じで、同じ回路に接続されていれば、電源の1秒あたりのサイクル数によって、何らかの形で同期する傾向があります。しかし、銀河の場合、これらはすべて実験室でテストして証明することができます。

銀河間プラズマ電流フィラメントの長距離引力の進化による渦巻き銀河の誕生
渦巻き銀河の誕生

現代の宇宙論の決定的な失敗は、宇宙規模で働く力が重力だけであると仮定していることです。

プラズマ宇宙論者は、過去50年にわたり、これが誤りであることを明らかにしてきました。宇宙規模では電磁力が支配的です。

銀河の磁場
銀河の磁場

スーパーコンピュータによるシミュレーションでは、電磁気モデルに重力を導入しても何の効果もないことが示されています。電気力と比較して、重力の力が事実上ゼロであることを考えれば、これは驚くべきことではありません。

渦巻き銀河は、ファラデーモーターの固体円盤のように回転しており、外側の衛星が内側よりもゆっくりと回転する重力システムではないことを考えると、このことは理論家にとって明らかなはずです。

ファラデーディスク、ホモポーラ(単極)モーター/ジェネレーター
ファラデーディスク]単極モーター/ジェネレーター
渦巻銀河

またしても、地球を中心とした考え方(視野)Earth-centric view が科学を妨げて(隠して)しまったのです。プラズマ宇宙論者は、渦巻銀河が銀河間のバークランド電流フィラメントの渦巻きに沿って回転花火のように形成されていることを示しました。

宇宙バークランド電流フィラメント、磁気エネルギー等高線、プラズマ密度

これによって、銀河の軸方向の配列と自転の両方が説明できます。もちろん、これらの新しい発見は、宇宙の基本的な理解について再考を迫るものです。何十年も前にそうなっているはずですが、研究者たちは、前世紀末から利用可能だった代替案を見る訓練を受けていません。

宇宙論者は、確かに宇宙には電気があるが、それは何の役にも立たないと教えられています。

また、ノーベル賞を受賞したプラズマ宇宙学者のハンス・アルヴェーンが示したプラズマ物理学の基本的な形式は宇宙では無効であると教えられています。

ハンス・アルヴェーンが示したプラズマ物理学の基本的な形式は宇宙では無効

ハンス・アルヴェーン
「天体物理学の教科書を使っている学生は、半世紀前から知られているものもあるにもかかわらず、プラズマの概念の存在すら基本的に知らないままです。結論としては、宇宙物理学は、これらの教科書から主要な知識を得た宇宙物理学者の手に委ねるには、あまりにも重要過ぎる(※委ねることは出来ないという意味の婉曲表現)ということです。地球や宇宙望遠鏡のデータは、実験室や磁気圏の物理学や回路理論、そしてもちろん現代のプラズマ理論に精通した科学者が扱わなければならない」

この教育課程によって生じたトンネルビジョン(自分の好む考え方とは異なる他の可能性を考慮しようとしない姿勢)のために、現代の宇宙論者はプラズマ宇宙論の講義を受けることができません。

──おわり

資料

こちらは概要のみ訳しました。

プラズマと宇宙: 大規模ダイナミクス、フィラメント、放射(アンソニー・ペラット)

概要
宇宙の形態に関する初期の予測のひとつは、フィラメント状であるというものであった(Alfvén, 1950)。この予測は、宇宙の体積の99.999%がプラズマ状態の物質であることに由来している。プラズマが高エネルギーである場合、一般に構成部分が運動している不均質な状態である。相対運動するプラズマは、互いに駆動する電流によって結合し、非平衡プラズマはしばしば電流伝導性のフィラメントで構成される。

実験室や太陽系では、フィラメント状やセル状の形態はプラズマのよく知られた性質である。宇宙探査機の到達範囲を超えてもプラズマ状態の性質は変わらないと考えられているので、天体物理学的な次元のプラズマもフィラメント状であるに違いない。

1980年代には、銀河系、銀河間、超銀河系のスケールでフィラメント状の構造を示す予想外の観測が相次いだ。この頃までには、複雑なフィラメント形状、強い自己磁場、非線形性、明示的な時間依存性などの解析上の困難さから、銀河や銀河系規模のプラズマの完全3次元、完全電磁気学的、セル内粒子シミュレーションの開発が促進されるようになった。電磁気学とプラズマ物理学を放射銀河と銀河形成の問題に応用することの重要性は、宇宙の大部分がプラズマ宇宙であるという事実に由来していることが理解されていた。プラズマでは、電磁力が重力を1036倍も上回り、電離度10-4の中性水素領域でも電磁力は重力の≈107倍も強い。

銀河系次元のバークランド電流の観測的証拠については、模擬電流の放射特性をクエーサーや二重電波銀河などの銀河系外の天体と直接比較することにより、その証拠を示す。


ホルトン・アープ博士の「プレス・リリースによる天文学」です。プレスリリースというものが公平な報道ではなく、都合の悪いのものは伏せられていることがうかがえます。ホーキングの逸話が面白いです。ホルトン・アープという人は文章を読んだ感想ですが、茶目っ気のあるウイットに富んだ人だったようですね。

プレス・リリースによる天文学──ブラックホールからのニュース(ホルトン・アープ)

重力の力は物体間の距離の逆数の2乗として変化するので、なぜ究極の外挿※(推定)をして距離をゼロにしないのでしょうか? そうすると、密度が大きくなる。多分、爆発BOOM [とどろき])しますよ。しかし、ちょっと待ってください、もしかしたら、それは反対方向に行き、MOOB!になるかもしれません。どうでもいい。
ほとんどの天文学者は、とにかくこれが、観測された銀河のジェットと爆発を説明できる唯一の源だと判断しました。もちろん、それは非常に複雑になります。また、最初からいくつかの厄介な(イライラさせる)枝葉末節があります。

⑴ ブラックホールが形成されるのを見ると、何かが落ちてくるのに無限大の時間がかかる。だから、すべてが落ち込むのではなく、何も”内側に”落ちないように見える。オーソドックスな答えとしては、限りなく近いということになります。
(しかし、150億年しか経っていないビッグバン宇宙では、そうではないかもしれません)

では、ビッグバンの始まりからわずか10億年で100億太陽質量のブラックホール(銀河系全体の質量)が完全に形成されたとしたら、どうでしょう? 発見者は一般紙で自由に発言していますが、通常、雑誌の論文(1)では次のような一文で言及されているだけです。
「このような高質量のブラックホールが1Gyr(10⁹年)後に形成されることは、理解しがたいことである (2)

ブラックホールへの降着は、高エネルギーのX線を放射することを可能にすると考えられています。X線望遠鏡が銀河の中に強いX線源を見つけたとき、彼らは「そうか、これはX線星にしては強すぎるから、星の周りを回っているブラックホール、つまり大質量のブラックホールが回っている連星に違いない」と言ったのです。この巨大なブラックホールの発見は、非常にエキサイティングで、X線の位置や天体の位置の深層写真を示した論文が無数に出版されました。

不思議なことに、これらの天体が光学的に見えても、それが何なのか、誰もスペクトルを撮っていないのです。そしてついに、そのうちの2つの天体のスペクトルが、赤方偏移の大きいクエーサーのスペクトルであることを示す論文が、専門誌(3)に掲載されたのです! このケースをより確かなものにするために、彼らは、銀河の中や近くにある過去に確認されたクエーサーを調べました。その結果、24件中24件が超高輝度X線源に属していることがわかりました。

⑵ この結果は、連星にあるブラックホールではなく、高赤方偏移のクエーサーであることが判明し、二重の災難となりました。さらに悪いことに、それらは近傍銀河のメンバーであると認められたため、宇宙の最果てに出ることはできない。ビッグバンやすべての基礎物理学とはおさらばだ。
(この結果は、プレスリリースとして出されたものではありません)

最近プレスリリースされたのは、銀河の中心でX線が爆発しているのを観測したものです。これは、ブラックホールのまわりでガスが回転しているのだと言われました(4)。これは、赤方偏移の+と-を、反対方向の放出速度ではなく、軌道速度として解釈する古典的なものです。私は、重力穴から登ることによって、光子が”特有の周波数”になる(言い換え:赤方偏移する)と彼らが言っていることに気づきました。もしそうなら、重力勾配によって線が不鮮明になるはずです。これは、古き良き時代の固有の赤方偏移のように思えるのだが。

皮肉なことに、この銀河はNGC3516というよく知られた非常に活動的な銀河です。以前発表した結果(5)、図1に転載したように、放出されたX線天体の正体は赤方偏移の高いクエーサーであることがわかりました。このニュースで引用された人々は、新しいクエーサーが外側に移動するにつれて、新しい銀河に進化するのを観測したのかどうかを検討すべきかもしれない。

最近の報道では、宇宙マイクロ波背景放射の中に、非常に遠くにあると思われる銀河団の周りに半径1度ほどの低温のスポットを発見したことが報告されている(6)。著者の一人は「我々の研究結果は、宇宙が冷たい暗黒物質粒子とさらに謎めいた暗黒エネルギーによって支配されているという信念を、最終的に覆すかもしれない」と述べている。これは多くのプレスリリースのお決まりの締め方です。
しかし、半径1度というのは、活動的な親銀河から放出されたクエーサーファミリーの観測結果と一致しています(6)。 この例はこちら(図1)。これはどうつながるのだろうか?

ブラックホールからの放出は、星や他の物体がブラックホール(または降着円盤)の表面にペチャッと落ちることで起こると仮定されています。しかし、クエーサー全体や原始銀河が、コヒーレントに(首尾一貫した方法で)脱出したかけらから通常の銀河に進化することは、あまりに無理な話です。それゆえ、1959年頃、古い銀河から新しい銀河が生まれるというアンバルツミャンの観測的結論は否定されたのです。そして、粒子質量の小さい種銀河の放出が重要であることを導き出し、それが高い赤方偏移の理由にもなっています(7)。観測された半径1度ほどの近傍のクールスポットは、近傍の親銀河と進化するクエーサーや銀河との関連に関係していると考えるのは自然なことでしょう。

しかし、そのような基本的な前提を突き詰めて考えると、30年ほど前のカリフォルニア工科大学での天体物理学のランチを思い出します。ホーキング博士は、私たち数人のテーブルの向かいに座り、活動銀河のコンパクトな核から新しい銀河が放出される観測結果について議論していました。ホーキング博士のブラックホールに関する想定には、このようなことは一切ありませんでした。ごく最近になって、彼はブラックホールからは何も出てこないとする公式見解を捨て、”少しは”出てくるとしぶしぶ認めるようになったのは有名な話です。一方、その間に、自然界に存在するホワイトホールの性質について、驚くべき新証拠が現れました。私が思うに、唯一の失敗は、プレスリリースに載らないことです。

参考文献
1.Malik, T. (2004). 研究者を悩ませる巨大ブラックホール, MSNBC News, http://www.msnbc.msn.com/id/5318411.
2.Romani, R., Sowards-Emmerd, D., Greenhill, L., Michelson, P. (2004). Q0906+6930:最も赤方偏移の大きいブレイザー。アストロフィジカルジャーナル 610, L9-L11
3.Arp, H. , Gutiérrez, C., López-Corredoira (2004) . ULXの新しいスペクトルとその性質に関する総論。天文学と天体物理学, 877-883
4.Shirber, M. (2004). ブラックホールの昼食がその質量を明らかにする, http://www.space.com/scienceastronomy/blackhole_lunch_041005.html
5.Arp, H. (2003) . 赤方偏移の不一致のカタログ. Apeiron, Montreal p. 7
6.Bond, P. (2004). ビッグバンからの修正されたエコー. Roy. Astr. Soc. Press Notice PN04-0, http://www.ras.org.uk/html/press/pn0401ras.html
7.Narlikar, J. and Arp, H. (1993). 平坦時空宇宙論 – 銀河系外赤方偏移の統一的なフレームワーク。アストロフィジカルジャーナル 405, 51-56

1998年、ロゼッタストーン。最も明るい6つのX線源は、赤方偏移が量子化された順に短軸に沿って並んだクエーサーである。非常に活発なセイファートはz= 0.009である。

図1
1998年、ロゼッタストーン。最も明るい6つのX線源は、赤方偏移が量子化された順に短軸に沿って並んだクエーサーである。非常に活発なセイファートはz= 0.009である。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


※「内挿(Interpolation)と外挿(Extrapolation)という言葉は、最近ではDeep Learning関連で目にする事が多い気がしますが、内挿・外挿とは、データを近似し、データ以外の場所を推定する際に、データの範囲内を推定することを内挿といい、データの範囲外を推定することを外挿といいます」https://imagingsolution.net/math/interpolation_extrapolation/
※(時間は1Gyrつまり10⁹年を単位として使う)「宇宙論で使用する単位」https://www.cosmology.jp/intro-to-cosmology/node3.html


Electric Gravity 電気重力
・Each subatomic particle is made of smaller ~0 mass charges
各素粒子は、より小さな~0の質量電荷でできている
・Neutral matter has equal amounts of positive and negative charge
中性物質はプラスとマイナスの電荷が等量である
・Each subatomic particle is distorted by the presence of others to form a tiny electric dipole
それぞれの素粒子は、他の素粒子の存在によって歪み、小さな電気双極子を形成している
・Just like magnets that are free to rotate, all the dipoles in protons, neutrons & electrons line up so they attract each other – GRAVITY
磁石が自由に回転するように、陽子、中性子、電子の双極子が一列に並ぶと、互いに引き合う──重力

Diagram of a double layer (DL) 二重層(DL)の模式図
Negative side of double layer, Positive side of double layer
二重層のマイナス側、二重層のプラス側
Conditions graphed across the double layer :
二重層を挟んでグラフ化された条件 :
voltage potential, electrical field, charged particle distribution
電位、電界、荷電粒子分布
Arrow indicates direction of electrical field (direction of force applied to a positive charge)
矢印は電界の方向(正電荷にかかる力の方向)

ハンス・アルヴェーン
“Students using astrophysical textbooks remain essentially ignorant of even the existence of plasma concepts, despite the fact that some of them have been known for half a century.
The conclusion is that astrophysics is too important to be left in the hands of astrophysicists who have gotten their main knowledge from these textbooks.
Earthbound and space telescope data must be treated by scientists who are familiar with laboratory and magnetospheric physics and circuit theory, and of course with modern plasma theory."
「天体物理学の教科書を使っている学生は、半世紀前から知られているものもあるにもかかわらず、プラズマの概念の存在すら基本的に知らないままです。結論としては、宇宙物理学は、これらの教科書から主要な知識を得た宇宙物理学者の手に委ねるには、あまりにも重要過ぎる(※委ねることは出来ないという意味の婉曲表現)ということです。地球や宇宙望遠鏡のデータは、実験室や磁気圏の物理学や回路理論、そしてもちろん現代のプラズマ理論に精通した科学者が扱わなければならない」

Posted by kiyo.I