セルゲイ・カラガノフ:ロシアはヨーロッパへの旅を終えた

セルゲイ・カラガノフ氏は「西側諸国には、人間的で神聖なものすべてを否定するような、新たな価値観が生まれつつある」
「ロシアの使命は、世界を"西側のくびき"から解放し、すでに多くの摩擦を引き起こしている世界の変化のために起こるトラブルから世界を救うことなのかもしれない」と言います。
そして「あなたから見て、賢明で交渉力のある政治家は西側に残っていますか?」という質問に対し、
「我々は今日、西側諸国において、すでにかなり深く堕落した二世代のエリートを相手にしていると思う」
「我々はもう西側諸国を必要としていないことを認識しなければならない」と答えています。
この記事のカラガノフ氏の発言からロシアの意図と展望が窺えると思います。

ロシアの特別軍事作戦が始まる数年前、ポール・クレイグ・ロバーツがアメリカに何度も騙されるプーチンのロシアを、なんてお人好しなんだと、かなりきつい言葉で批判していたのを思い出します。
自滅する日本や欧米を尻目に、ロシアは西側諸国を突き放し、新たな世界づくり、国づくりに舵を切ったようです。アホな欧米や日本に付き合ってられるかってところでしょうか。

日本の政権内部の腐敗、万博のデタラメ、ワクチンの被害の隠ぺい、能登半島の地震への不様な対応など、日本に限らず、世界の"リーダー"とされてきた西側世界の指導者層こそまさに諸悪の根源だったことが明らかになりました。彼らを批判することは当然ですが、批判したところで始まらないのも確かです。批判される対象は、何が問題になっているのかさえ理解できないほど劣化しているのですから。

この記事は RTに掲載された「Sergey Karaganov: Russia’s European journey is over」と同じものですが、元のロシースカヤ・ガゼータの記事を参照しました。見出しはこちらで入れました。

川はどこに行くのですか ── 2024年
ロシアはヨーロッパへの旅を終えた

Куда течет река – 2024
Сергей Караганов: Россия закончила свое европейское путешествие
27.12.2023, 09:00
Евгений Шестаков
川はどこに行くのですか ── 2024年
セルゲイ・カラガノフ:ロシアはヨーロッパへの旅を終えた
2023年12月27日
エフゲニー・シェスタコフ

少し前、ボリス・ピストリウス独国防相は次のように述べた:「欧州連合(EU)は10年後までに戦争の準備を整えなければならない」
ベルリンは、普遍的な軍事義務の復活とモスクワとの対決の準備について話し始めた。同様の感情はポーランドにもある。しかし、それはウクライナでの出来事だけなのだろうか?
ヨーロッパで挑発的言辞が急増している理由は何だろうか?
ロシースカヤ・ガゼータが国際関係学者セルゲイ・カラガノフに話を聞いた。

セルゲイ・カラガノフ:ヨーロッパは、愛とキリスト教的価値観に大きく基づく文化を取りやめようとしている。我々は彼らのようにはならない。
写真:Getty Images

セルゲイ・カラガノフ:ヨーロッパは、愛とキリスト教的価値観に大きく基づく文化を取りやめようとしている。我々は彼らのようにはならない。
写真:Getty Images

対立の激化を早い段階で食い止め、敵対国の紛争を思いとどまらせるためには

── セルゲイ・アレクサンドロヴィッチ、現在の困難な外交政策状況を考えると、対立の激化を早い段階で食い止め、敵対国の紛争を思いとどまらせるために、ロシアの敵に対する概念的に異なる抑止理論が必要なのでしょうか?

セルゲイ・カラガノフ
ヨーロッパ、とりわけドイツのエリートたちは、歴史的に失敗の状態にあります。西側の経済的、政治的、文化的支配が築かれた軍事的優位性という500年にわたる支配の基盤が、足元から崩れ去りました。このような優位性の助けを借りて、彼らは世界の国内国民総生産を自分たちに有利なように押し上げました。まず植民地から強奪し、後に同じことを、より洗練された方法で行いました。

現在の欧米のエリートたちは、彼らの社会に蓄積しつつある問題の軸に対処することができません。中産階級の縮小や格差の拡大などです。彼らの取り組みはほとんど失敗しています。欧州連合(EU)は、誰もがよく知っているように、ゆっくりと確実にスプロール化(無計画に広がる・ぶざまに広がる)に向かっています。欧州のエリートたちが15年ほど前からロシアに敵意を示しているのはそのためです。彼らには外敵が必要なのです(欧州外交のトップであるジョゼップ・ボレルは、欧州を取り巻く世界をジャングルと呼んだ ─ 編集部注)。かつて、ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、EUが採用した制裁は、まず第一に、EUを結束させ、崩壊させないために必要なものだと述べました。

ドイツと西欧のエリートたちは、世界の自分たちの地域が皆に追い越されつつあるという、彼らにとってはいまや途方もない状況に対して劣等感を抱いています。中国やアメリカだけでなく、他の多くの国々も。ロシアが世界を"西洋のくびき"から解放したおかげで、ヨーロッパはもはやグローバル・サウス、つまり私が呼ぶところの世界の多数派の国々を支配しているわけではありません。

ヨーロッパからの脅威は、旧世界が武力紛争への恐怖を失ったことです。これは非常に危険なことです。同時に、ヨーロッパは人類史上最悪の災害を引き起こしてきました。現在ウクライナでは、ロシアの利益や安全保障のためだけでなく、新たな世界的対立を防ぐための闘争が行われています。その脅威は増大しています。これは、西側諸国が支配を維持するために必死の反撃を行っているためです。そして、現在のヨーロッパのエリートたちは、アメリカのエリートたちよりもはるかに大きな程度で失敗し、世界における影響力を失いつつあります。

ロシアは独自の戦いを展開し、成功を収めています。我々は、西側のエリートたちが自分たちの失敗に絶望して再び世界紛争を引き起こさないよう、酔いを覚ますのに十分な自信を持って行動しています。同じヨーロッパのエリートたちが、前世紀に一世代で二つの世界大戦を引き起こしたことを忘れてはなりません。そして今、これらのエリートたちの質は、前世紀に比べてさらに低下しています。

ヨーロッパの精神的・政治的敗北は既成事実?

── ヨーロッパの精神的・政治的敗北を既成事実として話しているということですか?

セルゲイ・カラガノフ
そうです。恐ろしいことです。結局のところ、我々はヨーロッパ文化の一部です。しかし、私は一連の危機を経て、20年後くらいには健全な力がヨーロッパに浸透することを願っています。そして、道徳的な失敗も含めて、その失敗から目を覚ますでしょう。

西洋を"キャンセル"する必要があるのか?

── 今のところ、私たちはロシアに対する新たな鉄のカーテンの形成を目の当たりにしています。西側諸国は、文化や私たちの価値観の分野を含め、ロシアを"キャンセル"しようとしています。メディアは意図的にロシア人の人間性を奪っています。私たちは鏡のように反応し、西側諸国を"キャンセル"すべきなのでしょうか?

セルゲイ・カラガノフ
そうではありません。西側諸国は今、鉄のカーテンを下ろそうとしています。我々は健全です。そして、彼らは健全な勢力を締め出そうとしています。第二に、西側諸国は国民を敵対心に駆り立てるために、冷戦時代よりもさらに厳しく鉄のカーテンを下ろそうとしています。しかし、西側との軍事的対決は必要ないので、最悪の事態を防ぐために封じ込め政策に頼ることになります。

いかなる場合でも、ドストエフスキーが語ったヨーロッパの古い聖なる石を忘れてはならない。
それらは我々のアイデンティティの一部なのだから

いずれにせよ、もちろんヨーロッパの歴史も含めてキャンセルはしません。
ええ、ヨーロッパの旅は終わりました。少し、おそらく100年は引きずったと思います。しかし、ヨーロッパの感化、ヨーロッパの文化がなければ、我々はこれほどの大国にはなれなかったでしょう。ドストエフスキーもトルストイもプーシキンもブローク(詩人、ロシア・シンボリズムを代表する作家)もいなかったでしょう。だから我々は、大陸の西側が放棄しようとしているように見えるヨーロッパ文化を維持するつもりです。しかし、私はヨーロッパが自らを完全に放棄しないことを願っています。結局のところ、ヨーロッパはロシアの文化を捨てているだけでなく、自分自身の文化も捨てています。愛とキリスト教的価値観に大きく基づいた文化をキャンセルしています。歴史を抹消し、モニュメントを破壊しています。しかし、我々はヨーロッパのルーツを否定し、自分たちをヨーロッパの不誠実な行為になぞらえるようなことはしません。

しかし、私は西洋を単なる嫌悪感の目で見ることには常に反対してきました。それはすべきではありません。そうすれば我々も彼らのようになるでしょう。そして彼らは今、必然的なファシズム化に向かって転がっています。ヨーロッパから広がりつつあるあらゆる伝染病は必要ありません。ファシズムという伝染病もまたそうです。

セルゲイ・カラガノフ:我々は、ヨーロッパの国というよりも、ユーロアジアの国であることを忘れてはならない。
写真:RIAノーボスチ

セルゲイ・カラガノフ:我々は、ヨーロッパの国というよりも、ユーロアジアの国であることを忘れてはならない。
写真:RIAノーボスチ

局地的な衝突は続くのか?

── 2023年には、旧来の紛争が凍結解除され、新たな紛争の前提条件が露わになりました。予想通り爆発したパレスチナとイスラエルの対立、アフリカでの一連の戦争、アフガニスタン、イラク、シリアでのより局地的な衝突などです。この傾向は続くのでしょうか?

セルゲイ・カラガノフ
この傾向は、来年はまだ雪崩のようにはならないでしょう。しかし、世界システムの地殻変動が起きている以上、この傾向が強まるのは明らかです。ロシアは現在、数年前よりもはるかにこの時期への備えが整っています。
我々がウクライナで行っている軍事作戦は、とりわけ、将来の非常に危険な世界での生活に備えることを目的としています。我々はエリートを浄化し、腐敗した親欧米派を追い出しています。
経済を復活させる。軍事力を復活させる。ロシアの精神を復活させる。数年前と比べ、世界における自国の利益を守る態勢は格段に整っています。我々は、大胆に未来を見据えている復活しつつある国に住んでいます。特別軍事作戦は、西欧人と西欧主義からの自浄作用を助け、歴史における我々の新たな居場所を見つけるのに役立ちます。そして最後に、軍事的に自らを強化します。

世界は紛争が長期化する時代に入るのか?

── 2024年から世界は紛争が長期化する時代に入ることに同意しますか? 今の人類にこの状況を変える政治的意志はあるのでしょうか?

セルゲイ・カラガノフ
もちろん、我々は紛争が長期化する時代に突入しました。しかし、それに対する備えは以前よりはるかに整っています。西側諸国を封じ込め、友好国である中国との関係を築くことで、我々は今、世界的な破局に陥らないための軸になりつつあります。しかしそのためには、西側の敵対勢力を醒めさせる努力が必要です。
我々は世界を救う闘いに入ったのです。そして、ロシアの使命は、世界を"西側のくびき"から解放し、すでに多くの摩擦を引き起こしている世界の変化のために起こるトラブルから世界を救うことなのかもしれません。少なからず、この脅威は、世界を略奪することを許してきた500年にわたる支配の維持に固執する西側諸国による必死の反撃から生じています。

西側諸国には、人間的で神聖なものすべてを否定するような、新たな価値観が生まれつつあります。西側のエリートたちは、こうした反価値観(不寛容、嘘、無責任、羨望、傲慢、憎悪、不誠実、事実の歪曲、不服従、誇り、不正、過失、無礼、厭世、不貞、不正、裏切り、敵意、エゴイズム、いじめ、批判など)を助長・育成し、正常な価値観を抑圧し始めています。ですから、我々の前には困難な時期が待ち受けています。しかし、我々自身を守り、世界が人間の中の人間を救う手助けをすることを願っています。

世界が今直面している多くの問題のひとつは、もちろん、際限のない消費拡大のために世界経済がシステム危機に陥っていることです。この消費は自然そのものを破壊しています。結局のところ、人間は消費するためだけに、新しいものを買うことに存在意義を見出すためだけに創造されたわけではありません。

賢明で交渉力のある政治家は西側に残っているのか?

── セルゲイ・リャブコフ外務副大臣はインタファクス通信とのインタビューで、米国とその下部組織が将来的に反ロシア路線を放棄する可能性を、西側諸国における"世代交代"と関連づけました。しかし、西側のエリート層の交代が起きたとして、緊張を和らげる原動力になるのでしょうか?
例えば、ドイツのアンナレーナ・ベアボック外相は1980年生まれで新しい世代に属しますが、彼女の見解は過去の他の"タカ派"よりも過激です。あなたから見て、賢明で交渉力のある政治家は西側に残っていますか?

セルゲイ・カラガノフ
我々は今日、西側諸国において、すでにかなり深く堕落した二世代のエリートを相手にしています。そして残念ながら、彼らと合意に達することはできないでしょう。しかし私は、ヨーロッパを含め、社会と国民は正常な価値観に戻ると信じています。しかしもちろん、そのためにはエリートの世代交代が必要です。セルゲイ・リャブコフと同意見で、これは長い期間になるでしょう。しかし、ヨーロッパが、そしておそらくアメリカも、絶望的な状態に陥らないことを願っています。そして、健全な国民的勢力がヨーロッパで力を取り戻すでしょう。

しかし、近い将来、本当の意味で現実的な、繰り返しますが、国民的な勢力がヨーロッパで権力を握ることができるとは思えません。ですから、ロシアと西側諸国との正常な関係を語るには、少なくとも一世代半はかかると思います。つまり、約20年ということです。

我々はもう西側諸国を必要としていないことを認識しなければなりません。我々は、ピョートル大帝が始めたこの素晴らしいヨーロッパの旅から、できる限りのものを手に入れました。そして今、ロシアの偉大さの原点に立ち返る必要があります。それはもちろん、シベリアの開発です。シベリアの新たな発展、それは新たな地平に到達することを意味します。
我々は、ヨーロッパというよりもユーラシアの国であることを忘れてはなりません。アレクサンドル・ネフスキーがモンゴル帝国の首都カラコルムに向かう途中、まず中央アジアを、次に南シベリアを一年半かけて旅したことを思い出させることに飽きることはないでしょう。実際、彼は最初のロシアのシベリア人でした。

シベリアやウラル山脈に戻り、新しい道路を建設し、新しい産業を興すことで、我々は偉大な500年の原点に立ち返ろうとしています。ロシアが大国になる力と機会を得たのは、シベリアが開発された後でした。

予見可能な将来において、残念ながら、原則的に、軍備制限の分野で国家間の真剣な合意はありえない。

ヨーロッパを忘れる

── 何十年も"ヨーロッパ"のことを忘れることは、どれほど賢明な(筋の通った)ことでしょうか?

セルゲイ・カラガノフ
ドストエフスキーが語ったヨーロッパの古い聖なる石を忘れてはなりません。それらは我々の自意識の一部ですから。私自身、ヨーロッパ、特にヴェネツィアが大好きです。シルクロードはこの街に入り、この街を通じてアジアの偉大な文明が伝わりました。
ところで、彼らは当時の発展においてヨーロッパ文明を凌駕していました。150~200年前でさえ、ヨーロッパ志向は近代化と進歩の証でした。しかし、かなり長い間、そして現在ではなおさら、そのような志向は知的・道徳的後進性の表れです。
ヨーロッパのルーツを否定するのではなく、大切に扱うべきです。結局のところ、ヨーロッパは我々に多くのものを与えてくれました。しかし、ロシアは前進する必要があります。前進とは、西側ではなく、東側と南側に向かうことです。そこに人類の未来があります。

軍事分野における新たな国家間協定を期待できるのか?

── 2026年に戦略兵器禁止条約が失効します。その次はどうなるのでしょうか? 西側の法的なニヒリズムの状況下で、軍事分野における新たな国家間協定を期待できるでしょうか? それとも、新たな世界秩序が確立され、結果として新たな"現状"が生まれるまで、人類は制御不能な軍拡競争を強いられる運命にあるのでしょうか?

セルゲイ・カラガノフ
現在の西側エリートと交渉するのは無意味です。私は出版物の中で、西側寡頭政治に対し、このようなエリートたちを変えるよう呼びかけています。なぜなら、現在の支配者である欧米のエリートたちは、彼らと交渉することが不可能なほど、深く劣化しているからです。もちろん、彼らと話し合うことは必要です。結局のところ、核兵器以外にもまったく別の脅威がありますから。
ドローン革命がある。サイバー兵器が出現した。人工知能が出現した。生物兵器も登場し、人類を恐ろしいトラブルで脅かしています。ロシアは、これらすべての脅威を封じ込めるための新しい理論を開発する必要があります。我々は新しい国際軍事経済戦略研究所を含め、これに取り組んでいます。我々は、世界多数派の国々の知的エリートたちとともにこれに取り組んでおり、今後もそうしていくつもりです。まずは中国やインドの友人たちです。パキスタンやアラブの同僚たちとも、このことについて話し合うつもりです。西側諸国は今のところ、我々に建設的な提案を何もしていません。しかし、我々は門戸を閉ざしているわけではありません。

残念ながら、軍備制限に関する国家間の真剣な合意は、当面ありえません。単に、何をどのように制限すべきかさえわかっていないからです。しかし、我々は新たなアプローチを開発し、より現実的な見方で世界のパートナーを鼓舞する必要があります。
今後数年間、軍備制限に関する合意を期待することは、技術的にも不可能です。それは単に無意味な時間の浪費です。形だけの交渉は可能かもしれませんが。例えば、軍拡競争の新たな分野を禁止しようとすることです。私が特に懸念しているのは、生物兵器や宇宙における兵器です。この方向で何かできるはずです。しかし今ロシアが必要としているのは、まず抑止力の新しいコンセプトを開発することです。それは軍事的な側面だけでなく、心理的、政治的、道徳的な側面も持つものです。

グローバル・サウスは自信を持って西側世界を打ち負かそうとしている

── 西側諸国がキエフの敗北で折り合いがついているという評価は時期尚早ではないでしょうか? そして、グローバル・サウスは自信を持って西側世界を打ち負かそうとしています。

セルゲイ・カラガノフ
アメリカはウクライナの対立から利益を得ています。ヨーロッパのエリートにとって、それは道徳的崩壊を避けることからの唯一の救いです。だからこそ、彼らはウクライナ紛争を今後もずっと支持していくでしょう。このような状況では、我々が設定した目標をできるだけ早く達成するために、地上と戦略的抑止力の両方の領域で断固とした行動をとる必要があります。
同時に、世界の多数派は西側諸国と戦うつもりはまったくないことも理解すべきです。多くの国々は、西側諸国との貿易やその他の関係を発展させることに関心を持っています。したがって、世界多数派はロシアの仲間ですが、同盟国ではありません。だから我々は厳しく、しかし慎重に行動する必要があります。正しい封じ込め政策とウクライナの周辺での積極的な政策によって、西側の危険な抵抗の意志を打ち砕くことができると、私はほぼ確信しています。

今日、世界中の誰もが自分のために生きています。それは壮大な多極化、マルチカラーの世界です。これは、20年後に条件付きで親ロシア派を含むいくつかのブロックが存在することを意味するものではありません。我々は自分自身を見つけ、自分たちが何者であるかを理解する必要があります。
ユーラシアの大国、北ユーラシア。諸国民の解放者であり、平和の保証者であり、世界多数派の軍事的・政治的要です。これが我々の運命的な役割です。
加えて、我々が歴史から得た文化的開放性により、我々はこの世界に対して独自の準備を整えています。我々は宗教的にオープンです。国家的にもオープンです。これらはすべて、我々が今守っているものです。そして、我々にとって最も重要なことは、ロシア精神とロシア文化であることにますます気づいています。
ロシア系ロシア人、ロシア系タタール人、ロシア系チェチェン人、ロシア系ヤクート人…… 我々は再び自分自身を見つけつつあるのだと思います。そして、私は精神的に高揚し、楽観的な気持ちで新年を迎えます。ロシアは生まれ変わろうとしています。それは明らかです。

イタリアのヴェローナで開催された第14回ユーラシア経済フォーラムのセッションに出席したロシアのHSE大学世界経済・国際問題学部のセルゲイ・カラガノフ学部長。© Sputnik / Sputnik

イタリアのヴェローナで開催された第14回ユーラシア経済フォーラムのセッションに出席したロシアのHSE大学世界経済・国際問題学部のセルゲイ・カラガノフ学部長。© Sputnik / Sputnik

──おわり
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Posted by kiyo.I