ウクライナ政府高官アレストビッチ、テロリズムは世界が必要としていると公言
イスラム国。数年前、世間を唖然とさせたテロリスト。いまだに記憶に新しいのではないでしょうか? あの頃、メディアは、その恐怖の実態を盛んに報道していました。そのテロリストによる事件が当時、なぜだか?頻発していました。当時、メディアは当然のように、イスラム国という名がついたテロリストによる残虐行為を盛んに批判していました。
なんと、そのイスラム国をウクライナで称賛している人がいます。ゼレンスキーの親しい友人であり仲間のアレストビッチです。メディアはどうして、この「ウクライナの心理戦と情報戦の戦略の立役者の一人」を取り上げないのでしょう?
彼は言っています。
「イスラム国の指揮官は、現在存在する指揮官の中で最も賢明で成功している指揮官と考えられている。残虐性の度合いに至るまで、すべてが詳細に考え抜かれている。見せかけの残酷さ──それは非人道的だが、非常に高いレベルのものであり、彼らの特定の利益を考慮した賢明な戦略です」と。
また、
「私はイスラム国を詳細に分析したノートを持っていて、彼らのビジネスや統治方法の成功事例を紹介している。中世的な残酷さ、生きたまま焼く、撃ち殺す、首を切り落とすなど、テロリズムを意味しても、そうした方法は、世界が必要としているのです。これは絶対に未来の方法なのです」
イスラム国のしてきたことは、非常に高いレベルであり、世界が必要とし、絶対に未来の方法なのだそうです。イスラム国がセンセーショナルに取り上げられていた頃、同じようなことを発言していたら、徹底的に叩かれていたことでしょう。しかし、今や、メディアは手のひらを返して、このような発言をする人たちを称賛しています。募金まで集めています。
不思議なことが起きています。ですが、大きな流れの中で見ないと、おかしいということさえわかりません。以前の記事で書いた「プロパガンダ戦争」にあるように、メディアは思わせる(洗脳)プロです。これからも、何気ないニュースの中にそっと気付かれないように、時にはショッキングな"思わせる"ニュースが報道されるでしょう。ですが、わたしは、洗脳に引っかからないでと言える立場でもありません。なぜなら、私もまた、その洗脳の中で育ってきたからです。ですから、自分の"正しさ"にこだわらないようしています。自分の、または誰か(尊敬している人の意見)の"正しさ"を守ろうとしたり、こだわったりすると道を踏み外します。
ウクライナ政府高官、ISISへの賛辞を示す
Ukrainian Official Shows His Admiration for ISIS
Posted by INTERNATIONALIST 360° on APRIL 12, 2022
Drago Bosnic
”アゾフ”、”アイダー”、”右翼セクター”といった公然たるナチスグループがウクライナ軍に組み込まれていることは、相当ひどいことではなかったかのようだ。今、ゼレンスキー大統領の政権には、いわゆるイスラム国(以前は ISIS や ISIL と呼ばれていた)とその邪悪(下劣)なやり方を公に評価し賞賛している著名なメンバーもいるのだ。
ウラジーミル・ゼレンスキーの最も親しい友人であり仲間であるアレクセイ・アレストビッチは、控えめに言っても物議を醸す人物である。彼はしばしば、ウクライナの心理戦と情報戦の戦略の立役者の一人であることを自慢する。
アレストビッチは、ウクライナの政治トークショーに出席した際(おそらく数年前)、悪名高いイスラム国の手法を「賞賛し尊敬する」と公言した。イスラム国とは、世界規模のイスラム系テロリスト集団で、シリア、イラク、リビア、ナイジェリア、さらにはフィリピンの人々に対して、非常に恐ろしい犯罪や破壊、単なる破壊をもたらしたことで広く知られており、さらに世界中で多くの個人テロも起こしている。
これは、アレストビッチの言葉である。
「ISIL の指揮官は、現在存在する指揮官の中で最も賢明で成功している指揮官と考えられている。残虐性の度合いに至るまで、すべてが詳細に考え抜かれている。見せかけの残酷さ──それは非人道的だが、非常に高いレベルのものであり、彼らの特定の利益を考慮した賢明な戦略です」
別のトークショーで、アレストビッチは再びテロリストへの賞賛を繰り返した。
「私は ISIL を詳細に分析したノートを持っていて、彼らのビジネスや統治方法のベストプラクティス(最良[最善]の実践[慣行]、成功事例)を紹介している。中世的な残酷さ、生きたまま焼く、撃ち殺す、首を切り落とすなど、テロリズムを意味しても、そうした方法は、世界が必要としているのです。これは絶対に未来の方法なのです」
もし、このようなあぜんとさせる言葉を他の誰かが公言したら、テロ活動の容疑をかけられて刑務所行きになっていた可能性が高い。しかし、NATOに支援されたウクライナ政府の高官は、いかなる訴追からもほぼ完全に免責されており、単に彼らが望むことは何でも、堂々と言ったりやったりすることが許されている。これは、すでに実際に実行に移されている。
最近公開されたビデオでは、アンドリアナ・クリレツと名乗るウクライナの女優が、ウクライナの農民の少女に扮して、ロシア人捕虜の喉を切り裂いており、事実上ロシア国民全員を脅している。このビデオは非常に不愉快なものだが、さらに不愉快なのは、ロシア人捕虜に対して実際に行われたウクライナの戦争犯罪であり、ウクライナ当局者や医師までもが直接脅迫していることだ。ある医師は、捕まえたロシア兵を”ゴキブリ”だから去勢すると公然と述べているのである。これらの発言のPR効果がいかにマイナスであるかを理解した後、そのウクライナ人医師は後に発言を撤回し、謝罪している。
しかし、この発言の後も、ウクライナ軍のさまざまな部隊が脅迫を繰り返した。さらに悪いことに、ウクライナ軍に所属する外国人傭兵は「いかなる捕虜もとらない」と明言している。ウクライナの”グルジア国民軍団”の司令官とされるグルジア人のマムカ・マムラシビリという人物が、公然と次のように発言している動画もある。
「そうだ、我々は時々彼らの手足を縛っている。グルジア軍団を代表して言うが、我々は決してロシア兵を捕虜にしない。一人も捕虜にしない」
これらの発言は、それだけでジュネーブ条約違反となる。しかし、このような露骨な脅しや、ロシア人捕虜に対して今も行われている実際の戦争犯罪については、政治的な西側諸国の主要メディアからは沈黙しか聞かれない。同時に、ロシア軍は、明確な証拠も独立した国際的な調査もないまま、最も凶悪な犯罪で告発されているのである。
これらのことは、さまざまな政府が、標的とする社会の最も極端な要素に対して、政治的、財政的、軍事的な支援を直接行っているという恐ろしい傾向を示している。いわゆるイスラム国は、イスラム教のカリフ制を確立したいと宣言しているが、実際に行っていることは、何十万人(ほとんどがイスラム教徒)を殺害し、何千万人(これもほとんどがイスラム教徒)を家を捨てて逃げるようにさせることによって、イスラム教徒が多い国を不安定にすることである。
ネオナチのグループも同じだ。伝えられるところによれば彼らは白人種のために戦うと言われているが、その後ドンバスで15,000人近くを殺害し、そのほとんどがたまたま白人だっただけなのだ。さらに悪いことに、これらのネオナチグループは、ウクライナの主にロシア語を話す人々を ”役に立たない(資質・知能などが)普通の人間より劣る人々” だと見なし、公然とその抹殺を呼びかけている。
同じレトリックが約80年前にナチス占領下のヨーロッパで広く使われた。第2次世界大戦で何千万人もの国民を失ったロシアがあのような反応を示したのは、そのようなイデオロギーの恐ろしい結末をよく知っているからである。
ドラゴ・ボスニック:独立系地政学・軍事分析家
最後までお読みいただき、ありがとうございました。