アインシュタインと有名人崇拝

崇拝、そして蔑視

今回紹介する記事(動画)では、一般に信じられている"常識"、アインシュタインの理論が証明されたとする実験や観測結果に疑問符を突きつける事例がいくつも紹介されています。例えば、

●GPSは一般相対性理論の決定的な証拠にはならない。
「物理学者は、GPSは実際にはアインシュタインの相対性理論を検証するために設計されたものではないので、その目的のために特別に設計された実験として相対性理論の検証を提供することはできないことを知らなければならない」
●特殊相対性理論の決定的な証拠として持ち出される”時間の遅れ"の実験は「矛盾した仮定と実際の間違いの束」に過ぎない
●ルイス・エッセンは常に相対性理論に興味を持ち、1937年には水晶で、1955年には電波でマイケルソン・モーリーの実験を繰り返し、初めて理論の基本的な誤りを指摘した。
「誰も私の議論に反論しようとしなかった。しかし、もし私が固執するならば、私のキャリアを台無しにすることになると警告された」
●空の真空空間における重力レンズ効果は起こらない
●ブラックホールは極端な概念であり、アインシュタインでさえ疑問を抱いていた

などなど。さらに、引用で紹介されている記事や論文なども、さわりだけですが訳出しました。この中には、とても重要な事実がサラリと書かれていたりします。中にはアーカイブでやっと見つけたものもあります。
私たちは「これはこういうものだ」と様々な媒体を通じて知らされる"結果”だけ受け取って、そうなんだと思いがちです。ですが、事の始まり="原因"を知ると、知らされてきた"結果"は実は嘘だったというのはよくあることです。

コロナ騒動やワクチン被害、ウクライナ、パレスチナ報道、自民統一教会政府の脱税などで、主流メディアの意図的な偏向報道は、日本では、ますます露骨に進められています。つい最近のタッカー・カールソンの2億回にせまる視聴回数をあげ記録更新中のプーチン・インタビューは風穴を開けるかもしれません。そう信じています。しかし、日本にはまともな報道機関は無いので、知らない人が大半です。つまり、自分から海外の情報などを調べるという動機さえ与えられない人々は作られた結果の世界(紛争、疫病、気候変動など)だけを受け取って、それとは真逆の結果をもたらすかもしれない原因の世界を知らないことが多いのだと思います。話が合わなくなるのも当然です。

コロナ騒動やワクチン被害、温暖化、LGBT、移民問題など、騙されているということに気がついている人はかなり増えてきているという印象がありますが、この騙しのシステムは医学を始め科学、物理学の世界でも、今に始まったわけではなく、少なくとも100年以上前に始まった長い歴史を持っているのだと思います。その一例をこの記事の中に見ることができます。

有名人崇拝、メディア崇拝、タレント崇拝、学者・専門家崇拝、セレブ崇拝、カルト崇拝、お金崇拝、欧米崇拝、、、。そして、逆の蔑視
崇拝の対象のステイタスは、ほとんどの人は手に入れられないので、欲求不満に陥りネガティブな感情を引き起こします。ネガティブな感情は"あこがれ"でコーティングされます。見た目は綺麗、立派です。

この動画は元の記事「OP ED: Einstein and the Cult of Celebrity」と基本的に同じものですが、動画では一部省略されているところがあります。それで、記事から訳出しました。画像は動画から取りました。
動画には日本語訳がついていますが、それとは別物です。

デイヴィッド・ドリュー:アインシュタインと有名人崇拝

アインシュタインと有名人崇拝

OP ED: Einstein and the Cult of Celebrity
Scott Douglass January 27, 2024 – 12:02 am Thunderblogs
論評:アインシュタインとカルト・オブ・セレブリティ(有名人崇拝)
2024年1月27日
※オプエド(Op-ed / opposite the editorial page / opposite editorial)とは、新聞の記事のうち通常、当該紙の編集委員会の支配下にない外部の人物が、ある新聞記事に対して同じ新聞内で意見や見解(反論や異論)を述べる欄。

アルバート・アインシュタイン

アルバート・アインシュタインは文化的現象である。彼は何十年もの間、科学的な有名人の地位を享受してきたし、彼の顔は今でも定期的に電子メディアや印刷メディアを賑わせている。一般的な科学情報源ではあまり耳にしないが、彼には多くの批判者もいる。皮肉なことに、もし彼が今もこの世にいたら、批判する人々にもっと同情的だっただろうかと思うことがある。私は大真面目にそう言っている。

「私はアインシュタインではない」と、彼は生前から始まった賞賛に対して冗談を言ったことがある。

一般相対性理論と特殊相対性理論で最も有名なアインシュタイン(1879-1955)は、光電効果の研究で1921年にノーベル賞を受賞した。1905年、彼は「アニュス・ミラビリス(驚異の年、素晴らしい年を意味するラテン語)」と思い起こしている。アインシュタインは「分子次元の新たな決定」という論文で博士号を取得した。これらの事実は、クイズ・コンテストに参加する際には記憶しておく価値があるだろう。

「誰もが個人として尊敬されるべきだが、偶像化されるべきではない」
アルバート・アインシュタイン

ポップサイエンスの高まりと興隆

TIME誌

ウィキペディアによれば(そう、私も知ってる)、このドイツ生まれの「理論物理学者は、史上最も偉大で最も影響力のある科学者に広く位置付けられている」。しかし、崇拝されるヒーローの地位であるにもかかわらず、彼を偉大な科学者どころか、科学者とさえ見なさない人が増えている。ヒントは太字のふたつの言葉"理論/物理学“にある。理論物理学は、実験と観察を重視する古典的な科学とは異なり、ほぼ完全に数学的モデリングに基づいている。

当時の実験風景

「数学の法則が現実を参照している限り、それらは真実ではない。そして、それが真実である限り、それらは現実を参照していない」
アルバート・アインシュタイン

アインシュタインを批判する人たちやアインシュタイン自身にも共通するこの哲学的視点を要約すると、数学は補助的なものであるべきで、支配的なものであってはならない。馬より馬車を優先させることだ。ましてや思い上がりも甚だしい。周転円を考えてみてほしい。数学モデルは、ある点までは正確な予測をすることができたが、根本的な現実を反映することはできなかった。

プトレマイオスのエピシクル(周転円)マシン

プトレマイオスのエピシクル(周転円)機械仕掛け

空気より重い飛行機も、100年ちょっと前には不可能だと考えられていた……彼らはそれを証明する数学を持っていた。

科学に対して数学

数学の重要性は否定できない。かさねて重要なのは、理想化された数学モデルの上に科学を構築し、それに合うようにデータを選択的に解釈するのではなく、数学は科学に従うべきだということだ。さらに、現在のモデルは、等式、つまり方程式のバランスをとるために自由変数に依存している。
ダークマター(暗黒物質)とダークエネルギー(暗黒エネルギー)は、よく言われるポップサイエンスのアキレス腱である。宇宙の約90%を占めると言われているにもかかわらず、何十年も探しても発見されていない!

ダークマターはまだ謎のまま: 最も高感度な探索も空振りに終わる

ダークマターはまだ謎のまま: 最も高感度な探索も空振りに終わる

サウスダコタ州のブラックヒルズの地下約1マイルにある大型地下キセノン(LUX)暗黒物質検出器の内部からの眺め。アップグレードされた検出器は、暗黒物質の活動を発見することなく、20ヶ月の運用を終えたばかりである。(画像クレジット:Matthew Kapust. 著作権 © South Dakota Science and Technology Authority)

ガンマ線バックグラウンドに暗黒物質の痕跡なし

ガンマ線バックグラウンドに暗黒物質の痕跡なし
今回分析されたデータ。等方性ガンマ線バックグランドにおけるゆらぎ
…… 解析の結果、暗黒物質粒子の寄与の痕跡は見つからなかった ……

科学における数学の支配的な役割について、何の議論もないふりをする人々には問題がある。しかし、私の言葉を鵜呑みにしてはいけない。

「物理学が数学的であるのは、我々が物理的世界について多くを知っているからではなく、我々がほとんど知らないからである」
バートランド・ラッセル

「今日の科学者たちは、実験の代わりに数学を用いている。そして、方程式に次ぐ方程式でさまよい、ついには現実とは何の関係もない構造を作り上げている」
ニコラ・テスラ

それともうひとつ、アインシュタイン自身の言葉から

「数学者が相対性理論に侵入して以来、私自身はもうそれを理解していない」
アルバート・アインシュタイン

アインシュタインが当時、冗談を潜り込ませた(皮肉を込めた)と考えても、多くの真実の言葉は冗談で語られていることを私は示唆したい。哲学的な問題はさておき、スティーブン・クロザーズは、多くの数学に基づく宇宙論の欠陥と信仰の飛躍を暴く素晴らしい仕事をした。卓越した数学者である彼は、一般相対性理論、ビッグバン、ブラックホールなどに対する最も有能な批判者の一人に数えられている。

スティーブン・クロザーズ

スティーブン・クロザーズ

「ホーキング博士はポップサイエンティストであり、科学に事実上何の貢献もしなかった。アインシュタインは最初のポップサイエンティストであり、ある時期、あるいは別の時期に、あの別のエンターテイナー、チャーリー・チャップリンによって宣伝された。ホーキング博士とアインシュタイン崇拝は、物理学と天文学をサーカスの見世物小屋に変えてしまった。科学は、彼らがいなくなるまで待っているわけにはいかない。彼らが活動している間、科学に進もうとする若い心を台無しにし、同じような激しい出世競争に巻き込まれ、さらにポップサイエンティストを生み出している。このサイクルを断ち切らなければならない」
スティーブン・J・クローザーズ

そう、私はクロザーズをアインシュタインに批判的なクラブに入れてもいいと思う。一般相対性理論を批判したもう一人の著名人、ハーバート・ディングルは、1951年から1953年にかけて王立天文学会の会長を務めた。1972年の著書『岐路に立つ科学』の中で、彼は次のように述べている:

※『岐路に立つ科学』「トム・ヴァン・フランダーンの記事

「……ローレンツは、自分の変換方程式を正当化するために、動く物質とエーテルとの相互作用による物理的効果を仮定し、数学に意味を与える必要があると考えた。物理学はまだ数学に対して実質的な権威を持っていた。エーテルを廃止しても、それがなければ意味をなさない数式で表される性質を持つ光波を保持することに何の疑問も持たなかったアインシュタインが、物理学を完全に捨て去り、完全に数学的な理論を最初に提案したのである」

残念ながら、少なくとも当分の間は、複雑で難解な数学が、多くの組織的な科学を厳密な精査から遠ざけている。

偉大な人物の背後には……

アインシュタイン、最初の妻、ミレヴァ・マリッチ

アインシュタイン、最初の妻、ミレヴァ・マリッチ

偉大な男の背後には偉大な女がいる、俗にいうように。アインシュタインは1896年、チューリヒの工科大学で最初の妻ミレヴァ・マリッチと出会った。彼女の影響力の大きさについては歴史家の間でも議論があるが、初期の論文でアインシュタインと共同研究を行ったことは一般的に認められている。

1900年の授業時間が終わるころには、ミレヴァとアルバートの成績は、応用物理を除いては、それぞれ4.7と4.6とほぼ同じだった。しかし応用物理(主として工業技術に関連した問題を取り扱う分野。特に計測などの技術と結びついた物理現象を研究する領域)は例外で、ミレヴァは5点、アルバートは1点しか取れなかった。彼女はこの学科で優秀だったが、実験的な仕事はアインシュタインには向いていないことはすでに明らかだった!

スペースボール

リンゴの落下について思い巡らすニュートン

リンゴの落下について思い巡らすニュートン

アイザック・ニュートンは、重力の背後にあるメカニズムを理解していないことを認め、重力を数学的に説明することに落ち着いた。

「しかし、これまでのところ、現象から重力の特性の原因を発見することはできなかった。そして、私は仮説を立てない」
アイザック・ニュートン

アインシュタインは、時空間の曲率という疑惑をもたらす4次元の追加次元として時間を考慮することによって、この問題を"解決"したが、彼は事実上、数学的記述を数学的抽象表現に置き換えたのだろうか?

「今日、重力理論のモデルは、数学的形式以外には存在しない」
リチャード・ファインマン

吊るされた毛布の上でボールを転がし、小さなボールが時空の井戸に落ちるように真ん中の大きな質量に引き寄せられることで説明される

今日の教室では、アインシュタインの"解"は、吊るされた毛布の上でボールを転がし、小さなボールが時空の井戸に落ちるように真ん中の大きな質量に引き寄せられることで説明されることがある。これは、自明のことだが、それ自身の説明として重力に依存している。循環論法の典型例だ!

クロザーズの「時空は本当に4次元の連続体なのか」と「誤った基礎」を参照してほしい。

※「アインシュタインの一般相対性理論は誤った数学的基礎に基づいている
「スティーブ・クロサーズは、一般相対性理論は存在しないテンソルに基づいており、したがって数学的に無効であることを証明した。これは、偽のアインシュタイン物理学の心臓を貫く最後の杭となるかもしれない」
※「相対性理論と宇宙論 Relativity and Cosmology」「時空は本当に4次元連続体なのか? Is Spacetime Really a Four-Dimensional Continuum?

具象化か現実か

時間の遅れ

時間の遅れ

時間の遅れはしばしば特殊相対性理論の決定的な証拠として引き合いに出されるが、ここではバイアスの確認が重要なファクターなのだろうか? 1972年、ハーフェレとキーティングは特殊相対性理論を確認すると称する実験を行った。

ハーフェレとキーティングの実験

ハーフェレとキーティングの実験

その"証拠"は、東西に移動する航空機に搭載されたセシウム時計によって記録された時間の差から導き出された。しかし、生データを調べた AGケリー博士は、この結果に異議を唱えた。彼は、そのような精度の高さを主張するためには、発表された結果をバイアスのかかった方法で平均化しなければならないと結論づけた。また、原子時計の発明者であるルイス・エッセンは、実験の精度が不十分であることを論じた論文を発表した。エッセンは、理論は「矛盾した仮定と実際の間違いの束」に過ぎないと結論づけた。

1908年のこの日に生まれたルイス・エッセンは、科学者ジャック・パリーと共同で、1955年に世界初の正確なセシウム原子時計を設計・製作した。

1908年のこの日に生まれたルイス・エッセンは、科学者ジャック・パリーと共同で、1955年に世界初の正確なセシウム原子時計を設計・製作した。

上記に注意書き(補足説明)を加えることは重要である。時間の収縮や長さの拡張が観測されるようになると、空想的な時空の枠組みは信用できなくなる。

相対性理論と時間信号

相対性理論と時間信号

おそらく、地球の自転の変動を明らかにしたクオーツ・リング・クロックで最もよく知られているであろう L.エッセンのNPLでの44年間の主な活動は、周波数と時間の測定だった。彼は1955年に最初のセシウム時計を製作し、後にアメリカ海軍天文台と共同で原子秒を定義した。彼の初期の副次的な活動のひとつは、空洞共振器による光速の測定で、マイケルソンの値が17km/sと低すぎることを示した(マイケルソンは受賞したが、エッセンは受賞しなかった)。
彼は常に相対性理論に興味を持ち、1937年には水晶で、1955年には電波でマイケルソン・モーリーの実験を繰り返し、初めて理論の基本的な誤りを指摘した。
「誰も私の議論に反論しようとしなかった。しかし、もし私が固執するならば、私のキャリアを台無しにすることになると警告された」

GPSにアインシュタインの相対性理論が必要ない理由トップ4

GPSにアインシュタインの相対性理論が必要ない理由トップ4

物理学者は、GPSは実際にはアインシュタインの相対性理論を検証するために設計されたものではないので、その目的のために特別に設計された実験として相対性理論の検証を提供することはできないことを知らなければならない。

特殊相対性理論と一般相対性理論の効果の有無は、GPSの動作精度には関係ない。まとめると、GPS衛星に搭載された時計が地球の時計より速く動こうが遅く動こうが、あるいは毎日速度が変わろうが、それは問題ではないということだ。衛星の時計が互いに同期を保ち、地球の時計との相対的な時間差が大きくなりすぎない限り、GPS受信機は正しい位置を計算し続けるだろう。

GPSは確かに優れた航行補助装置である。しかし、少なくとも運用上の観点からは、相対性理論のテストにはならない。科学者はそう呼ぶのをやめるべきだ。(GPS、相対性理論、ポップサイエンス神話)

ある物理学の教授は、アインシュタインが大衆の象徴であることを考えると、学位を持っている科学者の中にも、彼が間違っていることを証明したいと思う人が無数にいると言った。アインシュタインの理論が無効であるという証拠や事実が見つかっているにもかかわらず、アインシュタインの非を明らかにすることはできないということなのだろうか?

私は、アインシュタインが間違っていることを証明しようとする人が、自分の名声のためであろうとなかろうと、関係ないと思う。なぜなら、多くの人がその研究結果を検証するからである。もし、その研究結果が間違っていれば、アインシュタインの人気アイコンとしての地位はさらに高まるだろう。もしその発見が正しければ、後世の科学者にとって非常に重要な意味を持つ。しかし、まだ誰もそのことに注目していない。

「ポアンカレによるローレンツのエーテルの進展は、数学的には"特殊相対性理論"と区別がつかないが、一方でミンコフスキー図(ひとつの空間次元とひとつの時間次元で構成される宇宙で起こっているイベントを表す二次元のグラフ。通常の距離と時間のグラフとは異なり、横軸に距離、縦軸に時間が表示される)や 時空間形而上学領域に見られる"等方的恒常性"の形式化とは全く対立している」
反相対性理論.com 

GPSはしばしば一般相対性理論の決定的な証拠として引用されるが、これも誤った推論である。米海軍天文台によれば:

「全地球測位システム(GPS)の運用制御システム(OCS)は、アインシュタインの一般相対性理論が要求していると思われるような、座標系間の厳密な変換を含んでいない」

調整は行われるが、これは重力ではなく、空気密度の変化により、高高度の時計がより速く時を刻むためである(空気は地表に近いほど密度が高い)。原子時計は、軌道上の温度や気圧の変化にも敏感である。

GPSと相対性理論:工学的概説

GPSと相対性理論:工学的概説

ヘンリー・F・フリーゲル、レイモンド・S・ディエスポスティ
GPS共同プログラム・オフィス
エアロスペース・コーポレーション
米国カリフォルニア州エルセグンド 09245

概要
高速航空機、他の衛星をGPSと接続して使用する場合、または他の衛星からGPSを使用する場合に実施する相対論的補正の公式を示し、詳細に説明する。様々なシナリオでこれらの公式をどのように使用するかを説明し、数値例を挙げ、(例えば)受信機メーカーが避けるべき落とし穴を列挙する。

はじめに
全地球測位システム(GPS)の運用管理システム(OCS)には、アインシュタインの一般相対性理論が要求しているような、座標系間の厳密な変換は含まれていない。── それは、個々のスペース・ビークル(SV)、モニター・ステーション(MS)、および回転する地球の表面にいるユーザーと、SVの軌道が計算される地動説的な地球中心慣性系(ECI)との間の変換である。相対性理論の影響は、古典力学や電磁気学の理論で予測される影響とは異なり、地球上あるいは地球近傍のユーザーにとっては、1センチメートルにも満たない小さなものである。しかし、GPSから空間内の時間と位置を取得する衛星を使用する新しいクラスのユーザーは、現在のOCSの近似値では満足できない。さらに、これらの近似値は公に分析・発表されていないため、GPSの文献には多くの混乱がある。
著名な科学者たちの間では、OCSのソフトウェアを書き直す必要はないのではないかと意見が分かれている。特に、国防総省は現在、精度向上イニシアチブ(AⅡ)のもとで、ユーザー・レンジ・エラー(URE)6メートルという現在の仕様の厳格化を要求しているためだ。この論文では、相対性理論の予測と、直感的で古典的なニュートン物理学の予測とを比較し、その違いの大小を示すとともに、古典物理学の公式を修正する必要があるほど、その違いがどのように、どのような用途で大きいかを示す。

重力レンズ?

水の中に棒を入れると、光の屈折によって曲がって見えることは小学生なら誰でも知っている。恒星や惑星の大気は、周囲の空間よりも密度が高いため、光も曲げられる。常識的に考えればわかることだ。ところが奇妙なことに、ポップ・サイエンティスト(大衆向けの科学者)たちは、またしてもこの現象を一般相対性理論の枠内で解釈しようとしている。幸いなことに、エドワード・ダウダイ博士が彼らを正した。元NASAゴダード宇宙飛行センターの物理学者でレーザー光学エンジニアである彼は、一般相対性理論ではなく、屈折を利用したレンズ作用の数学的解を導き出した。空の真空空間における重力レンズ効果は起こらない。

“KISS – Keep It Simple Stupid"(KISSとは、サイトデザインやSEOで用いられる言葉で、"構造をできるだけ簡単にせよ"という趣旨の格言)という表現が思い浮かぶ。

「私は宇宙の原理が美しくシンプルであることを深く信じている」
アルベルト・アインシュタイン

暗黒の中へ

ダークマターに加え、ダークエネルギー、ブラックホールもまた、今日、あたかも実在するかのように語られている。それらを相対性理論の最も成功した予言のひとつであるとするコンセンサス・サイエンティストたちは、アインシュタインがこの考えを否定したという事実を無視することにしている。
1939年の『数学年報 Annals of Mathematics(プリンストン大学及びプリンストン高等研究所から隔月発行される数学の科学学術雑誌)』誌の論文で、アインシュタインはブラックホール仮説を「説得力がない」と結論づけ、その現象は「現実世界には存在しない」とした。この論文は現在有料コンテンツで隠されているが『History.com』にも参考文献が掲載されている。

ブラックホールは極端な概念であり、アインシュタインでさえ疑問を抱いていた

「ブラックホールは極端な概念であり、アインシュタインでさえ疑問を抱いていた」

アインシュタインの相対性理論はブラックホールの発見への道を開いたが、その存在の背後にある概念はあまりに奇想天外であったため、先見の明のある科学者でさえも納得がいかなかった。

多数の重力質量からなる球面対称の静止系において

多数の重力質量からなる球面対称の静止系において(アルベルト・アインシュタイン)

ブラックホールの概念は、銀河の中心でコンパクトなエネルギー活動を目撃していることから、元来はその場つなぎとして始まった。理論物理学者は、重力というたったひとつの道具しか使わないからである。それで、あなたがハンマーだとしたら、すべては釘のように見える。

奇妙なことに、ポップサイエンスはブラックホールを体積ゼロ、密度無限、質量無限の点と表現している! 考えてみてほしい。この概念に信憑性はあるのだろうか、それとも数学魔術的 mathmagical な抽象的概念に過ぎないのだろうか?

※ちなみに『ドナルド・イン・マスマジック・ランド』は、ウォルト・ディズニー・プロダクションズが制作し、ドナルド・ダックをフィーチャーしたアメリカの実写アニメーション長編。ドナルドは、数学が実生活でどのように役立つかを説明する冒険に出かける。この旅を通して、数字がどれほど以上のものであるかを示す。

事象の地平線(その向こう側に行ってしまうと、戻って来られなくなるという境界)

事象の地平線(その向こう側に行ってしまうと、戻って来られなくなるという境界)


銀河系M87の中心にブラックホールが初めて見つかったという主張は、せいぜい議論の余地があるに過ぎない。

天文学者が初めてブラックホールの写真を撮影

天文学者が初めてブラックホールの写真を撮影


明快な(率直な、複雑でない)プラズマフォーカスアプローチの方が、あらゆる面で理にかなっている。

安定したプラズマ・トーラス

安定したプラズマ・トーラス

不気味だ

ライブ・サイエンス、不気味な遠隔作用、量子もつれ

ライブ・サイエンス、不気味な遠隔作用、量子もつれ
アインシュタインが “不気味な遠隔作用"と呼んだものは、離れていても粒子のペアを結びつける
(画像クレジット:Karl Tate, Livescience.com Infographics Artist)


アインシュタインは「不気味な遠隔作用 Spooky Action at a Distance (spectate Fernwirkung)」という言葉を作った。ある粒子が別の粒子について、広大な距離を越えて瞬時に何かを"知る"ことができるようだ。この現象が問題なのは、宇宙の上限速度であるはずの光速の"壁"を破るからである。特殊相対性理論と矛盾するため、アインシュタインは交通違反を交付せざるを得なかった。

アインシュタインが量子論を攻撃、科学者と2人の同僚が"正しい"としながらも"完全"ではないことを発見。

アインシュタインが量子論を攻撃、科学者と2人の同僚が"正しい"としながらも"完全"ではないことを発見。

5月3日、ニュージャージー州プリンストン。── アルバート・アインシュタイン教授が、科学の重要な理論、量子力学を攻撃する。言ってみれば、この理論の祖父のようなもの。彼は、この理論は"正しい"が “完全"ではないと結論づける。

アインシュタインが信じられなかった物理学の"不気味な"効果が、初めて写真に撮られた。

アインシュタインが信じられなかった物理学の"不気味な"効果が、初めて写真に撮られた

上の白黒の写真は、見た目には大したものではない。しかし、幽霊のような、目のような形は、アルベルト・アインシュタインがその存在を信じられずに亡くなったほど心を揺さぶられた奇妙な現象を物語っている。
この写真は、量子もつれ、つまり粒子の"不気味な"ペアリングによって作られた最初の写真である。
グラスゴー大学の物理学者ポール・アントワーヌ・モローはプレスリリースで「我々が撮影に成功した画像は、自然界の基本的な性質をエレガントに証明するもので、画像という形で初めて見ることができた」と述べている。

「私は本気で信じることはできない。なぜなら、その理論は、物理学が時間と空間における現実を表すべきであり、遠距離における不気味な作用とは無縁であるという考えと調和させることができないからだ」
アルベルト・アインシュタイン、マックス・ボルンへの手紙。

1947年、不気味な遠隔作用はアインシュタイン以後も確認されている。その結果、量子物理学として知られる数学的な神秘主義によって、特殊相対性理論との調和を図ろうとする試みが数多く見られるようになった。

反逆の物理学者が量子の謎をエレガントに解いた

反逆の物理学者が量子の謎をエレガントに解いた

宇宙の本質を説明するために我々が持っている理論は、完全に相容れない。ポーランドの風変わりな物理学者が、この最大の難問に対する解決策を提案した。
ドラガンとエカートは、こうした批判は的外れだと主張する。
「私たちは、光よりも速く進む物体が存在すると言っているのではありません。あるかもしれませんが、それは私たちの議論には関係ありません」とエカートは言う。
「私たちが言っているのは、光速を超えた視点から世界を見ることができるということです」

量子重ね合わせは、粒子が異なる状態で同時に存在することができると推測している。店に強盗に入ったところを目撃されたのに、自宅にいると主張した犯人と同じだ。サイエンス・フィクションがこれに及ばないのは確かだが、一歩引いて考えてみよう。量子物理学にまったくメリットがないとは言わない。ただ、それも非常に推測の域を出ないということだ。

量子状態。物理学者エルヴィン・シュレディンガーは、箱の中の猫と毒ビンを想像して、二重量子状態を説明した。

量子状態。物理学者エルヴィン・シュレディンガーは、箱の中の猫と毒ビンを想像して、二重量子状態を説明した。

最後に一言

アインシュタインに公平を期すなら、彼は謙虚な男であり、不承不承の(マスコミ嫌いの)英雄だった。真実は、他の人々が彼のアイデアに走り、走って、走ったということだ。今日でも、彼らは互いの尻の匂いを嗅ぎ合う犬のように走り回っている。
その典型が、ポップスターからポップサイエンティストへとシームレスに転身した英国人教授、ブライアン・コックス博士である。彼は1990年代に D:Reamのキーボード奏者だった。彼らは"Things Can Only Get Better"で全英1位のヒットを飛ばした。コックスが今日テレビで見せびらかされている他の(テレビ・映画の)画面に登場する話し手より悪いとは言わないが、事態が好転しているようには見えない。
相対性理論にあえて疑問を呈することは依然として忌み嫌われ、そうすることはフラットアースのいんちき療法と比較されかねない。

ブライアン・コックス博士

ブライアン・コックス博士

コックスは、アメリカのニール・デグラス・タイソンと肩を並べる人物である。何人かの著名人は、BBCの科学番組の前面に立つには彼が最適だと考えている。フレッド・ホイルの有名な言葉を思い出す。もう一人の元王立天文学者であるホイルは、査読制度と大学院制度、そして独立した思考を奨励するための惨めな失敗を批判していた。予言者のように、彼はこう要約した:「前途は苦心して考え出される(頭をしぼって解かれる)!」

フレッド・ホイル

フレッド・ホイル

「権威に対する無思慮な尊敬は、真実の最大の敵である」
アルバート・アインシュタイン

シェイクスピアの『十二夜』の有名なセリフがある。ある者は生まれながらに偉大であり、ある者は偉業を成し遂げ、ある者は偉業を押しつけられた。私は、アインシュタインは後者に属すると思う。科学が間違った方向に進み、伝統的な経験主義よりも数学的なモデル化が優先され始めた時期に、彼は天才というよりも犠牲者だった。

ある者は生まれながらに偉大であり、ある者は偉業を成し遂げ、ある者は偉業を押しつけられた

ある者は生まれながらに偉大であり、ある者は偉業を成し遂げ、ある者は偉業を押しつけられた


疑うことは優れた科学の核心であるはずだ。しかし、おかしなことに、アインシュタインのファンクラブは、彼が発したほとんどすべての言葉にこだわる一方で、彼の多くの疑念を無視した。

最後の言葉は彼のものである。

「私が自分の生涯の仕事を冷静な満足感とともに振り返っていることは想像できるだろう。しかし、近くから見るとまったく違って見える。私は、それが揺るがないものだ(自分の立場を貫く、主張を曲げない)と確信しているコンセプトはひとつもない。 そして私は、自分が概して正しい道を歩んでいるのかどうか、不確かだと感じている」
アルベルト・アインシュタイン

アルベルト・アインシュタイン、モーリス・ソロヴィンへの私信、1949年

アルベルト・アインシュタイン、モーリス・ソロヴィンへの私信、1949年

追記

一般的な誤解に反して、マイケルソン=モーリー実験はエーテル物理学に終止符を打ったわけではない。実験結果は無効(否定的な結果)ではなく、エーテル・ドリフトが予想される速度より遅かっただけである。さらに、古典物理学のエーテルモデルへの回帰は、新たに出現しつつあるプラズマ宇宙パラダイムとうまく調和するだろう。
(エーテルは、あらゆるものに浸透している微細な弾性媒体または物質が充満した空間として考えることができる)

アインシュタインはエーテルを脇に追いやったが、マクスウェルの電磁気学理論はエーテルを必要としている …… もしアインシュタインが提唱したように、光が真空中を移動する粒子または量子であるならば、どうして波のような性質を示すことができるのだろうか?
言い換えれば、エーテルは波動・粒子の二重性"パラドックス"を説明することになるのだろうか?

「私はこれが非常に重要だと考えている。光は、圧縮と屈折を交互に繰り返すエーテルの縦方向の乱れ以外の何ものでもない。言い換えれば、光はエーテル中の音波以外の何ものでもあり得ない」
ニコラ・テスラ

意味深いことには、アインシュタインが重力を空間の速度制限特性として概念化する前に、ニュートンが重力を瞬間的な力として捉えていたことである。なぜニュートンが正しかったのか?

アインシュタインと彼のファンクラブは思考実験が大好きだ。そこでもうひとつ:遠距離における不気味な作用は、"信用されていない"エーテルモデルを支持するだろうか?
このように考えてみよう。光が巨大なベルトコンベアーに乗っている粒子だと想像してほしい。ベルトと粒子は、宇宙の広大さに比べてゆっくりと移動する。しかし、スイッチを入れると、ベルトの動きはどちらの端でも瞬時になる。仮説のエーテルは、この点でベルトコンベアーのような働きをするのだろうか?
直線運動ではなく波動の話だが。

デイヴィッド・ドリュー

デイヴィッド・ドリュー

イギリス出身のデイヴィッド・ドリューは、科学、哲学、宇宙論に長い間関心を寄せてきた。2004年頃から電気的宇宙に関わり、2006年には自身のウェブサイトplasmacosmology.netを立ち上げた。彼のウェブサイトの目的は、出現しつつあるプラズマ宇宙のパラダイムを紹介し、多くの遠大な意味を探求することである。
デビッドは、YouTubeやその他のビデオ共有プラットフォームでEUのアイデアを宣伝するビデオを公開した最初の人物である。その中でも最も人気のあるものは、カルト的ヒーローであるニコラ・テスラ(https://www.youtube.com/watch?v=akM9KNEv_JE)の仕事との類似性を探るものである。デイヴィッドは"スープドラゴン Soupdragon“としても知られている。

サンダーブログで紹介されているアイデアやコンセプトは、必ずしも電気的宇宙モデルの宇宙論や、サンダーボルト・プロジェクトやT-ボルト・グループ社の見解を表現したり代表したりするものではありません。

引用元

「誰もが個人として尊重されるべきだが、偶像視されるべきではない」アルベルト・アインシュタイン
https://en.wikiquote.org/wiki/Albert_Einstein

「数学の法則が現実に言及している限り、それは確かなものではなく、確かなものである限り、それは現実に言及していない」アルベルト・アインシュタイン
https://en.wikiquote.org/wiki/Albert_Einstein

ドイツ語より:「数学の法則が現実を参照している限り、それは確かなものではなく、また、数学の法則が現実を参照していない限り、それは確かなものではない」

「物理学が数学的であるのは、我々が物理的世界について多くを知っているからではなく、我々がほとんど知らないからである」バートランド・ラッセル
https://mathshistory.st-andrews.ac.uk/Biographies/Russell/quotations/

「今日の科学者たちは、数学を実験の代用とし、方程式に次ぐ方程式の中をさまよい、ついには現実とは何の関係もない構造を作り上げている」ニコラ・テスラ
『現代の機械と発明』誌、1934年、5ページ
http://www.teslasociety.ch/info/mechanic/Tesla_Juli_1934_6MB.pdf
https://en.wikiquote.org/wiki/Nikola_Tesla も参照。

「過去何世紀にもわたって多大な実りをもたらしてきた数学と物理学の結婚が、最近になって離婚に至ったという事実を、私は痛感している」フリーマン・ダイソン
『逃した機会』 (1972)
https://en.wikiquote.org/wiki/Freeman_Dyson

「数学者が相対性理論に侵入して以来、私自身はもうそれを理解していない」アルベルト・アインシュタイン
この言葉は、アインシュタインをよく知るアーノルド・ゾンマーフェルドによって報告されている。
https://www.quora.com/Why-did-Einstein-write-Since-the-mathematicians-have-invaded-the-theory-of-relativity-I-do-not-understand-it-myself-anymore-After-all-GR-relies-heavily-on-mathematics

「……ローレンツは、自分の変換方程式を正当化するために、物理的な……」以上、全文引用。ハーバート・ディングル『岐路に立つ科学』1972

「しかし、これまでのところ、私は重力の性質の原因を現象から発見することができず、仮説も立てていない」アイザック・ニュートン
アイザック・ニュートン (1642-1727) プリンキピア (1687)
一般傍注(古典注釈者[古代的、または、古典的な文学の解説者]によって書かれた傍注)
https://history.hanover.edu/courses/excerpts/111new.html

「今日、重力理論のモデルは、数学的形式以外には存在しない」
リチャード・ファインマン
『物理法則の特徴』
https://www.ling.upenn.edu/~kroch/courses/lx550/readings/feynman1-4.pdf

「私は宇宙の原理が美しくシンプルであることを深く信じている」アルバート・アインシュタイン
https://www.alberteinsteinsite.com/quotes/einsteinquotes.html

「権威に対する無思慮な尊敬は、真理の最大の敵である」アルバート・アインシュタイン
https://en.wikiquote.org/wiki/Albert_Einstein

ドイツ語より:権威への渇望は真理の最大の敵である。
別の訳だと:権威への盲従は真実の最大の敵である。
「私が自分の生涯の仕事を穏やかな満足感とともに振り返っていることは想像できるだろう。しかし、近くから見ると全く違って見える。私が確信しているコンセプトはひとつもない」アルベルト・アインシュタイン

1949年3月28日、アインシュタインからモーリス・ソロヴィンへ。引用元:A.P.フレンチ編『アインシュタイン:100年史』ハーバード大学出版局、1979年、158ページ。
参考文献:https://www.physicsforums.com/threads/a-question-about-a-quote-from-einstein.532035/

「私はこれを非常に重要だと考えている。光は、圧縮と屈折を交互に繰り返すエーテルの縦方向の乱れ以外の何ものでもあり得ない。言い換えれば、光はエーテル中の音波以外の何ものでもない」ニコラ・テスラ
https://teslauniverse.com/nikola-tesla/articles/tesla-sees-evidence-radio-and-light-are-sound

アルバート・アインシュタイン

──おわり
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Posted by kiyo.I