カールソンとプーチンのインタビューは、西側エリートを倒し、ウクライナ戦争を終わらせる可能性がある
RTの「タッカー・カールソンがプーチンとのインタビューを配信：ライブアップデート」から印象に残った部分と、スプートニクから「ロシア大統領、タッカー・カールソンに"非ナチ化"の意味を説明」を追加しました。
このインタビューを爆弾発言と呼ぶのは控えめな表現だろう
Carlson Interview With Putin Could Topple Western Elites, End Ukraine War
Martin Jay
February 7, 2024
マーティン・ジェイ
2024年２月７日
タッカー・カールソンはアメリカ国民に真実を伝えようとしている。しかし、その準備はできているのだろうか？
冷戦がピークに達していた70年代、ドナルド・ラムズフェルドは米国沖の大西洋にロシアの潜水艦が集結していると確信していた。アメリカ海軍が潜水艦を探知できないのは、ソ連が新しい"音響技術"を持っていて、それが潜水艦を実質的に見えなくしているからだと彼は確信していた。ラムズフェルドは、非音響潜水艦を探知できる新技術の開発に何十億ドルもつぎ込んだ。しかし、それは失敗に終わり、今日でもアメリカの納税者の負担となっている。実際のところ、ソ連の潜水艦は存在しなかった。
ラムズフェルドのミスは、アメリカ国民を脅して脅威が現実に迫っていると信じ込ませること、つまり実際に目の前に迫っていると信じ込ませることは、ふたつの明確な目的を達成しようとする政府にとって非常にうまみがあったからだ。ふたつの明確な目的とは、国防請負業者の懐に何十億ドルも注ぎ込むこと、そして第二に敵国との差し迫った戦争への恐怖を煽ることである。
それは今日も起きている。主要なニュースを見ると、ロシアとの戦争の話ばかりだ。しかし、この主張を立証するような情報は一片もない。2003年のイラク侵攻までの数週間、米英はサダム・フセインが大量破壊兵器を保有していることを示すために情報を捏造した。
西側のエリートたちは、国民を戦争談義に熱狂させ、国防支出を大幅に増やし、イギリスの場合は徴兵制まで導入する準備をさせるという、より大きな計画を持っているため、ジャーナリストにこのでたらめな記事を書かせるよう誘導している。これは、西側諸国政府が犯した現代史上最大の失態のひとつを隠蔽するためのものだ。対ロシア制裁とウクライナでのNATO作戦が見事に裏目に出たため、バイデン政権と多くのEU諸国政府は、この脅し文句で一致団結し、勝算があると信じている。
もちろん「ロシアと戦争になる」というのはホワイトハウスが言い出したことだ。ここ以外に他にどこがある？
そのような力を持っているのは、ますます臆病になっているアメリカだけだ。バイデン政権に隷属する哀れなEUは、アメリカにとって英国がプードルでなく見え始めている。
すべての詐欺はアメリカであり、ヨーロッパはそれに大々的に協力している。この計画がうまくいかなくなる唯一の脅威は、数少ない、メディアから遠く離れた野生的で脅威的な隅っこ、あるいはメディア大手から解雇された一匹狼が立ち上がり、その正体を明らかにすることだ。
だからこそ、タッカー・カールソンがプーチンにインタビューするためにモスクワを訪れることは非常に重要であり、バイデン政権と西側エリート全体にとって脅威なのだ。カールソンがロシアの指導者にインタビューし、西側メディアがウクライナ戦争や、ロシアが東ヨーロッパに侵攻しようとしているというこの最新の狂言についてさえ、長い間嘘をついてきたことが明らかになれば、すべての詐欺は崩壊するだろう。
西側諸国がインタビューを心配しているのは明らかだ。彼らはすでにソーシャルメディア上で、カールソンを米国に戻すべきでないある種の裏切り者として烙印を押そうとしている。欧米のメディアはおそらくこのインタビューを報じないだろう。しかし、これはソーシャルメディアでより大きな反響を呼ぶだろう。
このインタビューは、この狂気の戦争マシーンを停止させ、嘘を暴き、東西関係により明確なアプローチを開始させる唯一の機会なのだ。過小評価されるべきではない。しかし、ナイフは抜かれている。特に、モスクワに住む西側メディアの特派員たちが、カールソンの背中に刃を突き立て、インタビュー全体の信用を失墜させようとあざ笑う様子を注意深く監視してもらいたい。
何百万人ものアメリカ人が、これまで自国のメディアが嘘をついてきた多くの問題について啓蒙されようとしている。このインタビューを爆弾発言と呼ぶのは控えめな表現だろう。
タッカー・カールソンは米国民に真実を伝えようとしている。しかし、その準備はできているのだろうか？
マーティン・ジェイ
マーティン・ジェイは、デイリー・メール紙（英国）の特派員としてモロッコを拠点に活動する受賞歴のある英国人ジャーナリストで、以前はCNNやEuronewsで"アラブの春"について報道していた。2012年から2019年までベイルートを拠点に、BBC、アルジャジーラ、RT、DWなど数多くの国際メディアで活躍したほか、フリーランスとして英国のデイリー・メール紙、サンデー・タイムズ紙、TRTワールド紙でも報道した。アフリカ、中東、ヨーロッパの約50カ国で主要メディアの記事を担当。モロッコ、ベルギー、ケニア、レバノンに在住。
タッカー・カールソンがプーチンとのインタビューを配信：ライブアップデート
Tucker Carlson streams interview with Vladimir Putin: LIVE UPDATES
21:40 GMT
国家安全保障会議のジョン・カービー報道官は、プーチン大統領とのインタビューによって、アメリカ国民のウクライナ支援に対する見方が変わることはないだろうと述べた。
カービー報道官は記者の質問に対し「アメリカ国民がたった一度のインタビューで揺れ動くとは思わない」と述べた。
「覚えておいてほしいのは、あなたはウラジーミル・プーチンの話を聞いているということだ。彼の言うことを額面通りに受け取ってはいけない」
▲この発言はそのままジョン・カービー報道官に返したいですね！
21:19 グリニッジ標準時
プーチンは外国メディアの１対１のインタビューにめったに応じない。クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は、ロシアの指導者は「完全に一方的な」意見を持ち「公平性のかけらさえ」守ろうとしない西側メディアと話すことを「望んでいない」と説明した。
ロシア大統領、タッカー・カールソンに「非ナチ化」の意味を説明
Russian President Explains Meaning of 'Denazification’ to Tucker Carlson
ワシントン（スプートニク） ── ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、タッカー・カールソンに、特別軍事作戦の目的に言及する際の「非ナチ化」という用語の意味を説明した。
「ヒトラーが死んで80年も経つと言うだろう。しかし、彼の模範は生き続けている。ユダヤ人、ロシア人、ポーランド人を絶滅させた人々は生きている。そして、現在のウクライナの大統領は、カナダ議会で彼に拍手を送り、スタンディングオベーションをしている。
私たちはこのイデオロギーを完全に根絶やしにしたと言えるのでしょうか？
私たちが見ていることが今日起きていることだとすれば、それが私たちの理解する非ナチ化ということです。この概念を維持し、この慣習を支持し、それを維持しようとする人々を排除しなければならない。それが非ナチ化です。それが我々の意味するところです」
プーチンは、木曜日に公開されたアメリカ人ジャーナリストとの独占インタビューでそう語った。
ロシア大統領は、ドイツのナチス指導者アドルフ・ヒトラーが80年前に亡くなったにもかかわらず、彼の思想を支持し続ける人々がいると指摘し、ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領や、カナダ議会のメンバーが98歳のナチス退役軍人を称えた2023年の驚くべき事件を挙げた。
プーチンはまた、イスタンブールでのウクライナとの和平交渉の際「ネオ・ナチズムをウクライナで育成しないこと（立法レベルでの禁止を含む）」という文書での合意に達したと詳述した。
「イスタンブールでの交渉では、奇妙に思われるかもしれないが、我々は文書で合意しました。ネオナチズムはウクライナでは育成しない。立法レベルでの禁止も含めて。カールソンさん、私たちはそれで合意しました。これは交渉の過程でできることです。そして、近代的な文明国家としてのウクライナにとって屈辱的なことは何もありません。ナチズムを推進することが許される国家があるでしょうか？ そうではないでしょう？」と大統領は強調した。
ロシアの特別軍事作戦について、プーチン大統領はさらに、それがまだ目的を達成していないことを認め、ネオナチ運動の禁止を含む非ナチ化の意義を強調した。
「我々はまだ目的を達成していません。そのひとつが非ナチ化だからです。これは、あらゆる種類のネオナチ運動の禁止を意味します」とプーチンはカールソンに語った。
プーチンとカールソンの待望のインタビューは、公開から１時間後にはＸプラットフォームで約1,100万ビューを記録した。この対談では、米ロ関係のあり方、ノルド・ストリームの破壊工作、ウクライナ紛争の原因など、さまざまな話題に触れた。
木曜日の公開に至るまで、カールソンの努力は米国の主要メディアによって何度も長引かせられ、関係者はジャーナリストに対する制裁の可能性を提起するまでになった。
プーチンはインタビュー中ロシア語で話し、引用はカールソンのチームが公式に翻訳した英語によって提供された。
──おわり
タッカー・カールソンはアメリカ国民のみならず全世界に真実を伝えようとしています。いずれ、日本に波及することを期待して。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。