プラズマ宇宙論③ ── 専門用語の説明

「厄介なことに、20世紀初頭、天文学者たちは重力が天空を支配していると決めつけ、この安全で数学的にエレガントな宇宙観に落ち着いてしまったため、よりエキゾチックな(外来性の、新奇な)力が重要な役割を果たしているという考えを受け入れようとしない」

目次

専門的な概要説明Ⅰ

Technical overview I

以下の専門用語の紹介は、プラズマ物理学に対する妥当な洞察を与えてくれるはずである。根底にある単純さが招き寄せているように見えるが、その一方で多くの疑問が残り、従来の宇宙観とは大きく異なる図式が浮かび上がってくる。

太陽風 Solar Wind

太陽風

地球の磁場は保護する繭のような役割を果たしている。この磁場の上や周囲には、太陽から放出されるプラズマ(陽子、電子、その他のイオン)の希薄だが持続的な流れである太陽風が流れている。このプラズマの流れとそれに伴う電磁場は、地球自身の場を変形させ、昼側は圧縮し、夜側では伸張させる。その結果生じる磁場は磁気圏と呼ばれる。

太陽はイオンと電子をほぼ同量ずつ放出すると考えられているため、主流サークルでは太陽風は電気的に中性であると考えられている。これは間違いである。実際は巨大な双極電流であり、太陽風と太陽放射という用語は、主流派が宇宙空間での電気を認めようとしないことに起因している。

さらに、プラズマは太陽系の広範な磁力線と反応し、導電性の流体が磁場の中を流れるとダイナモが発生し、電流を流すのに必要な電気エネルギーは相対運動から得られる。これは物理学の法則と一致している。閉回路が存在し、その一部が磁場の中を動き、他の一部が磁場の中を動かない場合、電流が発生する。これがダイナモ(発電機)の仕組みである。

磁気圏 Magnetospheres

磁気圏

磁力は私たちの日常生活ではあまり重要ではなく、コンパスの針のような敏感な計器でなければ検出できない。というのも、私たちが歩く地面から呼吸する空気まで、私たちが目にする物質のほとんどは電気的に中性だからである。しかし、上空60マイル(97km)以上では、状況は大きく異なる。この高度の大気の縁は、地球の磁場と反応するプラズマによって支配され、エネルギーを帯びた粒子を操り、捕捉する。

これらの領域での激しい活動は、宇宙時代の最初の驚きのひとつと表現されることもあり、他の惑星の磁気圏の規模の大きさにも、プラズマモデルとの矛盾はないものの、多くの人が驚かされた。

磁気圏尾部 Magnetotails

太陽風によって圧縮され閉じ込められた磁気圏の昼側とは対照的に、夜側は長い涙形の"磁気圏尾部"に伸びている。磁気圏のこの部分は非常にダイナミックで、イオンや電子がしばしばエネルギーを帯びている(磁気圏尾部は極オーロラの主な発生源)。
金星のプラズマ・シースは非常に長く、ふたつの惑星が最接近するときには地球に接触しそうになる。NASAの天文学者は最近、ビルケランドが予言したように、尾部に"ひも状のもの"を発見した。

ビルケランド電流 Birkeland currents

ビルケランド電流

磁気の乱れは通常、オーロラ帯でのディスプレイの際に観測される。これらは局地的で、赤道に向かって薄くなっていき、近くに電流が流れていることを示唆している。電流はもちろん閉回路を必要とする。
ビルケランドが提唱したのは、これらの電流がオーロラアークの一端で宇宙から流れ、もう一端で宇宙に戻り、地球に近接しているときは地面と平行に流れるというものだ。

ビルケランドが最初にこの提唱を行ったのは、1903年にオーロラ地帯への遠征から戻った後のことで、1973年にアメリカ海軍の衛星トライアドによって確認された。この衛星の磁力計は、オーロラ帯の朝側で下向きに、夕方側で上向きに、想定通り、ふたつの大きな電流シートを検出した。それぞれのシートには通常100万アンペア以上の電流が流れている。

木星とその衛星イオを結ぶ巨大なビルケランド電流が、1979年に探査機ボイジャーによって記録された。

1984年、ファラッド・ユセフ=アズデ、ドン・チャンス、マーク・モリスの3人は、銀河系規模のビルケランド電流を発見した。彼らは超大型電波望遠鏡を使い、天の川銀河の中心付近に長さ約120光年の電波放射の弧を発見した! その構造は、幅3光年ほどの細いフィラメントで構成され、弧の全長にわたって走っている。関連する磁場の強さは、このような大きなスケールでこれまで考えられていたよりも100倍も大きいが、磁場の形状や強さは、銀河形成のコンピューター・シミュレーションとほぼ同じである。

電流モード Current modes

プラズマ中の電流は、電圧と電荷密度によって、ダーク、グロー、アークの3つの基本モードをとる。実験室のガス放電管では、電圧と電荷密度が電極間で非線形に変化し、暗い部分と光る部分が交互に発生する。高電荷密度のアーク・モードは、産業界では精密機械加工に使用されている。前述の金星のプラズマシースは、現在ダークモードである。

Zピンチ Z-pinches

コークスクリュー、またはスパイラル

プラズマ宇宙は、コークスクリュー(らせん状に回転しながら進む)またはスパイラルになりやすいフィラメントを流れる電子とイオンの旋回流で構成されている。それらは自身の周囲に発生する磁場によってセルフ・ピンチを起こす。

これらのフィラメントは近距離では反発し、遠距離では引き合う傾向がある。しかし、フィラメントが近接すると、互いに螺旋を描くこともある。このような場合、フィラメントはプラズマ中の物質(イオン化しているかどうかにかかわらず)を圧縮する傾向もある。これはジーピンチ効果と呼ばれる。

フィラメントの大部分は、オーロラ放電を除けば、地球を周回するビルケランド電流が地表から見えないように、遠くからは見えない。

二重 Doubleness

複数のフィラメントが対になって相互作用する性質は、電磁力の特徴であり、"二重 Doubleness“と呼ばれることもある。この性質はアンペールの法則またはビオ・サバールの力の法則(電流が磁場を作りだすことを数式で表すことに成功した法則)に由来しており、同方向の電流は引き合い、逆方向の電流は反発する。両者の距離は反比例する。この結果、ふたつの質量間の重力よりもはるかに大きな範囲の相互作用力が生じる。重力は引力であり、距離の二乗に反比例して変化する。

電磁力の強さ Electromagnetic force strength

すべての物質は重力の影響を受けるが、プラズマはその構成要素である負電荷を帯びた電子と正電荷を帯びたイオンを考えると予想されるように、電磁力の影響をより強く受ける。実際、電磁力は1039倍も強い!
プラズマは、中性の固体、液体、気体に見られるものよりはるかに複雑な構造と運動を示す。プラズマは、現在議論されているような細胞構造やフィラメント構造を形成する傾向がある。

以下は、アンソニー・ペラット博士のサイトからの引用。

二重層(ダブルレイヤー)Double Layers

プラズマのシース(鞘)はラングミュアの研究室で発見され、現在では二重層(ダブルレイヤー)と呼ばれている。

二重層とは、電気プラズマの最も重要な特性のひとつである、電気的に分離された部分やセルを形成する能力のこと。プラズマは実にすぐれた伝導体であり、高電界を維持することができないため、プラズマは自己組織化して保護シース(二重層)を形成し、そこに電界の大半が集中し、電気エネルギーの大半が蓄積される(コンデンサと非常によく似た働きをする)。

異物がプラズマに挿入されると、その周囲に二重層が形成され、メインのプラズマから遮蔽される。この効果により、特定の位置の電位を測定するために電圧検出プローブをプラズマに挿入することが困難になる。

二重層(ダブルレイヤー)は、電気エネルギーの爆発的な放出によって破壊される可能性がある。ハンス・アルヴェーンは、典型的な太陽フレアのダブルレイヤーに数十億ボルトの電圧が存在する可能性を最初に示唆した。

磁場の地図を作成し、宇宙には電気が存在しない(あるいはほとんど存在しない)と仮定する宇宙物理学者は、いささか不可解なことに、磁場の存在に気づいていないようだ。彼らは、"磁気リコネクション magnetic reconnection“から"磁場の凍結 frozen-in magnetic field lines“まで、あらゆる機械的装置を仮定することに頼っている。

“磁場の凍結 frozen-in magnetic fields

“磁場の凍結"という神話は、アルヴェーンが何年も前に否定したにもかかわらず、いまだに主流派の間で何度も頭をもたげている。何年もの間、プラズマは完全な伝導体であり、プラズマ中の磁場はその内部で"凍結"していなければならないと考えられてきた。

この基本的な技術的理由は、マクスウェルの方程式のひとつから生まれた。すべてのプラズマが理想的な導体であるならば、電場(プラズマ内部に電圧差)を持つことはできず、プラズマ内部の磁場はそれ故に"凍結"していなければならない、何ら動くことも変化することもできないと考えられていた。

※ハンロンの剃刀例えば、ある製品に欠陥が見つかった場合、(大抵の場合、一般論としては)それは製造した企業が無能であるか愚かであるということを示しているのであって、消費者を困らせるために企業が悪意を持って欠陥を忍ばせたわけではない、という考え方を示すのに用いられる。

アルヴェーンのおかげで、プラズマ中の異なるポイント間に電圧差が存在することがわかった。彼は1970年にノーベル物理学賞を受賞した際のスピーチで、このことを指摘した。
プラズマを含むあらゆる物質の電気伝導度(導電率、電気伝導率)は、物質中の利用可能な電荷キャリア(イオン)の集団の密度と、これらのキャリアの可動性というふたつの要因によって決まる。どのようなプラズマにおいても、イオンの可動性は極めて高い。電子とイオンは空間内を非常に自由に動き回ることができる。しかし、プラズマが非常に低圧であったり、拡散していたりすると、電荷を運ぶのに得られるイオンの濃度が全く高くならないことがある。
手短に言えば、プラズマは優れた伝導体ではあるが、完全ではない。したがって、プラズマの内部には弱い電場が存在しうるし、磁場はプラズマの内部では凍結しない。

“磁気リコネクション Magnetic reconnection

※磁気リコネクションとは、プラズマ中の反対向きの磁力線が切断され、再び接続されることを指す。その過程で、磁場エネルギーはプラズマの運動エネルギーと熱エネルギーに変換される。

磁気リコネクション

“磁場の凍結"という神話のように、磁気リコネクション(再接続)もまた、従来の天文学のカラフルな(興味深い)発明である。磁気リコネクションもまた、宇宙空間では電流が流れないという誤解から生じる例外を説明しようとするものである。実際には、二重層の爆発と放電に関連する、十分解明されたプラズマ現象である。
天文学者たちは、磁気リコネクションが起こると、それ(電流)に伴って電子が欠乏した空間が存在するらしいことに気づいている。彼らはまた、エネルギーの放出を加速させる粒子の二層の流れ(ダブルレイヤー)が生じることにも気づいている。

電気工学の引退した教授であるドン・スコットは、この問題をここで詳しく説明している。

“マグネター Magnetars

※マグネターとは、超強力な磁場を持つエキゾチックなタイプの中性子星のことで、通常の中性子星の約1,000倍、地球の約1兆倍の磁場を持つ。マグネターは、その巨大な磁場の強さから星の世界のスーパーヒーローとみなされており、長年科学者たちを困惑させてきた。この10年で、マグネターは推測の域から確信に近いものになった。

マグネターは、"凍結"磁場と"磁気リコネクション"に基づく星の数学的モデルである。これ以上言う必要があるだろうか?
数学は正しいかもしれないが、それが現実を反映しているという保証はない。

プラズマ宇宙論者は、磁場は単独で発生するのではなく、電流によって誘導されることを知っている。マグネターには強力な電流が流れているはずで、すべての電気回路は閉じていなければならないので、この電流は回路の一部でなければならない。

発電(電力発生)Power generation

プラズマは完全ではないが優れた伝導体であるため、電流を流す能力は電線に似ている。どんな導体でも磁場を通せば、その導体に電流が流れることはよく知られている。これが発電機やオルタネーター(交流電源、交流発電機)の仕組みである。

宇宙のプラズマ、例えば銀河の腕の中にあるプラズマと、同じ場所にある磁場との間に相対運動があれば、プラズマの中に電流が流れる。この電流が次々に磁場を発生させる。

1986年、ハンス・アルヴェーンは銀河スケールと太陽スケールの両方で電気モデルを仮定した。物理学者のウォル・ソーンヒルは、アルヴェーンの回路は、多くの家庭で積算電力計(電力量計)として使われている、おなじみの単極電動機(電気エネルギーを運動エネルギーに変換する初期の電動機)のスケールアップバージョンであると指摘している。また最近では、月イオと巨大惑星木星の相互作用が発電機に例えられている。

銀河が外部からの電力を必要とするかどうかについてはまだ議論があるが、宇宙空間に膨大な電流が流れていることを、誰が否定できるだろうか?
この単純な事実をいつまで見過ごし、否定できるだろうか?

確かに、宇宙空間の電流は磁場よりも測定が難しいかもしれないが、"真実はそこにある"。

スケーリング・プラズマ Scaling Plasmas

プラズマ現象はスケーラブルである。プラズマの電気的、物理的特性は、プラズマの大きさに関係なく同じである。もちろん、実験室のプラズマでは、銀河系のスケールで起こるよりもはるかに速く物事が起こるが、現象は同じであり、同じ物理法則に従う。つまり、宇宙スケールのプラズマの挙動を実験室で正確にモデル化し、宇宙で観測される現象を模倣した効果を生み出すことができる。プラズマ現象は14桁までスケールアップできることが実証されている。(アルヴェーンは28桁以上にスケールアップできると仮定した)

プラズマの中を流れる電流は、観測された天文現象のほとんどを作り出しているが、重力と磁力だけが働いていると仮定すると、この現象は説明できない。

プラズマ・シミュレーション Plasma simulations

プラズマ・シミュレーション

世界的に有名な電気技術者であるアンソニー・C・ペラット博士は、ノーベル賞受賞者ハンス・アルヴェーンの大学院生であり、長年プラズマ・シミュレーションに取り組んできた。このプラズマ物理学の第一人者の詳細については、リンクのページをご覧ください。
彼はスーパーコンピューティング能力を駆使し、マックスウェル・ローレンツ方程式(電場と磁場の力と相互作用を支配する基本法則)を巨大な荷電粒子群に適用している。彼はこれをPIC─Particle In Cell(セル内粒子)シミュレーションと呼んでいる。その結果は、実際の銀河の画像とほとんど見分けがつかない。

※パーティクル・イン・セル法:プラズマ粒子の時間発展を解くシミュレーション方法のひとつ。粒子(particle)の運動に影響を与える電磁場の時間発展は格子(cell)を切った各格子点で計算されるためこのように呼ばれる。
不思議なことに"パーティクル・イン・セル"を検索すると、多くの記事がヒットしますが、アンソニー・ペラット博士の名前は出てきません。

ペラット不安定性 Peratt Instabilities

最新かつ最も重要な発見のひとつ。これらの動的効果は、強烈なビルケランド電流、プラズマトーチのアーク放電、Zピンチプラズマフィラメント、高エネルギー放電で発生することが観察されている。不安定性は、軸対称なトロイドやスフェロイドの柱の形状をとり、破壊されるまで半安定状態にとどまる。これらの不安定性は、激しい蛇行運動を伴うノコギリ状の構造をとることもある。

磁気流体力学 Magnetohydrodynamics

導電性流体の力学の研究であり、アルヴェーンが開拓した多くの分野のひとつ。主流派ではおそらく彼の貢献のひとつとしてよく知られている。

バディ・ジェームズ:磁気流体力学

※▼バディ・ジェームズは、ドナルド・E・スコットの電気的なビルケランド電流構造に関する素晴らしい研究を紹介し、実際の物理モデルから生じる驚くべき複雑さを示している

専門的な概要説明Ⅱ

Technical overview II

チャールズ・ブルース博士 FIEE, FIP, FRAS Dr. Charles Bruce FIEE, FIP, FRAS

チャールズ・ブルース博士

チャールズ・ブルース博士は高電圧電気工学の専門家であり、王立天文学会のフェローだった。1940年代、彼は今日に至るまで天文学の主流から無視されている驚くべき提案を行った。彼の提案は、電磁力学的パラダイムを支持するものである。

ブルースは、宇宙ジェット、太陽フレア、磁場、宇宙空間の高温を放電現象と見なした。

ブルースはまた、上の見出しの画像に写っている美しい双極惑星状星雲が電気現象であることを突き止めた。

チャールズ・ブルース(物理学者):1941年、エジンバラ大学で天体物理学の講義を受けたときから、ブルース自身の興味は同じ方向に向かった。彼はすぐに、太陽プロミネンスは動いている太陽物質ではなく、プラズマ中の放電から成っているという理論を展開し、最終的にはさまざまな宇宙現象の電気的基盤に関する100以上の論文を発表した。しかし、この分野における彼の研究は、科学の主流からはほとんど無視されてきた。

エレクトリック・スカイ, ドン・スコット The Electric Sky, Don Scott

ドン・スコット著『エレクトリック・スカイ』

ドン・スコットは、電気工学の教授を退職し、天文学と宇宙論に長年関心を持っている。

彼の著書『エレクトリック・スカイThe Electric Sky』には、アマチュアにも専門家にも理解できる賢明な科学が含まれている。2006年末に出版されたこの本は、現在の"重力のみ"の思考体系にさらに挑戦する最新の進展関するもうひとつの内容の充実した一般向け解説書である。
2022年更新:最新刊『相互接続された宇宙The Interconnected Cosmos』はこちらから。

プラズマガン The Plasma Gun

下の写真のプラズマガンは、シンプルなプラズマ集束装置で、2本の金属製のチューブがもう一方のチューブの中に入っている。少なくとも40年にわたる研究の結果、プラズマ放電を集中させることに成功している。

シンプルなプラズマ集束装置

シンプルなプラズマ集束装置

大きなコンデンサー(キャパシタ)の貯蔵所に蓄積されたエネルギーは、ドーナツのような形をした小さなフィラメントの結び目に集約され、それはプラズモイドとして知られる。プラズモイドの渦が崩壊すると、2本の強烈なプラズマ・フィラメントが軸に沿って発射される。プラズモイドという用語は、プラズマ物理学者ウィンストン・H・ボスティックによる造語である。彼はプラズマ・フォーカス(集束)plasma focus とプラズマ渦 plasma vortex の現象を発見し、実験室で宇宙物理学のシミュレーションを行った。

プラズマ集束銃のバレル(円筒、シリンダー)を覗く

上の写真はプラズマ銃 plasma gun の円筒を覗いたところ。

渦巻き銀河の中心部や強力な恒星の爆発でも、同じプロセスが見られる。右の写真は星雲NGC 6751。もちろん、プラズマ現象は何桁にも拡張可能である。
銀河の中心でのコンパクトなエネルギー活動は、このように簡単な電気的用語で説明できる。プラズマ宇宙論では、数学的抽象化は必要ない。誰がブラックホールを必要とするのだろうか?

宇宙プラズマ銃、M1パルサーの3Dビュー
星雲NGC 6751のバレル(円筒)を見下ろす

プラズマ銃をベースにした装置は、中性子ビーム、X線、核融合装置を生成するために開発されている。宇宙旅行の未来は、おそらくこれらにかかっている。

活動銀河核:銀河の中には、中心部の非常に狭い領域から銀河全体を凌駕するような強い電磁波を放射しているものがある。このような銀河中心部領域を活動銀河核(しばしば AGN と略称される)といい、活動銀河核を持つ銀河を活動銀河という。活動銀河核から放射される電磁波は電波からX線(場合によってはガンマ線)までの広い波長域に及ぶ。ジェットを伴っているものもある。セイファート銀河、電波銀河、クェーサー、とかげ座BL型天体などは活動銀河の一種である。活動銀河核の莫大なエネルギーは、核の中心にあるとされる大質量ブラックホールに周囲の物質が降着して降着円盤を作り、重力エネルギーが解放されることで生まれると考えられている。多様な活動銀河核を降着円盤を見込む角度の違いで説明しようという活動銀河核統一モデルが提案されている。バルジの質量と大質量ブラックホールの質量に強い相関があることなどから、銀河の進化と活動銀河核の進化は密接に関係していると考えられる。

言い換えれば、ポップサイエンスは(上の引用にあるように)いまだにブラックホールと重力を手放そうとしていない。その証拠が目の前にあっても……その結果生じるプラズマや電磁気現象を認めた後でも。本当に奇妙だ。

ブラックホールに対するプラズマフォーカス Plasma focus vis-à-vis Black Holes

ブラックホール プラズマジェット

ブラックホールの存在は、理論的な仮定に基づいているにもかかわらず、従来の天文学ではもはや疑問視されていない。
(更新。2019年、ブラックホールが初めて写真に収められたと主張されたが、写真は銀河M87の中心にあるとされるブラックホールを囲むグローモードのプラズマのようだ。しかも、写真は合成である)

また一方、NASAのハッブル宇宙望遠鏡を使った天文学者たちは、我々の隣の銀河系アンドロメダM31にある"超大質量ブラックホール"を取り囲む謎の青い光の天体源を特定した。この光は、太陽系の惑星が太陽の周りを回っているのと同じように、"ブラックホール"の周りを回っている高温の若い星の円盤から発生している。
天文学者たちは、この星の円盤が巨大ブラックホールのすぐ近くでどのように形成されるのかについて当惑している。もちろん、星々は忘却の彼方へと吸い込まれていくはずだが、そうはなっていない。

アンドロメダM31にある"超大質量ブラックホール"を取り囲む謎の青い光

我々の天の川銀河の核の近くでも、同じような星が観測されている。

プラズマに詳しい天文学者にとっては、どれも当惑するようなことではない。プラズマ実験室では、プラズマ集束装置(上)を使って同様の効果を発生させることができる: 放電の焦点で形成され、エネルギーを蓄積するのがプラズモイドである。
プラズモイドが臨界エネルギーレベルに達すると、そのエネルギーを電磁放射と中性子の形で軸に沿ってコリメート(平行)・ジェットとして放出する。原子核の外では不安定であるため、中性子はすぐに陽子と電子に崩壊する。電子は電磁場によって引き止められ、高速の陽子は飛ばされる。
銀河スケールでは、これが活動銀河の中心から流れ出るコリメート・ジェットを生み出すメカニズムだろう。放出されたプロトンの質量が、これらの銀河に付随するクェーサーを構成し、固有赤方偏移の基礎となる可能性がある。

スティーブン・ホーキング博士は、ブラックホールについて新しい理論を提唱した。ブラックホールは、その進路に迷い込んだすべてのものを破壊するわけではない、というのだ。その言外の意味(引き起こされるであろう影響)は重力理論にとって重大であり、プラズマフォーカス・モデルを支持する人々を驚かせるものではない。

プラズマ銃の動力源は解明されており、(電流を使って)実際に機能することも示されている。無限に強い重力場が存在することは示されておらず、さらに(重力の)位置エネルギーをプラズマ効果に変換するメカニズムが必要であり、それが最終生成物であることは明らかである。

銀河間プラズマ回路 Intergalactic plasma circuits

おとめ座銀河団

新しい技術によって、おとめ座銀河団の銀河の真ん中にかすかな構造が発見された。プラズマ宇宙論者は、この"コクーン(繭)、プルーム(噴煙)、ストリーマー(オーロラなどの射光)“がビルケランド電流とプラズマ・シースであることをすぐに認識した。これは、プラズマモデルによって予測された銀河間回路の直接的な立証である。

“ピンチ効果"は、プラズマを"パワーケーブル"として機能するフィラメントに組織化する。これらは引き合ったり反発したりすることができ、接近すると互いに螺旋を描く。十分に強い相互作用がある地点では、これらのケーブルの物質は円弧およびまたはふくらみ(膨張)に引き伸ばされ、おなじみの渦巻き銀河の形を作り出すことができる。

“謎のリボン" “Mysterious Ribbons"

NASAの探査機IBEXは最近、失礼ながら、またしても、主流派にとって衝撃的な発見をした。研究者たちは、これを太陽系の境界にある高エネルギー粒子の"リボン"と表現しており、研究者たちを困惑させている。

フィジックス・ワールド2009年10月号の記事より:

言い飽きたが、これらの不思議なリボンはプラズマモデルによって期待され、予測されている。この特定のケースでは、これらのフィラメントは明らかに太陽系と、より広い銀河系の電気供給源とを結びつけている。

コズミック・トルネード Cosmic Tornadoes

コズミック・トルネード

ハービック・ハロ天体、すなわち"ジェット・スター"の発見は、天文学者たちを困惑させている。2006年2月3日の「今日の天文写真」にはこう書かれている:
「このようなエネルギッシュな流れは、若い星の形成と関連していることはよく知られているが、このケースで見られる渦巻き構造の正確な原因はまだ謎である」

現実には、これらの構造は宇宙に関する根本的な誤解を浮き彫りにしている! 真空に近い宇宙空間でガスの流れが急速に拡散するのを防ぐ力として知られているのは磁気だけであり、磁場を発生させることができるのは電流だけである。
厄介なことに、20世紀初頭、天文学者たちは重力が天空を支配していると決めつけ、この安全で数学的にエレガントな宇宙観に落ち着いてしまったため、よりエキゾチックな(外来性の、新奇な)力が重要な役割を果たしているという考えを受け入れようとしない。これらの天体のほとんどは、長さが何光年もあり、"ビーディング(数珠状)“、渦巻き、"キンク(ねじれ、もつれ)“または"ノコギリ歯"不安定性といった、プラズマ/電磁気の典型的な振る舞いを示している。

何度も何度もアルヴェーンが指摘したように、今日、宇宙論者の根底にある仮定は「最も洗練された数学的手法で開発されているが、プラズマ自身だけが、その理論がいかに美しいかを"理解"しておらず、理論に従うことを絶対に拒否しているのである」

プレートテクトニクス、地震、その他 Plate Tectonics, Earthquakes, and more

この魅力的な論文は、地球の熱駆動モデルの限界を検証し、おそらく膨張し、電磁気的な力によって駆動される、代替的な固体-可塑性-惑星のモデルを概説している。この論文は専門的であるが、親しみやすい。
外部リンク:https://www.scientificexploration.org/(下の記事)

──つづく

ヒートエンジンアース、プレートテクトニクス、弾性反発に対する統合された代替概念的枠組み

An Integrated Alternative Conceptual Framework to Heat Engine Earth, Plate Tectonics, and Elastic Rebound

要旨
物理的証拠は、熱駆動地球、プレートテクトニクス、弾性反発理論が基本的な物理原則に違反していること、そして地球は定量化された固体であり、その大きさは時間とともに増大する可能性があることを示している。地球のコアは、低温、高エネルギー、高周波、高張力の物質であり、そこで新しい元素が形成され、それが過剰質量(Excess Mass)を構成し、その上にあるマントルに原子一個一個加わっていくと考えられている。核結合エネルギーが8.8MeVと最も高い鉄は、最後に形成される元素である。そのため、過剰質量は固体状態の"くさび"として上昇し、異方性の障害物に遭遇すると、その閉塞によって蓄積される。鉄は、還元された高圧のFe2-の形で、深さ約700kmまで上昇する。より浅い深度では、還元された閉じ込め圧力で酸化・減圧しながら4~5個の電子を放出する。放出された過剰質量の電子の一部は自由電子として移動し、電子濃度が>1018 electrons/m2以上の閾値を超えるとマイクロクラックを形成する。マイクロクラックは、Fe2,3+からの"古い"金属結合電子とFe2-からの"新しい"電子の共鳴キャビティとして機能し、赤外線を放射する。マイクロキャビティ内の電子と岩石とマイクロクラック界面のpホールの濃度が必要な起電力ポテンシャルを超えると、電子の流れに対する電気的インピーダンスが損なわれ、誘電破壊が起こる。この高エネルギーの爆縮は、そうでなければ可塑的な周囲の岩石を瞬間的に弾性的に反応させ、地震を発生させる。地震を引き起こした同じ爆縮は、その過渡的な動的衝撃圧力が岩石の結合強度を上回った場合、岩石の断層破壊を引き起こすこともある。地震の規模は、ほぼ同時に放電するマイクロキャビティのアクティブボリュームの大きさに依存する。したがって、私たちは電磁的な自己組織化臨界に言及しているのであり、その直接的な意味は、地震のタイミングやエネルギー放出の本質的な予測不可能性である。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Posted by kiyo.I