どう思われているか気になる。そう思ったら負けです
わたしたちは自分はまわりの人たちからいったい「どう思われているのだろう?」って気になるものです。仕事で上司や同僚からどう評価されているのか、男女関係で意中の人からどう思われているのかとても気になります。
わたしたちは当たり前のように「わたしはどう思われているのだろう?」って考えます。ところが、この考え方そのものが悩みの根本原因となり、うまくいかない結果を作っているとは夢にも思いません。
不安を手放しハイアーマインドにあずけてください。
あの人にはこう思われているかもしれない。別の人には・・・。キリがありません。その人から思われていると想像する内容がネガティブだと、居ても立ってもいられないくらいの不安が襲ってくるかもしれません。それはそうですね。好きな人から悪いイメージで思われているとしたら一大事です。
ポジティブなイメージでなければ、この不安からあらゆる悩みや問題が発生します。
居心地の悪さ、受け入れられているかどうかという過剰な心配、自分への劣等感、行き過ぎた優越感、罪悪感、自責の念、自己攻撃、自己憐憫、様々な内面でのドラマ=ネガティブな人生物語が始まります。
自分のストーリーが人生を決めている
どう思われているのだろうかと思い浮かべたとき、あなたはまわりからどう思われたいと願っていましたか?
それを知るにはあなたがどんな人生物語を生きてきたのか知ることが役に立ちます。私たちは自分だけの人生物語を持っています。その脚本通りに生きています。
それは心地よい物語ですか? 例えば成功物語、冒険の物語、ヒーローになる物語、人助けの物語、勝ち進む物語、幸せな物語、喜びにあふれた物語、ウキウキした物語、友情物語、愛のある物語、スピリチュアルな物語ですか?
それとも反対に惨めな物語ですか? 例えば失敗する物語、不幸せな物語、何もかもがうまくいかない物語、何かが不十分だという物語、失恋物語、復讐の物語、愛されていないという物語、不遇をかこつ物語、劣等感にさいなまれる物語、人と比べてめげる物語、哀しい結末の物語ですか?
あなたの中に何気なく浮かんできて、気がついたときにはそこに落ち着いている物語があるはずです。それがあなたの人生の進路を決めています。あなたはあなたが信じている物語=ストーリーを生きています。それがポジティブかネガティブかで180度大きく生き方が変わります。
さらに「どう思われているのだろうか?」という問いかけは受け身です。行き着く先は被害者意識です。別の記事でも書いたことがありますが、被害者の立場でいると恨みつらみや他人と自分への攻撃をもたらすだけで決して問題は解消しません。
私がこうなってしまったのはあなたのせい・・・、あえて自分を不幸にすることで相手に思い知らせようとさえします。これではますますドツボにはまってしまいます。自らの思いと考えそのものが自らを縛り付けてしまいます。
「どう思われているだろうか?」という不安があなたを失敗させる
「どう思われているだろうか?」という問いに終わりはありません。終わりがないので堂々巡りの物語を飽きることなくつぶやくことになります。
思い当たることがあれば「どう思われているだろうか?」という問いの悪夢を終わらせるときです。どう思われようがそれについていったん考え始めると迷路にはまり込んでしまいます。
ポジティブに傾いたりネガティブに傾いたり、まるでシーソーゲームです。シーソーですから一点に固定されています。上がったり下がったりスリルはあるかもしれませんが前には決して進んでいません。
どう思われているだろう?という不安は不毛で無益で時間の無駄です。そう思った時点で負けが決まったようなものです。どう思われているだろう?という不安があなたに失敗をもたらします。
そんなふうに考えるのはさっさとやめて、自分はどう思うのか? どうありたいか? 過去ではなく未来に舵を取ってください。楽しさ喜びを感じる方向を選んでください。
どうありたいのか? どのような人間関係を望むのか? それをまずイメージしてください。思い描いてください。しっかりと思い描けば、いずれ現実となります。
でも今の自分ではって不安になりますか?
心配いりません。今の自分からしかそれは始まらないからです。
特別な努力はいりません。
進みたい方向をイメージして手放してください
どうなりたいかだけイメージしてください。
ただ単にイメージに過ぎないように感じるかもしれませんが、意識の力は思っている以上に強力です。思い描いたイメージがやがて現実となります。それが証拠にネガティブな現実は経験済みのはずです。
ですがそのイメージが良いイメージだとしてもしがみつかないでください。しがみつくと、できないことに意識がいって不安になります。イメージしたら手放してください。意識に留めておくだけです。
もしかしたらあなたの思い描いたイメージをぶち壊すようなことが起きるかもしれません。シュンとしないでください。得てしてそういうものです。ですがその時が正念場です。くじけて打ちひしがれる物語を上乗せすることに意味はありません。元の木阿弥は嫌でしょう? そんな時こそ目的を明確にしてイメージを新たに練り直す時です。
なりたい自分になるために努力はいりません。あなたの「エゴ」がやろうとすると失敗します。ハイアーマインドにまかせてください。あなたはただシンプルに決めるだけです。なりたい自分になる選択をし続けてください。必要なのは意欲です。
ハイアーマインドとは?
私たちの心の中に、問題に対するすべての答えがあります。・・・私たちの中で内なる声に耳を傾ける準備ができると、答えは静かなる確信と瞬間的なひらめきを携えて、穏やかに、しかし明確にやってきます。ハイヤーマインドはエゴが仕組んだ問題や窮地、そして陰謀に対し、とっくに答えを作ってあるのです。内なる声を聴くようになると、答えが自然とひらめき、私たちを監獄から解放してくれるのです。・・・心を開き、リラックスしてください。自信を持ち、信頼してください。
『癒し大全』チャック・スペザーノ著「内面の声を聴く」より引用