本当の自分でいたいのにいれないわけ
欠点は隠し味
まわりから理解されたくて、受け入れてもらいたくて、自分以外の誰かに合わせて生きているとしたら・・・
クタクタに疲れていませんか? ときにはまわりの人にイライラして怒りすら感じるかもしれません。
でも無意識でしているので、自分ではそのように演じているとは思いません。気付かないうちに自分を見失ってしまっているのかもしれません。本当の自分はどこに行ってしまったのでしょうか?
素の自分でいたいのに
上手くいっているときには周囲に溶け込めています。波風は立ちません。
ですが無理して合わせていたり、なにか問題が発生した時、突然、不安が襲ってきます。
このままでいいのだろうかって。
自分でない自分を演じている気がして、偽者のような気がしてくるかもしれません。無難なキャラクターを演じてうまくいっていたとしても、まわりがあなただと思うあなたは演じたキャラクターの方です。
そのギャップが大きいほど、気になればなるほど、違和感やニセモノ感、居心地の悪さが増します。そのうち、演じていること自体に疲れてくるかもしれません。
嘘をついているような気がして、後ろめたい感じがしてくることもあります。どれが本当の自分なのか見失っていきます。
演じているキャラが本当かもしれないし、嘘っぽく感じる自分が本当かもしれないし、どちらでもない、ひょこっと顔を出す自分が本当かもしれないし、なにがなんだか訳が分からなくなってしまいます。
素の自分を出したいと思っても、なにかが邪魔します。
本当の自分を出そうとしても
いまさら「これが本当の自分」ですと言って通用するのだろうか? 今まで友達だと思っていた人が違和感を感じて、去っていくかもしれない。もともと「本当の自分」が何なのかすらよくわからない。それを出せたとして、受け入れてもらえるのだろうか?
不安や疑問が頭をかすめ、面倒くさくなって、しまいには今のままでいいやとなってしまうかもれません。しばらくすると、また以前の不安や疑問がもたげてきます。
思っていることとやっていることが違っていませんか?
本当はこう思っているのに、思っていることとは別のことを言ったりしたことはありませんか? 本当に思っていることを言ってしまうと相手を傷つけてしまうとか、その場に溶け込もうとして思ってもみないことを言ったりすることはありませんか? それに慣れてしまうと自分は嘘つきだとか正直ではないと感じて自分自身を責めてしまうようになるかもしれません。
人に合わせるのがうまくいけばいくほど、隠している自分からすれば矛盾しているように感じます。していることは問題ないのに動機が間違っているのかもしれません。
わたしたちは交際関係の中で自分を捨てて、受け入れてもらえるはずの自分を演じます。演じることで、隠したい自分とは違う自分を見せようとします。
つまり、隠したい自分には何か問題があると思っていて、それが嫌なのでいい人のフリをして埋め合わせしようとします。
フリをした自分が周囲からどんなに認められようと、認められるのはあなたの作ったキャラクターですから、ごまかしている感じがして自分は偽者だと感じます。
いくら頑張ってもなにも受け取れないので孤独感や生きづらさを感じます。疲れ切って死にたくなるかもしれません。この自分を誰かほかの人に救ってほしくなります。
なぜ自分ではない自分を演じようとするのでしょうか?
キャラクターを作る理由は何でしょうか?
自信がないから
受け入れられたいから
物心がついた頃からそうしてきたから
よく見せたいから
仲間がほしいから・・・
他にもいっぱいあるかもしれません。
自分自身に対する否定的な観念がなければ演じる必要はありません。自分を愛していて、肯定的な観念を持っていれば、そのままで満足のはずです。
否定的な観念の正体とはいったい何でしょうか?
何があって否定的な観念を抱くようになってしまったのでしょうか?
自分自身を否定してきたとしたら
子供の頃、褒められたことと叱られたこと、どちらが多く印象に残っていますか? 両親はポジティブなことネガティブなこと、どちらの言動が多かったですか? 自分に対してはどんな評価を下してきましたか? もしネガティブな評価が勝っていれば反対の自分を演じたくなります。このときにできたポジティブな観念とネガティブな観念が今のあなたの行動に現れます。
今のあなたの行動、心の姿勢はどうなっていますか? ネガティブな観念により多く支配されていればネガティブな観念を癒やし手放してください。そしてネガティブな観念はわたしにはもう必要がないって宣言して、ポジティブな選択をし直してください。難しく考えないでください。ただいい方を選ぶだけです。品物を選ぶときにもそうしているでしょう?
欠点もオーケー。自分に正直で誠実でいてください
まわりに受け入れられたくて、好意を持って欲しくて、見せたくないところは隠し等身大でない「誇大広告」をしてしまうと、自分のことを嘘で塗り固めることになります。人を欺いているので、罪悪感を感じてしまいます。次第に人との間に溝ができてしまいます。人と合うのも億劫になってきます。
もとはと言えば、ごまかしてしまったからです。自分にも人にも嘘をついてしまうと、心穏やかではいられません。孤立感を感じ、よりいっそう仮面をかぶって注意をひこうとすればするほど人は離れていきます。
自分に正直でいてください。誠実でいてください。ひとは誠実な人に好感を持ちます。欠点は隠し味です。完璧でスキのない人より欠点があってもそれを気にしていない愛嬌のある人のほうが好まれます。ごまかすより誠実でいるほうが楽でスマートではありませんか?
そして自分自身を思いっきり愛してください。愛するといっても特別なことをするわけではありません。赤ちゃんや幼い子どもやペットに接した時、わたしたちは誰でもかわいいなって優しい気持ちになれるときがあります。その気持をそのまま自分自身に向けるだけです。
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