太陽という物体──電気宇宙のコスモロジー

疑いもしなかった前提が間違っているのかもしれない

マイケル・クラレージ博士は「原子の長さが人間の長さ、あるいは銀河の長さと同じだと考えるのは、なんという思い込みか」と言います。電子顕微鏡でしか見れないようなものから光のスピードでも何百年のかかるような長さまで、また、低い周波数から高い周波数まで並べた図を見ることがあります。一列に並べた図を見ると、長さの単位ごとに、また振動数の違いごとに、それぞれ名前が付けられており、そういうものかと思っていました。

さらに、クラレージ博士は「エネルギーでは、超新星の強烈なガンマ線と、私たちが抱き合うときに感じる赤外線の暖かさを同じ線上に置いてしまう。これらの図には、周波数が異なる種類のエネルギーではないという前提がある」と問題提起をします。

「周波数が異なる種類のエネルギーではないという前提」。このようなことに疑問を抱いたことすらありませんでした。私たちは音の周波数、光の周波数、電磁波、意識エネルギーに至るまで、別のエネルギーとして認識しています。しかし、物理的には振動数が違うだけです。振動数は違えど、同じエネルギーなのかというと、それは疑問です。

前提、大前提という判断基準は人の考えることや行動を大きく左右します。身近なことで考えると、コロナが怖いという前提に立つとワクチンを打つ打たないなどの選択肢がありますが、選択肢は限られてきます。免疫力を高めるという選択肢もあるのですが、言われたことに従う人が大半です。しかし、コロナが怖いという前提が作られたものだとしたら、私はそう思っていますが、マスクをするしないという選択肢をはじめ、そこから出てくる選択肢は違ったものになります。

選挙で、改憲が話題になりました。改憲を論議することに反対するわけではありませんが、今の政府の下で改憲することになるわけで、ろくな結果にしかならないことは目に見えています。いま、政治家がカルトに支配されていたことが日々明らかになってきています。憲法云々の前にその実行部隊を問題にすべきだと思います。メディアを筆頭に根拠のない「前提」を動かせない事実として定着させる社会の仕組みが問題なのだと思います。

今の時代、嘘を見抜く力が大切なのだと思います。例えば、改憲論議の前に論点そのものさえも作られたものかもしれないと疑ってみるのもいいかもしれません。疑いもしなかった前提が間違っているのかもしれないのです。

その意味でも、クラレージ博士の「エネルギーでは、超新星の強烈なガンマ線と、私たちが抱き合うときに感じる赤外線の暖かさを同じ線上に置いてしまう。これらの図には、周波数が異なる種類のエネルギーではないという前提がある」という問題提起は、世界を面白くする問題提起だと思えるのです。

要旨
電気宇宙のコスモロジー、パート1──太陽という物体
地質学であれ、生物学であれ、惑星科学であれ、私たちは皆、つながりのある宇宙、世界の中の世界の宇宙に住んでいるというのが、EUのコミュニティーの共通認識になっている。ヒエラルキーは現実的な考えである。あなたの体の中の細胞は、あなたの体全体と同じレベルではないし、銀河の中の星は、銀河全体と同じレベルではない。スケールの違いは重要であり、現実に存在し、存在に複雑さと美しさを与えている。

SAFIREプロジェクトの主任研究員であるマイケル・クラレージは、2部構成のプレゼンテーションの1部で、地球や惑星の電気システムが、太陽という大きな電気体の中にどのように存在しているかを説明する。

マイケル・クラレージ:太陽という物体 Michael Clarage: Body of the Sun

これは2部構成のプレゼンテーションのひとつ目で、電気宇宙の宇宙論について私が考えていることをお話しします。悪いマーガリンや安い白パンのように、現在の物理学が提供する宇宙論は、かつて素晴らしかったものの有害な模造品です。

宇宙論は、私たちが経験するすべてのものが、それ自身の居場所を持ち、また他のすべてのものとの関係を持つ枠組みであるはずです。しかし、現在の宇宙論では、あなたと私は無意味な偶然であり、あなたにとって最も現実的なもの、あなたの思考や感情や感覚は、今後、すべて無意味で偶然であると宣言されるのです。

偶発的な宇宙
偶発的な宇宙

これは、宇宙物理学が私たちに行った暴力行為であり、その正体を明らかにし、あなたと私、そして全人類を含む、さらに願望や憧れ、自分自身のより深い部分に触れたときに感じる予感を含む枠組みに置き換えなければならないのです。

私がエレクトリック・ユニバースという集団に出会ったのは、2012年に故郷のボストンで超新星に関する講義を準備しているときでした。その時、私は自分が読んでいるものに慣れるのにしばらく時間がかかりました。
電気?
宇宙で?

『エレクトリック・ユニバース』
『エレクトリック・ユニバース』
『エレクトリック・スカイ』
『エレクトリック・スカイ』

私の最初の教育では、宇宙物理学における電気の存在は10分ほどで却下されました。冗談抜きで。それ以来、その話題は出てきません。だから、その年、2012年は、実は電気が関係しているのではないかということをじっくり考えていました。そして、超新星を説明するのに電気が役に立つだけでなく、電気の役割を見直すことで、科学のあらゆる分野に多大な利益をもたらすと考えるようになりました。

プラズマ・ディスプレー

次のような図を考えてみましょう。最近、科学を学ぶ人は、このような図によく出会います。

サイズと周波数のグラフ
(上)メートル単位、(下)振動数

上の方に、距離の目盛りがあります。左側には非常に小さなサイズ、原子核のサイズがあり、右側には非常に大きな距離、銀河の超星団の距離まであります。

下は別の線です。今度は周波数(振動数)で、左側は非常に低い周波数、非常にゆっくりとした振動、そして右側に移動して、私たちが知っている最も高い、最も速い周波数の宇宙線へと続きます。

この図で注目すべき点は、すべてが同じ線上にあることです。原子の長さが人間の長さ、あるいは銀河の長さと同じだと考えるのは、なんという思い込みでしょうか。現在の宇宙論では、すべてのものを一本の線上に置くことが正当化されます。なぜなら、違いは大きさだけだと考えるからです。

星雲

例えば、エネルギーでは、超新星の強烈なガンマ線と、私たちが抱き合うときに感じる赤外線の暖かさを同じ線上に置いてしまいます。これらの図には、周波数が異なる種類のエネルギーではないという前提があります。エネルギーの量と振動の速度が異なるだけなのです。

次に、このふたつ目の図を見てください。

細胞、人、地球、太陽系、銀河のスケッチ
細胞、人、地球、太陽系、銀河

これは非常に異なった宇宙論的な記述です。この宇宙論の住人は、主に数によって知られているのではなく、その中に収まるもの、その中にあるものによって知られています。これは新しい考え方ではありません。私が作り出したわけではありません。これは非常に古い考えです。

実際、西洋の科学が、すべてを一本の線に並べることができる、あるいは並べたいと思うようになったのは、ここ数世紀のことです。科学者たちが、私たちは生きている宇宙の中に住んでいて、すべてのものは何か大きな世界の中で生きているという考えを捨てたのは、ここ数世紀のことです。

アニマ・ムンディ (ロバート・フラッド『Utriusque Cosmi Historia』1617年)
アニマ・ムンディ
ロバート・フラッド『ユトリウスクコスミヒストリア』1617年

※アニマ・ムンディを中心とする宇宙の普遍的な対応関係の図解、「Integra Naturae Speculum Artisque Imago」(「自然全体の鏡と芸術の像」の意)、ロバート・フラッド著『Utriusque Cosmi maioris scilicet et minoris metaphysica atque technical Historia』(Oppenheim、1617年)より

少し時間をとってみてください。

このふたつの図を隣り合わせに置いてみてください。このふたつの図とその意味するところをよく考えてみてください。

ふたつの図を隣り合わせに置いて

エレクトリック・ユニバース(EU)の宇宙論は、どちらかというと2番目の図のようなものです。EUのコミュニティで勉強している人たちに話を聞くと、地質学であれ、生物学であれ、惑星科学であれ。私たちはつながった宇宙の中に生きているのだということを、全員が理解していることがわかると思います。

サンダーボルトプロジェクトの「生命の電気」シリーズ
「生命の電気」シリーズ
アンドリュー・ホール
アンドリュー・ホール

世界の中に世界があるような宇宙です。ヒエラルキーは実在の概念です。

宇宙、銀河、惑星、生態系、人口、生物、器官、細胞

宇宙、銀河、惑星、生態系、人口、生物、器官、細胞

あなたの体の中の細胞は、あなたの体全体と同じレベルではありません。

人間の細胞
人間の細胞

銀河の中の星は、銀河全体と同じレベルではありません。このようなスケールの内容の違いは、現実のものであり、すべてを同じ線上に並べたときには見られない複雑さと美しさを、科学に与えています。

ここで、恒星と惑星の関係を見てみましょう。私たちの太陽と地球を考えてみましょう。主流メディアで太陽風について読むと、太陽風は怖いものだといいます。ああ、かわいそうな地球。

太陽風:太陽から吹き出す極めて高温で電離した粒子(プラズマ)のことである。
「大きな太陽風と地球にもたらす被害」:1989年3月 – カナダのケベック州で約600万世帯が停電などの被害を受け、復旧に数か月かかった。太陽風により生じた地磁気の乱れにより、送電線に想定外の誘導電流が流れたことによるシステムダウン。

太陽風

主流派のシナリオ narrative によれば、地球は危険にさらされています。たまたま地球に磁場があり、それが地球を守るのに十分な強さをもっているのは幸運なことなのです。このシナリオは有害であり、抵抗する必要があります。地球は、あなたの肝臓が心臓から危険にさらされているのと同じように、太陽から危険な状態にはないと私は保証します。

地球と太陽風

太陽系は生き物です。すべてのパーツがつながり、協力し合っています。この星と惑星のつながりは、心臓と私たちの身体のさまざまな器官のつながりと同じくらい複雑なものです。そしてこれが、私が研究していることの一部です。

絵を単純化し、つながりを含めると、太陽と地球に対する見方が大きく変わります。それまでの拮抗したイメージから、つながりのあるイメージに変わります。

左側の太陽は、地球を包み込み、地球によって変換される電磁束を放出しています

左側の太陽は、地球を包み込み、地球によって変換される電磁束を放出しています。そして、変調した電磁束(フラックス)は再び太陽に戻ります。図式的に言うと、電気変圧器のようなものです。

これはすでに、孤独な核融合爆弾のような星の周りを静かに回る、死んだ岩のようなイメージとは全く異なります。これは、太陽と密接に結びついた地球の新しい姿です。地球が太陽エネルギーを変換する役割を担っているという考え方も出てくるかもしれません。これは、私が真剣に考えたい宇宙論です。

では、この太陽と地球の電気的なつながりについて、地球の表面から順にもう少し詳しく見てみましょう。

100ボルト/メートル
100ボルト/メートル

晴れた日、地球の表面には1メートルあたり約100ボルトの電位があり、大気圏にまっすぐ伸びています。これは驚くべきことで、冗談ではありません。私たちの家庭のコンセントは約100ボルトですが、私の頭と足の間には、ちょうどそれくらいの電圧がかかっているということでしょうか?

そうです、これが真実です。拡大してみましょう。

地球上では常に数百の雷が発生

地球上では常に数百の雷が発生しており、1秒間に約100の落雷があり、1回の落雷で100万ボルト、1万アンペアが発生します。教科書には、この電気活動は地球上の局所的なものに過ぎないと書かれています。この電気活動は、太陽や他の惑星とは何の関係もないと教科書には書かれています。これは完全に誤りです。

稲妻

地球の電気現象は、太陽系という大きな体とつながっていないと意味がありません。さらに拡大すると、地球を超えた電気的なつながりが、最近の研究によって明らかになりました。地球から宇宙へ伸びるジェット、スプライト、エルフと呼ばれるものです。

地球から宇宙へ伸びるジェット、スプライト、エルフ
ブルー・ジェット、スプライト、エルフ

エレクトリックユニバースの人々は、何十年も前から、地球を飛び出して宇宙へ出ていく電気活動を見ることができると予測していました。この予測は嘲笑を浴び、そのようなナンセンスなことを発表することは、面倒な民間航空会社のパイロットを除いて、完全に禁止されていました。しかし、民間航空会社のパイロットたちは、赤や青の美しい稲妻が、雷雲のてっぺんから宇宙に向かって飛び出すのを目撃し続けました。

ジェット
ジェット
ジェット

そして、信じられないかもしれませんが、20年間、パイロットの報告は無視されました。なぜなら、既存の理論では、これは不可能だったからです。もし、人間のありようについての不条理さ(ばかばかしさ)を示す例が必要なら、何百人ものパイロットによる何千もの報告が、そのようなことはあり得ないと考えられて無視されたこの事件を思い出してください。

スプライト
スプライト
スプライト
エルフ

何がバランスを崩したのかはわかりません。権力者の誰かが死んだのでしょう。幸運なことに、学術誌が発見(調査結果)を発表し始めたのです。

もう少しズームアウトして、これらのスプライトやジェットがどのような大きな環境と通信しているかを見てみましょう。さらに引き伸ばすと、地球とそこにあるすべての稲妻、スプライト、ジェットは、はるかに大きな電気システムのごく一部に過ぎないことがわかります。

ここでは、地球の周りにふたつのリングを描きました。これはヴァンアレン帯と呼ばれています。

ヴァンアレン帯 地球の半径
ヴァンアレン帯
地球の半径

内側のリングは高エネルギーの陽子です。外側のリングは高エネルギーの電子です。これは、現在の惑星科学者たちにとって、まったくの驚きだったことをご理解いただけると思います。しかし、すべての世界はより大きな世界の中にあり、より大きな世界の中で暮らしているという事実に気づいていた人なら、このようなことは驚くことではありません。

電気システムは、正と負の電荷が交互に重なるように作られています。生物学や地質学で見られることなのに、なぜ天文学で見られないのでしょうか?

これらのベルトの機能はまだ解明されていませんが、惑星の電気的体の一部であり、太陽エネルギーを惑星レベルに同化させるために不可欠であることは確かです。

大気中の電荷
正と負の電荷が交互に重なる
ヴァンアレン帯
ヴァンアレン帯

さらに一歩下がって、太陽と同じ絵の中に地球を見ることができます。私は、太陽と最初の3つの惑星を立体的に描きました。私の絵には、太陽に向かう山(勾配)が描かれています。この山は電気的な活動を表しています。

太陽と最初の3つの惑星

太陽は太陽系で最も電気的活動が活発で、最も電位(電界強度)が高いところです。太陽系のすべての惑星は、太陽の電気的な体の中で生きています。太陽から遠ざかるにつれて、電位は下がっていきます。水星は金星よりも高い電位にあります。金星は地球より電位が高いです。

できれば、地球上のすべての電気的な活動を思い出してみてください。落雷、スプライト、ジェット、ヴァンアレン帯。

地球電気回路
地球電気回路※

これらはすべて、太陽という大きな電気物体の中に存在しています。電気宇宙の宇宙論の第2部では、太陽という物体が銀河という大きな物体の中でどのように生きているのかを探ります。

太陽系

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Global Electric Circuit:地球電気回路
Solar Rays:太陽光線
Gigantic Jet Lightning:巨大なジェットライトニング(稲光)
Global Capacitor (Fair Weather):グローバルキャパシタ(晴天)
Fair Weather Return Current:フェアウェザー(晴天)リターンカレント
Charged Particles:荷電粒子
Cosmic Rays:宇宙線
Transient Luminous Events:過渡的な発光現象
Storm Clouds:嵐雲
Storm Current:嵐電
Lightning:稲光、電光、稲妻
Ionosphere:電離層
Middle Atmosphere:中層大気
Lower Atmosphere:下層大気

Posted by kiyo.I