ウクライナのネオナチは”正常”だとメディアは報道する
ウクライナにナチスはいない。”ないこと”は証明できない
フィニアン・カニンガムという独立したジャーナリストの記事「イギリスのたわ言会社、ウクライナのナチスを取り繕う」の翻訳です。たわ言会社とはイギリスBBCのことです。日本にも似たような放送局があります。BBCをNHKに読み替えて読んでいただければと思います。
それによると、イギリスのBBCは、ウクライナにナチスはいないと視聴者に断言したそうです。日本でも同じ現象が起きています。
ウクライナのゼレンスキー政権と軍隊がナチズムに染め上げられていることが隠しきれなくなったのか、最近テレビをはじめメディアは「アゾフ」というネオナチ集団を取り上げ始めました。
現地のインタビューを見ると、アゾフや、ネオナチ集団が市民を盾に卑怯な戦争をしていること、市民を地下室に閉じ込めて、逃げ出そうものなら平気で撃ち殺していたこと、レイプや残虐なことを楽しんでいたことを口々に訴えています。
それで、メディアは隠すことを止めて、専門家なる人を出してきて、アゾフやネオナチがちゃんとした軍隊だということを言い始めました。それはロシアのフェイクだと。
頭の曇った人は騙せるかもしれません。ネオナチ、ナチス「善人説」とでもいうのでしょうか。このぶんだと、そのうち我らが「専門家」はナチスはやむなく戦争を始めるしかなかったのだとか言い始めそうです。これは、ニュースを配信するメディアというものがプロパガンダ組織にすぎなかったことを、メディア自らが公然と告白し始めたということです。メディアという存在はその影響力を盾にした傲慢の象徴です。アゾフ、ネオナチが市民を弾除けに使っているのと似ています。善意を人質にして悪事を正当化します。
「BBCのオーウェル的現実は、世界で”最も破綻した”プロパガンダの発信源になるはずだ」という指摘は怖いです。彼らは嘘だろうと何だろうとメディアを信じろと決めてかかって報道しているのですから。ですが、行き着く先はメディアの自滅だろうと思います。
イギリスのデタラメ会社、ウクライナのナチスを取り繕う
British Bullshit Corporation Whitewashes Ukrainian Nazis
「イギリスのデタラメ(たわ言)会社(BBC)、ウクライナのナチスを取り繕う(ごまかす)」
Posted by INTERNATIONALIST 360° on MARCH 30, 2022
Finian Cunningham
フィニアン・カニンガム
[フィニアン・カニンガムは、Beeb(BBC放送局)のオーウェル的現実は、世界で「最も破綻した」プロパガンダの発信源になるはずだと書いている]
BBCによれば、ウクライナにナチスの存在はなく、アゾフ大隊は単に優れた戦闘員であり、ロシアが主張する政権の非ナチ化は侵略を正当化するための皮肉な捏造であるとのことだ。
自らを世界で「最も信頼できる」ニュースブランドのひとつと宣伝する英国放送協会の堂々とした態度に、ある意味感心せざるを得ない。
ロシアのニュースメディアを「国営」「クレムリンのプロパガンダ機関」と中傷し嘲笑する一方で、BBCはそれ自体が100%国営であり、イギリス政府とNATOのプロパガンダの目的と完全に連携しているのだ。そのプロパガンダには、独立したニュース情報であるという傲慢な主張とともに提示される歪曲や捏造が含まれる。
プロパガンダはロシアがやることだ。しかし、英国のデタラメ(たわ言、ホラを吹く)会社は違う。
いやはや、そんなことがあってたまるか。私たちはイギリス人なのだから…… フェアプレー、客観性、クリケット、感情の表現の自制、ロンドン・コーリング(「こちらロンドン」放送するときの決まり文句)、ビーチで戦え※、などなど、自ら公言した恵み深い帝国の自画自賛の軽蔑の言葉。
※チャーチルの演説:我々はビーチで戦い、上陸地点で戦い、野原や通りで戦い、丘で戦う。我々は決して降伏しない。もし、この島やその大部分が征服され、飢餓に陥ったとしても、私は少しも信じないが、海を越えた我々の帝国は、英国艦隊によって武装し守られ、神の良い時に、新世界が、そのすべての力と威力で古い世界を救い、解放のために歩み出すまで戦いを続けるのである。
最近の放送で、BBCの気取ったロス・アトキンスは、ウクライナにナチスはいないと視聴者に断言した。彼は、それはクレムリンがウクライナへの軍事介入の口実としてでっち上げた神話であると言った。
アトキンスは、アゾフ大隊には極右のメンバーがいるが、それはごくわずかだと、大したことではないという態度を取った。また、アゾフ大隊は2014年に始まったロシアの侵略からウクライナを守るために結成されたと主張した。
2014年のキエフでのクーデターに関するBBCの歪曲には驚かされる。
BBCは、ウクライナ軍におけるアゾフや他のナチス連隊を素っ気なく否定し、文書で十分に裏付けられた(十分な証拠書類のある)事実とは対照的だ。ステパン・バンデラらウクライナのSS協力者を称える松明行列の画像、ナチスの旗、ナチスの敬礼、ナチスの記章の画像は豊富だ。アンドレイ・ビレツキーやオレナ・セメニャカのようなアゾフの指導者たちは、公然と第三帝国に敬意を表している。
ウクライナ大統領ウラジミール・ゼレンスキーはユダヤ人で、ホロコーストで死んだ親戚がいると言われている。しかし、彼はナチス旅団に飼われている。政権にとってユダヤ人の顔としての彼のPR価値は、大きな資産だ(CIA、MI6に感謝!)。
しかし、ウクライナ軍が2014年から8年間、ウクライナ南東部のロシア語を話す人々に対してテロ戦争を行い、2月24日にロシアの介入によって阻止されるまで、1万4000人を殺害したファシスト勢力であるという事実は変わらない。
英国国防省が他のNATO諸国と一緒に彼らの兵士を訓練し武装させているのに、BBCがアゾフを庇うのは不思議ではない。
同じBBCの放送でアトキンスは、ロシア軍がマリウポリ産院とマリウポリ劇場を空爆し、民間人の死者を出したと視聴者に伝えた。証拠もなければ、死体の画像もない。
ただ、我々を信じろと決めてかかる(証拠なしに本当だと思え、ずうずうしさ)のだ。なぜなら、結局のところ「BBCだから」だ。
ここでBBCは、アゾフやナチスについての否定から、実際に彼らのプロパガンダの嘘を促進することになる。それはBBCが極右政治に属するウクライナ人ジャーナリストを雇い、それに頼っているからだ。
マリウポリから逃げてきた市民は、独立した報道機関に、アゾフの戦闘員が病院と劇場の両方を、ロシアを中傷し、ウクライナ政権へのNATO支援を強化するために計画された偽旗作戦で爆発させたと証言している。
BBCがここでやっていることは、CNNやNBCなどのアメリカのメディアも同じことを言っている。また、シリアについて、シリア軍とロシアの同盟国が民間人を爆撃したと非難した報道の再演でもある。現実には、アレッポのような町や都市は、欧米に支援された傭兵とそのプロパガンダであるホワイトヘルメットによって包囲され、偽旗の残虐行為が行われていたのだ。
BBCは、シリア軍とロシアが民間人を殺害していると視聴者に伝えたが、実際には民間人は恐怖の支配から解放されていたのだ。同じことが、BBCやCNNなどが白々しく宣伝しているウクライナのアゾフやその他のナチスにも起こっているのだ。
自問自答してみよう(心に問うてごらん)。なぜBBCはシリアからの報道をしなくなったのか?
シリア軍とロシアが町や都市を解放していたとき、民間人に対する戦争犯罪のヒステリックな主張はどうだったのだろうか?
なぜBBCは、シリアの民間人が解放されたことをどう感じているのか、インタビューしないのだろうか?
同じBBCの「ジャーナリスト」は、ウクライナでイギリス政府とNATOのために次のプロパガンダ戦争を紡ぎ出すのに忙しすぎるのだ。
今年は、"Beeb(BBC)“という愛称で親しまれている放送局の創立100周年にあたる。それは英国政府によってプロパガンダのために設立された。それ以前の名称には「大英帝国サービス」などがある。最近まで、スタッフはイギリスの国家情報機関であるMI5によって審査されていた。現在もそうであることは間違いないが、さらに秘密裏に行われるようになった。
法律により、英国の各家庭はBBCの財政を支えるためにテレビライセンス(年間159ポンド、25,500円)を買わなければならない。それを怠ると、刑事訴追を受け、刑務所行きになることもある。
Beeb(BBC)のオーウェル的な現実は、世界で「最も破綻した」プロパガンダの発信源となるはずだ。しかし、それこそがBBCのオーウェル的なところでもある。世界中の多くの人々にとって、いまだに健全なイメージを保っているのだ。
ウクライナのナチスを取り繕うことが、その最新の呼び物であったとしても。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。