マイケル・ハドソン、”ガザ虐殺は露骨な政策”

エスコバル氏によるマイケル・ハドソン教授の冷徹な分析

🔴⚠️ [ NEWS ALERT ] ネタニヤフ首相とその共犯者たちは、世界の関心をイランにそらす一方で、占領下のシオニスト軍はガザ地区のパレスチナ市民に対する虐殺を拡大している。

世界の目の前で、我々の同胞に対する大量虐殺が行われている!

アメリカの経済学者、マイケル・ハドソン教授は「ガザにおける米/イスラエルの戦略は、多くの点で1960年代にベトナムで実行されたハーマン・カーンの計画に基づいている」
そして、「つまり、理想的なのは住民を無抵抗に殺すことであり、目に見える爆撃を最小限に抑えることだ。そして最も抵抗の少ない方法は、住民を飢えさせることだ。それが2008年以来のイスラエルの政策だ」
また、「イスラエルでは現在、二国家による解決はありえない。オール・イスラエルかオール・パレスチナのどちらかでなければならない。そして、現在の姿はオール・イスラエルである。─ 1947年の当初からの夢であった、非ユダヤ民族のいない土地である」と言います。
結論として、
「イスラエル、ガザ、ヨルダン川西岸は、新冷戦の幕開けと見るべきだ。基本的には、大量虐殺と破壊をどのように金融商品に変換するかという計画だ。パレスチナ人は移住するか殺されるかのどちらかだ。それが10年以上前から発表されている方針だ」

冷徹というか冷徹すぎる分析だと言えるかもしれません。パレスチナが消滅すると言っているようなものですから。しかし、このまま世界がイスラエルの虐殺を止められなければ、ありそうな未来です。エスコバル氏のこの記事では、どことどこの冷戦なのかは示されていませんが、世界は第二次大戦後の米ソの冷戦のように、アメリカを中心としたEUとロシアを軸にしたBRICS+諸国との対立という構図になるのでしょうか? 今年の選挙で、トランプが大統領に復帰すれば、あっと驚くような展開になりそうですが、、、

露骨な政策としてのガザ虐殺:マイケル・ハドソンはすべての名前を挙げている

The Gaza genocide as explicit policy: Michael Hudson names all names

The Gaza genocide as explicit policy: Michael Hudson names all names
Pepe Escobar
April 15, 2024
ペペ・エスコバル
2024年4月15日

イスラエル、ガザ、ヨルダン川西岸は、新冷戦の幕開けと見るべきだ。

超帝国主義』や最近の『古代の崩壊』などの代表作の著者であるマイケル・ハドソン教授は、2024年における最も重要なポッドキャストといえるこの番組で、21世紀の大虐殺という想像を絶する事態を理解するために不可欠な背景を分析的に説明する。21世紀の大虐殺は24時間年中無休で全地球に向けてライブ放送されている。

マイケル・ハドソン教授、ガザ破壊の真実。

コメントから
●私は75歳だ。"ヴェトナム時代"に感じたようなアメリカ政府に対する恥や嫌悪感を、今ほど感じたことはない。その類似性は恐ろしく、うんざりするほどだ。
●ガザでは、他のどの紛争よりも多くのジャーナリストが命を落としている。人道に対する罪だ。
●大虐殺がどのように計画されたかを何時間も聞いてきたが、イスラエルの組織的な住民破壊を冷静に描いたマイケル・ハドソンの恐ろしさにはかなわない。ハドソン教授、そしてアニアに感謝する。
●アメリカ、イスラエル、ウクライナはファシストの独裁国家だ。
●マイケル・ハドソンは国連で演説し、この真実を皆に明らかにする必要がある。彼は犯罪の証拠を持ってくる。
●なぜ世界はこの大量虐殺を受け入れているのか?
●西側集団の純粋な悪について、最も衝撃的な啓示を与えてくれる。私がメディアで聞いた中で最も明確な表現だ。ありがとう、アニアとマイケル。

ハドソン教授は、電子メールのやり取りの中で、彼は今、基本的にどのように"秘密をばらす"のかについて詳しく述べている。
「私がハドソン研究所でハーマン・カーン(スタンリー・キューブリックの『ストレンジラブ博士』のモデル)と働いていた50年前、ウジ・アラッドを含むイスラエルのモサドのメンバーが訓練を受けていた。私は彼と二度海外出張し、彼は私に今日起こったことの概略を説明した。彼はモサドのトップとなり、現在はネタニヤフの顧問だ」

ハドソン教授は「ガザの基本的な計画は、カーンがベトナム戦争を区域に分け、各村を用水路で切り離すように設計した方法であり、イスラエルがパレスチナ人に行っているのと同じである。また当時すでに、カーンはイランやその他の地域の混乱を煽る地域としてバルーチスターン(現パキスタンの西南、イラン東南、アフガニスタン南部にまたがる地方。バローチスターンとも呼ばれる)に正確に照準を定めていた」と指摘する。

バルーチスターンが数十年にわたりCIAの掌中の玉のような領域だったのは偶然ではなく、最近では、中国・パキスタン経済回廊(CPEC)─ 中国の一帯一路構想(BRI)の重要な接続ノードをあらゆる手段で混乱させるという誘因も加わっている。

バルーチスタン(桃色)

バルーチスタン(桃色)

ハドソン教授は重要な点と点を結ぶ:
「私の理解では、米国がイスラエルに対して行っていることは、イランと南シナ海に向かうための予行演習である。ご存知のように、十分説得力のある理由でアメリカの戦略にはプランBがない:もしプランAを批判する者がいれば、その者はチームプレーヤーではない(あるいはプーチンの操り人形である)とみなされるため、批判者は昇進できないとわかると去らざるを得ない。だから、アメリカの戦略家たちは、自分たちがやっていることを立ち止まって考え直そうとしない」

戦略村に隔離し、そして殺す

※戦略村 Strategic Hamlet は、ベトナム戦争中に対ゲリラ作戦の一環として行われた住民の強制移転において、その移転先となった人工的な村落を指す

電子メールのやりとりの中で、ハドソン教授は次のように述べた。アニア・Kとのポッドキャストについて、彼のメモをもとに「基本的に私が言ったのはこのようなことだ」(こちらがその修正された全文である
シートベルトを締めてください:ありのままの真実は、極超音速ミサイルの命中弾よりも致命的だ。

ガザにおけるシオニストの軍事戦略について:

「1970年代、ハドソン研究所でウジ・アラッドやモサドの訓練生たちと過ごした私の経歴。私の専門はBOP(balance of power)だったが、軍事戦略について議論する多くの会議に同席し、ウジと一緒にアジアに二度行き、彼と知り合った。

ガザにおける米/イスラエルの戦略は、多くの点で1960年代にベトナムで実行されたハーマン・カーンの計画に基づいている。

ハーマンの活動の中心はシステム分析だった。全体的な目的を定義することから始め、次に、それをどのように達成するかだ。

まず、戦略村に隔離する。ガザは地区ごとに分割され、ある地区から別の地区へ入ったり、ユダヤ・イスラエルに入国して働くためには、電子パスが必要だ。

まず第一に、彼らを殺すことだ。爆撃が理想的だが、そうすれば自軍の国内での犠牲者を最小限に抑えられるからだ。

今日私たちが目にしている大量虐殺は、イスラエル建国者の露骨な政策である:"民のいない土地"とは、非ユダヤ人のいない土地を意味する。非ユダヤ人はイスラエル建国以前から、最初のナクバ(アラブ人大虐殺)で追い出されることになっていた。

イスラエルの二人の首相は、テロリストのスターン・ギャング(1940 年から1948 年にかけて活動したシオニストの民兵組織)のメンバーだった。彼らはイギリスの刑務所から脱獄し、イスラエル建国に加わった。

今日私たちが目にしているのは、この計画の最終的な解決策である。それはまた、中東とその石油埋蔵量を支配したいというアメリカの欲望とも符合する。米国の外交にとって、中東は石油である(Middle East IS oil、大文字で)。そしてISISは、ロシアと戦うためにアフガニスタンで最初に組織されて以来、アメリカの外国人部隊の一部である。

だからこそ、イスラエルの政策はアメリカと協調してきたのだ。イスラエルは中東におけるアメリカの主要なお得意様の寡頭独裁国(オリガーキー)である。モサドはシリアとイラクでISISのほとんどの管理 handling を行っている。そして、アメリカが ISISのテロリストを送り込む可能性のある場所ならどこでもだ。テロと現在の大量虐殺さえも、米国の地政学の中心である。

しかし、アメリカがベトナム戦争で学んだように、国民はこの戦争を監督する大統領に抗議し、反対票を投じる。リンドン・ジョンソンは群衆が歓声を上げない限り、公の場に姿を現すことはできなかった。彼は演説をするホテルの通用口からこっそり出ていかなければならなかった。

例えば、シーモア・ハーシュがミライの大虐殺について語るような不名誉な事態を防ぐために、ジャーナリストを戦場から隔離する。もし彼らがそこにいたら、殺す。バイデンとネタニヤフのチームは、特にジャーナリストを標的にした。

つまり、理想的なのは住民を無抵抗に殺すことであり、目に見える爆撃を最小限に抑えることだ。そして最も抵抗の少ない方法は、住民を飢えさせることだ。それが2008年以来のイスラエルの政策だ」

そして、彼らを飢えさせることも忘れてはならない

ハドソン教授は『ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス』に掲載されたサラ・ロイの記事に直接言及し、2008年11月3日にテルアビブのアメリカ大使館から国務長官に送られた電報を引用している。電報にはこうある.
「ガザに対する全体的な禁輸計画の一環として、イスラエル政府高官は、ガザ経済を破綻寸前に追い込むことなく維持するつもりであることを、何度も[大使館関係者]に確認している」

ハドソン教授によれば、イスラエルは
「ガザの漁船や温室を破壊し、自給自足を奪っている。

次に、イスラエルは米国と協力して、国連の食糧援助や他国の食糧援助を妨害している。米国は、敵対行為が始まるとすぐに国連救済機関から脱退した。ICJ が信ぴょう性のあるジェノサイドの事実認定をした直後である。米国はこの機関の主要な資金提供者だった。これによって国連の活動が後退することを期待したのだ。

イスラエルは単に食糧援助の受け入れを止めただけだ。イスラエルは長い長い検査の列を作った。つまり、10月7日以前のわずか20%、通常一日500台だったトラックをわずか112台まで遅らせる口実を作った。トラックをブロックするだけでなく、イスラエルは援助作業員も標的にしている。一日に一人ずつだ。

米国は、海上で食料を荷揚げするための埠頭を建設すると見せかけ、非難を避けようとした。埠頭が建設される頃には、ガザの住民は飢え死にするだろうという意図だった」

戦犯としてのバイデンとネタニヤフ

ハドソン教授は、この悲劇全体における重要なつながりを簡潔に描いている:
「米国はネタニヤフ一人を非難しようとしている。しかし、それは1947年以来のイスラエルの政策である。そしてそれはアメリカの政策でもある。
アル=アクサ・モスクがイスラエルの入植者によって襲撃され、10月7日のハマスの報復(アル=アクサ・フラッド)につながった10月2日以降に起きていることはすべて、バイデン政権と緊密に連携していた。毎月毎月、投下されてきたすべての爆弾はもちろん、国連による援助の妨害も。

米国の狙いは、ガザが自分たちや米国が敵視する他のイスラム集団の繁栄に必要な資金源となる海上ガス利権を手にするのを阻止することだ。そして、ガザの直前に米国がリビアに行ったように、近隣諸国に何をされるかを見せつけることだ。要するに、バイデンとそのアドバイザーたちは、ネタニヤフ首相と同じように戦争犯罪人だ」

ハドソン教授は次のように強調している。
「駐国連大使、ブリンケンや他の米政府高官は、国際司法裁判所(ICJ)がジェノサイド(大量虐殺)を認め、その停止を求めた判決は拘束力がないと述べている。そして、ブリンケンは大量虐殺は行われていないと言った。

これらすべてのアメリカの目的は、国連に代表される国際法の支配を終わらせることだ。それは、ルールが公表されていない米国の"ルールに基づく秩序"に取って代わられることである。

その意図は、国際法や現地の法律の法的原則に基づく米国の政策に、いかなる反対もできないようにすることである。完全なフリーハンド ─ カオス。

米国の外交官たちは、世界の他の国々が米欧のNATOの軌道から離脱しようとしている将来に目を向け見てきた。

この不可逆的な動きに対処するため、米国は国連創設の根底にあった国際ルール、さらには1648年に遡るウェストファリア的な他国への不干渉原則の痕跡をすべて消し去ることで、その歯止めをなくそうとしている。

実際の結果は、例によってアメリカの意図とは正反対である。世界の他の国々は、新しいIMF、新しい世界銀行、ハーグの新しい国際裁判所、そしてアメリカが支配するその他の組織と連動して、独自の新しい国連を創設することを余儀なくされている。

つまり、ガザとヨルダン川西岸(ヨルダン川西岸を忘れるな)におけるイスラエルの大量虐殺に対する世界の抗議は、グローバル・マジョリティのための新たな多極化地政学秩序を生み出す感情的・道徳的触媒なのだ。

消滅するか、死ぬか

重要な疑問が残る:ガザとパレスチナ人はどうなるのか?
ハドソン教授の判断は不吉なほど現実的だ:
「アラステア・クルックが説明したように、イスラエルでは現在、二国家による解決はありえない。オール・イスラエルかオール・パレスチナのどちらかでなければならない。そして、現在の姿はオール・イスラエルである。─ 1947年の当初からの夢であった、非ユダヤ民族のいない土地である。

ガザは地理的には地中海のガス利権とともにまだ存在するだろう。しかし、ガザは空っぽになり、イスラエル人によって占領されることになる」

ガザの再建を"支援"する人物については、すでに安定した買い手がいる:
「トルコの建設会社、サウジアラビアの開発資金調達、UAE、アメリカの投資家(ブラックストーンかもしれない)。外国からの投資だろう。これらすべての国の外国人投資家が、パレスチナ人に対する大虐殺から得られるものを探しているという事実を見れば、なぜ大虐殺に反対しないのかがわかるだろう」

ハドソン教授の最終的な判断は次の通りである。
「米国にとっての大きなメリット」は「イラン、中国、ロシア、そしてアフリカやラテンアメリカで行われている戦争や政権交代を計画している米国に対して、いかなる請求もできないことだ。

イスラエル、ガザ、ヨルダン川西岸は、新冷戦の幕開けと見るべきだ。基本的には、大量虐殺と破壊をどのように金銭化(金融商品に変換)するかという計画だ。パレスチナ人は移住するか殺されるかのどちらかだ。それが10年以上前から発表されている方針だ」

── おわり

ラファの場所

ラファの場所

速報 アメリカはイランへの報復をしない代わりに、イスラエルによる#ラファへの侵攻を認めることで合意。イスラエルはイランの軍事標的化に対し、数十万の民間人を殺害することで報復すると言った通りだ!

敵が愚かでありますように!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Posted by kiyo.I