食べれば食べるほど食べたくなる
“適量"を知ることの難しさ
お腹がすいた時どうしていますか?
食事の時間まで我慢しますか? それともおやつかなにかチョットつまみますか?
お腹が空いたからといってすぐに食べてしまうのは要注意です。
今の時代、何か食べようかと思えば、そこらじゅうにコンビニや食品を売っているお店があります。少し小腹がすいてきたら簡単に食欲を満足させることができます。職場でも休憩時間ごとに何かしら口に運んでいる人を見かけます。
一日二食にしてから、けっこうお腹がすいたと思う時があります。
“偽腹"というもので、空腹のサインではないということを知っていても、つい自分を甘やかして、少し疲れたから、ストレスがたまったから、ちょっとくらいならいいだろう、そういえば今日は食事の量が少なめだったかもとか、もっともらしい理由をつけて食べてしまいます。これではダイエットにも失敗するわけですよね。
食べた後、必ず反省して、食べなきゃよかった、次はもう誘惑には負けないぞと決めても、すぐに忘れて、また同じことの繰り返しです。
意志が弱いのは仕方ないとして、こんなことを繰り返していたらエスカレートしていきます。歯止めが利きません。実際そんな経験をしました。
食べれば食べるほど逆にお腹がすく?
どうも、食べれば食べるほどお腹が空くのではないかと感じるようになりました。食べるとしばらくするとまた、お腹がすいてきます。
この不思議。空腹感をより感じるようになるのです。私の食欲には際限がない? 食欲とはそういうものなのでしょうか?
では、反対に食欲を抑えて"我慢"するとします。そうすると、今度は心理的なものが働いてきます。やけ食いとか爆買いとかあるように、心のストレスを別のもので解消しようとします。別のもので解消しようとするから形を変えて、同じようなことを繰り返します。心のなかにあるストレスはそのままです。
日頃、なにかしら我慢していることが多いと、その上、食欲まで我慢するのはつらいことになります。我慢すると心理的な別の我慢まで引っ張り出してくるようです。
我慢してもうまくいかないし、、、
“我慢"ではうまくいかないということが分かったので、最近は、"適量"ということを考えるようになってきました。
個人個人にとっての適量というものがあるはずで、その感覚がマヒしてしまって、食べすぎているのだと思います。お腹がすいたからすぐ食べるでもなく、"我慢"するでもなく、自分にとっての"適量"を知ることが大切なのではと思うようになってきました。
中世ヨーロッパ、ヴェネツィアの貴族でルイジ・コルナロという102歳まで健康で長生きをした人が書いた、今だに読まれ続けているベストセラー、『無病法』という本の中に
「そうしたわけで、多くの人が飽食へとおちいっている。そのため40、50になると、さまざまな病をかかえるようになり、最後には墓碑(お墓のこと)して、廃人のようになっている者が少なくない。こうした状況は、じつに嘆かわしい。
では、いったい、以上のような状況を改善するには、どうしたらよいのだろうか?
それは、自然が命じている単純な食生活へともどることである。つまり、生命を支えるのに最小限の量で満足するよう、みずからを習慣づけることが大事だ。」とあります。
この『無病法』という本、かなり昔に書かれた本ですが、時代を越えた「食べない健康法」の真理が述べられています。ちなみにこのルイジ・コルナロという人はもともと大食漢で死にかけたことがあったそうです。
食べれば食べるほど食べたくなるのなら、、、
よく、食べなければ精がつかないよとか、病気の時には食べて栄養を取りなさいとか言います。常識というか、当たり前のこととして受け入れられています。わたしもそう思っていました。本当にそうでしょうか?
確かに誰でも体験するように、お腹がすくと力が出ません。力が抜けて動けなくなる気がします。ところが、一日二食にして食事の量を減らすのに慣れてくると、食べると逆に力が入らないということを感じるようになりました。
そんなことを何回か繰り返し体感すると、
普段、適量を越えて食べすぎていると ⇨ 食べなければ精がつかないと感じ、
適量で少食を心がけていると ⇨ 食べると力が入らない
と逆に感じてしまうようなのです。面白いですね。
食べると逆に力が入らなくなった
例えば、プロボクサーの方など試合前に絶食したりしますが、それによって激しい試合をこなすことができるようです。ですから、「食べると力が入らないよ」と言っても、適量を越えて食べすぎている人や普通に食べている人に言っても通じませんでした。あっさり否定されました。
常識としては食べなければ力が入りません。
病気のときも食べないほうが回復が早い
病気になった時も食べて栄養を取るというのが普通です。
子供の頃から両親に繰り返しそう言われてきましたし、当たり前のことで疑うことなんてしませんでした。ところが、食べると消化の方にエネルギーが使われて、免疫機能にいかないので逆に食べない方がいいというのを知りました。じっとして寝ているのが一番だそうです。
幸か不幸か、歯医者さん以外、ここ十数年病院に行ったことがないので自分の体で試すことができません。もし病気になったら、迷わず食べずに治す道を選びます。
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食べる"入れる"ではなく、食べない"出す"健康法のすすめ
食べなければ精がつかない
病気の時には食べて栄養を取る
食べなければ死ぬ
というのは「食べる健康法」だと言えます。様々なサプリメントも"入れる"健康法です。
私たちは「食べる健康法」を無意識に信じているので結果、食べれば食べるほど食べたくなる"入れる"方向に行きます。しかも食べ過ぎは万病の元です。
そうなるともしかしたら「食べる健康法」は病気と健康法の追いかけっこのようなものかもしれません。
意識の力は思ったより強いのですから、思い込みを修正する必要があります。
腹が減っても「まだ平気」って思うことにしました。
▼食事を減らすメリットが分かりやすくまとめられています。
動画は「森美智代 少食は世界を救う105006」