プラズマ宇宙論⑭ ── 数学の役割は補助的なものであり、支配的なものであってはならない
「物理学は数学におけるマスターベーションのようなものだ」リチャード・ファインマン
数学と科学
https://www.plasmacosmology.net/math.html
数学はどこにある?
「実験と無縁の科学は、空想的な憶測へと完全に迷い込んでしまう可能性が高い企てであるということを、私たちは再び学ばなければならない」
ハンス・アルヴェーン
「数学はどこにあるのか?」という決まり文句は、単調な規則性をもって繰り返し使われるが、その言外の意味は数学が最も重要であるということだ。しかし、歴史が明らかに示しているように、そうではない。
例えば、エピサイクルでは、数学モデルはある程度までは正確な予測が可能だったが、基本的な現実を反映することはできなかった。また、100年ほど前には、空気より重い物体を飛ばすことは不可能だと考えられていたが、それを証明する数学は存在していた。
科学を数学に従属させることは、本末転倒であるだけでなく、思い上がりでさえある。
数学の重要性は否定しない。重要なのは、科学を理想化された数学モデルの上に構築し、それに合うようにデータを選択的に解釈するのではなく、数学が科学に従うべきだということだ。言い換えれば、数学の役割は補助的なものであり、支配的なものであってはならないということだ。
「……今日の宇宙論の基礎となる仮定は、最も洗練された数学的手法を用いて導き出されている。そして、その理論がどれほど美しいものであるかを理解できず、その理論に従うことを完全に拒否しているのは、プラズマそのものである」
ハンス・アルヴェーン
さらに、プラズマ物理学およびプラズマ宇宙論の父であるハンス・アルヴェーンは、プラズマは数学のエレガントな法則を無視する傾向があることを常に指摘していた。同様に、宇宙のプラズマとその歯牙にもかけない振る舞いに関しては、多くの宇宙論学者が目を背けているように見える。結局のところ、宇宙はほぼ完全な真空であり、重力によって支配されているはずである…… 予測できないプラズマや電磁気学ではない。
哲学は死んだのか?
なるほど、スティーブン・ホーキング博士は確かにそう言いたがる。
「哲学は死んだ…… 哲学者たちは現代の科学の発展に追いついていない。特に物理学は」
スティーブン・ホーキング
このような単純化され一般化された主張は、綿密な吟味に対する恐れを露呈しているのだろうか? 確かに、哲学には複雑で言葉数の多い側面もあるが、究極的にはほとんどの哲学は三つのシンプルな問いに集約される。
我々はなにを知っているのか?
それをどうやって知るのか?
そして、我々はどれほど確信できるのか?
「物理学が数学的なのは、物理的世界について多くのことを知っているからではなく、ほとんど何も知らないからだ」
バートランド・ラッセル
現代の数学に基づく宇宙論に関して言えば、おそらくこの三つの問いはひとつに簡略化できるだろう。数学は本当に普遍的な真理を確立するための絶対確実な手段なのか?
私のアインシュタインに関するブログ「アインシュタインとセレブ崇拝」を参照。
「数学は補助的なものであり、支配的なものであってはならない。アリストテレス的な見解による知的停滞が、プラトニックな好奇心と、あるがままの受容へと道を譲るように」
レンス・ヴァン・デル・スルイス、
プラズマ神話学者 – www.mythopedia.info
前提の誤り:ワイリー・ミラー
なるほど、ではあなたが考案した新しい数学のシステムについて教えてください。
ああ、それはとても簡単だ……
昔の難しいやり方ではなく、答えから始めて、それから、それに合う方程式を組み立てるだけだ。そして…… あら不思議! 私はいつも正しい!
逃げも隠れも出来ない! ?逃げても無駄だ!
「権威に対する無批判な尊敬は、真実の最大の敵である」
アルバート・アインシュタイン
数学に基づく理論に対して宗教的な信仰に近いものを示す人々は多く、哲学的な問題を避けようとする傾向がある。多くの場合、それらを無視したり退けたりすることが多い。
しかし、もっと差し迫った問題が目前にあり、それらはそう簡単に無視できるものではない。
そこに現れたのが、新しい数学者である。彼は、その経歴にふさわしいパンチ力を備えており、曖昧な態度やあいまいな表現に対しては、非常に低い許容しきい値を設けている。これまでのところ、彼は数学的宇宙論の擁護者たちを軽々と論破してきた。彼が強調している問題は数学的なものであり、哲学的ではない。つまり、もはや真の信者たちに隠れる場所はない。
「私は、過去数世紀にわたって非常に大きな実りをもたらしてきた数学と物理学の結婚が、最近になって離婚に至ったという事実を痛感している」
フリーマン・ダイソン
タスマニアデビル
「科学とは、専門家の無知を信じることである」
リチャード・ファインマン
スティーブン・J・クロザースはタスマニア出身の才能ある数学者である。必然的に、彼にはタスマニアデビルというあだ名がついた。彼は遠慮を知らない人物である:
「ホーキングはポップサイエンティストであり、科学に価値のある貢献をしたわけではない。アインシュタインは最初のポップ・サイエンティストであり、ある時期に、もう一人のエンターテイナーであるチャーリー・チャップリンによって宣伝されていた。ホーキングとアインシュタイン崇拝は物理学と天文学を台無しにし、サーカスの見世物にしてしまった。科学は彼らがすべて消え去るまで待つわけにはいかない。彼らが活動している間、科学を志す若い人々の心を台無しにし、同じ競争に巻き込まれ、さらに多くのポップ・サイエンティストを生み出すことになる。このサイクルを断ち切らなければならない」
スティーブン・J・クロザース
以下は、数学的宇宙論の致命的な欠陥を暴いた彼の研究へのリンクである。
一般相対性理論の反論
アインシュタインの場の方程式が無効であることの証明:ユニモジュラー欠陥の説明
※ユニモジュラー:ユニモジュラー行列は整数だけで構成される行列で、その行列式(デターミナント)が±1になるものを指す。ポイントは、行列式が±1という条件。この性質のおかげで、ユニモジュラー行列は逆行列がまた整数行列になる、という特別な特徴を持つ。ざっくり言うと、ユニモジュラー行列は"整数の魔法の行列"で、数学や科学のいろんな問題を解くのに使われる。
ブラックホールとビッグバン:単純化された反論
「純粋に論理的な方法で導き出された命題は、現実に関しては完全に空虚である」
アルバート・アインシュタイン
一般相対性理論は、その複雑な数学で悪名高い。これは、ブラックホールやビッグバン理論を理解しようとする多くの人々にとって障害となっているが、何かを隠そうとしている人々にとっては都合が良いのかもしれない。
クロザース氏は、混乱を招くような数学に頼ることなく、顕著な事実をわかりやすく説明している。ブラックホール理論とビッグバン宇宙論が相互に排他的である理由、そして最終的に一般相対性理論自体が矛盾している理由が理解しやすくなる。
ブラックホールの簡潔な歴史
ブラックホールとされるものの簡潔で奇妙な歴史は終わりを迎えたが、"専門家"たちはしばらくの間、それを喧伝することだろう。
プラズマリソース・ドットコムのスティーブン・J・クロザース
Plasma Resourcesのウェブサイトでホストされている、より包括的なスティーブン・J・クローザーズの論文のコレクションは、こちらをクリックしてご覧ください。
「ブラックホールに関するカール・シュヴァルツシルトの1916年のオリジナル論文に始まり、物理学者や天文学者のコミュニティによって、明らかに虚栄心、金銭、自己顕示欲のために、重要な科学論文が意図的に抑圧されてきた。私は、これらの論文や関連する論文への無料アクセスを提供したい。この不正が暴かれ、物理学が知識の合理的な探究へと復帰することを願って。ブラックホールは理論上、何の根拠もない。ニュートンの理論もアインシュタインの理論も、ブラックホールを予測していない。実際、両理論はそれを否定しており、正統派相対論者の主張とは反対である」
スティーブン・J・クロザース
「数学は、四角い釘を丸い穴に打ち込むための潤滑油となった」
デイビッド・ドリュー
2019年に撮影されたとされるブラックホール
2019年3月に撮影されたとされるブラックホールの写真について、上の写真のスティーブン・クロザースは次のように述べている。
これっぽっちも発見とは言えない!
天文学者や宇宙論学者が科学を行う方法は、マスメディアが引き起こす集団ヒステリーによる詐欺である。信じがたいことだ。考えてみてほしい。天文学者や宇宙論学者によると、彼らのブラックホールの有限の質量は、体積ゼロ、密度無限大、重力無限大の"物理的特異点"に集中しているという。
同様に、天文学者や宇宙論学者は、ブラックホールに二つの異なる脱出速度(v_esc =0メートル毎秒、v_esc = c =3億メートル毎秒、そして同じ方程式で)を割り当てているが、同時に同じ場所("事象の地平線")では(何もそこから離れることができないため)脱出速度の力はない。しかし、同じ場所で同時に二つの異なる脱出速度と脱出速度の力を持つことはありえない!([1]を参照)。
さらに、天文学者や宇宙論学者は、事象の地平線における脱出速度は光速であると主張しているが、光はそこから出ることもそこから逃れることもできない。実際、事象の地平線から何かが出ていくことなどありえないと彼らは言う。しかし、光は光速で進むため、事象の地平線における脱出速度である光速で進む。つまり、光は事象の地平線から出ることも脱出することもできるはずだ! さらに、他のものはそこから逃れることができる。
数学的なレベルでは、ブラックホールは幾何学の違反によって魔法のように作り出される。幾何学的に言えば、ブラックホール理論は、もともと座標系の原点を中心としていた球体を、同じ座標系内の別の場所に移動させるが、その中心は置き去りにする。これにより、ブラックホールの二つの"特異点"が生み出される。移動した球の中心は、現在では事象の地平線と考えられている。また、座標原点に残された中心は、"物理的特異点"と考えられている。([2]を参照)。解析的に言えば、幾何学の違反は、ブラックホール理論において、実数の絶対値が負の値を取らなければならないという要件として現れる。これもまた不可能である。([3]を参照)。
熱力学の法則では、温度は常に熱力学的強度特性でなければならないと定めている。これに反する主張は、熱力学の第〇法則および第二法則の両方に違反することになる。しかし、ブラックホールのホーキング温度は非集中的であり、熱力学の法則に違反している。したがって、ブラックホールの熱力学はまったくナンセンスである。([4]を参照)
つまり、ブラックホールは存在しない。常識と高校の科学で証明されている。
しかし、彼らは存在しないものをイメージ(画像化)することに成功した。
もちろん、彼らはそうした。彼らは、自分たちの高給の(いい金になる)仕事と、説明責任のない公的資金による莫大な助成金を正当化しなければならないのだ」
詐欺行為に関する詳細な情報は、[5][6][7]を参照のこと。[1] S.J.クロザース、ブラックホール脱出速度、スカイ・スカラー、2018年、https://www.youtube.com/watch?v=dZbDLd42Uws
[2] S.J.クロザース、ブラックホールの幾何学の分析、スカイ・スカラー、2018年、https://www.youtube.com/watch?v=0-xCMZLUc2A&t=5s
[3] S.J.クロザース、シュバルツシルトの解のコーダによる"明確化"について、ハドロン・ジャーナル、第39巻、2016年、http://vixra.org/pdf/1602.0221v4.pdf
[4] ロビテール、P.-M.、重力熱力学 – それは科学か? https://www.youtube.com/watch?v=mZ2F2Kw5-nQ
[5] S.J.クロザース、ブラックホールの合体による重力波のLIGOによる最近の検出に関する批判的分析、ハドロンジャーナル、第39巻、no.3、2016年、271-302ページ、
[6] S.J.クロザース、LIGOによるブラックホールと重力波の主張|EU2017、https://www.youtube.com/watch?v=ev10ywLFq6E&t=496s
[7] S.J.クロザース、重力波:伝播速度は座標に依存する、ポスタープレゼンテーション、2018年4月APS会議、オハイオ州コロンバス、2018年4月14日発表。http://vixra.org/pdf/1804.0399v1.pdf
※物理学者スティーブン・ホーキングにちなんで名付けられたホーキング温度は、ブラックホールに関連する理論上の温度。ブラックホールの質量に反比例し、ブラックホールの熱力学を理解する上で重要な役割を果たす。
「宇宙論における真の危機は、発見が何も変えないことだ」
ウォル・ソーンヒル
「今日の宇宙論の基礎となる仮定は、最も洗練された数学的手法によって導き出されたものである。そして、その理論がどれほど美しいかを理解せず、その理論に従うことを頑なに拒むのは、プラズマそのものである」
ハンス・アルヴェーン
「純粋に論理的な方法で導き出された命題は、現実に関しては完全に空虚である」
アルバート・アインシュタイン
科学と数学の謎を解き明かす。
クロザース氏による素晴らしい講演で、問題がわかりやすい言葉で説明されている。3時間近くと長めだが、動画の下にインデックスが用意されているので、特定のトピックに直接アクセスできる。
理論物理学の白馬の騎士(救済者)たち ─ スティーブン・クロザース
2023/06/19
スティーブン・クロザースは数学者、物理学者、相対性理論の学者であり、100年以上にわたって物理学の中心で不可解な混乱を生み出してきた数学に根本的な誤りがあると考えている。
方程式の誤りがどのようにして頭から紙、ペンへと伝播していくのか、相対性理論が説明不可能な特徴を生み出している方法、そしてビッグバンの基礎を揺るがすLIGOとWMAPにおけるカーブフィッティング(曲線の当てはめ)の危機について、彼に話を聞いた。
ロバタイユ博士による「ガス状太陽の歴史」:https://vixra.org/abs/1310.0145
00:00:00 開始
00:00:17 スティーブ・クロザースとは誰か?
00:07:10 Patreon 質問
00:07:10 訴追の技術 証拠
00:19:25 なぜキルヒホッフの法則に違反することが重要なのか
00:26:20 液体金属 水素 太陽
00:32:17 無限大は境界条件を示す
00:40:10 ブラックホールの有用性とは?
00:45:57 集中定数と分布定数
01:04:30 理論の一般化の落とし穴
01:20:21 ブラックホールと相対性理論
01:34:21 シュバルツシルトはヒルベルトを必要としたか?
01:41:10 実験の確実性の過大評価
01:48:15 WMAPデータのホワイトナイト
01:56:59 LIGOの問題
02:04:52 欠落した較正曲線
02:10:41 LIGOのアプローチは本当に理にかなっていないのか?
02:28:56 時間とは何か、重力とは何か?
02:36:55 結語
──つづく
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
(元サイトの不鮮明な画像は差し替えてあります)