自分を責めると悩みは解決しません。ごめんなさいの一言で心が開きます
自分が悪いと思っているときは一番心がナイーブなときです。そんなときに自分を責めるのは傷口に塩を塗るようなものです。他の誰かに傷口に塩を塗るような事をするでしょうか? 他の人にはしないようなことでも自分に対してしているときは案外気が付きません。
「自分が悪い」と思うと失敗やミスにしがみつくことに
「自分が悪い」というのは別の言葉で表現すれば罪悪感のことです。罪悪感が始末におけないのは、引きこもりたくなったり、また同じようなことを引き起こしてしまいがちになることです。誰でも失敗やミスはあります。失敗やミスはもっといいやり方に気付くために役に立つ経験です。
自分が悪いと考えてしまってそれを責めることに使ってしまうと、失敗やミスをした恥ずかしさや至らなさに意識がいってしまい、嫌な気持ちだけがこびりついてしまいます。失敗やミスをするたびに嫌な気持ちへの直通回路ができてしまうようなものです。
失敗やミスから何かを学ぶのか、それを自分が悪いといって責めることに使うのか、その間には天と地の開きがあります。天国と地獄と言い換えてもいいかもしれません。確かに自分が悪かったのかもしれません。それは直せばいいだけの話です。そこで自分が悪いのだと思って責めてしまうと、罪悪感にむしばまれて苦しむことになります。
失敗やミスを指摘されると自分が劣っているような気分になります。指摘した相手に対して対抗意識がムクムクっと湧いてきます。わたしもそう感じてしまうことがあります。ムカつきます。意固地になります。頑なになります。意地でも認めたくなくなります。まるで自分のした間違いを守っているかのようです。それは失敗やミスにしがみついていることになります。この方向にいってしまうと自分が傲慢になっていくのを感じます。傲慢さが次の失敗を招きます。
ついやってしまいがちな失敗やミスった時の反応ですが、これはいただけません。ではどうすればいいのでしょうか?
『ごめんなさい』の一言で心が開く
『ごめんなさい』って素直に謝り間違ったことを認めてはどうでしょうか。仮に自分が悪くなかったとしても『ごめんなさい』は有効です。言った方も言われた方もその人の中にある対抗心や警戒心がしぼんでしまいます。指摘した相手も言われた人からどんな反応が返ってくるか身構えています。ごめんなさいという言葉を聞くと気持ちが和らぎます。対立してお互いに気分を悪くするのではなくて、協調して理解しあえる関係を結ぶ下地を作ることができます。それは人間関係においても国と国の関係においても同じです。
プライドが邪魔をするかもしれませんが「弱さ」を正直に認めて口に出せたら胸につかえていたものが取れてほっとします。その時初めて「強く」なれます。
以下の文章はカウンセリング.COMで回答させていただいたときのものに手を加えたものです。
自分を責めるとさらに問題を作ります。
自分が悪いと思えるようなことが起きたときは、もう少し高みから観察するような視点を持ってください。巻き込まれてパニックになることを避けることができます。自分のことも含めて他人事のように観察するのです。そうすると冷静に判断しやすくなります。
自分が悪いといって自分のことを責めていますが、自分を責めるということは反省のように見えますが反省にはなりません。気が滅入っているときに責めると気分が悪くなるだけです。おまけにまた似たようなことを繰り返しやすくなります。
それだけでなく、罪悪感の無限ループにはまって抜け出せなくなります。解決もできません。自信を失っていきます。自分を追いつめてしまいます。一人ぼっちで弱い立場に追いやります。それは経験済みでしょう?
人や自分を責めるとさらに問題を作ってしまいます。あらゆる問題の原因=分離を作ってしまいます。
責めるのではなく間違ったら正せばいいんです。そこから学んでください。間違いを教訓にしてください。間違いを責めることに使わないでください。学んで賢くなってください。知恵にしてください。プラスして優しい心遣いがあれば最強です。
そこから分離ではなくつながりが自然に手に入ります。耐える強さと乗り越える自信がついてきます。あなたの歩きたい道を歩けます。