腹が立った時の切り抜け方。ムカついた時の意外な対処法
ムカつきの正体
無性に腹が立った時どうしていますか?
反発して口もききたくなくなりますか?
やり返しますか?
引き下がりますか?
押しても引いても多分、心の中は同じ。
「憤懣やるかたない」です。
人から嫌なことを言われたりされたりすると気分が悪くなるものです。怒ってしまう人もいます。反論する人もいるでしょう。
逆に黙ってひとり耐える人もいます。
どちらにしても、心の中は、様々な感情が入り混じった嫌な気持ちでいっぱいです。
それはその後も残っていて、過去の嫌な思い出したくないことまで思い出してしまったり、された相手に対して恨みつらみのような気持ちさえ抱くことがあります。
わたしたちは嫌なことに対しては自分を守ろうとして身構え防御しようとします。
言われたり、されたことを受け止められないときは反発し否定します。
ところで、どうして気分が悪くなるのでしょうか?
されたり、言われたことに対して心当たりも何もなければ、相手はよっぽど機嫌が悪かったのだろうですみます。
自分には関係ないのですから。
ですが、カチンときたり、モヤモヤとしたり、嫌な気分になる時は、そういう気分を引き起こす「なにか」が自分の中にあるのです。
痛いところを突かれたのかもしれません。つまり「図星」だったのです。
その「なにか」は気分を悪くしてしまう元なので、否定し、見ないようにします。
ところが、この拒否してしまいがちな「なにか」は拒絶すればするほど、自分の中で逆に嫌な思いは強く大きくなってしまうのです。
嫌だ嫌だと思えば思うほど忘れられなくなるって経験はありませんか?
「そうだったとしたら?」と思ってみると?
反対に、反発とは逆のことを試してみませんか?
「そうかもしれない」
「もしそうだったとしたら」と
試しに思ってみてください。
とんでもなく理不尽と感じるかもしれません。わかります。
自分は全く悪くないのに、どうして認めなくてはならないの?って反発したくなる気持ちはわかります。言うまでもなく矛先を自分に向け自分を責めるのは間違いです。それはただちにやめましょう。とはいえ、そのことで何かが自分の中で起こってしまったのは事実です。
「そうかもしれない」
「もしそうだったとしたら」と
試しに思ってみると、その「なにか」の正体が見えてきます。
正体が見えてくればイライラを終わらせ消すことができるようになります。
認める事ができれば、その「なにか」を冷静に観察できるようになります。
否定してしまうと、いつかまたある日、同じような経験をする羽目になります。
認めると、その「なにか」は解決できる課題として見えてきます。
そうかもしれないって肯定すると、真実が見えてきます。
「そうかもしれない」「もしそうだったとしたら」と仮定してみることで、かたくなな心が緩み、考えに柔軟性が生まれます。
いつもとは違う別の思いや考えが浮かぶことが解決への道を開きます。
毎回、おなじように反発し、怒り、イライラし、おなじように考え、おなじような結論に終わってしまうのでは成長できません。図星だったのですから素直に肯定するのが得策です。
しかし、エゴが邪魔をします。そんなことをしたら惨めになるだけだよって。
ですから、そんなときは「もしも」「仮にそうだとしたら」に言いかえます。
もしものお話にすることで、枠が外れます。
視野が広がり、ひらめきをキャッチできるようになります。それが何度も同じ嫌な思いをしないための処方箋にもなります。解消するための方法も冷静に探すことが出るようになります。
まわりの誰かの言葉や行動にカチンとなった時、反発したい時ほど否定するのではなく、そうかもしれないって試しに肯定してみてください。それがムカついた心を平和にする近道です。
「もしかして、そうだとしたら?」って。
そこからいろいろな気付きが生まれてきます。
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 1,299,982
こちらの記事もいかがですか
◉その悩みを持っていたいのかもしれない
◉親から言われたことが全てマイナスに聞こえてしまう