憎しみが止まらない。許すと心の平和が手に入ります。

相手を憎む気持ちが消えない。どうしても恨みつらみの気持ちが消えない。自分に関わりのある人への憤りは同時に自分自身へも返ってくるので辛さも倍感じてしまいます。
誰かを恨んでいるとますます自分を孤独に追いやってしまいます。傷つけられ被害者にされてしまったという思いで挫折感も感じます。人を憎むのは良くないとわかっていても恨みつらみの気持ちのほうが勝ってしまいます。

仮に憎しみや恨みつらみの気持ちが叶えられたとしても、一瞬"達成感"はあるかもしれませんが今度は罪悪感が襲ってくるかもしれません。

『絶対にわたしが正しい』ですか?

憎しみを抱く人に共通しているのは『絶対にわたしが正しい』という自分を正当化する信念です。
『正しいのはわたし』『わたしは絶対に間違ってはいない』『悪いのはあの人達』この気持ちだけは誰にも譲れないと思ってみても、賛同してくれる人はいません。たとえ賛同してくれたとしても、どこか信じることができなくて、拒絶して遠ざけたくなるかも知れません。

仮に誰かが『あなたが正しい』『あなたは間違っていない』と言われたとしたら、どんな感じがしますか?

『当然よ』『やっとわかったの』ですか? 正しさが強ければ強いほどそう思えるかも知れません。反面、受け取れない気持ちもあるのではないでしょうか? 
どこか「むなしさ」も感じませんか? 

見渡す限り大草原

仕返しができたとしても自分を救うことはできません。 

憎しみや恨みつらみの気持ちは誰かによって受けた傷から自分を守ろうとして、傷ついた自分を救うための行為ともいえますが、たとえその気持ちが晴らせたとしても、正しさが証明されたとしてもうまくいきません。肝心の傷ついた思いは癒えません。仕返しができたとしても自分を救うことはできません。救うことができないばかりかますます自分を傲慢さの方向に押しやります。

3つの選択肢

●一番目は、憎しみの念にしがみついたまま恨みつらみを手放せない人生を送ってしまう
●二番目は、なんとか憎んでいた相手を打ち負かせたものの鼻持ちならない傲慢さの人生を送る
●三番目は、あなたの価値に気づき、自分を大切にした結果、幸せな人生を送る
そのために、自分だけが絶対に正しいという思い込みを手放します。

憎い相手に仕返しをすることに本当に価値がありますか? 
 ▷あるとすれば、復讐の道を選んだということになります。仕返しをすれば相手もまた仕返しをします。泥沼です。憎しみからは解放されません。
▷ないとすれば、相手からされたと思っていることについて、あなたの方から謝ってください。
『わたしはあなたを間違って責めてきました』って。???でしょうね。
イメージだけでもしてみてください。するとなにか大切なことに初めて気が付きます。

我慢していることありませんか?

さらに、憎しみが止まらないのは、日頃から我慢していることがありすぎるのかもしれません。
周りの人に対して恨んだり、妬んだりすることは人間ですからあります。人に対して恨んだり、妬んだりしていること自体嫌な気持ちになります。そのうえ昔のことまで思い出されてなおさら苦しくなります。
恨みつらみの気持ちを手放せないのは、普段の生活の中で我慢していることが多すぎるのかもしれません。

わたしはこれだけ我慢しているのに。
せっかく譲ってあげたのに。
あの人は勝手なことばかり。
人を傷つけるようなことを平気で言う。
貧乏くじを引くのはいつも私。
まわりはみんな幸せそう。
結局、わたしが我慢すればいいんでしょ。
というようなことをいつも思っていると、ますます恨みつらみが募ってしまいます。
いつも自分のことは後回し、周りの人を気遣って、つい譲ってしまったり、私はいいのって、遠慮したり。
あとで文句が出るとしたら我慢している証拠です。

あなた自身を大切にしてください

どうして我慢しているのでしょうか?
誰のために何のために我慢していたのでしょうか?
我慢しているときはなにも自分に与えていません。いくら頑張っても無報酬です。どこかで受け取る資格がないと思っているのかもしれません。それは自信のなさにも関係してきます。認めていないのです。自分自身を。
誰かと比較して、ありのままの自分では不十分だと感じているのかもしれません。その不十分さを克服するために、我慢するのはいいやり方でしょうか?

爽やかな笑顔でふり向く君は美しい

以下の文章はカウンセリング.COMで回答させていただいたときのものに手を加えたものです。

許すと、心の平和が手に入ります。

憎しみを消したくても消せないのはとても辛いことです。人をうらやましいと思ったり、妬んでしまう自分が嫌に感じます。物事を素直に受け取れず、ひねくれた心に傾いてしまう自分に憤りを感じます。
この思いに捕らわれてしまうと、一番辛いのは自分自身です。他人を批判しているようでいて傷つけている相手は自分自身です。

すべてを許すことはできませんか?
もし許してしまうと、もっとひどい目にあう気がしますか?
もし許してしまうと、より惨めな気持ちになると思いますか?
そんなことをするくらいなら憎しみの世界にとどまった方がより「マシ」ですか?
ですが、この道はあなたがいま感じているように、とても辛い生き方です。

憎しみを手放してみませんか?

許すと抜け出したくても抜け出せなかった「被害者」という立場から解放されます。
「被害者」の立場でいると傷つきっぱなしです。わざわざ傷つくことを選んでいるようなものです。だからすべてを人のせいにしたくなります。悪いのは他人であって自分は悪くないと捉えるので変われません。
ですが、憎しみや許せない気持ちを手放せば、あなたが変わることができます。変わるとまわりの状況がまったく違って見えてきます。
許すと、あなたは平和です。

Posted by kiyo.I