現代の宇宙論は科学ではなくSF物語(ソーンヒル:ビッグバン──黒板を拭き取る時)
物理学の基本原理とされているものは大きな誤解の上に成り立っている
ソーンヒル氏は「現代の宇宙論は科学ではなく、単なる物語に過ぎず、時間が経つにつれてどんどん複雑になっていきます」と言います。"宇宙論の危機"と言われるようになってずいぶん経ちます。そしてその危機的状況は増え続けています。具体的にどのようなことが言われているのでしょうか? 今回紹介する動画「ビッグバン ── 黒板を拭き取る時」の中で紹介されている"宇宙論の危機"を扱った記事だけでもこれだけあります。
・宇宙論の危機
・ハッブルのトラブル:宇宙論の危機?
・宇宙論における宇宙膨張論争が、あなたが思っている以上に大きな問題である理由
・ハッブル、存在しないはずの古代渦巻き銀河を発見
・存在しないはずの星
・科学者を困惑させる、存在しないはずの超高輝度中性子星の新発見
・天文学者が「そこにあってはならない」と言う惑星に出会う
・宇宙で最も大きなものを発見 ── 科学的理論を覆す
・宇宙論的モデルには早すぎる超初期形成、新たな証拠で判明
・数ヶ月のうちに6つの静かな銀河が燃え盛るクエーサーとなり、科学者たちはどうしてなのか分からない
このリストから、どういう印象を持ちましたか? "あってはならないこと"が起きているということが共通しているようです。観察結果がおかしいと異議を唱えているわけです。ところが、"おかしな" “理屈に合わない" 観察結果は増える一方です。普通なら、理屈、観察結果を解釈する理解の仕方が間違っていると疑問を持つものですが、学者先生たちには、その選択肢はないようです。知の巨人とも呼ばれたピーター・ドラッカーは「誤った仮定は悲惨な(破滅的な)ことになる」と言っています。誰が言おうと、この言葉は真実だと思います。つまり、理屈に合わないことが平然として繰り返されているということです。誤った仮定の出どころはメディアが大半です。研究資金の出所は庶民の税金です。
さらに、まだまだ宇宙には人間が知ることのできない謎がいっぱいあるんだと感想を持ったとします。確かに謎だらけのようです。そこから、あなたは謎を追求したいという気になりますか、もっと知りたいと思いますか? 言い換えれば、もっと知りたいと思わせるようなタイトル、内容になっているのでしょうか? うがった見方かもしれませんが、結局のところ、特に宇宙論や医学などについて書かれている記事は、専門家にも分からないのに素人には無理、というメッセージと、難解な説明で、特別に興味を持った人以外、近づくなというメッセージが込められているような気がします。まさにソーンヒル氏が言うように「時間が経つにつれてどんどん複雑になって」わけがわからない状態だけが “進化"しているようです。
さて、この動画でソーンヒル氏は物理学の基本原理とされているものは大きな誤解の上に成り立っていると言います。例えば、
・"等価原理" は等価ではない
・波動と粒子の二重性は、この構造化された素粒子レベルでの物質の相互作用を理解していないことのあらわれ
・量子論は原子や素粒子のスケールにしか適用されないという考え方は正しくない
・量子論は裏付けとなる物理モデルがないため、誰も理解していない
・ニールス・ボーアの量子論は統計的な理論で、言い換えれば、何でもあり
・素粒子物理学の基礎全体も、ナンセンスな考えに基づいている
・物理学では4つの基本的な力があると仮定しているが、そもそも物理学を理解していない
・ビッグバンがどのように発生したかを説明する物理学が、すべて欠如している
・特異点が小さいという話になっているが、それは意味がない
・基本的なレベルでは、私たちは物理学をしていない
一般常識からすれば、ビックリするような内容ですが、この世の中は、"そういうことになっている" で成り立っている世界です。思い込みというパラダイムほど強力なものはありません。思い込みの中でも一番の思い込みはメディアや政府が騙すはずがないという誤解です。一人一人が自ら検証していかなければ騙されっぱなしです。ワクチンなどで痛い目を見るのは、私たちです。何かあっても誰も保証も面倒も見てくれはしません。
資料として、ホルトン・アープの「膨張する宇宙における神の指」を掲載します。見出しはこちらで付けました。
[要旨]
科学者たちは一般に、ビッグバン理論に矛盾する、あるいは根底から覆す多くの証拠が増え続けていることを、"宇宙論の危機"という言葉で表現している。何十年もの間、いわゆる"初期宇宙"の膨張率と"後期宇宙"の膨張率の間の不一致について、数多くの科学論文が出版されてきた。実際、最近、ケック天文台は、この不一致が本物であることを示す、これまでで最も信頼できる検証結果を報告し、プレスリリースを発表した。
このシリーズで何度もお伝えしてきたように、宇宙論の危機はもっと深く、宇宙全体のあらゆるスケールでの"驚くべき"発見が含まれている。この2部構成のプレゼンテーションの第1部では、物理学者ウォル・ソーンヒルが、標準宇宙モデルの基礎的な問題点と、電気的宇宙が提供する真の代替案について論じている。
ウォル・ソーンヒル:ビッグバン──黒板を拭き取る時
Wal Thornhill: Big Bang – Time to Wipe the Chalkboard Clean
“宇宙論の危機"という言葉は、最近の20~30年の間に日常的に使われるようになり、その意義が人々の意識の中で薄れつつあるのではないかと思わざるを得ません。科学ジャーナリストがこの言葉を使うときは、一般にビッグバン宇宙論と矛盾する、あるいはそれを根底から覆す無数の科学的発見について述べています。
もちろん、ここ数十年、数々の科学的研究によって、仮説上のビッグバン後のいわゆる"初期宇宙"の膨張率と"後期宇宙"の膨張率の間に明らかに矛盾があることが示されています。
この2週間ほどで、ケック天文台は、この矛盾が本当であり、宇宙の膨張の加速度が標準的な宇宙論では説明できないほど大きいという、これまでで最も信頼できる検証をプレスリリースで発表したばかりです。
しかし、もちろん、宇宙論の危機は、膨張する宇宙に関する問題よりもはるかに深いものです。星から銀河、クエーサー、超銀河系に至るまで、"ビッグバン宇宙では存在し得ない" 天体の存在や天体現象が、毎週のように報道されているようです。
さらに根本的なことを言えば、それらは重力と重力だけが支配する宇宙では、存在しないはずなのです。
このシリーズをご覧になっている方は、このような発見が何度も報告されているのをご存知だと思いますが、この新しい議論を続ける中で、いくつかの具体的な発見を探っていきたいと思います。
そこで今日は、サンダーボルト・プロジェクトのチーフ・サイエンス・アドバイザーであるウォル・ソーンヒル氏にお話を伺います。少なくとも2部構成、あるいは3部構成のプレゼンテーションになることは、冒頭でお伝えしたとおりです。この数ヶ月、電気的宇宙論やプラズマ宇宙論にとって非常に重要な超大型の発見がありすぎて、十分にカバーすることができないからです。
しかし、これらの発見をひとつひとつ取り上げる前に、ビッグバン宇宙論の根幹に関わる議論から始めて、科学的事実と科学的理論、既知のものと信じられているものの違いを明確にしたいと思います。
例えば『ニューサイエンテイスト』誌は最近「あと17個の理解すべきこと」という特集を組み、その中で「物理学の6つの原則」を紹介していますが、読者はこれらの原則がそれぞれ既成事実や"物理法則"であると考えるかもしれません。
ウォルさんから『ニューサイエンテイスト』の記事を紹介していただきましたが、この記事から宇宙論や科学文化の現状がどのように見えてくるのか、まず説明していただけますか。
※『ニューサイエンテイスト』のこの記事ですが、ネット上では見当たりませんでした。あるにはあるのですが有料会員にならなくては内容をダウンロードできないので、面倒なのでやめました。
数学、ビッグバン、特異点
ウォル・ソーンヒル
『ニューサイエンテイスト』の特集は、最初の章が物理ではなく、数学で始まります。宇宙論について語るなら、適用する数学の話を始める前に、まずモデル、宇宙論的モデル、物理モデルについて語る必要があると思うでしょう。
(彼らは、ある意味、逆になってしまったのです)馬より先に馬車を走らせるようなものです。
[標準的な宇宙論モデル]
宇宙はビッグバンで始まった
アインシュタイン重力
CDM、バリオン、フォトン (++)
コスモロジー定数
インフレーション
断熱的でガウスに近い揺らぎ
そして、2つ目はビッグバンの話です。
ビッグバンの本質に警鐘を鳴らすべきでしょう。なぜなら、私たちが宇宙で観察していることは、ほとんどバランスが取れているからです。太陽系は時計仕掛けのように動いているし、渦巻き銀河の美しさには重力の説明がつかないのに、それが標準的な銀河の形であるかのように見える……
ですから、観測の性質からして、爆発、つまりビッグバンに相当するものを最初に使うというのは、何かひどく間違っています。
ある哲学者が書いていて、つい最近読んだのですが「力のバランスが悪い宇宙を設計するのはバカだけだ」と言っていました。重力はバランスが悪い力です。地球での経験では、引力しかなく、反発することはない。しかし、地球での経験を深宇宙に(未知の事柄を既知の事柄から)推定すると、うまくいかないのです。うまくいくのは太陽系の中だけなのです。
しかし、ニュートンに話を戻すと、ニュートンも重力は釣り合いのとれた力であると考え、反発する力としてもとらえていました。しかし、それが物理的にどのように作用するのか、誰も解明することができませんでした。そのため、それ以来、無視されるようになりました。
ホルトン・アープが登場し、バランスのとれた宇宙にはバランスのとれた力が絶対に必要であり、宇宙規模では重力は反発する力でなければならないことを示すまでは。
そしてそれが、電気的宇宙が対処しなければならない重要な問題のひとつでした。なぜなら、重力を均衡のとれた力として説明するにはどうしたらいいか、それができれば同時に、ビッグバンの要件がすべてなくなるからです。
最初から物質を分離するためのものは何も必要ないのです。なぜなら、分離した結果、すべてが再び一つに戻るか、永遠に膨張し続けるかのどちらかだからです。ある一定のところまで膨張(拡大)して、あとはそのままというのは、ほとんど不可能です。ですから、これはビッグバン理論のまさに最初から大きな問題でした。
もうひとつは、ビッグバンがどのように発生したかを説明する物理学が、すべて欠如しているということです。例えば、悪名高い(ひどく評判が悪い、恥ずべき)情報源であるWikiを見ると、ビッグバンは特異点から生まれたと書かれています。特異点は、非常に熱く、小さく、高密度で、超強力なものとして説明されています。言い換えれば、星も原子も形も構造もない、4つの基本的な力が混在している状態です。これでは物理的に意味がありません。
特異点とは、その定義からして、数字ではない無限大の概念を含んでいます。ですから、足し算、引き算、掛け算、割り算を無限大で行っても、0以外の数字にはならないし、割り算の場合は近似値としてしか出てきません。モデルにおける特異点は、モデルが失敗したことを示す明確な証拠です。つまり、非常に基本的なレベルでは、私たちは物理学をしていないのです。
そしてまた、Wikiの説明を見てみましょう。熱くなるには、高エネルギー粒子が必要です。それは、私たちが熱を測る方法であり、粒子の運動エネルギーの尺度です。つまり、特異点には、空間的に無限に小さい点で、すでに物質が存在していなければならなかったのです。そうですよね?
現代物理学ではエネルギーが未定義であるため、このような小学生のような言い回し(ばかな間違い)になってしまうのです。純粋なエネルギーというものは存在せず、常に物質との関係で成り立っています。
アインシュタインとその相対性理論によって掘られたぽっかりあいた穴です。任意に動く観測者は、宇宙の中心で静止していると考えることができます。言い換えれば、皆さんはそれぞれ自分の、自分の宇宙の中心にいるのです。これは明らかにナンセンスです。これらの観測者の動きは、エネルギーの一形態なのですから。
アインシュタインは、ニュートンをはじめ、それまでの数世紀の偉大な物理学者たちが要求していた恒星という絶対的な基準枠、つまり宇宙の残りの部分を取り除いたわけです。そして、この特異点が小さいという話になっていますが、それは意味がありません、何と比較して? どんな数字も無限大で割れば得られる概念なのです。さらに、4つの基本的な力があると仮定しています。これは、そもそも物理学を理解していないことの産物です。
一方、電気的宇宙では、必要なのはたったひとつ、電気力だけです。磁力、重力、核力はすべて、外からの電気力に対する軌道上の物質の反応、原子の場合、核が中心から外れていれば内部の電気力で説明されます。
そして、最後にこの力が密であることが語られています。
さて、どんな力もビッグバンの前に物質が存在することが必要です。ですから、もう一度言いますが、ビッグバンの前に物質が存在しなければならないのです。そして、どうして力が密になるのでしょうか?
物質は密になり得ます。力は物質があって初めて意味を持ちますが、これもまた創造の前には存在しません。もしそうなら、特異点はブラックホールとなり、物質が逃げられない架空のブラックホールのひとつとなるため、決して爆発することはありません。また、過去10年ほどの"電気的宇宙"や、スティーブ・クロサーズによる数学の分析を見ても、数学はうまくいっていません。
これは、スティーブの言葉を借りれば、無意味な記号の寄せ集めに過ぎない疑似テンソルを使っています。物理的な意味はありません。
Einstein tensor:アインシュタインテンソル
Ricci tensor:リッチテンソル
Energy-momentum tensor:エネルギー運動量テンソル
Metric tensor:メトリックテンソル
Ricci scalar:リッチスカラー
λ is the 'cosmological constant’.: λ は “宇宙論的定数"
ビッグバンは全くのナンセンスであり、本当の科学とは何の関係もありません。宇宙が膨張しているという崇拝は何から始まったのでしょうか?
1929年、エドウィン・ハッブルは、自分の視野にあるかなり局所的な銀河が、暗ければ暗いほど赤方偏移が大きくなることを発見しました。──これはドップラー効果によるものと推定されます。つまり、信号の周波数の変化は、自分から遠ざかるにつれて周波数が下がり、それが光の赤方偏移となります。
それにもかかわらず、ハッブル自身は、ドップラー効果で自分の観測が正しく説明されることに納得がいかないままでした。
彼は、この物理モデルを支える科学が欠けている、何か別のものが関係していると感じていました。それはハッブルと一緒に仕事をしていたホルトン・アープに委ねられ、固有の赤方偏移を発見しました。これは天体自体が異なるエネルギーを持つことを意味します。このことは、それぞれの原子の中にある粒子、陽子と電子の両方が異なる質量を持ち、わずかに低いエネルギーを持っていることを意味します。その質量の違いは、それらが発する光の周波数がスペクトルの赤い端の方にシフトすることを意味します。そのように単純なことです。
私たちはただ仮定しているだけです。地球の実験室で陽子の質量や電子の質量を測定し、それを物理学の標準マニュアルに記載すると、誰もが宇宙全体で同じだと思い込んでしまうのです。それは単なる思い込みに過ぎません。
赤方偏移の場合、ホルトン・アープが量子化されていることを発見できたという事実、言い換えれば、これは素粒子効果であり、量子効果であり、我々は銀河規模の天体でそれを観測しています。つまり、素粒子物理学の基礎全体も、ナンセンスな考えに基づいているということです。
量子論は原子や素粒子のスケールにしか適用されないという考え方は正しくありません。ですから、素粒子物理学や宇宙論ですべての答えを見つけようとすると、その土台からして失敗します。
17の大きな疑問に対する答えを与えてくれるはずのニューサイエンテイストの記事は、宇宙論に関しては、物理学の原理について述べています。さて、物理学の原則で重要なのは、物質を作ったり消滅させたりすることはできない、ということです。なぜなら、それは奇跡だからです。
[物質とエネルギーは保存される]
▶物質保存則(物質不変の法則、質量保存の法則)
・物質は創造も破壊もできない
・ある形から別の形に変化させることができる
▶エネルギー保存の法則
・エネルギーは創造も破壊もできない
・ある形から別の形に変化させることができる
物質がどのように構成されているのか、どのように構成するのか、構成要素は何か、陽子や電子を分解したらどうなるのか、その粒子は何になるのか、どこに行くのか、どうやって検出するのか、全く分からないのです。このどれにも答えられない。
「ニューサイエンテイスト」誌が物理学の6つの原理として提唱しているものに至っては、どれもこの基本的な問題とは何の関係もありません。
ニューサイエンテイスト誌の「物理学の6つの原則」
・光の速度は一定である
・等価原理
・宇宙論的原理
・量子化
・不確定性
・波と粒子の二重性
光の速度は一定?
最初の原則は “光の速度は一定である"というものです。誰がそう言っているのか?
光の速度を測定するとき、それは常にある媒体の中です。アインシュタインのように、真空の宇宙にはエーテルは存在しないと言うのは、まったくナンセンスです。何もないところから電磁波を送ることはできないので、分極可能な媒質(分極媒質)でなければなりません。分極媒質を測定し、それに容量、つまり必要な誘電特性を与えます。エーテルがあり、光の速度は、それが通っているエーテルの密度に依存します。その速度はどうなるのか。光の速度は一定ではありません。このことは、数年前、ルパート・シェルドレイクが私たちのあるカンファレンスで講演した際に非常に明瞭になりました。光の速度を測定したところ、ばらつきがあったことが認められていると彼は指摘しました。
そこで、何が行われたかというと、距離を測るメートルという単位を光速で定義し、それを定数とすることで、距離を固定化したのです。これは非科学的であり、実際、深刻な問題を引き起こす可能性があります。
等価原理?
2つ目の項目は “等価原理"で、重力の感覚とリフトで加速される感覚との間に等価性があるというものです。
これらは等価ではありません。重力は、重心について語る公式があるにもかかわらず、宇宙のすべての物質の間に働く有効な力です。つまり、地球の場合、重力は地球の体積全体に分布しています。ですから、地球から離れる方向に加速している人にかかる力は、エレベーターの中で受ける力とは異なるので、両者は同等ではありません。
宇宙論的原理?
(3番目の)“宇宙論的原理も観測に基づく仮定に過ぎず、それが正しいかどうかはわかりません。ホルトン・アープの宇宙に対する異なる視点を見ると、私たちは年齢も範囲も未知の宇宙のほんの一部に過ぎません。
つまり、私たちが言えることは、宇宙の一部である私たちの住む可視宇宙では、宇宙論的原理が成立しているように見えるということだけです。しかし、多くの構造があり、その構造は予想外だということです。宇宙のフィラメント構造は、ダークマターやその他いろいろな魔法の粉を加えない限り、重力モデルでは予期されないものです。
しかし、電気モデルでは、宇宙の原理的なビルケランド電流のフィラメントに沿って星や銀河が形成されるため、それは絶対に必要なことです。ですから、このフィラメント状の性質は、実は “電気的宇宙モデル"が正しいことを示す推定的証拠です。
量子化?
次の4番目は “量子化"です。もちろん、量子論は、リチャード・ファインマンの有名な言葉通り、誰も理解していませんし、それは正しいのです。
「誰も量子力学を理解していないと断言できる(問題なく言うことができる)と思う」
リチャード・ファインマン
誰も理解できないのは、それを支える物理モデルが存在しないからです。(裏付けとなる物理モデルがないため、誰も理解していない)
電気的宇宙は、構造化された素粒子の共振挙動という観点から、これを扱っています。
電気的な宇宙は、単に原子のパターンを繰り返すだけです。軌道系として最もスケールが近いからです。それを電子と陽子で繰り返し、同様に軌道系であるため、離散的に共鳴してエネルギーを交換することになると言うのです。安定した軌道の間でのみエネルギー交換が可能です。
もうひとつは、この安定軌道の基礎となる研究は、150年前のヴィルヘルム・ウェーバーによるもので、電気的宇宙の基礎はそれだけ古いということです。
ただ、当時は誰も注目せず「彼の研究はドイツ語で行われていた」というだけなのです。ファラデーやマクスウェルはそのことを知っていましたが、彼らは実際の粒子や瞬間的な電気力を伴うような場の理論を好んでいました。しかし、もちろんこれは現実の物理モデルであり、物理学に依拠したものです。
不確定性?
ニールス・ボーアの量子論は統計的な理論で、言い換えれば、何でもありなのです。
「私たちが現実と呼ぶものはすべて、現実とみなされないものからできている」
ニールス・ボーア
「嘘、まっかな嘘、統計※」。何でも好きな夢を見ることができます。"不確定性原理"はここから来ています。統計モデルなので、粒子がどこにいて何をしているかは不確かであってもいいのです。
※「嘘、大嘘、そして統計」:数字の説得力、特に弱い論証を支えるために統計が使用されることを言い表した表現である。アメリカ合衆国では、この語句は特にマーク・トウェインによって世の中に広まった。
「私はしばしば数字に惑わされる。自分自身に当てはめる場合はなおさらだ。ディズレイリの言葉『嘘には三種類ある:嘘、まっかな嘘、そして統計』が正当性と説得力をもって通用してしまうんだ」
[不確定性原理]
ある電子が別の電子に言った、「どこにいるんだ?」
「ここにいるのは確かだ!」ともう一人の電子が言った。
「どのくらい速く来られる?」
「それは」、「言えません」と電子は言った。
波動・粒子の二重性?
電気モデルでは、実空間に実粒子が実時間で存在し、全体は首尾一貫したままです、単に実時間を扱っているからです。
相対性理論にあるような、時計や距離の変更が可能なナンセンスなことは一切ありません。"波動・粒子の二重性"は、この構造化された素粒子レベルでの物質の相互作用を理解していないという問題からも生じています。なぜなら、光子というものは存在しないので、光子がそうであると定義されている、光速で進む質量のない粒子はありえません。
光は波動現象ですが、その波動に関与している粒子は互いに瞬時に通信しています。ですから、いわゆる非局所性やスプーキー量子効果といった奇妙なものはすべて、ウィルヘルム・ウェーバーの電気モデルと粒子の相互作用の中での日常の出来事(一般的傾向、特徴)に過ぎません。彼はまた、それらの電気力学的相互作用において安定した軌道が存在することを示しました。それは静電気学とは関係なく、電気力学的なものです。
この6項目のうち、物理学の基本原理となるものはひとつもありません。ですから、そのような基礎からスタートすると、本当に行き場がなくなってしまうのです。宇宙論があるかのように見せかけるための作り話に過ぎません。現代の宇宙論は科学ではなく、単なる物語に過ぎず、時間が経つにつれてどんどん複雑になっていきます。
第2部にご期待ください。
──おわり
▼第2部はこちら
資料
“宇宙論の危機" について触れた一般の記事を何か訳してみようかと思っていましたが、あまりにも惨憺たる状況で、しかも専門的過ぎるように感じたのでやめました。それで前回に引き続き、ホルトン・アープの「膨張する宇宙における神の指 Fingers of God in an Expanding Universe」を訳してみました。この中で、
「権威ある天文学者や物理学者が、明確に定義された銀河団内の銀河を測定し、その一部が他の銀河団から1,000 Mpc(つまり、他の銀河団から30億光年以上)離れていることを疑うことなく受け入れることができるのは、実に驚くべきこと」と指摘されています。
膨張する宇宙における神の指
南天を13時間06分─33日04分(※どういう意味か分かりませんでした)見ると、最も豊富な銀河の集まりであるシャプレー超銀河団に遭遇することができる。最近、この銀河団に属する多くの銀河のスペクトルが測定された(Proust et al. 2006)。そのスペクトルは、秒速数1000キロから少なくとも6万キロまでさまざまです(後者は光速の1/5に近い速度です!)。
図1:シャプレー超銀河団の領域で観測された後退速度 60,000 km/秒までの銀河のコーン図 (右上がり)。(Proust et al.2006より)
現在の天文学では、赤方偏移の量がそのまま距離の指標になるという考え方が主流です。つまり、この星団の高い赤方偏移は、宇宙の半径の20%程度の距離にあることになる。
権威ある天文学者や物理学者が、明確に定義された銀河団内の銀河を測定し、その一部が他の銀河団から1,000 Mpc(つまり、他の銀河団から30億光年以上)離れていることを疑うことなく受け入れることができるのは、実に驚くべきことです。
彼らはこの星団を何だと考えているのだろうか? 実は、彼らは、私たちから宇宙の果てに向かって伸びている大きなソーセージに例えられるような構造だと言わざるを得ないのです。このソーセージが、観測者である私たちを直接指し示しているというのが、奇跡的な点なのです。
しかし、もっと不思議なのは、このソーセージが光速の何分の一かのスピードで私たちから遠ざかっていることです。早く、マスタードを!
このように観測者に向かって伸びる星団は、他の地域でも見られ、"神の指"と呼ばれ、不気味(不安、動揺)がられている。不安の理由は明白です。その指は、私たちが宇宙の中の特別な場所に住んでいるという結論を指し示している。まさに反コペルニクス的です。
この恥ずかしい状況から抜け出す方法はあるだろうか? あります。最後の手段として、観測に目を向けることができる。40年前から、明るい親銀河は、より若い、より高い固有赤方偏移を持つ伴銀河に囲まれているという証拠が蓄積されてきた。Arp 1998, p.71 にあるように、円錐図にすると、若い銀河は高い赤方偏移にあり、明るく赤方偏移の低い親の銀河の後ろに広がっていることがわかる。
参考文献
Arp, H. 1998, シーイング・レッド:赤方偏移、宇宙論、学術科学、アペイロン社、モントリオール
Arp, H. 2003, 調和しない赤方偏移の関連付けのカタログ、アペイロン社、モントリオール
Proust, D., Quintana, H., Carrasco, E., et al. 2006, シャプレー超銀河団:2006年、シャプレー超銀河団:局所宇宙で最大の物質集中、ESO Messenger 124, p30.
最後までお読みいただき、ありがとうございました。