心が満たされない。本当に欲しいものはなんですか?
何をしても心が満たされない。やめたいのにやめられない。
これほど強い欲求はありません。
その欲求はどこからくるのでしょう? 本当はなにが欲しいのでしょう? それを知るのが近道です。でないと「満たされない気持ち」に支配されてしまいます。満足感を得られないままず~っと振り回される羽目になります。
欲しいと思えば思うほど手に入らない
誰でも何かが欲しいという欲求=ニーズを持っています。それは品物やお金、食べ物、安心できる人間関係、異性だったりします。時には安らぎが欲しいとか愛が欲しい、時間が欲しいという事もあるでしょう。ところが欲しい欲しいと思えば思うほど、これだけは絶対に必要だと思えば思うほど手に入っても満たされない気持ちが残ったり、手に入らなかったりします。彼、彼女が欲しいと思えば思うほど手に入らなかったことはありませんでしたか?
反対に欲しいという思いを手放してニュートラルでいるとある日ポンと意中のものが転がり込んできて驚いたりします。
実はこれがニーズ(欲求)の特徴です。欲しいものにこだわればこだわるほど欲しいものは手に入りません。ですから手放すのが正解です。ところが欲しいものほど手放すのが難しいです。喉から手が出るほど欲しいものはあきらめたくないですから。
欲しいという気持ちにさせるものはなに?
ところで欲しいという思いをつき動かしている原動力は何でしょう? 欲しいという気持ちが最高潮に達した時、チャンスは今しかない、これが最後という感覚と自分には何かが欠けている、持ってないという感覚がとても強くないですか?
例えば男女関係でいえば、この人を逃してしまうともう後はないとか、こんないい人は二度と表れないという気がしていませんでしたか? そういうときは切羽詰まった感覚がして崖っぷちに立たされたような切迫感があります。
同時に私には何かが欠けている、持てなかったという気持ちもありませんか? みんな持っているのになぜ私だけないの?とか、私だけ優しく扱ってもらえなかったとか、ちゃんと評価されなかった愛されなかったいう思いがありませんか? 過去に満たされなかった思いが今になって欠乏感として浮上しているのかもしれません。
あわてて買ってしまって失敗したという経験はありませんか? 後がない、今しかないという切迫感があるときはたいてい失敗します。
過去に満たされなかった欠乏感がある時も過去満たされなかった思いを今の関係で満たそうとしても上手くいきません。
ですから欲しいという気持ちにこの崖っぷち感と欠落感があると上手くいかないのです。
満たされないのは、本当に欲しいものに気が付いていないから
欲しくて欲しくてたまらないときこそ
満たされたいという気持ちに応えてくれなかったのは誰だったのか?
本当は誰に愛して大切にしてもらいたかったのか?
いったい何を相手の人に期待しているのか?
どうなればよかったと思っているのか?
崖っぷち感は自分を信頼しきれないから?
冷静に自分の中を観察して欲しいのです。
やめられないのは、あなたがいつも代用品で満たそうとしているからかもしれません。満たされない気持ちを買い物や食べることで満たそうとしたり、何かを収集することがそうです。代わりのものやニセモノでは永遠に満足感は得られません。
例えば異性と関わりを持たないと私は価値のない人間だと思うなら、関わりを持つことでいったい何が手に入ると思っているのでしょうか? "異性がほしい"のではなく、異性を通して別の何かが欲しいのです。それは何でしょうか?
その何かこそ本当に欲しかったものではありませんか?
本当に欲しいものに気が付けば、心の中がスッキリしてきます。振り回されることも減ってきます。
カードを使って探ってみましょう。