認めてほしい！わたしだけ見てほしい！いつまで続けますか？
まわりの人から認められたい気持ちは誰もが持っています。
それがあまりにも強くて、ちょっとでも思い通りにならないと、なにもかも放り出したくなってしまったとしたら、これは癇癪です。
きつい言葉に聞こえるかもしれませんが、少し「大人」になる必要があります。
認めていないのは本当は誰？
認められたい気持ちが強いということは、その下には認められていないという不満があります。あなたの思い通りに認めてくれなければくれないほど認めてほしいという気持ちが強くなります。その下には、自分には価値がないという誤解があります。
過去に認めてほしいときに認めてくれなかったという思いがくすぶっているのです。それを現在の人間関係で満たそうとします。現在の人間関係で過去の満たされなかった要求を満たそうとしてもうまくいきません。
“わたしだけ見て"という人を周りから見るとどう映るでしょうか？
見苦しく映って、まわりの人は引くのではないでしょうか？
恋人関係では特にそうですが、相手にとって、あなたが「お荷物」のように見えて、逆にまわりの人は遠ざかっていきます。誰もわざわざ人の荷物を余計に担ぎたいとは思いません。まわりの人が遠ざかっていけばいくほど、ますます認めて欲しい気持ちに火がつきます。
口をすぼめてつまらなそうな顔をしたり時にはわざと無視をしたりしていませんか？ あなたがそんな顔をするとまわりの人はますます近づけなくなります。まわりの人からすればなぜか奪われるような気がして遠ざかっていきます。
わたしたちはまわりの人から認めてもらえないと、まわりの人がわかってくれていないのだと思ってしまいます。だとすると、まわりの人に問題があるのでしょうか？
本当は、認められたいと願っているその本人が一番、自分を認めていないのではないでしょうか？ 心当たりはありませんか？
自分の価値を認めていますか？
自分だけに注目を集めたいということは自己中心的です。ワガママな感じがするので、わたしだけを見て注目して！と大ぴらには言えません。子どもっぽさを感じ恥ずかしさを感じます。隠します。隠して人と接すると、満たされない欲求をより大きく感じ、よけいに辛くなってしまいます。
認められたいという欲求は今に始まったことではなく過去に始まったことです。過去に満たされなかった欲求を現在で満たすことはできません。
認められたい欲求に応えてくれなかったのは誰だったのでしょうか？
満たされなかった気持ちに気付いてください。それをひとつひとつ手放してください。
認めてほしい気持ちを隠さないでください。承認欲求が強いことをオープンにするといいです。満たされない欲求があることに気付き解放すると、いつの日かそのことを笑い飛ばせる日がやってきます。
それでは自分自身を認める、言い換えれば、自分自身に価値を感じるにはどうすればよいのでしょうか？
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まず一番に自分自身を愛してください。
他のことはさておいて最初に自分自身を思いっきり愛してください。愛するといっても特別なことをするわけではありません。赤ちゃんや幼い子どもペットに接した時わたしたちは誰でもかわいいなって優しい気持ちになれるときがあります。その気持をそのまま自分自身に向けるだけです。
わたしだけ愛して欲しい、特別に扱って欲しいという気持ちを押し付けると相手は離れていきます。認めて欲しくて自分だけに関心を引きつけようとしていたら、まわりの人は逆に離れていきます。相手の関心を奪うのではなく反対にあなたから自分とまわりの人の価値（良いところ）を認め＝与えると、相手はあなたの方に近づきたくなります。近づいてくれると、自分に価値を認めることができやすくなります。
価値を認めるといってもだいそれたことを思い浮かべないでください。ちょっとしたことでいいのです。
言いかえれば、まわりの誰かの助けになることをしてみてください。人の役に立てると自分自身の存在価値や自信が増します。あなたもまわりの人も共に上手くいきます。承認欲求から卒業できます。