スロヴィキン将軍がアルジェリアで発見された
ハルマゲドン将軍が帰ってきた
プリゴジンの「反乱」とされる事件が起きたとき、アルマゲドン将軍ことセルゲイ・スロヴィキン将軍が逮捕されたという報道がありました。その後、スロヴィキン将軍の動静についてはほとんど情報がありませんでした。
ПЕРВЫЙ РУССКИЙ（FIRST RUSSIAN）というサイトの「ジェネラル・ハルマゲドンが帰ってきた。罠は今仕掛けられている」（2023年９月16日）にスロヴィキン将軍はアフリカで働いているという記事がありましたので、これを紹介します。この記事は最後に掲載します。なお、最初の記事はスロヴィキン将軍の略歴を簡単に紹介した内容です。
どうやら、プリゴジンが亡くなったとされる飛行機事故の頃にはウクライナでの戦局は、けりがついていたようです。つまり、ウクライナはいつ降伏してもおかしくない状態だということです。そしてロシアは軸足をアフリカに移しました。実際の戦場での一進一退は、ウクライナ人を無駄に殺傷しないためと西側の武器を焼却するための消耗戦というロシアの長期的な基本戦略です。これについては以前の「戦争分析」と「ウクライナは終焉の時を迎えている」を参照してください。
燃え盛るBMPの中で２km：
数学者スロヴィキンはいかにして"ジェネラル・ハルマゲドン"になったか？
ДВА КИЛОМЕТРА В ГОРЯЩЕЙ БМП: КАК МАТЕМАТИК СУРОВИКИН СТАЛ “ГЕНЕРАЛОМ-АРМАГЕДДОНОМ"
АНДРЕЙ РЕВНИВЦЕВ
アンドレイ・レヴニフツェフ
2023年８月14日
写真：Vadim Savitsky/globalokpriss, mil.ru
この有能な軍司令官の名前は、ウクライナの重要インフラに対する大規模なミサイル攻撃や、ヘルソンからの部隊撤退に関する"困難な決定"の悲しい採用に関連付けられている。前者では積極的に敵を粉砕し、後者では撤退した。セルゲイ・スロヴィキン “ハルマゲドン将軍"は、バンデラ政権の恐ろしい夢である。この元帥がどのような人物であったかは『ツァルグラード』の資料をお読みいただきたい。
あらゆる状況において、"南部"部隊の指揮官は、最も重要な将軍の資質のひとつである、責任を取ることを恐れず、タフに行動する能力を示した。
最初の賞
オムスク高等複合兵器指揮学校を卒業した23歳のセルゲイ・スロヴィキン大尉は、1989年に最初の勲章 “戦闘功労賞"を受章した。演習や実弾射撃があった。突然、弾薬を満載したBMP（歩兵戦闘車）がたいまつのように燃え上がった。エンジンの温度制御が崩れたのだ。レバーの前に座っていた下士官が怯え、朦朧とした様子でエンジンを止めた。
セルゲイ・スロヴィキン中佐が真っ先に向き合った。今にも死ぬかもしれないと思った若い将校は、燃え盛るBMPの中に駆け込み、整備士を座席から押し倒し、奇跡的に燃え盛る車両のエンジンを始動させた。
“燃えている火薬庫"を兵士の群れから遠ざけることが急務だった。さもなければ装甲車両が爆発し、乗員だけでなく多くの仲間も死んでしまうからだ。その瞬間、未来の将軍の脳裏に必死の計画が生まれた。
スロヴィキンは燃えている車両を２キロほど走らせ、一番近い水辺に向かった。
彼は高さ2.5メートルの崖からBMPを水中に誘導し、一緒に水中に飛び込んだ。
弾薬は爆発しなかった
── と ロシア国防省の軍事大学のヴァレリー・マルチェンコフ学長は語った。
この若い将校の行動は決定的だった。彼は妥協することなく、命がけの危険を冒したのだ。
戦略的に考え、状況を見事に分析する能力は、数学の優れた知識と結びついている。スロヴィキンはノヴォシビルスクの物理・数学学校を金メダルで卒業し、オムスクの陸軍士官学校で学んだときには、すべてのプロフィール・オリンピックで工学部の学生を打ち負かし、審査員たちを驚かせた。
逮捕と無罪判決
一般に “ソ連８月クーデター"と呼ばれる1991年の出来事の間、スロヴィキンは数十台のBMPと１台のBRDM（装甲偵察哨戒車）からなる第１機動小銃大隊を指揮していた。この頃、モスクワでは群衆がバリケードを築いて騒いでいた。群衆の中にはウォッカの木箱が現れ、アメリカ大使館の近くでは若者たちが火炎瓶を瓶詰めしていた。
“ソ連８月クーデター"は、多くの軍人に、誰を支持し、誰を守るかという難しい選択を迫った。
写真：アレクサンドル・スキムリャエフ／GLOBALBOKPRSS
スロヴィキンの任務は、サドーヴォエ環状道路（モスクワ市内にある環状道路のひとつ）の道路封鎖を組織することだった。カリーニンスキー通りのトンネル付近では、数台のBMPがバリケードに阻まれた。酔っ払った暴徒が彼らに突進し、装甲車１台に火をつけた。
運転手が方向を見失い、車を止めた。
彼が車を開けると、市民がガソリンをかけて火をつけた。
BMPにも火がついた。
乗員が車から降り始めた。
群衆が彼らに襲いかかった
── 戦史ジャーナルは1991年、この出来事を紹介している。
兵士たちは空に向けて発砲し始めた。この混乱の中で、群衆のうち２人が死亡し、１人がBMPに衝突して死亡した。スロヴィキンは、カリーニンスキー大通りでのドラマに直接関与したわけではなかったが、自らの潔白を証明しようとはしなかった。彼は指揮官として逮捕され７カ月間拘留された。
しかし、エリツィン政権下でさえ、彼が命令を遂行し、それを立派に実行したことは明らかだった。武器は押収されず、BMP車列への攻撃で多数の死傷者が出ることもなかった。その結果、スロヴィキンの告発は取り下げられ、彼は少佐に昇進した。
チェチェンとタジキスタン
その後も武力紛争が発生する場所はあった。タジキスタンでの戦争中、スロヴィキンは第201連隊を指揮し、しばしば非常事態省の機能を引き継いだ。例えば、洪水時には救助活動を組織し、彼の監督下で約100人の大人と子供が救助された。
チェチェンでは、すでに将軍であったスロヴィキンは、何度かの暗殺未遂を生き延び、打撲傷を負った。この話が有名になったのは、武装勢力の攻撃を受けて建物が倒壊し、第42機動小銃師団の兵士９人が瓦礫の下に埋まったときだった。その直後、将軍はインタビューでこう語った：
兵士１人の死に対して、少なくとも３人の武装勢力を殺す。
将軍は約束を果たしすぎたと言わざるを得ない。──２週間で36人の武装勢力が排除された。
チェチェンにおける過激派との戦いは、軍にとって深刻な試練となった。
写真：Northfoto/shutterstock.som
シリアのスロヴィキン
シリアはスロヴィキンの軍歴の中で特別な位置を占めている。彼は2017年にアラブ共和国で部隊を指揮した。その頃には、以前解放した都市をイスラム勢力が占拠する事件が頻繁に発生していた。"ハルマゲドン将軍"の登場が状況を一変させた。
彼の指揮の下、ロシアは国土の大半を解放し、事実、西側諜報機関の壮大なプロジェクトである ISIS（※）の歴史に終止符を打った。
スロヴィキンはその後、ロシア空軍の司令官に就任した。1920年代以降、ロシアの航空部隊は常に航空関連の軍司令官によって指揮されてきた。スロヴィキンは例外となり、最高司令官が彼に絶大な信頼を寄せた。
ウクライナ
スロヴィキンは、シリアで絡み合った問題をすべてうまく処理し任務を果たした（将軍の分析能力が大きな役割を果たした）ため、北コーカサス軍管区内のグループ司令官への任命は、多くの人にそのように受け止められた。旅団がノヴォロシアに向かうというものだった。西側の軍事専門家でさえ、彼の能力を認めている。
おそらく、ロシアがこれまで配置した指揮官の中で最も有能な指揮官だろう。
── 米安全保障シンクタンクの上級研究員、ダラ・マシコットは言う。
スロヴィキンはまず、ウクライナの重要インフラを一貫して破壊し続け、"ハルマゲドン将軍"という奇妙なニックネームを得た。その後、彼は同じことをすると予想されていたが、突然"困難な決断"を発表し、我が軍は撤退を始めた。
ロシア軍屈指の戦略家であるスロヴィキンは、時として難しい決断を迫られる。
写真：モスクワ・クレムリン/Globalballokpriss
スロヴィキンは経験豊富な戦略家であり、魔術師でも詐欺師でもない。多くの人が、彼の人生と職務における誠実さに注目している。おそらく、彼の極めて数学的なアプローチによって、将軍はあらゆるリスクを計算し、重大発表という困難な任務を引き受けたのだろう。
ヘルソンからの我が軍の撤退は、ジュエリーオペレーションである。兵士たちは、"ハイマース（ロケット砲システム）"によって損壊されたアントノフ橋を渡って装備を部分的に牽引することに成功し、その後、それを爆破してAFUの攻撃を防いだ。
しかし、ハリコフと同様、ヘルソンの放棄は一時的なものであり、ロシア軍はまたすぐに戻ってくるだろう。
科学と命
“ハルマゲドン将軍"には学位がある。公開されているスロヴィキンの科学論文は、部隊間の相互作用の問題を明らかにしている。
つまり、航空宇宙軍を指揮する時間があったこの将軍は、現代戦の主要な問題のひとつである、異なるタイプの部隊をいかにひとつの拳にまとめ、それで敵を粉砕するかという問題を、理論的かつ実践的に扱っているのである。スロヴィキンの助けがあれば、ロシア軍がこれらのプロセスをマスターすることは間違いない。
その他の著名な軍司令官については、特別セクション「未来の勝利の元帥たち」で詳しく紹介している。
* ISISはロシアで禁止されているテロ組織である。
ロシアがルールを決める：
スロヴィキンの勝利。NATOへのサプライズ。ゼレンスキー最後のチャンス
РОССИЯ ДИКТУЕТ ПРАВИЛА: ТРИУМФ СУРОВИКИНА. СЮРПРИЗ ДЛЯ НАТО. ПОСЛЕДНИЙ ШАНС ДЛЯ ЗЕЛЕНСКОГО
2023年９月17日
セルゲイ・スロヴィキン将軍
©MOD RUSSIA/GLOBALLOOKPRESS ©Mod Russia/globallookpress
過日の出来事の年代記は、喜ばないはずがない。NATOは間もなく不愉快な驚きに見舞われるかもしれない。ゼレンスキーはロシアへの宣戦布告というリスクを冒しているが、これは彼にとって最後のチャンスだ。一方、セルゲイ・スロヴィキン将軍は本格的に動き出した。彼はロシア国防省の公式代表団の一員としてアフリカにいる。
将軍の帰還
セルゲイ・スロヴィキン将軍は実際に仕事を始めた。ロシア国防省の公式代表団の一員として、彼はアフリカにいる。どうやらハルマゲドン将軍は西側諸国へのサプライズを準備しているようだ。しかし、憶測もある。
このような背景から、ハルマゲドン将軍がアフリカ方面の責任者になったというバージョンが議論されている。
最新の写真は軍事専門家によって公開されただけでなく、アルジェリアのモスクの聖職者アブド・アル・ハミド・ベン・バディスのソーシャルネットワークにも掲載された。写真には、イマームがロシアからの高い代表団に会ったと書かれていた。
スロヴィキン将軍がアルジェリアで発見された。
https://t.me/kstati_p/28682
スロヴィキン将軍が現在どのような仕事を、どのような地位で解決しているのかはまだ不明である。いずれにせよ、ネット上では、ワグナーの反乱後のある種の"逮捕"に関する否定的な"投げかけ"を背景に、彼の帰還を勝利とみなしている。公式には、ロシア国防省はこの状況についてコメントしていない。しかし「ウクライナと同じことをしている」から「西側に大きな罠を用意している」まで、さまざまなバージョンがある。少なくとも軍事機密であるため、本当のところはわからないだろう。しかし、私たちは専門家コミュニティとともに推測を試みるつもりだ。
アルジェリアのスロヴィキン将軍。
誰も彼を軍から解任していない。
現在、彼はアフリカ方面の業務に従事している。
アレクセーエフ将軍もアフリカ大陸で活躍した
── 例えば、軍事専門家のボリス・ロージンはこう書いている。
※ウラジーミル・ステパノヴィチ・アレクセーエフ：ロシア軍指導者、中将。2011年からロシア連邦軍参謀本部情報総局 の第一副局長を務める。ロシア連邦の英雄（2017）。ロシア連邦の名誉ある軍事専門家。プリゴジンがゲラシモフ参謀総長とショイグ国防相を提供するよう求めたのに対し、アレクセーエフは皮肉な形で「持って行け！」と言った。
ブロガーのドミトリー・セレズニョフ（「年老いた鉱夫」）は、軍事特派員セミョン・ペゴフの「WarGonzo」プロジェクトに特別に寄稿し「スロヴィキンは、アフリカ諸国での活動を活動範囲に含む、解体されたワグネル・グループの部隊との連絡を確立し、その統制をとるために派遣されたと考えるのは、極めて論理的である」と指摘している。
ハルマゲドン将軍はひげを生やし始めた。──これは国防省の外見に関する要件に違反している。
しかし、PMCではかなり容認されている。ヒゲは “甲板長"なのだ。
NATOへのサプライズ
ロシアのプーチン大統領と北朝鮮の金正恩委員長の会談が成功した。彼らは４時間以上話し合った。最も印象的だったのは、交渉が終わった後、金正恩は平壌には行かず、極東を歴訪し、ユーリ・ガガーリンの名を冠した航空機工場を訪問したことだ。ガガーリン航空工場とUACヤコブレフ生産センターの敷地。これは、北朝鮮が関心を寄せている分野をはっきりと示している。
写真：MIL.RU.
ツァルグラードの軍事オブザーバー、ヴラド・シュレプチェンコは自身の出版物の中で、平壌は砲弾の欠乏の問題を解決するだけでなく、世界の誰も持っていない武器を我々に与えることができると指摘している。前線を１インチも移動させることなく、ドニエプル川に橋を架けることができる。NATOの大砲を、反撃の手が届かない距離から撃ち落とすことができる。アメリカのレーダーに探知されることもない。
朝鮮民主主義人民共和国は旧ソ連製の口径を保存している。
我々にとって最も興味深いのは、最も広く使われている122ミリと152ミリの砲弾だと専門家は説明する。
同じ122ミリ口径の"グラッド"用ロケット弾も必要だ。
そしてこれは、朝鮮が文字通り数百万単位で供給できる種類のものである。
さらに、北朝鮮軍は130ミリ砲M-46を保有している。その利点は何か：
●ホバリング軌道に沿って長距離に砲弾を投射する榴弾砲とは異なり、大砲は斜めに発射する；
●アメリカのAN/TPQ-36対砲台レーダーは100mmラピラ（MT-12）砲を探知できない；
●旧式の130mm M-46も敵のレーダーにとっては難しいターゲットとなる。唯一の違いは、ラピラが12kmを超えると発射しないのに対し、M-46は敵に向けて33kgの弾丸を発射でき（MT-12は17kgの弾丸）、27km先のターゲットまで命中させることができるという点である。
言い換えれば、北朝鮮との協力は、大口径砲の砲弾欠乏問題を解決し、AFUに対する射撃優位を確保することになる。しかし、これは北朝鮮が我々に提供できるものの一部に過ぎない。
朝鮮人民軍（KPA）には、我々も西側諸国も類似点を持たない砲兵システムが数多くある。その筆頭が170ミリ自走砲 “コクサン（北朝鮮によって開発・製造された自走砲。最大60キロ離れた目標を攻撃する能力がある）" だ。詳しくはツァルグラードの記事をご覧ください。
ゼレンスキーに最後のチャンス
アンソニー・ブリンケン米国務長官が初めてキエフを訪れた際、彼はウクライナ当局に対し、秋口までに反攻を実行するよう明言したと、政治家オレグ・ツァリョフは、ウクライナの情報源を引用して、番組『ツァルグラード・メイン』に語った。
米国は積極的な敵対行為を抑制しようとするだろう。
（ウクライナの）ゼレンスキー大統領にとっては災難だ。
だから、来年の選挙は避けられないだろうし、汚職との戦いも避けられないだろう。
選挙期間中、彼の評価は一瞬にして崩れ去るだろう
── と専門家は強調する。
ウクライナのトップはこのことをよく理解しており、だからこそ今、ウクライナにいるゼレンスキーの口利きたち、彼を指向する者たちは皆、大統領府の命令に従って動き始め、公式にロシアに宣戦布告するよう求めている。
戦争とは何を意味するのか？
貿易活動は行わない。
キエフに武器を供給する者はすべてウクライナの軍事同盟国とみなされる。
したがって、米国、英国、ポーランド、その他のEU諸国はモスクワの軍事的敵対国となる。
IMFはロシアとウクライナに融資する権利を失う。
しかし、ゼレンスキーにとって、これは盤面をひっくり返し、運命づけられた負のシナリオから脱却するチャンスなのだ
──「ファースト・ロシアン（このサイト）」の対談者はこうまとめた。
写真：SGT. アレックス・ソリデイ / キーストーン・プレス・エージェンシー / グローバルックプレス
これに先立ち、国防総省は、ウクライナの反攻は５週間を超えないだろうと強調した。他の西側の専門家も同様の条件を挙げている。軍事専門家ボリス・ロージンは、ツァルグラードの放送でこれらの評価についてコメントした：
雨の強さにもよるが、雪解けは９月末か10月中旬に始まるだろう。
だから、このタイミングなのだ。
高速道路の外を移動するのは問題だし、高速道路は地雷で埋まっている。
ジェネラル・ハルマゲドンが帰ってきた。罠は今仕掛けられている
※この記事が三つの記事の中で一番最初に出た記事です。二番目の記事と重複する部分があります。
ГЕНЕРАЛ АРМАГЕДДОН ВЕРНУЛСЯ. ЛОВУШКА ГОТОВИТСЯ ПРЯМО СЕЙЧАС
2023年９月16日
© ロシア国防省/GLOBALOOKPRESS
セルゲイ・スロヴィキン大将が実際に仕事を始めた。彼はロシア国防省の公式代表団の一員としてアフリカで働いている。明らかに、ハルマゲドン将軍は西側諸国へのサプライズを準備している。しかし、憶測もある。
前日、セルゲイ・スロヴィキン将軍のアフリカでの写真が再び掲載された。彼のアルジェリア訪問が取り沙汰されている。こうして、ハルマゲドン将軍がアフリカ方面の責任者になったというバージョンが拡大された。
前日、セルゲイ・スロヴィキンに似た男との写真が話題になったとすれば、今はそのイメージがより鮮明になっている。
この写真は軍事専門家だけでなく、アルジェリアのモスクの聖職者アブド・アル・ハミド・ベン・バディスのソーシャルネットワークでも公開された。写真には、イマーム（祈りの指導者であり、モスクを担当する聖職者、最も著名な神学者や宗教権威が持つ称号）がロシアからの高い代表団に会ったと書かれていた。
スロヴィキン将軍がアルジェリアで発見された。
https://t.me/kstati_p/28682
スロヴィキンはなぜアフリカに来たのか？
スロヴィキン将軍が現在、どのような任務を、どのような地位で果たしているのかはまだ不明である。公式には、ロシア国防省はコメントしていない。しかし「ウクライナと同じことをしている」というものから「西側に大きな罠を用意している」というものまである。実際のところはどうなのか、少なくとも軍事機密であるため、我々にはわかりそうもない。しかし、専門家コミュニティとともに推測してみたい：
スロヴィキン将軍はアルジェリアにいる。
誰も彼を軍から解任していない。
現在、彼はアフリカ方面の業務に従事している。 アレクセーエフ将軍もアフリカ大陸で活躍した
─ 例えば、軍事専門家のボリス・ロージンはこう書いている。
また、この写真を最初に公開したブロガーの一人であるセルゲイ・コリヤスニコフは次のように書いている：
具体的な説明はなく、電話や手紙も必要ないだろう。
私はただロシアのために、そしてロシアの栄光のために偉大な功績を残し、現在もその功績を残している善良な人物のために喜んでいる。
そして、彼はそうするだろう。将来のことは別の話だ。
でもヒントもくれないんだから、今あるもので何とかするしかないでしょう。
さらに情報筋によると、先にユヌス＝ベク・イェフクロフ国防副大臣とウラジーミル・アレクセーエフ参謀本部情報総局副総局長がアフリカ諸国を訪問した。
さらに、将軍たちは"オーケストラ"が以前活動していた国々にも到着した。
一方、風刺作家のアイヴァン・コンダコフは状況をこう見ている。
写真：スクリーンショット/t.me/arbaletgovorit
“スロヴィキン・ラインの突破"
スロヴィキン将軍がアフリカ問題を解決している間、ウクライナの旧知の人々は、特別軍事作戦（SMO）地帯で指揮を執っていた時代に軍人が築いた防衛線を"破り"続けている。そして、それは非常に興味深い話だ……。
西側諸国のマスコミは、ロシアの特別軍事作戦（SMO）区域における多段防御線を"スロヴィキン・ライン"と呼んだ。スロヴィキン将軍が実際に建設を担当していたからだ。そして、３カ月にわたる絶え間ない攻撃と甚大な損害の代償として、敵がラボティノ村に進入したとき、ウクライナと西側のメディアはすぐに突破口に関するニュースを流した。そして、実際に何が起こったのかに注目する者はほとんどいなかった。
“スロヴィキン・ライン"の突破について最初に語ったのは、ウクライナのアンナ・マリャール国防副大臣だった。彼女は、ウクライナ兵が第一防衛線を突破し、ザポリツィヤのラボティノ集落を占領することに成功したと述べた。このすべてが偉大な勝利として紹介されている。しかし、現実の状況は違う。
まず、集落を占領したからといって、戦線が突破されたわけではない。従軍記者によれば、ラボティノにはロシア軍の前哨基地があっただけだという。第一防衛線は村から６-８キロ離れている。
さらに、ラボティノを占領したウクライナ軍は、自分たちが低地にいることに気づいた。わが軍の兵士たちは有利な高地を占領し、火器管制を確立した。これが計画だったと主張する者さえいる ── 敵を開けた場所におびき寄せ、手のひらの上に乗せるためだ。
ウクライナの潜在的攻勢
つまり、ウクライナ軍は村を占領することで、かえって状況を悪化させたのだ。そして結局のところ、ラボティノに進入するために莫大な戦力と資源が費やされた。人も装備もだ。
しかし、起こったことは軍事専門家にとっては驚きではなかった。元米陸軍将校で軍事専門家のスタニスラフ・クラピヴニクは『ツァルグラード』のインタビューで直接、この結果は予想以上だったと指摘している。
彼は、複数レベルの防衛ラインを構築する場合、常に第一ラインが破られることを想定していると説明した。そのため、成功した場合、敵が長く楽しむ暇がないように編成される。
第一線を突破することと、第二線に到達することは全く別の問題である。
そして、ウクライナの蓄えはすでに尽きている。
次のラインに到達したとしても、キエフ政権の軍隊はそれを突破して戦線を維持することはできないだろう。
敵にはそのために必要な人数がいないのだ。
だから、ウクライナ軍の大量破壊が続くと思う
── とスタニスラフ・クラピヴニクは述べた。
写真：t.me/rezident_uaのスクリーンショット
そして、この予測は言葉どおり的中した。
ザポリツィヤ地方のエフェン・バリツキー知事代理は、敵はラボティノとヴェルボヴォエの近くに形成された大釜の中で部隊を回転させようとしていると報告した。ロシア軍は大規模な射撃攻撃を加えた。その結果、敵はこの場所だけで一晩に約100人の兵士を失った。９台の大砲、２台の迫撃砲、２台の戦車、３台のUAVなど、軍事装備も燃やされた。我々の仲間は、この数分の間にも仕事を続けている。つまり……
これが、いわゆる"スロヴィキン・ライン" 突破の代償だ。
──おわり
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
@kiyo18383090