CIAがブラジルで”マイダン蜂起”を企てた理由
ブラジルでは新しい大統領が選ばれましたが、不正選挙だということで抗議運動が続いているようです。前大統領のボルソナーロは”ブラジルのトランプ”ということで、日本でもトランプ支持者の間で人気があります。新大統領ルーラは左派で、ボルソナーロは右派だと言われていますが、起きていることは、そう単純でもなさそうです。
仮に不正選挙があったとして、軍部や警察も含めボルソナーロ支持者だとされていますが、ボルソナーロ本人は、なぜアメリカに逃亡?したのでしょうか? 逮捕されるから? 本人不在で抗議運動が継続中というのも不思議です。
今回の翻訳記事「CIAがブラジルで”マイダン蜂起(暴動)”を企てた理由」でペペ・エスコバルは「CIAに扇動された”過激派”が徘徊している」といい、CIAが企てたと主張しています。その動機として、
「中国に次ぐ最高の潜在力を持つBRICS経済圏であるブラジルが、ロシアと中国の戦略的パートナーシップと同調して、全面的に復活することを米国の体制は許さないだろう」と言います。
振り返ると、73年のチリのアジェンデ政権を倒した軍事クーデターが有名ですが、南アメリカ大陸は米国の裏庭と言われていたように、アメリカにとって目障りな政権はことごとくアメリカが支援したクーデターで倒されてきました。その過程で大勢の民衆が虐殺されてきた歴史があります。さらにナチスドイツの逃亡先になった場所でもあります。ボルソナーロが大統領だった時代にネオナチ組織が急成長したという情報もあります。第二次世界大戦後、CIAはナチスドイツの情報将校を匿い採用してきました。
ペペ・エスコバルは
「残念ながら、未来は不吉である。
……ブラジルを含む”東のG7”が、世界における帝国支配が消滅し、米ドルの宗主権を終わらせるために動き出すと、地政学的ジャッカルとハイエナに認定されたシュトラウスのネオコンとネオリベラルはさらに凶暴化するだろう」と予想しています。
※この”シュトラウス派のネオコン”については「ようこそ、破滅の瀬戸際の時代へ」の記事で「ナチズムとシカゴ大学のシュトラウス派ネオコン」を資料として訳しておきました。
■ボルソナーロとネオナチの関係については、
「オピニオン|”親イスラエル”と”ネオナチ”。ブラジルのボルソナーロ、ドイツ極右の新しい親友を公開」
ブラジル大統領がネオナチ団体に接近していることは、何も目新しいことではない。しかし、ジャイル・ボルソナーロが先月、ドイツのAfD党を図々しく歓迎したことは、やはりユダヤ人社会、メディア、市民社会に衝撃を与えた。イスラエルの国旗を振りながら、反ユダヤ主義の極右をどのように抱きしめるのか?
先月、ジャイル・ボルソナーロとその支持者たちが、ブラジルでも他の国でも、ユダヤ人とその運命について真に理解しているとまだ信じていた人たちに、無礼な衝撃があった。
それは、ブラジル大統領とその息子、閣僚、連立与党の議員たちが、ドイツの極右政党AfD(ドイツのための選択肢)の副党首、ベアトリクス・フォン・シュトルヒを笑顔で迎え入れたという形で現れたのである。
AfDは、人種差別、性差別、イスラム嫌悪、反ユダヤ主義、排外主義的な思想を推進することから、国内外でネオナチ政党とみなされている。しかし、彼らの指導者たちは平然としている。彼らは常に民主的な憲法秩序の限界に挑戦し、ドイツの憲法と法律に阻まれることなく、復活したナチス思想の言葉、象徴、政策にどこまで近づけるかを常に探っているのである。
ヒトラーの財務大臣の孫娘であるシュトルヒは、2017年に移民を “野蛮なイスラム教徒の強姦魔の大群 “と表現したツイートで、自身もツイッターから一時的に追放されたことがある。
(以下、略)
ポルトガル語の記事ですが、
「ボルソナロ氏の手紙が2004年にネオナチサイトに掲載されたことを研究者が発見」
人類学者のアドリアナ・ディアスは、ブラジルのネオナチズムに関する最大の権威の一人である。ボルソナロのサイトにつながった手紙とバナーは、ボルソナロのベースがネオナチであるという考えを補強するものだ。
たまたま:人類学者のアドリアナ・ディアスが、ブラジルのネオナチが少なくとも17年前からジャイル・ボルソナロを支持している証拠を見つけた。
ディアスは自宅で講演の準備をしていたが、彼女が住んでいるカンピナスで保管している膨大な資料を参照する必要があった。ブラジルにおけるネオナチ集団の動きを20年間研究してきたフィオクルズの客員教授は、遠い2006年に物理的に印刷したウェブサイトを検索するよう夫に依頼した。
社会人類学の博士号を持つディアスは、すでに何十ものネオナチのウェブサイトから何千ものページをポルトガル語で印刷した──それは、彼女がそれらを永久に削除する前のことだ。ディアスは、ナチスのデジタル・ハンターである。
このようなサイトを見つけると、プロバイダーにコンテンツをオフラインにするよう要請している。しかし、事前にすべてのページをプリントアウトし、研究資料としてファイリングしておき、証拠として持っておくのだ。「ランダムなページで開くと、ジャイル・ボルソナロの名前があったんです」
CIAがブラジルで”マイダン蜂起(暴動)”を企てた理由
Why the CIA attempted a ‘Maidan uprising’ in Brazil
The failed coup in Brazil is the latest CIA stunt, just as the country is forging stronger ties with the east.
By Pepe Escobar
January 10 2023
CIAがブラジルで”マイダン蜂起(暴動)”を企てた理由
ブラジルで起きたクーデターは、CIAの最新の策略であり、ブラジルは東側と強い絆を築こうとしている。
ペペ・エスコバル
2023年1月10日
元米国情報当局者は、1月8日にブラジリアで行われた乱雑なマイダンのリミックスがCIAの作戦であることを認め、最近のイランでのカラー革命の試みと結びつけている。
日曜日に、ジャイル・ボルソナーロ前右派大統領の支持者とされる人々が、ブラジルの議会、最高裁判所、大統領府を襲撃し、薄っぺらな警備バリケードを避け、屋根に登り、窓を叩き割り、貴重な絵画などの公共物を破壊し、当選したルイス・イナシオ・ダ・シルヴァ大統領を標的とした政権交代計画の一環として、軍事クーデターを呼びかけた。
米国の情報筋によると、この作戦は性急に計画された形跡があり、ブラジルが同じBRICSのロシア、インド、中国とともに世界の地政学で再び地位を確立しようとしていることが、今回の作戦の理由であるという。
このことは、CIAの計画者たちが、元ニューヨーク連銀のクレディ・スイスの戦略家ゾルタン・ポザールの熱心な読者であることを示唆している。ポザールは、12月27日に発表した「戦争とコモディティ債務」という画期的なレポートの中で「多極化した世界秩序は、G7の首脳によってではなく、”東のG7”(BRICS首脳)によって構築されている。本当はG5だが”BRICSpansion”のために勝手に丸めたのだ」と述べている。
彼はここで、アルジェリア、アルゼンチン、イランがすでにBRICS、いやその拡大版”BRICS+”への参加を申請し、さらにサウジアラビア、トルコ、エジプト、アフガニスタン、インドネシアが関心を示しているという報道について言及している。
米国の情報筋は、CIAがブラジルで行ったマイダンと、イランで最近行われた一連の街頭デモが、新たなカラー革命の一環としてCIAによって利用されていることを例にとった。
「ブラジルとイランにおけるこれらのCIAの作戦は、2002年にベネズエラで行われた作戦と匹敵し、暴徒がウゴ・チャベスを拉致することに成功した」
“東のG7 “に参加
CIAのトップに配置されたシュトラウス派のネオコンは、政治的所属に関係なく、”東のG7”──近い将来のBRICS+の構成のように──が米ドルの軌道から急速に移動していることに憤慨している。
シュトラウス派のジョン・ボルトンは、アメリカ大統領選への出馬に関心があることを公表したばかりだが、南半球が新しい多極化機構の中で急速に再編成されていく中で、トルコをNATOから追い出すことを要求している。
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相と中国の秦剛新外相は、中国主導の一帯一路構想(BRI)とロシア主導のユーラシア経済連合(EAEU)の合併を発表したばかりである。これは、21世紀最大の貿易/連結/開発プロジェクトである”中国新シルクロード”が、さらに複合し、拡大し続けていることを意味する。
このことは、米ドルに代わる新たな国際貿易通貨の導入が、すでに様々なレベルで設計されていることを意味している。BRICSの内部での議論とは別に、EAEUと中国との間に設置された協議チームが重要なベクトルのひとつとなっている。結論が出たら、この議論は、BRI-EAEUのパートナー諸国はもちろん、拡大したBRICS+にも提示される予定である。
ブラジルのルーラ大統領は、現在3期目の連続ではない大統領の任期に臨んでいるが、BRICS+を大いに後押ししている。2000年代、ルーラはロシアのプーチン大統領や中国の胡錦濤前大統領と並んで、自国通貨による貿易を含むBRICSの役割の深化を構想する中心人物であった。
ポザールが定義した”東の新しいG7”としてのBRICSは、ネオリベラルと同様に、シュトラウス派のネオコンにとっても忌み嫌われる存在であることは言うまでもない。
米国は、ロシアと中国の戦略的パートナーシップによる協調的な行動によって、ユーラシア大陸からゆっくりと、しかし確実に追い出されつつある。
ウクライナはブラックホールであり、NATOはアフガニスタンが”不思議の国のアリス”のように見えるような屈辱に直面している。ワシントンから脱工業化を迫られ、米国の液化天然ガス(LNG)を途方もなく高い値段で買わされている弱々しいEUには、帝国が略奪するための不可欠な資源がない。
地理経済学的には、アメリカ建ての”西半球”、特に巨大なエネルギー資源を持つベネズエラが重要なターゲットとなる。そして地政学的には、この地域の主要なアクターはブラジルである。
国際法や主権概念とは無関係に、ワシントンが “我々の裏庭"と呼び続けるラテンアメリカで、中国やロシアの貿易拡大や政治的影響力を阻止するためにあらゆる手段を講じるのが、シュトラウス派のネオコンのやり方である。ネオリベラリズムが”包括的”であり、シオニストが鉤十字(卍)をつけるような時代、モンロー・ドクトリンがステロイドのように復活している。
すべては”緊張の戦略”のため
ブラジルのマイダンを知る手がかりは、例えば、フォートゴードンの米陸軍サイバー司令部で得ることができる。最近の大統領選挙を前に、CIAがブラジル全土に何百もの資産を配備したことは秘密ではない──”緊張の戦略”という脚本に忠実に。
CIAの傍受通信は2022年半ばからフォートゴードン(1941年10月に設立された米国陸軍の施設。現在は、米国陸軍信号隊、米国陸軍サイバー コマンド、およびサイバー センター オブ エクセレンスの本拠地)で傍受されていた。そのときのメインテーマは「ルーラは不正行為によってしか勝てない」という広範なシナリオの押しつけだった。
CIAの作戦の主要なターゲットは、あらゆる手段でブラジルの選挙プロセスを信用させないことであり、現在解明されつつある、あらかじめ用意されたシナリオへの道を開くことだった。敗北したボルソナロはブラジルから逃げ出し、前アメリカ大統領ドナルド・トランプのマー・ア・ラゴ邸に避難した。スティーブ・バノンの助言を受けたボルソナロは、ルーラの就任式をスキップしてブラジルを脱出したが、遅かれ早かれ刑務所に入るかもしれないと恐れているからだ。ところで、彼はマール・ア・ラーゴではなく、オーランドにいる。
陳腐な(腐りかけた)マイダンのケーキの上のアイシング(砂糖衣)は、この前の日曜日に起こったことだった。ブラジリアで1月8日に起こったことは、2021年1月6日にワシントンで起こったことを反映しており、もちろんボルソナロとトランプのつながりを人々の心に刻み込むものだった。
ブラジリアの1月8日の素人くささは、CIAの計画者たちが自分たちの筋書きに迷い込んでしまったことを示唆している。この茶番劇は、ニューヨーク・ベルトウェイ(連邦政府内部関係者の換喩)を結ぶ軸線上で、誰もが読んでいるポザールの報告書によって予期されたものであった。
はっきりしているのは、強力な米国のエスタブリッシュメントの一部の派閥にとって、何としてもトランプを排除することは、BRICS+におけるブラジルの役割を潰すこと以上に重要だということである。
ブラジルのマイダンの内部要因について言えば、小説家ガブリエル・ガルシア・マルケスの言葉を借りれば、すべてが「予言されたクーデターのクロニクル」のように歩き、語るのである。特にソーシャルネットワーク上のサインの津波を考えると、ルーラ周辺の治安組織がこれらの出来事を予見できなかったはずはない。
だから、いつものようにネオリベラル的なお喋りをしながら、予防的な大きな棒を使わずに、ソフトに行動するための協調的な努力があったに違いない。
結局のところ、ルーラ内閣は混乱していて、閣僚は常に衝突し、数ヶ月前ですらボルソナロを支持していたメンバーもいた。ルーラはこれを”国民統合政府”と呼んでいるが、どちらかといえば、つぎはぎ細工のようなものである。
世界的に著名な物理学者で、NATO諸国での長期滞在を経て帰国したブラジル人アナリストのクアンタム・バードは指摘する、
「あまりにも多くのアクターが登場し、あまりにも多くの利害関係が対立している。ルーラの閣僚の中には、ボルソナリスト、ネオリベラル不労所得生活者、気候変動への介入主義転向者、アイデンティティ・ポリティクスの実践者、政治的新参者の巨大な動物相、立身出世をねらう野心家など、ワシントン帝国の利益とうまく連携している人たちが大勢いる」
CIAに扇動された”過激派”が徘徊している
もっともらしいシナリオのひとつは、ブラジル軍の強力な部門が、いつものシュトラウス派のネオコンシンクタンクやグローバル金融資本に仕えているが、大規模な民衆の拒絶を考えると本当のクーデターを起こすことができず、せいぜい”ソフトな”茶番劇で済ませなければならなかったということである。このことは、この自らを美化する、腐敗しきった軍部が、いかにブラジル社会から孤立しているかを物語っている。
クアンタム・バードが指摘するように、深く憂慮すべきことは、誰も責任を取らないのに、各方面から1月8日を非難することで一致していることだ。
「鋭利なサンゴと空腹のサメがはびこる浅瀬で、ルーラが事実上一人で航海していることを示す」のである。
ルーラの立場は「彼自身の政府や関係当局の強い反対もなく、たった一人で連邦政府の介入を宣言したことは、即興的で無秩序な素人的な反応を示している」と付け加える。
CIAに煽られた “過激派"が数日前からソーシャルメディアで公然と “抗議"を組織していた後で、またもやこのようなことが起こった。
CIAの古い手口は相変わらずである。南半球の自然なリーダーの一人であるブラジルを転覆させることがいかに簡単であるか、いまだに唖然とさせられる。旧来のクーデターや政権交代、カラー革命の脚本は、これからも演じられ続けるだろう。──2021年初頭のカザフスタンや、ほんの数ヶ月前のイランを思い出してほしい。
ブラジル軍の自己顕示欲の強い一派は、自分たちが国を支配していると信じているかもしれないが、もしルーラの重要な大衆が1月8日の茶番劇に対して全力で街頭に出れば、軍の無力さは図らずも刷り込まれてしまうだろう。そして、これはCIAの作戦であるから、ハンドラーは熱帯の軍部の家臣にダチョウ(事なかれ主義の人)のように振る舞うよう命令するだろう。
残念ながら、未来は不吉である。中国に次ぐ最高の潜在力を持つBRICS経済圏であるブラジルが、ロシアと中国の戦略的パートナーシップと同調して、全面的に復活することを米国の体制は許さないだろう。
ブラジルを含む”東のG7”が、世界における帝国支配が消滅し、米ドルの宗主権を終わらせるために動き出すと、地政学的ジャッカルとハイエナに認定されたシュトラウスのネオコンとネオリベラルはさらに凶暴化するだろう。
この記事で示された見解は、必ずしもThe Cradleの見解を反映したものではありません。
──おわり
Comments
The Cradleに掲載された記事のコメントのいくつかを翻訳したものです。このペペ・エスコバル氏の記事はセイカーのサイトにも掲載されており、そこのコメント欄も面白いです。(例えば、”Col…「NZ の農夫」 、2023 年 1 月 11 日 · 午前 6:17 EST/EDT”)
ブラジル人です。”カラー革命”の学生です。私はエスコバルが大好きですが、今回は意外にも反対です。
ブラジルのマイダンは2013年。その後、法整備、2016年に不正な弾劾、2018年に不正な選挙が行われた。海底油田と宇宙発射基地を米国に奪われた。1月8日は既に予想されていた選挙否決工作の継続だった。
バイデン政権は、当面はブラジルを説得してBRICSを最小化しようと、そう、ブラジルのQAnon/Bolsonaroを経由してトランプへの国際支援を封じ込めようと、いい気になっている(複数のペンタゴンリーダーとバイデン自身が何度も民主主義と選挙は公正だと擁護し、軍事クーデターは罰すると明言している)。私はもっと悪いことを期待しているが、現時点ではなく、たぶん1年か2年後だろう。
ペンタゴンからのほんのわずかな合図で、ブラジル軍は嬉々として国家にクーデターを起こすだろう。
私もそう思いますが、結論を出すのは早計です。ペペはひとつのソースについて話しています。しかし、ぺぺもトランプが反体制と言うだけで信用できると思っているのか!? 生涯金融ヤクザ。
現段階では、大財閥と、ボゾに影響を受けた軍隊の一部セクターによるクーデターの試みとも思えるが。しかし、バイデンの言うことは書かれていないし、ブラジルはCIAが何度も訪問した最初の国ではない。そして、ペペが書いているように、ルーラはBRICSの中でアメリカにとってもう一つの問題である、というのは全くその通りである。そして特に南米において。ブラジルだけが、亜大陸全体をアメリカの魔の手から解放することができる。国際金融危機の弱点につけ込んだディルマとのカラー革命の理由。いつものことだが。
ウクライナでも、2004年にまずやってみて、2014年に初めて成功した。そして、ウクライナの人口の大多数─東部のロシア系住民だけでなく─が決してマイダンを支持していないことを今日まで隠しているのです。2014年、キエフ・インディペンデントの2回目の世論調査。完全にマイダン支持の新聞!
ブラジルのマイダンが2013年に起こったという話には、同意します。特に、バイデンがブラジルを訪問し、プレソルトの交渉についてディルマ大統領を説得しようとしたところ、大統領から”ノー”という返事が返ってきた直後に起こったのですから。しかし、2022年1月8日のクーデター未遂、ルーラ大統領による決定、上級司法裁判所やメディアによる攻撃と公共施設の破壊の非難、そしてその後の関係者の逮捕、言うまでもなく国際社会もこのクーデターを非難していることから、米国が再挑戦するとは思えませんね。
大きな抱擁を。
BRICs/中国/ロシア/イランなどが独自の金融・経済システムを構築していることを何ヶ月も前から伝えてきたエコノミストのマイケル・ハドソン博士を”ゾルタン・ポザール”は見聞きしていたようです。ハドソン博士の知識をパクって、自分(ポザール)をシフトする世界の新しいメシアとしてブランディングするのは、いかにもポザールらしいと思う。
忘れてはならないのは、ポザールはアメリカの連邦準備制度理事会に勤務していたことだ。今、彼はハドソン博士がずっと記録してきたこの概念で現金を得ようとしているのだ。ハドソン博士がポザールを訴えられないのは残念だ。
マイケル・ハドソン博士は、1972年からこのことを語り続けている。この年、彼の著書「超帝国主義」が出版された……今ではコレクターズ・アイテムになっている。現在、3度目の改訂版が出ている。
https://michael-hudson.com/…
ぺぺさんへ。
私はそうは思わないのですが? このルーラ2023年首相は、私たちの多くが賞賛してきたルーラとほとんど共通点がない。ルーラは今回、当選するために、民主党と取引をしなければならなかった。そう、米国が支援するオプ・ラバジャトの下で彼を刑務所に放り込んだのと同じ民主党、2013-14年の街頭”抗議”を煽って資金を提供したのと同じ民主党である。では、何が違うのだろうか?
民主党はボルソナロを排除しようと必死で、ラテンアメリカで拡大するオルト・ライトの脅威が迫っており、彼らの権力基盤を食い止めようとしていたこと、そしてルーラがボルソナロを失脚させることができる唯一の候補者だったことが異なる点である。実のところ、既成政党は有力な第3の選択肢を打ち出すことができなかった。ルーラは唯一の選択肢だったのだ。そして、アメリカはこの絶好の機会を利用して、彼の大統領選を支援する代わりに、自分たちの本当の関心事である気候変動とアマゾンのアジェンダを推し進めようとしたのだ。アメリカは、XとYのどちらを大統領にしても構わないが、大企業がアマゾン地域の巨大な石油、ガス、帯水層、鉱物資源にアクセスできることを気にしているのである。アマゾン。2023年の選挙は、それが目的でした。
ルーラは当選するや否や、多くの重要ポストにアメリカの大財団出身者を起用しました。オープンソサエティ、フォード、ルミネイトなど、その多くがルーラ政権の要職に就いており、彼らの多くは、米国が熱心に追求しているアマゾンや気候のアジェンダに関連しています。──彼らの最終目標は、この地域で”持続可能な発展”を実現し、この計画の資金源である大企業にアクセスを可能にすることなのです。私はこのことについてかなりの量の調査をしたので、これは私が”思っている”ことではなく、注意深く観察した結果であり、これを確認する文書でもあるのです。ルーラはなぜこのような不正な取引にサインしたのでしょうか?
それは、自分が生きている間に労働者党を再び政権に就ける絶好の機会であるか、あるいは無名のまま落ちぶれるか、今しかなかったからである。また、ルーラにとっては、世界的な舞台で傷ついた評判と、民主党が多くの時間と労力を費やして破壊した過去の政権の業績を回復するチャンスでもあったのです。
私は生涯ルーラの大ファンで、労働者党を常に支持してきたが、この悪魔との取引は、ブラジル左派に深刻な問題をもたらすのではないかと懸念している。帝国の勝利だ。実に心配な時代だ。
イザベル・モンテイロ – @GringaBrazilien
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
@kiyo18383090
Posted by kiyo.I
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