自分に疲れました。自分ってなに?
自分自身のことが嫌になったり、どうしても好きになれないときってありませんか? そんなことを考えているだけで疲れてしまいます。この時の「自分」とはそもそもどんな自分なのでしょうか?
いい所も悪い所も全部自分です。
その先に「本当の自分」が見えてきます。
子どもの時から私たちはいっぱい傷ついています。
親に叱られたこと、
兄弟げんか、
仲間はずれ、
学校の先生に注意されたこと、
いくつもの失敗、
恥ずかしい思い、
人と比べられた嫌な思い、
あげればきりがないほど傷だらけの状態です。
傷ついているだけでなく、
あらぬ思いも抱いてしまっています。
あんな人、いなくなればいいのに、
死んでしまえばいいのに、とか
親や友達に対して、非難したり批判したり。
心の中はぐちゃぐちゃの状態かもしれません。
これらすべてが自分だとすると、自分をさらけ出すというのは勇気がいります。
都合の悪い所は隠したいし、一方では、こんな自分を責めたくなります。真面目であればあるほど、こんな自分を許せないかもしれません。許せない度合いが強ければ強いほど、引きこもりたくなり、人前に出るのが怖くなります。
ところで、この「ぐちゃぐちゃの自分」が自分なのでしょうか?
そう思ってしまうと、そこからあらゆる悩みがスタートします。問題が問題を生みます。普通、この「ぐちゃぐちゃの自分」は見たくありません。感じないようにしています。ところが、顔を背ければ背けるほど、この「ぐちゃぐちゃの自分」が自分のように思えて、気になります。無視してるけど無視できなくなります。あるものは否定できません。
それに、この「ぐちゃぐちゃの自分」が「本当の自分」だと誤解してしまうところから悩みが始まります。
ですが、それを知るには「ぐちゃぐちゃの自分」を認めなくてはいけません。そうだって、認めなくては見えてこないのです。怖いと感じる人もいるかもしれませんが、やってみるとそうでないことが分かります。
嫌だと思っている自分、
ダメな自分、
情けない自分、
いい所も悪い所も全部自分です。
すべてにオーケーを出してください。
認めて、受け入れてください。
受け入れてしまうと、もっと惨めになりそうな気がします。やってみればわかりますが、反対にどこか安心できます。不思議とこれまで気にしていたことが、あまり気にならなくなります。すると否定していた自分の先に「本当の自分」が見えてきます。
普段、自分だと思っている自分はエゴの自分です。それは本当の自分ではありません。エゴの自分を自分だと勘違いしているから問題のある方ばかりが気になります。
以下の文はカウンセリング.COMで回答させていただいたときのものに手を加えたものです。
それが自分だと思っている自分は自分ではありません
潜在意識というのは言ってみれば、傷ついた思いや、叱られた嫌な思い、劣等感、嫉妬、うらみ、ありとあらゆる見たくない感情の集まりです。ですから普通、人は蓋をして見ないようにしています。見たり覗いたりすると具合が悪くなるからです。ですから、奥底のものを見せることに恐怖を感じたりします。
この潜在意識を本当の自分だと思っていませんか?
だとすると、体の具合まで悪くなるのは無理もありません。それに、これが自分だと思っていると、こんな自分に疲れます。
すると、この潜在意識って何でしょうか?
実は、この潜在意識が人の考え方や行動などを左右しています。そのことに、ほとんどの人は気付いていません。気づかないので誰か人のせいにしたり自分が悪いと思って責めたり、その埋め合わせにいい人を演じて犠牲したりします。
この潜在意識も表面意識も本当の自分ではありません。
本当の自分は「愛」です。その「愛」を感じたくはありませんか?
「愛」は先ほどの「嫌な」潜在意識の下にあります。嫌だと感じているものの先にあります。
「愛」からみれば、潜在意識は自分を成長させてくれるきっかけがいっぱい詰まっているところです。