恋人と別れた喪失感。失恋は次の恋愛に飛び込めるチャンス
恋人やかけがえのない人を失う喪失感はとても辛いものです。一人取り残されてしまったような孤独感や二度と取り戻すことができない絶望感で苛まれます。時間が癒してくれるのを待つしかないのでしょうか?
喪失感、浸れるだけ浸って次に進む
未練があって、しがみつきたいときは思いっきりしがみつけばいいのです。それもひとつのやり方です。そうすると、しがみつくことがどんなことなのかわかります。そこから先はどんな選択をするかだけです。
言うまでもないことですが、喪失感を感じているときは過去にしがみついています。枯れた花は生き返らせることができません。失ったものを悔いても元に戻すことはできません。元に戻せたとしても既に何かが変わってしまっています。
別れた恋人にしがみついてしまうのは、失恋の喪失感とは別に過去にあった大切なものを失った悲しみがいまだに癒えていないせいかもしれません。その時の痛みが余計にしがみつかせているのです。とはいえ、しがみつくと過去ばかり見ているので前に進むことができません。しがみつくということは、自分は変わりたくない、変わるのは嫌だといっているのです。ですが、その場所で感じるのは悲しさや辛さです。
未練に「満足」すると次がありません
未練があると過ぎ去った過去のことを空想したり、幻を追い続けてしまいます。恋人の面影、楽しかったあの頃・・・。甘美な想い出に浸れるかもしれませんが、幸せはやっては来ません。想い出に浸るとそのことで「満足」してしまい次の行動に移せません。想い出に満たされた感覚があると、たとえ幻想であろうとそれ以上なにか欲しいとは思わなくなります。新しい出会いがあったとしても背を向けてしまいます。
未練は手放してください。手放すというのは捨てることではありません。自分を解き放つことです。次に進むチケットを手に入れることです。
近づきたいのになぜか遠ざけてしまう
ただ喪失感の元になった別れについてもう少し考えてみる必要があるかもしれません。相手と親しくなって近づけば近づくほど、本当の自分を相手に知られてしまえば嫌われるに違いないという怖れも出てきます。自分は別に大したことはないと誤解していると本当の自分だと思い込んでいる自分を見られたくないので相手と距離を置きたくなります。もっと近づきたい気持ちがあるのに知られたくないことを知られてしまう怖れで相手を遠ざけるしかないというジレンマ。実際そのようにして関係が終わることがあります。
もしかしたら相手も同じように思っていたのかもしれません。ここでその気持ちを正直に打ち明けていれば、ふたりがもっと近づくいいチャンスにできたのです。でもそれは次に生かせます。チャンスはいくらでもあります。あなたがそれを望みさえすれば。
幸いなことに次に生かせます
喪失という体験は実は成長するために次のステップに進むチャンスだと、とらえてみてはどうでしょうか? 次のステップに進むために「失った」のだと。
成長の段階で次に進むには何かを手放さなくてはなりません。成長するために必要なステップです。実際そうしてきませんでしたか?
例えば、小学校から中学、高校と進学していきますが、以前の学校に戻ることはできません。戻ることなんて考えなかったはずです。ゲームに例えればもっとわかりやすいかもしれません。前のステージに戻るなんてことはしません。ひたすら前に進むことが楽しかったはずです。
手放すことで想像もしなかったような喜びや感動を自分の中に迎え入れる準備ができます。
失恋と喪失感は新しい誕生を迎えるチャンスです。
トゥエニーワン
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