嫉妬で疲れる。壊しているのは誰?
嫉妬心がメラメラと燃え上がる。誰でも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
嫉妬すると、いろいろな感情が複雑に絡み合った最悪の気分になります。どう対処していいのか分からなくなります。相手への怒りの矛先は嫉妬心を抱いてしまう自分へも向かいます。
嫉妬とは交際相手を誘惑する人に負けた悔しさ
嫉妬心を抱くと、相手を独り占めしたくてたまらなくなります。失うことがとても怖くなり、ちょっとしたことで拒絶されたように感じてしまいます。拒絶感でよりいっそう傷つきやすくなり相手に依存してしまいます。自分だけに注目して欲しくて思い通りになって欲しい半面、気に入られようとして相手の言いなりになってしまいがちです。それに相手に近づく人はすべてが敵のように思えてしまいます。時には最低の自分を演じてしまい自身を責めてしまいます。
嫉妬は本当はもっと近づきたいのに逆に相手を遠ざけてしまいます。冷静に眺めてみると、自滅への道をひたすら走っているように見えます。嫉妬心はいったいどこからやってくるのでしょうか?
嫉妬は相手の行動から起きるのではありません
嫉妬してしまうのは付き合っている相手に近づく人に負けたと感じるからです。
『あの人の方がきれい、素敵・・・』
『自分よりもずっと魅力的・・・』という勝てない悔しさが隠れています。つまり競争しているのです。
競争で勝っても負けても気持ちのいいものではありません。勝ったら勝ったで、負かせてしまった相手が気になりいい気はしません。負ければ口惜しさで怒りの持っていきようがありません。それに嫉妬しているときは相手を脅迫しているようなものです。相手は支配されているような気になってしまいます。支配されるのは嫌ですからあなたから逃げたくなります。どちらもうまくいきません。
嫉妬心が起きる背景には、過去の傷ついた思い、自信のなさ、自分には価値がないという思いなど自分に対する否定的な感情が隠れています。つまり自分自身を信頼していません。それを相手の中に見て、浮気しているのではないかとか別の人に目移りしているのではないかと疑いの目で見てしまいます。そして、そうしている自分が嫌になります。
信用できないのは実は相手ではなく自分自身だということに気がついてください。嫉妬は相手の行動から起きるのではありません。あなたの中にある不安や怖れ、自信のなさから生まれます。
相手がどうしようと関係ないと思えるには
自分自身を信頼していると、相手がどうしようと、どんな態度を取ろうと、たとえ自分から離れていったとしても関係ありません。それは相手の意思、都合ですから縛るわけにはいきません。自分はただ相手に好意を寄せている、愛しているというだけです。それ以上は求めません。見返りは要求しません。その人が去っていったとしても、その人の意思を尊重するだけです。辛いことには変わりありませんが、辛いからといって自分を責める必要はありません。信頼があれば、思い通りにならなかったからといって、自分はダメだと責めなくてすみます。誰も責めていないので手放すことができます。結果、迷わなくてすみます。切り替えが早くできます。
出会いがあれば、別れもあります。その積み重ねから多くのことを学べます。
自分への信頼がありさえすれば、同じように自分自身を信頼している相手がきっと見つかります。それが結局のところ幸せではありませんか?
自分自身への否定的な観念を手放してください。ネガティブな感情から生まれる相手へのしがみつき、執着を手放してください。あなたがあなたの価値を認めない限り、嫉妬から自由になれません。自分自身の価値を信頼することから始めてください。