生まれてこなければよかった。
「自分なんて生まれてこなければ」と思っていますか?
実は始めっから自分に騙されていたんですよといったら驚きますか?
「自分なんて生まれてこなければ」と悩んだり落ち込んだりすることに、どれくらいの時間を費やしていますか?
かなりの時間ではありませんか?
それだけ時間を無駄に浪費させられているのです。
生きづらいのはあなたのせいではない
自分なんか生きていても仕方ない。生まれてさえいなければ迷惑をかけることもないし、辛い気持ちを味わうこともなかったのに・・・
生まれてこなければよかったという思いに沈んでいるとき、たった一つの歌が絶望的な気持ちを慰め、なげやりな気持ちからあなたを救い出し、希望を与えてくれることがあります。
多部未華子さんの「悲しくてやりきれない」です。
思いつめているときこそ、まず気持ちを切り替えることがとても大切です。気分が変われば何とかなります。
本当はこれが自分だと思っていた自分に騙されていたんですから。
お気に入りの曲を聴くのもいいですし、身体を動かすのもいいです。何も考えず散歩(裸足で歩くのがおすすめ)したり、掃除をして片づけたり、洗い物をしたり、外に出てジャンプして嫌な思いをふるい落としてください。
単純なことですがジャンプして滞っている氣を大地に吸い取ってもらうのは効果があります。氣と体を動かすことでエネルギーの状態を入れ替えてみてください。
自ら選んだ人生
なんで自分だけこんな面倒なことが起きてしまうんだろうって思ったことがありませんでしたか?
あなたにとって、困難なことは希望を失わせたりやる気をなくさせるために起きているのでしょうか?
そう思っているとしたら勘違いです。乗り越える力を持っているからこそ試練に出会います。自分なんか生きてる価値もないと考えているとしたら、せっかくのその能力を否定することになります。もったいないことです。
これまでの人生は知らず知らずのうちに望んだ人生の姿なのでしょうか?
希望のひとかけらも見いだせないように思えたとしても、出口は必ずあります。
生まれてこなければよかったと思えてしまうのは、どこかの時点で諦めてしまったのかもしれません。
あきらめたとしたら振り返ってほしいのです。
これまでの人生は出来事に反応していただけかもしれないって。
親が〇〇だから。
家庭環境が〇〇だから。
自分には〇〇というコンプレックスがあるから。
どんなに努力しても〇〇だから。
これは現状へのネガティブな「反応」ではありませんか?
条件反射のようにいつも同じ反応をして自分はダメと決めつけていませんでしたか?
他人からの評価など蹴散らしてください。他人があなたを決めるわけではありません。あなたがあなたを決めます。
今からでも決して遅くありません。いつでも選び直すことができます。自分には乗り越える力があると信頼してください。自分を愛し信頼すれば乗り越える力が内側から立ち上がってきます。
本当はこれが自分だと思っていた自分に騙されているんですから。
よくやってきたんです
「生まれてこなければよかった」と何度も自分に「呪文」をかけるのも止めてください。それはあなたから生きる力と活力を奪います。
それでもいいと反論したくなる人は、親に「復讐」しているのかもしれません。
『私がこうなったのは親のせい』といって仕返しのために自分を傷つけ、こんなに私は苦しいのよって見せつけているのかもしれません。しかし、それがうまくいったためしがありますか?
『わたしには生きる価値がある』っていたわってください。自分自身を大切にしてください。
あなたはよくやってきました。
頑張ってきました。
ご苦労さま。
足りなかったところがあったかも知れません。でも人からなんと言われようとやれるだけのことはしてきました。
ですから「生まれてこなければよかった」ではなく「乗り越えられる。私は大丈夫。生きててよかった」って、あなた自身に言葉をかけてください。そう思えなくても信じられなくてもいいのです。
嘘のような気がしてもいいですから
わたしは乗り越える。
私は大丈夫。
わたしには生きる価値がある。
を口癖にしてください。落ち込んだときこそ思い出して言い聞かせてください。できれば声に出して。
とても無理と思えてもできたフリをしてください。そうすれば、あなたの潜在意識と無意識に、いい情報が刷り込まれます。自分でも気が付かないうちにポジティブな方向に変化していきます。
本当に望んでいた人生をあなた自身の意志で選び直せます。
あなたの価値はあなたの中にすでにあります。愛もあなたの中にあります。
でもこれまでと同じ考え方、感じ方をしていれば見つかりません。
別のとらえ方、感じ方にこころを開いてください。
本当はこれが自分だと思っていた自分に騙されていたんですから。
▼その理由がわかるかも
「そうなんだけど、でも、、、」
また親子喧嘩してしまった時などに、親は「あんたなんか生まなきゃよかった」って思わず口を滑らすことがあります。
本心でなかったとしても、子どもにとっては、ずっしりと後々まで悪影響を与える言葉です。心の中をこの言葉が占領してしまいます。存在そのものを台無しにしてしまいかねません。なんどもこの言葉がエコーのように心の中で行ったり来たりします。
自分には価値がないとか、生きている意味があるのだろうかという疑問は、とても心の深いところにあるので、知らず識らず人生を大きく左右してしまいます。
こんな言葉を信じてしまうと無価値感に苛まれて引きこもるか、反発して必要以上に頑張りすぎるか、燃え尽きてしまうかです。無気力に生きるかハードワークで自分に鞭打つか両極端な人生を強いられます。
どちらの生き方をしても、ベースにあるのは、「どうせ自分なんか・・・」というあきらめの言葉です。
でも、わかるんだけど、そうなんだけど、といって先延ばしにするのはもうやめましょう。
頭の中で考えている自分=エゴは、誰も理解してくれない、誰にも相談できない、相談したところでどうなるわけでもないって絶えずささやきます。
これが自分だと思っている自分=まわりに見せている自分で生きていると答えは永遠に見つかりません。エゴの自分が自分だと勘違いしていると答えは見つかりません。ますます自分には価値がないと思いこんでいきます。
真実は
自信をなくしたきっかけは、親の「おまえなんか生まなければ」の言葉だったかもしれません。親に否定的な言葉ばかり投げつけられていたのかもしれません。
ですが、それを真に受けて信じたのは言われた本人なのです。
ということは、別のとらえ方もできるという事です。
想像してください。自分が親になった時、子どもに「あんたなんか生まなければよかった」と思わず言ってしまったとします。どんな気分の時にその言葉を使いますか?
もしかしたら深刻に考えることではなかったかもしれないのです。
あるいは生きていても仕方がないと感じているのかもしれません。絶望してしまうような何かがあったのかもしれません。そんな時はどんな慰めの言葉も行為も傷ついた心を癒すことはできません。むしろそうした好意でさえ撥ねのけてしまうかもしれません。
その何かがあったことで、とてもネガティブなことを心の中で決めてしまったからです。それは言いかえれば自分についてのネガティブな「評価」を握りしめている状態です。それがどんなに辛いかわかっていても手放せないのです。
ですがそれは「真実」でしょうか?
こだわりを手放すと大切なことに気付く
握りしめているその手を緩めることはできませんか?
希望を失う自分についてのネガティブな評価を持ち続けることに価値がありますか?
ネガティブな思いに捕らわれたときは、それだけの価値があるのか見つめ直してください。
握りしめた手と凝り固まってしまった心を緩めてください。
そして孤立する方向に向かうのではなく、逆にあなたのほうから「つながり」を求めてください。
つながりは人だけとは限りません。ときにはペットが慰めてくれるかもしれません。散策しているときに何かが、例えば精霊が助けてくれるかもしれません。わたしたちの本質はエゴではなくスピリットなのですから。
信じられないかもしれませんが、あなた以上にあなたの助けを必要としている人はいます。
『自分なんて』はつながりを切ってしまいます。自らを孤独と絶望に追い込んでしまいます。言った相手(母、父)への恨みつらみも消えません。
親との関係は対人関係の基本です。親との関係がまわりの人との関係を映し出します。
自分の価値はどこ?
あなたがこれまで辛かったように親もまた同じように辛かったのかもしれません。
父と母はどんな人生を送ってきたのでしょうか?。
不思議なことに自分を責めて自分のことばかり考えていると自分のことがわかりません。
『自分なんて』の言葉の裏には親にかまって欲しかったという気持ちが隠れています。
その下には自分にも何かできるはずという気持ちが隠れています。
認めてもらいたいという気持ちが裏切られたとき「自分なんて」という言葉が出てきます。
どこかで、かまって欲しい・・・でも誰もかまってくれない・・・自分なんか、という悪循環にはまっていませんか?
引きこもると、ますます無価値感の海に沈んでいきます。そんなときは何かしてもらう=かまって欲しいと要求するのではなくて、あなたのほうから誰かをかまって=助けてあげてください。して欲しいことを逆にしてあげるのです。
自分自身を愛してみる。それがスタート。
人のために何かしてあげることで、自分の価値に気付くことができます。難しかったら、イメージだけでもいいです。
『あの人が上手くいきますように』って心の中でイメージしてください。やっているうちに、自分自身に対しても同じことを願っていることに気が付きます。
「反応」の人生=エゴの自分を終わりにして、あなたの心からの意志=スピリットで生きることを選び直してください。そこから本当のあなたの人生が始まります。
自分を大切に扱ってください。そこからがスタートです。
何度でも繰り返します。
本当は、これが自分だと思っていた自分に騙されていたんですから。
最後までお読みいただきありがとうございました。