感情を感じる。本当の気持に気がつく
感情を感じることは内面に目を向けるという事です。内面にはあなたの正直な本当の気持ちがあります。内面に目を向ければ自分に戻れます。さらに悲しい感情でさえも見方を変えれば、幸せになるためのチャンスに変えられます。言ってみればあなただけのお宝を見つけられます。
感情に敏感ですか?
それとも鈍感なほうでしょうか?
感情を表現することについてはどうでしょうか?
喜びや悲しみ、怒り、寂しさを感じたとき、自然に表現していますか?
わたしはとても苦手でした。苦手ですと言った方がいいかもしれません。目の前で、女性が感情的になってしまったときなど、どうしてよいか分からず、おろおろしていました。さすがに今は対処法が少しは分かってきましたが。
ですから、感情を素直に自然に出せる人はうらやましいって思います。
感情は出してはいけないもの?
子供の頃、親から『人前で泣かないで』とか『メソメソするな』とか『恥ずかしいからそんなことはやめて』と言われたことはありませんでしたか?
うれしいことがあっても『うるさいから、はしゃぎまわるな』とか『はしたない』とか、エチケットを教えてもらうというより、叱られたのではないでしょうか?
そこから子どもが受け取るメッセージが、うれしい気持ちであっても、つらい感情であっても「感情は抑えるもの」「感情は人の前で表現してはいけない」「感情は隠すもの」だとしたら残念なことです。
こんなふうに育てられてきているので、人前で涙を流したりすると、恥ずかしい感じがしたり、居心地が悪いと感じてしまうのも無理もありません。
それなのに、今回のタイトルになっている『感情を感じる』に、なにかメリットでもあるのでしょうか?
感情にいい、悪いはありません
わたしたちは、うれしい感情は歓迎ですが、つらい感情や寂しい感情といったものは、なるべく避けようとします。
避けるだけでなく、もうこんな気持ちになるのは二度と嫌だと思って切り離してしまうと、うれしい、心地よい感情まで抑圧されてしまいます。いいほうだけ残したいものですが、そんな都合よくはいきません。
感情にはいいも悪いもありません。笑いながら泣いたという経験はありませんか?
感情はただ感情なんです。
そこで、この感情に結びついているつらい出来事から、自分を責めたり、誰かのせいにしがちですが、これは区別しなくてはいけません。うれしさ、悲しさの感情と罪悪感で自分を責めることは別のことです。
別のことですが、普通、二つの別のことをいっしょくたにします。そして、子供の頃の傷ついた思い、受け入れてもらえなかった悔しさ、裏切られた思いといった、つらい感情を感じたくないので、切り離して大人になっていきます。それが自立です。
普段、そうした感情は意識の下に埋め込んでいます。
感情を切り離しているので、十分に感じることができなくなります。そうなってしまうと、感情の出番は、テレビのドラマを見たり、映画や音楽を鑑賞するときだけになってしまいます。
ですが、もう一度、感情とつながると、新しい発見があります。映画を見ている人から映画の中で主演している人の感覚とでもいえるかもしれません。感情を感じることで、自分の人生を生きている感覚、まわりの人に自然に共感できている感覚、深い感動がよみがえる感覚を味わうことができます。
感情を感じる 本当の自分とつながる
感情を感情として味わってください。
出てきた感情を判断したりせず、そのまま感じます。そこに辛かった過去の物語を持ち出さないでください。感情を解釈したり変えようとするのではなくて、ただ感じます。いいとか悪いとか決めつけないでください。感情を感じるには静かな環境の中でゆっくりと呼吸に意識しながら感じるといいでしょう。身体になにか痛みなどを感じたら、それがゆっくりと体から抜けていくのをイメージします。
感情を感じることは、慢性的な問題や障害となっているものの原因を見つける入り口にもなります。感情を感じることは内面に目を向けるという事です。内面にはあなたの正直な本当の気持ちがあります。言ってみればあなただけのお宝を見つけやすいのです。内面にある本当の自分とつながってください。慢性的な問題や障害はいくら考えても解決しません。感じることが解決への糸口です。
最後までお読みいただきありがとうございました。