ゼレンスキーのウクライナを”ビッグイスラエル”にしたい夢
ウクライナのモデルは超軍国主義アパルトヘイト国家=イスラエル
ドネツクおよびルガンスク人民共和国、ヘルソン地域、および解放されたザポリージャ地域で、ロシア連邦への加入を問う国民投票が開始されました。投票は9月27日までですが、ロシアへの編入がほぼ決まると思います。しかし、今日に至るまでこの地域に対する西側に供給された武器による砲撃で毎日のように一般市民が亡くなっています。ウクライナは8年前から軍隊ではなく一般市民に向けて殺戮を目的とした砲撃を続けています。それを指示しているのはアメリカとNATOです。
しかし、その被害が報道されることはほぼありません。
また、ジャーナリストのエヴァ・バートレットさんがテレグラムで現地の様子を伝えてくれています。エヴァ・バートレットさんはウィキでは「陰謀論を広めてきた」と紹介されています。しかし、自分の頭と心で彼女の仕事を見れば、ウィキに書いてあることがある意図を持って書かれていることがわかると思います。こうやって本当のことを伝えてくれるジャーナリストは主流メディアによって貶められています。
閲覧注意ですが、テレグラムからエヴァ・バートレットさんの最近の生々しい報告を紹介します。
「警告:今日のウクライナのドネツクへのテロで、ドネツク中心部の中央市場地区で5人が死亡した犠牲者の無修正写真です。不鮮明なものは見ないという方のために、不鮮明なものを先に掲載させていただきます」
「グラフィックな写真の警告。ドンバス市民は何の警告も受けない…彼らが引き裂かれる前に、ウクライナによって発射された西側兵器で」(https://t.me/Reality_Theories/8891)
「NJのどこかのクソ野郎が、月曜日にウクライナのドネツク西部への攻撃は起こらなかったと決めた。私が投稿したものは、グーグルが彼に見せた天気と一致しなかったからだ。
NATOの荒らしや他の親ウクライナ派は、あれは映画のセットだったと屁理屈をこねている。
このようなサディスティックな連中は、我々が月曜日に見たもの、そしてドンバスの勇敢な人々が8年以上も見続け、生き続けることを余儀なくされたものを、ある程度見ることはできなかったのだろう。
ウクライナの殺戮を思い起こさせる、月曜日の13人の死、私が訪れた地域の9人の死。これはクソステージではない、これらはNATOの武器を使ったウクライナの砲撃によって引き裂かれた本物の人々だった」
(https://t.me/Reality_Theories/8879)
「5人が殺されたのは、数ブロック離れた地域、ドネツクの中心部で、にぎやかな市場(私は昨日この時間にいた)、教会、多くの歩行者と車の往来がある地域である。バスが被弾し、2人の死体がまだ車内にあり、運転手はほとんど判別がつかない。さらに3人の死体が道路と歩道に落ちていた。体の一部。
このウクライナのテロ行為は、ウクライナがドネツク西部を爆撃し、2人の子供を含む13人の市民が死亡したわずか数日後のことである」(https://t.me/Reality_Theories/8890)
「警告:この映像はぼかしが入っておらず、今日のドネツクに対するウクライナのテロ行為をはっきりと示している。少なくとも5人が、軍事目標がなく、ドネツクの市民しかいない街の中心部で死亡した。
これは、ウクライナがドネツクの西部地区(https://t.me/Reality_Theories/8760)を砲撃し、2人の子供を含む13人の民間人を殺害したわずか3日後のことである。その光景は凄惨で、体の一部があちこちに散乱し、体は真っ二つに引き裂かれていた」(https://t.me/Reality_Theories/8900)
エヴァ・バートレットさんが伝えてくれるような事実はメディアでは報道されません。報道されるのはロシア=悪という意図を持った報道ばかりです。日本では公共放送と名前がつく放送局でさえそうなのですから、あきれてしまいます。
これは今に始まったことではありません。一方的な報道、あらかじめ断定し意図した方向に誘導するための報道が常道です。
ウクライナの嘘とヘイトのお手本はイスラエル
ウクライナの嘘報道を見ているとイスラエルを連想しませんか?
イスラエルでは、イスラエル人が被害にあうと必ずと言っていいほど報道され、数多くのパレスチナ人への虐待などはほとんど無視されてきました。西側世界は知って知らんぷりというか、問題にすることを避けてきました。西側世界は自由と民主主義を守れと言ってリビアやイラクを破壊し、ウクライナではネオナチの蛮行をカモフラージュして称賛してきました。こうしたダブルスタンダードはイスラエルの報道と似ていませんか? 嘘を正当化し、それを世界に押し付ける。そうした矛盾を象徴する国がイスラエルです。
ゼレンスキーはウクライナを"ビッグ・イスラエル"にする夢を持っているようです。BIG LIE にふさわしい夢だと思います。とはいえ、ゼレンスキーはイスラエルの援助が少ないと言って不満を漏らしています。
●「ゼレンスキーは、イスラエルが紛争開始以来ウクライナに何も与えていないことに憤慨している」
「ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は、イスラエルが他の国家に武器を輸出する一方で、ロシアとの軍事衝突が始まって以来、ウクライナに何の援助も行っていないことに衝撃を受けている。フランスの出版社とのインタビューでこのように発言した」
しかし、イスラエルとウクライナの間には知られたくない秘密やもっと深い闇がありそうです。
●「イスラエル軍、ウクライナ軍を訓練」
「イスラエルの新聞『イェディオト・アハロノトYedioth Ahronoth』によると、イスラエル軍はロシア軍と戦うためにウクライナ軍を訓練している。一面に掲載された記事は"ウクライナのカオス"と題され、ウクライナ軍を支援するイスラエルの役割について詳しく書かれている」
●「イスラエル軍兵士がウクライナ軍でナチスの仲間入り」
「イスラエルの新聞「イェディオト・アハロノトYediot Aharonot」は、サイェレット・マトカル(イスラエルの参謀本部の特別偵察部隊)などイスラエル軍の特殊部隊の元将校で構成される秘密訓練部隊がウクライナに派遣され、ウクライナ人に軍事訓練をしていたことを明らかにした。ジェニン、エルサレム、ガザの路上でパレスチナ人を殺害しているのと同じ部隊だ。占領下のパレスチナに駐在するウクライナ大使のエフゲン・コルニチュクは、最近、イスラエル軍がロシアと戦うためにウクライナに渡航したと述べた」
●「ドンバス民兵がイスラエル人兵士を捕獲」
「イスラエル兵がルガンスク民兵の捕虜となった。ソーシャルメディアに投稿されたビデオには、Vladimir KozlovskyがイスラエルのIDを見せ、ウクライナ情報軍で信頼できる通信・情報システムを提供する技術者(シグナルオペレーター)であると名乗る姿が映っている」
●「ウクライナと戦うイスラエル人が、イスラエルとユダヤ人の支援に感謝する動画が話題に」
「日曜日にソーシャルメディアに投稿された動画では、ウクライナ軍と戦っている複数のイスラエル人が、ロシアの侵攻を撃退するための努力を支援してくれたイスラエルとユダヤ人に感謝する様子が映し出されているようだ」
●「イスラエルはアゾフ大隊のネオナチを武装し訓練している」
「アゾフ大隊は、ファシストのチンピラ集団として発足し、ウクライナ国家警備隊の部隊として統合された数多くのチンピラ民兵のひとつである。2013年、マイダン広場でのデモの際、アゾフの凶悪犯が政府の機動隊と衝突し、ヴィクトル・ヤヌコヴィッチ大統領を倒したクーデターの口火を切った。
・アゾフ:ナチス、売春斡旋業者(凶悪犯)、人種差別主義者
・大国の支援でナチス台頭
・ウクライナのナチスに対するアメリカの援助」
不思議ですね、ネオナチのウクライナをイスラエルが支援する。この二つの国は他民族への"ヘイト"と嘘、イカサマで共通しており、あらゆる戦争の根っこにある心理でもあります。この病気ともいえる心理を時代ごとに手を変え品を変え支配層が利用してきたのだと思います。日本も同様ですが。
ゼレンスキーとNATOは、戦後のウクライナを"大きなイスラエル"に変貌させる計画を立てている
Zelensky and NATO plan to transform post-war Ukraine into ‘a big Israel’
ALEXANDER RUBINSTEIN·SEPTEMBER 17, 2022
アレクサンダー・ルービンシュタイン──2022年9月17日
(赤いアンダーラインは著者)
NATOの支援を受けた大西洋評議会(アトランティック・カウンシル)は、超軍国主義のウクライナの青写真として、アパルトヘイトのイスラエルを提案した。その論文は、オバマの前駐テルアビブ大使で、現在はイスラエルのスパイ技術コンサルタントが執筆した。ウクライナでロシアの軍事作戦が始まってからわずか40日後、ウクライナのヴロディミル・ゼレンスキー大統領は記者団に対し、将来、自国は"大きなイスラエル"のようになるだろうと語った。その翌日、イスラエルの民主党のトッププロモーターの一人が、NATOの公式シンクタンクに、その実行方法を探る論説を発表した。
4月5日、記者会見したゼレンスキーは、NATO、EU、ロシアの間で今後起こる紛争について、キエフが中立を保つという考えを否定した。ゼレンスキー氏によれば、自国がスイスのようになることはない(スイスは偶然にも、2月のロシア侵攻に対し、ナポレオン時代の非同盟の伝統を捨てて制裁を加えた)。
「大統領は記者団に、"未来のスイス"について話すことはできない」
「しかし、我々は間違いなく、独自の顔を持つ"大きなイスラエル big Israel “になるだろう」と、大統領は記者団に語った。
“大きなイスラエル"とは、いったいどんなものなのだろう、と思っている人のために、ゼレンスキーはすぐに不穏な予言について詳しく説明してくれた。
ウクライナ大統領は
「すべての施設、スーパーマーケット、映画館に軍隊や国家警備隊の代表がいても不思議ではない、そこには武器を持った人々がいるだろう」と述べ、希望のない(寒々とした)国民の生活を予感させる発言をした。
「今後10年間、安全保障の問題が最優先されるのは間違いない」
この投稿は、ゼレンスキー氏が記者団に対して語ったコメントに基づいているが、大統領府は不思議なことに、彼が将来のウクライナは「絶対的にリベラルでヨーロッパ的」ではないと宣言した部分を削除してしまったのである。その代わり、重武装されたウクライナのビジョンとともに、ゼレンスキーが「明日にでもNATOに加盟する」用意があることを強調している。
しかし、NATOの権力者たちにとって、ゼレンスキーが軍事同盟に参加する意思を示したことは、彼の発言で最も注目すべき点ではなかったかもしれない。それどころか、彼の発言から48時間以内に、ワシントンにあるNATOの半公式のシンクタンク、アトランティック・カウンシルが、ウクライナを"大きなイスラエル"に変える方法を探る"ロードマップ"を発表したのである。
オバマ大統領時代の元駐イスラエル大使ダニエル・B・シャピロ氏が執筆したこの文書は「敵に包囲された(多くの問題を抱えた)2つの国は、あなたが思うよりも多くのことを共有している」と仮定している。
アレクサンダー・ヘイグ元米国務長官がイスラエルを「沈むことのない世界最大の米航空母艦」と表現したように、シャピロは、ウクライナを超軍国主義のNATOの砦とし、その国家のアイデンティティは、ロシアに対してアメリカのパワーを突出させる能力によって定義されるというビジョンを提示した。
イスラエルとウクライナ。"古くからの忠実な友人"
イスラエルは西側の対ロシア制裁キャンペーンへの参加に消極的であるにもかかわらず、今年2月以降、防衛用装備を2回にわたって大量に送り、ウクライナを軍事的に支援してきた。しかし、これまでイスラエルがウクライナの対ロシア支援を行ったのは、単に防衛的な意味合いだけではなかった。
2018年に入り、ネオナチのアゾフ大隊のメンバーがイスラエル製の武器を振り回しているのが捕まり、40人以上の人権活動家がイスラエル高等法院にウクライナの武装を止めるよう請願した。イスラエルのハアレッツは当時「民兵(アゾフ)の紋章はよく知られた国家社会主義的なものだ。そのメンバーはナチスの敬礼をし、鉤十字とSSの記章を持っている…… 民兵の一人はインタビューで、プーチンがユダヤ人なのでロシアと戦っていると言った」と指摘した。
ウクライナ系ユダヤ人のゼレンスキーは、イスラエルが自国のナチス分子を武装化していると言われても、平然としていたようだ。2019年の当選から1年後、彼はエルサレムに巡礼し、"平和への祈り"と呼ぶものを立ち上げ、"反ユダヤ主義と戦うためにホロコーストを思い出す“と題したイベントに出席している。
物見遊山の視察旅行に先立って、ゼレンスキーは、イスラエル社会を賞賛し「ユダヤ人は、人と頭脳以外何も持たずに、国を作り、国を発展させることに成功した」とインタビューで語っている。そして、イスラエル人は「団結している、強い、パワフルな国民だ。この状況で、戦争の脅威にさらされているにもかかわらず、彼らは毎日を楽しんでいる。私はそれを見てきた」
誕生日おめでとうございます。@ネタニヤフ
!あなたとすべてのユダヤ人の健康と、急速に変化する世界のあらゆる課題に立ち向かう強さを祈ります。このような時、忠実な旧友はこれまで以上に貴重です。#ウクライナと#イスラエルはこのような友情で結ばれています。
「世界には自らを守ることができる国がたくさんありますが、こんな小さな国であるイスラエルは、自らを守るだけでなく、外部の脅威に直面して、対応することができます」。ゼレンスキーは、この国を"何度も" 訪れていることを付け加えたという。
同年末、イスラエルのネタニヤフ首相(当時)への誕生日メッセージの中で、ゼレンスキーは「忠実な旧友は、これまで以上に貴重な存在です。ウクライナとイスラエルはこのような友情で結ばれているのです」とコメントしている。
今年2月にキエフとモスクワの戦闘が激化して以来、何十人ものイスラエル人がウクライナに渡り、同国の外人部隊に入隊している。
ロシア軍と戦うために、ますます多くのイスラエル兵がウクライナに現れている。
8月、カナダ政府が支援するキエフ・インディペンデント紙は、ウクライナの外人部隊は武器や物資を盗み、セクハラなどの虐待も行っていると告発する調査結果を発表した。
一方、ゼレンスキーは、イスラエル最高裁がウクライナへの渡航制限を解除したことを受けて、テルアビブへの賞賛を続けている。
「法の支配と人権の尊重は、まさに真の発展した民主主義を区別するものだ!」 ウクライナ大統領は7月の判決を受けてこうツイートした。
私は、イスラエル政府にウクライナ国民の入国に関する追加的な制限を廃止するよう義務づけたイスラエル国家の最高裁判所の判決を称賛する。法の支配と人権の尊重は、まさに真の先進的な民主主義を特徴づけるものだ!
ウクライナのモデルとしての超軍国主義アパルトヘイト国家
2022年4月までに、ゼレンスキーのイスラエル国家への賞賛は新たな高みに達していたようだ。ウクライナはまもなく"大きなイスラエル"になると宣言した直後、ワシントンの前駐テルアビブ大使ダニエル・B・シャピロは、ワシントンDCに拠点を置くNATO後援の大西洋評議会で、ゼレンスキーがその夢を実現するための青写真を発表したのである。
アトランティック・カウンシルの"特別研究員"であるシャピロは「ウクライナは、イスラエルの慢性的な安全保障問題への取り組み方を参考にすることで、国家安全保障上の重要課題に自信を持って取り組み、同じように強靭な国家を構築することができる」と書いている。
約900ワードで構成されたその概要は、ウクライナがイスラエルのようになるにはどうしたらよいかを、8つの箇条書きで説明している。イスラエルは最近アムネスティ・インターナショナルが “アパルトヘイト国家"と評した国である。その中には、"安全第一"、"情報優位"の維持、"テクノロジーが鍵"といったアドバイスが含まれている。
シャピロ氏によると、イスラエルの安全保障戦略の中心は、"国民全体が役割を果たす"ことだという。
シャピロ氏は、イスラエルの住民について「民間人は、安全保障のプロトコルに従う責任を認識し、大義に貢献している」と書いている。
「そのために(厳重な監視のもとではあるが)武装する者さえいる。ウクライナ社会が集団的自衛権に広く動員されていることは、この国にその可能性があることを示唆している」
これらのコメントは、将来のウクライナでは、市民生活のほぼすべての側面に"武器を持った人々"が存在するようになるだろうというゼレンスキーの予測と直接一致している。
イスラエルの安全保障国家としての"成功"を喧伝するプロパガンダのように、シャピロの青写真は、テルアビブの軍事・情報分野における"ハイテク・イノベーション"の助けを借りて、"共通の目的"で団結したウクライナ市民を想像しているのである。彼の計画では、イスラエルの安全保障の進歩は、純粋に市民の気迫と革新的な精神によるほとんど神話的な成果として描かれ、その成功の唯一最大の物的要因は、特に米国からの前例のないレベルの海外軍事援助であることが見落とされている。実際、米国の納税者が毎年数十億ドルにのぼる援助を通じて事実上軍事費を負担していなければ、ニュージャージー州ほどの大きさの国が世界有数の監視技術拠点としての地位を獲得していたとは考えにくい。
シャピロはゼレンスキーに"積極的な防衛パートナーシップ"を維持するよう求めたが、同時にイスラエルの入植地主義を維持するために海外援助が果たした役割を軽視し、テルアビブの安全保障政策に通ずる"唯一の原則"は「イスラエルは自国を自力で守り、その戦いに他国を頼ることはない」ことだと主張している。
シャピロはその原則を忘れてしまったのだろう、こうつぶやいた。
「イスラエルにアイアンドームがあってよかった」──これは、2021年にアメリカの納税者が、テルアビブのために用意された38億ドルの軍事援助に加えて、10億ドルの資金を提供したイスラエルの防空システムを指している。
イスラエルには、ガザからのハマスのロケット弾から市民を守るアイアンドームがあるのはありがたい。しかし、イスラエルが自衛能力を備えているからといって、テロ組織が民間人居住区内から民間人に発砲することの憤りが軽減されるわけでは決してない。
シャピロはゼレンスキーへの助言の中で、イスラエルと同様に「ウクライナも諜報活動を強化する必要がある」とも強調している。イスラエルは「敵を探知し、抑止する手段を確保するため、そして必要な時には積極的に敵を攻撃するために、情報機能に深く投資してきた」のである。
米国の外交官がイスラエルに残り、そのトップのスパイ事務所を支援する
シャピロは、イスラエルの諜報機関について知っているはずだ。2017年半ば、外交官として自分を雇ってくれた国に戻るのではなく、家族とともにイスラエルに残ることを選んだ彼は、イスラエルのハイテク企業NSOのハッキング会社に独立したアドバイザーとして入社した。そこでシャピロは、NSOのペガサスと呼ばれる悪名高い侵略的なデジタル・スパイウェアの顧客候補を評価する手伝いをしていた。NSOの多くの政府顧客にはサウジアラビア王国が含まれ、同社はペガサス・システムを使って人権運動家やジャーナリストを監視・迫害してきた。
シャピロ氏は、テルアビブのシンクタンク「国家戦略研究所(米国)(INSS)」を通じて、イスラエルの諜報機関とも密接な関係を築いてきた。この研究所で “特別客員研究員"を務めた4年間の大半は、イスラエル国防軍の元軍事情報部長のアモス・ヤドリンが事務局長を務めていた。ヤドリンは、イスラエル軍がガザに対して採用した不均衡な武力のドクトリンの考案に貢献した。このドクトリンでは、民間人が “テロリストの隣人"と再定義され、それによってジュネーブ条約による保護が剥奪された。
2018年、INSSはシャピロに2万ドル以上を支払い、外国人エージェントとして登録していないにもかかわらず、同社の代理として議会で証言させた。NSOグループと同様、INSSもイスラエル政府からの独立性を保っているが、創業者のアハロン・ヤリブはイスラエル軍情報機関のトップを兼務していた。
米国では、シャピロは、現国務長官アンソニー・ブリンケンが2017年に設立し、ポリティコが “待機中のバイデン内閣"と評したコンサルティング、WestExec Advisorsに在籍したことがある。ジョー・バイデンが当選する前、民主党の綱領から、占領下にあるパレスチナ西岸地区の土地のさらなる併合に反対する文言が削除された後、シャピロはメディアを賑わせた。
※ポリティコ(Politico)は、主にワシントンDCの議会やホワイトハウス、ロビー活動や報道機関の政治情勢を取材し、テレビやインターネット、フリーペーパー、ラジオ、ポッドキャストなどの自社メディアを通じてコンテンツを配信している
※WestExec Advisors LLC は、2017 年にアントニー・ブリンケン、ミシェル・フルルノイ、セルジオ・アギレ、ニティン・チャッダの元オバマ政権高官によって設立されたコンサルティング会社
戦争 ── それは大西洋評議会の献金者にとって良いことだ
シャピロが大西洋評議会の"著名な研究者“という立場で、ウクライナをイスラエル型の安全保障国家に転換させるための処方箋を発表したのは偶然ではないだろう。もし、ウクライナが彼とゼレンスキーが想像するような恒久的な軍事要塞に変貌すれば、NATOシンクタンクの兵器産業の献金者は多大な利益を得る立場にある。
ロッキード・マーチン、レイセオン、ボーイングの3社は、2021年のアトランティック・カウンシルの上位寄付者に名を連ねている。レイセオン会長兼CEOのグレゴリー・J・ヘイズは、偶然にもシンクタンクの国際諮問委員会のメンバーにもなっている。マックス・ブルメンタールが The Grayzone で報じたように、大西洋評議会は、ブリズマのようなウクライナの利害関係者からバイデンの側近メンバーへの事実上の資金洗浄所としての役割も果たしてきた。
ワシントンの軍産複合体の中心を形成する前述の3つの兵器会社は、すでにウクライナ戦争から巨額の利益を得ている。ボーイング社は、737マックスの操作システムの不具合により2件の重大な墜落事故が発生し、広報上の危機に直面したが、紛争の結果、世界トップの航空機メーカーとしての地位を回復する可能性がある。
ボーイングは2022年に2期連続の赤字に陥ったものの、7月には回復に向けた「勢いが出てきた」と主張している。航空宇宙大手は6月、ベルリンがウクライナ戦争に直接対応する形で軍事投資のための1070億ドルの基金を創設したことを受け、ドイツ政府への重量物運搬用ヘリコプターの供給契約を獲得している。
一方、レイセオンとロッキード・マーチンはともに、戦場で “ウクライナの抵抗の象徴"と呼ばれる対戦車ミサイルシステム"ジャベリン"を製造している。
ロッキード・マーティンのアラバマ州トロイ工場を訪れたジョー・バイデンは、ウクライナ人が同工場が製造する対戦車ミサイルにちなんで、自分の子供に"ジャベリン" “ジャベリーナ"と名付けていると主張し、330億ドルの軍事支援案を承認するよう働きかけた。
米国はジャベリンの備蓄の1/3、スティンガーミサイルの備蓄の1/4 をウクライナに提供した。
レイセオン社のCEOは先週、投資家に対して部品不足のため来年まで生産量を増やすことができないと語った。
AP NEWS
バイデン氏、兵器備蓄が逼迫するなか、ロッキード工場を訪問
アラバマ州トロイ(AP) – ジョー・バイデン大統領は火曜日、ロシアの侵略を阻止するためにウクライナに送られている対戦車兵器の製造において、ジャベリンミサイル工場の組立ラインの労働者が命を救う仕事をしていると評価し、米国が前線に援助を急ぎ続けられるように、議会に330億ドルを承認するよう訴えた。
米大統領ジョー・バイデンは5月にアラバマ州トロイのロッキード・マーチン工場を訪問し「それらはとても重要で、ウクライナの親が生まれたばかりの子供に、冗談ではなく"ジャベリン"や"ジャベリーナ"と名付けたという話もあるくらいだ」と、ウクライナ戦争における同社の重要な役割をばかばかしく大げさにまくしたてた。
国防総省の2021年度予算によると、アメリカは2月以降、8,500台以上のジャベリン対戦車システムをウクライナに送り、そのコストは1台あたりおよそ17万8千ドルであったという。ロッキード・マーティンは、この恵まれた環境を維持するため、生産量を倍増し、年間4,000台のジャベリン・システムを製造することを目標としている。ロッキード社の2022年の在庫は前年比20%以上増加し、ロシアの軍事作戦が始まったわずか2週間後に最高値に達した。
シャピロのNATOが後援する成功への"ロードマップ"からヒントを得て、銃を持った一般市民によって強化された永続的な軍事化、ハイテクスパルタというゼレンスキーの空想は、キエフの政府側で武器と監視技術に多額の投資を必要とするだろう。この戦争が示唆するように、ウクライナは、ロシアの国境に"大きなイスラエル"を設立するというゼレンスキーの夢を実現するために、再び大西洋評議会の寄付者に注目することになりそうだ。
アレクサンダー・ルビンシュタイン(著者)
アレクサンダー・ルビンシュタイン Substackの独立系記者。彼の記事を無料で受信できるようにするには、こちらからご登録ください。彼のジャーナリズムを支援したい場合は、PayPalを通じて1回限りの寄付をするか、Patreonを通じて彼の報道を継続することができます。
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