神々とは惑星のことだった──異世界の空のシンボル
神話とはなんだったのか? プラズマ科学の最先端と神話の世界がつながる
岩に刻まれた不思議な彫刻、絵のようなもの[ペトログリフ]は一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。牛とか馬のような動物の絵は何が描かれているのか見分けやすいですが、人のような棒のような星のような彫刻はいったい何が描かれているのか、何の目的で描かれたのか???です。例えば下にあるような"絵"。
不思議なものといえば、人面有翼獣身像と呼ばれる人間と動物の合体したような彫像。ギリシャ神話のキメラ、ラマッスと呼ばれる雄牛/ライオン/ワシ/人間のハイブリッドであると説明されているアッシリアの神、ケンタウロス、スフィンクスやペガサスなども不思議な想像の産物とされています。
三日月や牛の角のように見える星と、真ん中が円で八芒星とか六芒星とよばれるものが組み合わさった彫刻や図像。
古代エジプトで白い王冠とか赤い王冠と呼ばれていた、頭が後ろにビヨ~ンと伸びたような彫像や絵
エジプトのハトホルは、牝牛か牝牛の頭部を持つ人間で表されたり、女性の姿で表された時も頭には牛の角が生え角の間に太陽のような円盤を載せています。今でもインドでは牛が聖なる動物として崇められています。一体このような伝統はどこから生まれたのでしょうか?
こうした不可解なものは、伝統的にとか、崇められてきたとか、信じられてきたとか、まるで決定事項のように様々な説明がされています。文字として残っているものもありますが、その解釈は歴史的な遺産として今に伝えられている記録の様々な仮説、定説です。そういうことになっているという話です。そういった既成概念を刷り込まれているので、教えられた"常識"を疑おうともしません。しかし、それはすべて"結果の世界"です。伝えられ残された遺物の"解釈"です。そこでは"原因の世界"(なぜそういうことが起きたのか?)はあまり語られていません。不明のままです。なにがあったのか?がわからないまま様々な解釈がされている現状って変ではありませんか?
最初にあげたのはほんの一例ですが、今日から見れば不可解な表現に古代の人類を駆り立てたものとはいったい何だったのでしょうか? エレクトリック・ユニバースはある意味、とんでもない想像を超えた視点を提案します。
想像を超えた"原因の世界"を解き明かす電気的宇宙論
ペトログリフについて、ウィキペディアでは次のように説明されています。
「象徴となる岩石や洞窟内部の壁面に、意匠、文字が刻まれた彫刻のこと。ギリシア語で石を意味するペトロとグリフ(彫刻)の造語である。日本語では線刻(画・文字)と呼ばれたり、岩面彫刻、岩石線画、岩面陰刻と訳される」
「それらの場所や作られた時代、イメージのタイプ等から推察される目的については、多くの理論がある。いくつかのペトログリフは、天文学で使う印、地図および記号的なコミュニケーションの他の形式であると思われる」
「世界中で調査され、GPSで記録されたペトログリフを分析した結果、紀元前3,000年から7,000年頃のペトログラフに、大陸の全域の広い範囲で共通性がある事が分かっている。 よく見られる模様としては、うずくまる人、キャタピラー、梯子、アイマスク、ココペリ(インディアンの神様)、輪留めをかけられた車輪、等が挙げられる」
「この理由としては様々な説が考えられている。
世界的移動説
特定のグループが、ある地域から世界中に移ったという説。1853年に、ジョン・コリングウッド・ブルースとジョージ・テイトが唱え、ロナルド・モリスが彼らの104の理論を要約した。シュメール人が世界中に広まったという説はこの説の親戚である。
遺伝説
他の、より論争の的になっている説明は遺伝によるものである。ユング心理学およびミルチャ・エリアーデの見解では、人間の脳に遺伝学的に相続した構造があるからではないかとしている。
薬物説
幻覚剤を使用して精神が異常状態になったシャーマンによって作られたという説。デービッド・ルイス=ウィリアムズは、これらの模様は人間の脳に組み込まれたもので、それらが薬や片頭痛および他の刺激によって起こる視覚障害や幻覚によって頭に生まれるのではないかとしている」(引用終わり)
世界的移動説、アフリカ人類起源説から始まって、ユダヤの末裔、シュメール文明が日本に伝わったとか、その逆だったとかいうのもこの説の"親戚"かもしれません。移動して伝わったのかもしれませんが、移動した動機もさることながらペトログリフに残した動機は不明のままです。
遺伝説も「遺伝学的に相続した構造」を作った動機(原因)は不明のままです。
薬物説の場合、原因は頭の中ということになりそうです。
これに付け足すとしたら、最近よく見かけるようになった宇宙人説というのもありそうです。すべての説を否定する気はありませんが、いずれも動機となる原因が不明な点で共通しています。
ウィキの説明には、これから紹介しようとしている電気的宇宙論説については不思議なことに全く触れられていません。
私たちが生きているこの現代でも地震や津波のような大災害は経験しています。ですが、それが全球規模で起きていたとしたら? 大移動も遺伝も薬物も宇宙人も必要ありません。
電気的宇宙論は説明できない不可解なもので溢れている太古の"原因の世界"に深く切り込みます。では、先史時代、古代の天球ドラマ、神話の世界を解く鍵が “電気"にあるのでしょうか?
普通に考えればまったく別物で交わりようがない世界に見えます。実はここに、私たちが外宇宙、内宇宙すべての現象を、それぞれバラバラの現象ととらえ別々に解釈している分離意識が表れているのではないかと思います。トータルな絵が描けないし描けないことにすら気が付いていないということです。
これは昨今のコロナ騒動やアメリカの大統領選、不誠実な報道などにも言えます。コロナを利用してどこに連れて行こうとしているのか。無自覚な人が多い半面、おかしいぞと気付き始めている人が増えています。しかし、マス(大衆)としてくくられ価値観を植え付けられた時代は変わろうとしています。どちらにせよ、このまま従っていれば、とんでもないことになりそうです。
さて「電気的宇宙論お勉強シリーズ」とともに「古代の歴史と神話お勉強シリーズ」を始めることにしました。これはその第一回目です。翻訳にすごく苦労しました。
『Symbols of an Alien Sky』の全訳です。画像があるとより分かりやすいだろうと思ったので、動画から取った画像を使わせていただきました。(Alien:性質の異なる、異質な、縁もゆかりもない)
※ 画像はスマホだと読み込みに時間がかかってしまうかもしれません。以下の翻訳は動画につけられている日本語訳とは違います。
エイリアンスカイ(異世界の空)のシンボル Symbols of an Alien Sky
[要約]
ここに、デヴィッド・タルボットによる古代の天体ドラマ最初の一瞥(いちべつ)をご紹介します。ほんの数千年前、地球の近く古代の空に、惑星の集合がそびえ立つ形で垂れ下がり、私たちの祖先たちの上に壮大な放電を引き起こし、世界の神話やシンボルの膨大な創造を刺激しました。
「……神話で語られるすべての物語、登場人物、冒険は、惑星である星々の間の活発な力に集中しています」
第一話 異世界の空のシンボル
惑星のダンス。規則的で予測がつきやすいので、惑星は永遠にこのような動きをしているのではないかと思うかもしれません。
古代メソポタミアの最初の天文学者たちが主張したことと、それに続く数々の社会の文化は何と対照的なのでしょうか! 彼らは強迫的な恐怖で惑星の動きを見ていました。天文学に精通した者たちは、なぜ惑星が以前の時代には高くそびえた神々だったと主張するのでしょうか?
惑星は王や王国の運命を支配しており、惑星は終末の日、世界の終わりのエージェントでした。
そのような畏敬の念と恐怖に駆られた惑星とは何だったのでしょうか?
バビロニアの天文学者ベロッソス Berossus は、惑星は、今日とは異なるコースを移動し世界の大惨事を生み出したと述べました。ギリシャ、ローマ、グノーシスの思想では、これはエキピローシス ekpyrosis 、惑星の破局的な会合でした。
※ ekpyrosis:水ではなく火による大災害。毎年大火事によって宇宙が定期的に破壊されるというストア派の信念
しかし、惑星の無秩序の記憶は、多くの古代の文献によって伝えられています。プラトンはそれを表現しました。ゾロアスター教のテキストも、ヒンドゥー教のマハーバーラタ、道教の教え、中国の竹簡もそうでした。
スポットライトを浴びることなく、今日、研究者たちは惑星の歴史の疑問を探っています。彼らは比較神話学から惑星科学、プラズマ物理学まで幅広いバックグラウンドを持っています。すべては太陽系が電気的な活動で生きていて、過去に不安定だった可能性があるかどうかを尋ねているのです。
この質問に答えれば、過去、惑星の歴史、文明そのものの台頭についての新たな理解への扉が開かれます。
記念碑的な文化
「自然界や社会の中で当たり前のことが、神話を作る想像力の外に出ることはほとんどない。どちらが異常に煽られやすいのか、何か驚愕の大惨事が起きたのか……」(Lewis Farnell)
“文明"と聞くと、ほとんどの人が新技術、経済の発展、急速なコミュニケーション、広大な首都圏の眺望を思い浮かべます。しかし、それ以前の文明は、はるかに異なっており、まだ解決されていない謎を投げかけています。
初期の文明は過去にとらわれていました。こぞって非日常の出来事、神々と驚異の時代を振り返りました。強力な神々が一時期支配していたと主張していたが、その後は去ってしまった。記念碑的な文化が生まれ、そして、モニュメント自体が技術的なスキルの陳列よりもはるかに多くの意味を持っていました。
初期の文明を形作ったのは、記憶するという強迫観念的な行為でした。
エジプトの都市からナイル川に沿ってメソポタミアの肥沃な三日月のそれらに伸びていました。インドから東南アジア、中国、そしてアメリカ大陸まで。アステカやマヤの初期の先人から、アンデス中央部の古代文化まで。いずれも失われたものを取り戻そうとする必死の衝動を露わにしています。
エジプトの神官たちは、この失われた時代を"原初神々の時代"と呼んでいました。それは初期の太陽神、後に去ったアトゥムの支配から始まりました。
楔形文字のテキストでは、神 An の話をしていますが、彼は恐ろしいほどの華麗さで支配し、その後、シーンから消え失せました。ギリシャ人はクロノスの失われた時代を祝っていましたが、クロノスもまた別の力に取って代わられました。
インドの賢者たちも同様にブラフマーの支配を覚えていましたが、神は次第に背景に消えていきました。それと同じように、中国のチェン・ディCheng Di とフアン・ディHuang Di 、アステカのオメテオトル Ometeotl 、そしてマヤのイツァムナー Itzamna 、すべての者が遠隔地へと旅立ったか、あるいは元々の存在感が薄れていったのです。
神々の記憶
「激動の出来事に対する文化的反応の幅広い分布は、空の混沌とした出来事がもたらしたかもしれない深遠で不安な衝撃を裏付けています」(David Pankenier)
祭りや象徴的な儀式を通して、文化は神々の命を覚えていました。寺院の建設、生け贄、収穫、王の就任、王室の結婚、新年の祭りのたびに、神々の人生の重要な転換期を再現しました。あなたが神々の物語を取り去っていたら、初期の文明には文化的な内容が残っていないでしょう。
神々は誰だったのでしょうか?
そして、なぜ初期の天文に精通した者たちは、最も強力な神々は惑星であると宣言したのでしょうか?
手掛かりは、ここにあります。
神話的な記述は、恐怖と宇宙的な暴力によって中断されています。差し迫った祈りと賛美歌は、偉大な神々の死や試練を再現し、ある世界の時代がどのようにして激しく別の世界へと移行していったかを語ります。
異世界の空 Alien Skies
「……現代の天文学的証拠は、夜空が5,000年も不変であるという一般的な仮説を支持していない。」(William Napier)
少なくとも、芸術的・神話的なテーマのいくつかは、あなたにとって身近なものになるでしょう。例えば楽園や黄金時代の神話は、宇宙的災厄に転落する前の完璧な時代でした。
世界の王として崇められ、現在の太陽の前に君臨する模範的な太陽。美と生命の象徴である母なる女神、まさにその女神の胎内から生まれた偉大な戦士や英雄が、魔物から世界を救うために生まれました。それも原因不明です。
空のドラゴン
「人々は何百年にもわたって龍についての事実や物語を探求してきたが龍はまだ最終的な解釈を知らされていない」(Lihui Yang)
おそらく蛇や竜ほど説明のつかない神話のテーマの例はないでしょう。先史時代に起源を持つこの注目すべき生物は、生物界には対応(相当)するものが全くないですが、すべての人間が居住することができる大陸で記憶され、千年を越えて現代にまで存続しています。
さて、この怪物の漫画版を見て楽しむことはできますが、現代の自然界では、ドラゴンの長い流れるような髪、燃えるような息、顎ひげ、対のほおひげ、翼や噴き出すような羽、うりふたつの世界的な出現、雷との世界的な関連を説明するものは何もありません。先史時代の誕生から何千年も経った今も、怪物は人間のファンタジーの中に残り続けています。それが消えることはありません。
しかし、自問自答してみてください、どうしてドラゴンの原型がなにもなしに生まれたのでしょうか?
謎が未解決のままになっているのは、近代の先入観が主な理由ではないかと疑問に思うべきではないでしょうか。異口同音に、すべての古代の文化は、私たちの世界はかつては遥かに異なる場所だったと主張しています。
天空でのプラズマ形成
「これらの伝説は世界各地に散らばる人々が同時に恐怖の中で見た惑星規模の大事件の混乱した説明なのか?」(Anonymous editor)
数千年前の美しさと恐怖の出来事は人間の想像力の爆発を引き起こしました。これは人類史の神話化のエポックだったのです。最初に来たのは魔法の領域、崇拝された神々と女神の劇場です。
神々は天才的でした。彼らの天空のすみかは世界にそびえ立ち、地球上の寺院や記念碑のモデルとなっています。しかし、神々は気まぐれになり、ひとつの天球の力が別の力に変容しました。
地球上では見たこともないような、とんでもない生き物が空を徘徊していました。天国そのものが混乱に陥ると、神々は暴力的になってしまった。すると、天空の戦士や怪物が現れ、雷や火、石などの武器を振り回して天界で戦いました。
私たちの課題は、この溢れ出た神話的なコンテンツを説明することです。
アーキタイプに出会う
「過去の文化は多くの場合、世界全体で一つの宇宙のビジョンを共有していたが、私たちは現在の分断された知識の分野で、そのビジョンを取り戻す試みを妨げてはならない」(Bruce Masse)
著名な精神分析家カール・ユングは、これらの深いパターンを"アーキタイプ"と呼んでいました。彼は、それらを無意識の普遍的な構造であり、合理的な説明や科学的な説明を超えていると考えていました。
アーキタイプ:竜退治 Dragon-slayer
神話は私たちには理解しがたいもののように見えますが、アーキタイプは混乱の中を通る道を提供してくれ、遠く離れた文化間の合意点でもあります。そして、この合意は混乱と矛盾のお祭り騒ぎを克服します。
アーキタイプ:神々の柱と山
すべての主要な文化は、天が回る宇宙の山を覚えていました。
※ Cosmic Mountain:宇宙の山は旧約聖書の重要な比喩。古代中近東の人々は山を神々の故郷であり、神々が布告した場所であると考えていた。
アーキタイプ:怒れる女神(怒りの女神)
そして全ての文化は母なる女神の恐ろしい容姿を記録しました。共通の経験がなかったら、原型的な合意もできなかったでしょう。
アーキタイプ:ウロボロス Ouroboros(尾を飲み込む蛇)
必要なのは、彼らのメッセージを聞くために、アーキタイプを満たし恐れや偏見や行き過ぎた思い込みを持たない意欲だけです。
アーキタイプ:天国へのはしご
Ladder to Heaven
何百ものアーキタイプが存在することは事実であり、今日起こっている自然の出来事を語るアーキタイプはひとつもないことも事実です。
アーキタイプ:瀕死の神 Dying God
文明の夜明けには、すべてのアーキタイプがすでに存在していました。
「……天空のイメージと一体になって、ほとんどの初期社会の極端な先入観……世界的な現象の一部のように見える」(Mark Bailey)
「先史時代の"空"は、今よりもずっと活発だったのか?」(Mark Bailey)
今日、私たちは古代文明の記念碑的なスケールに魅了されています。しかし、記念碑的な文化をこれほどまでに執拗に狩り立てた本質的な記憶とは何だったのでしょうか。証拠の糸は、かろうじて認識されているけれど完全に失われたわけではない世界、先史時代の奥深くまで続いています。
1万年以上前、旧石器時代の芸術家たちは、フランスのラスコー洞窟の壁にこれらの画像を描きました。彼らはリアリストで細部にまで目が行き届いていました。石器時代の才能ある芸術家たちが、なぜ姿を消したのかは謎のままです。
しかし、より大きな謎は、その後の出来事です。
新石器時代の芸術家は、私たちが知っているような自然を描く能力を失ってしまったようです。自然の正確な表現はあるが、支配的なスタイルは、幽霊のような生き物や我々の世界では見たこともないような不条理な形のカーニバルを生み出しました。この傾向はどのようにして生まれたのでしょうか?
ひとつの土地だけではなく、すべての居住に適した大陸でも。
不条理? ええ、でも何があの独特のパターンを引き起こしたのでしょうか?
頭のない棒人間が、肩にアヒルなどの鳥を乗せているだけ?
アメリカ南西部では、このテーマに基づく何百ものバリエーションが生じます。しかし、パターンはそこで終わりません。棒人形(棒線画)の両脇には、対になったドットが描かれています。ひとつの例だけでも好奇心をそそられますが、広範囲に広がるパターンには説明が必要です。他の詳細は不合理さを強調しているだけです。
最近、プラズマ科学や放電を利用した研究室での実験など、伝統的な考古学の外からこれらの謎への答えが出てきました。
ロスアラモス研究所のプラズマ科学者アンソニー・ペラット Anthony Peratt は、これらの棒状の形状が空の電気イベントを記録していることを示しました。我々が今日見るオーロラのようなもの、でも、その千倍エネルギッシュです。そして彼は、実験室での放電によって撮影された形状にロックアートの形を正確に一致させます。
ロックアートの表現(描写)は、プラズマ放電の進化の中での強烈な電流のシートとして説明されています。この図案化されたモデルでは、中央の柱が放電の軸となっています。軸に巻き付けられているのは、荷電粒子のトーラスまたはドーナツ状の管状シートです。観察者は透明な層を通して見ています。上にシャンパングラス、下に押しつぶされたベル型、したがって、プラズマ密度は手足で最大になります。
二次元で描かれたこの形は、何千もの石に世界的に彫られた棒人間と一致しています。棒人間の腕の下にある二つの点は、トーラスの中心から放射される放射光と呼ばれる非常に明るい高エネルギーの放射線です。放電の進行に伴って電流シートが絶えずゆがむため、このような形態も珍しくありません。二次元の表現は次のようになります。
ペラットの研究は、スティックマン(棒人間)、アメリカ南西部のアヒルの頭のバージョン、ハワイからサウジアラビアまでのバリエーションがプラズマ放電の構造であることを示しており、彼は世界的な専門家として認められています。
ペラットの調査(研究)は、我々の調査とは完全に独立しています。何千枚ものロックアート画像が、スーパーコンピューターを使って、地球上のさまざまな位置から見た生成を識別することを可能にしました。彼が実証した一致は偶発的なものではありません。しかし、ペラットよりも30年近く前の我々の調査は、このシリーズの第二話で明らかにするように、驚くような点でペラットの調査と一致しています。
総じて学者や科学者にとってはロックアートは未解決の謎のままです。200年間、専門家は石の上の画像の膨大なライブラリをめぐって議論を重ねてきました。決定的な結果は今、新しい全体像を唱えて手の内にあります。
古代の空の高エネルギーの電気的な出来事の説得力のある証拠を追うこと。そして、この調査を追求する人々は、ほんの数十年前には科学が何も知らなかった、電気が流れている宇宙環境に惑星の動きがどのように貢献したのかを問うことを恐れてはなりません。
イマヌエル・ヴェリコフスキー
根本的なミスが(自然)科学に忍び込んでいる可能性があるのでしょうか?
今日、私たちは惑星の運動の規則性に対する揺るぎない自信を目の当たりにしていますが、この自信は本当に正当なものなのでしょうか?
37年前に戻って欲しい。
それは、物議を醸した理論家イマニュエル・ヴェリコフスキーが私に火をつけた時でした。彼は1950年に初めて出版された『衝突する宇宙』の著者で、その後も数冊の本を出版しています。これらの本の中で、彼は惑星史と人類史の両方を再解釈しました。
著名な学者、アルバート・アインシュタインの同僚であるヴェリコフスキーは、惑星が以前は不安定なコースを移動したと主張していました。そして、地球の大惨事を引き起こすほど地球に近づいてきた惑星は一度だけではありませんでした。
ほとんどの天文学者はこの本を無下にはねつけ、一部の天文学者は出版社マクミラン社をボイコットすると脅し、ベストセラーの一位になった時には会社に本を引っ込めるように強制しました。しかし、宇宙時代が到来し、私たちの惑星や月の探査機が荒廃した表面を明らかにしたとき、ヴェリコフスキーの主張に新たな関心を抱くようになりました。
私はヴェリコフスキーの協力を得て、彼の科学への挑戦を10回シリーズで発表する機会を得ました。ヴェリコフスキーは、宇宙の大災害は今では平和になった地球を含む惑星にその痕跡を残したと述べました。彼は、金星が彗星として空に現れ、その彗星が地球と接近遭遇したことで初期の文明が滅びたと言っていました。これらのイベントでは電気が非常に活動的だったといいます。惑星は不規則なコースを移動し、時には接近してくる天体の間を宇宙の稲妻が飛び交い、衝突しそうになることもありました。
そして、これらの出来事の人間の記憶は、科学が無視できない証拠をもたらしたと述べています。
ヴェリコフスキーが新たな可能性への扉を開いたことはすぐに明らかになり、おそらく神話のアーキタイプ全体に対する新たな理解への扉を開きました。
しかし、なぜ証拠はいつも信じられないほど馬鹿げたものに見えたのでしょうか?
なぜ古来の文化はすべて、かつての空にそびえ立つ神々の記憶にすべてを託していたのでしょうか。
私はとりわけ当時まだ未発表の作品の中で、ヴェリコフスキーが提案したものに魅了されました。彼は、記憶されている最も古い時代には、土星が空を支配し、地球に近く、神話の黄金時代を取り仕切っていたと主張しています。
それはとんでもないアイデアでしたが、私はそこにライフワークのインスピレーションを見出しました。世界中の古代文化は、かつては模範的(称賛すべき)な太陽が空を支配していたと主張していました。
エジプト人にとって、このかつての権力は、天空の中心と頂上から支配する創造主アトゥムラー creator Atum-Ra でした。
古代メソポタミアでは、原始の太陽を天の大回転車と見なし、天文学者たちはこれを土星と名付けました。土星という惑星の名前をもらったのはローマ人からですが、土星の古代ラテン語名は太陽のソル Sol でした。以前のギリシャ語のテキストでは、クロノス Kronos と呼ばれる惑星土星もまた、太陽=ヘリオス Helios と名付けられました。
「ヘリオスとクロノスはひとつの神であり、同じ神だった」(Franz Boll)
錬金術師でさえ、このとんでもない同一性(身元)を失わないようにして(守って)いました。彼らは土星を"最高の太陽 The Best Sun“と呼んでいました。
最高の太陽、優れた太陽、模範的な太陽……中心となる考え方は常に、天の軸、つまり天極を指しており、天が視覚的に回転するようになっていました。ありえないように思えるかもしれませんが、ここはエジプト人が原始の太陽神アトゥム Atum を配置した場所です。
「空の真ん中に固定された大いなる神が住んでいる」(Egyptian Coffin Texts)
「アトゥムは世界の極点の上に座る運命の決定者(調停者)だった。ここが宇宙の結節点、規制の中心でなければならない」(T Rundle Clark)
天空のこの動かない場所は、ギリシャからペルシャ、中国までの後の天文学の伝統が、土星が世界を支配していたと主張していた場所です。私たちが今日当たり前のように思っている、あらゆる原理の矛盾。
「遥か彼方の惑星である土星は極と何の関連があるのか? そのような言葉遣いは古代占星術の専門的な慣用句として欠かせない」(Giorlgio de Santillana)
古代の歴史家たちは、今では空の小さな点に過ぎない土星が、黄金時代を主宰していたと主張しています。豊かさ、宇宙的な調和、壮大さの時代。
イタリアの古代の名前はサトゥルニア Saturniaであり、この名前は、まさにローマの当初の場所に与えられたという伝統があります。安息日、特別な休息と崇敬の日は、サトゥルニ・ディース Saturni Dies 、土星の日でした。地中海、近東、さらにはその先の地域で記念日とされています。ローマで人気のお祭り"サトゥルナリア Saturnalia “は、サトゥルニア・レグナ、土星の治世、黄金時代への回帰を象徴するものでした。私たち自身の新年やクリスマスのお祝いの象徴的な内容の多くは、ローマのサトゥルヌスの祭礼(ローマのらんちき騒ぎ)や関連する古代の祭礼にまで遡ることになります。
ひとつの形で、あるいは別の形で、土星の治世を記憶しているすべての文化では、土星の神を"王の父"、"国家または民族の父"とみなしており、古代の伝統ではウガリ人 Ugaritic とヘブライ人のエル Hebrew El を土星と同一に扱っていました。そして、イスラエルの民はかつて自分たちを土星の子と見ていたと言われています。
同じように、ギリシャ人はクロノスを最初の父としていました。そして伝説の祖先エネアス Aeneas の冒険を通してイタリアに到着して、ローマ人が土星の真の子孫であると主張しました。
「ラテン人、土星の血統、黄金時代(全盛期)のように自由に自制している種族をどうか知ってください」(Virgil, Aeneid)
しかし、土星には黄金時代の破滅的な終わり方を反映した暗黒面がありました。これは、マニリウス Manilius の言葉を借りれば、第一の父である土星が世界軸の反対側に落ちた時のことでした。天国そのものが制御不能に陥ったかのように見えたこの突然のカオスは、千年以上の文明に取り憑いており、かつて起こったことが再び起こるのではないかという恐怖、最後の審判の不安が爆発した。
古代人は象徴的にも文字通りにも、自分の子供を惑星──神なる土星のために犠牲にしたとは信じられない。土星は自分の子供を食い荒らす者として、また生け贄を要求するモレク Moloch として記憶されていました。そして、アブラハムが自分の息子イサクを生け贄に捧げるように命じたエール El、またはエロヒム Elohim として。
モレク:古代の中東で崇拝された神の名。カナンの神のヘブライ語名。男性神。モロクともいう。"涙の国の君主"、"母親の涙と子供達の血に塗れた魔王"とも呼ばれており、人身供犠が行われたことで知られる。
エール、エロヒム:エール(エル)は、セム語派に於いて最も普通に用いられる神を指す言葉。複数形はエロヒムで"神々"の意だが、オリエントでは神格や王権を複数形で表わすことがあるため、旧約聖書では唯一神"ヤハウェ"の尊称として"エロヒム"が用いられている。
否定できない証拠を前にして、合理的な方法は、これらの記憶の破滅的な原因に光を当てることです。
1980年にダブルデイ社から出版された私の著書『土星の神話 The Saturn Myth』(未翻訳)は、かつての空(古代の証人の前に迫りくる巨大な惑星の会合)に見られた壮大なフォーメーションの再構築を始めました。
私は神話のアーキタイプと一緒に仕事をしていました。いたるところで、異なる言葉やシンボルを使って、薄気味悪いほど似たような出来事を表現している文化があります。しかし『土星の神話』で提示された惑星モデルは、完全なものには程遠いものでした。
最大の謎の中で共通したものは、すべての古代文化によって記録された宇宙の車輪がありました。石に刻まれた天空の車輪のイメージは文明よりも古い。多くの考古学者は、これらの車輪を空を転がる太陽の想像上の乗り物と見なしています。
しかし、最も一般的な形では宇宙の車輪はどこへも行きません。多くの場合、それは静止した柱の上に鎮座しています。または階段やはしごの上の方、祭壇やテーブルの上に置かれてロープで回転しています。
車輪のスポークはそのような機能的なものではありません。それらは流体とエーテルです。古代の神々や英雄たちは手に車輪を持っています。宇宙の車輪は神々や文化的英雄、賢者の玉座としての役割を果たしていました。地球上の王の車輪の玉座に象徴的に再現されています。仏陀の車輪の玉座は私たちの主張を強調しています。そして、人気のある仏足石(仏陀の足跡)でさえも、天にある同じ車輪を思い起こします。
インスピレーションは私たちの太陽から来たのではありません。アイルランドとカリフォルニアの象形文字のホイールの先史時代の例を比較してみてください。ホイールの異なる部分がはっきりとわかります。大きな円や球体。常に存在しているわけではありませんが、中心の星と星のような形の中にあるより小さな暗めの円や球体。
画像には単一の物体は描かれていません。しかし、ここで実証されているように三つのオブジェクトがあります。中心の星のすぐ下に小さな暗黒の球体を配置しています。配置はランダムではないと断言できます。空に浮かぶこれらの形状は密に集まっている惑星であり、古代の天空の崇拝者の上にある計り知れないものでした。物語はこの天体形成の出現で始まります。
天国、“天が地球に近かった時“
直線か矢印が “集まった権力者たちの心を貫く"とき、グレート・コンジャンクションによって形成された独自の空のまとまり。動きのない、現在の太陽の前の動じない太陽の統治。王の父であり、神話上の王の系統の最初のもの。そして、死にかけの、あるいは追放された神。
後の時代になって最初の天文学者たちはこの天空のアーチ状の支配者を特定しました。彼らはそれが神が遠い世界に旅立つ前に宇宙の車輪の持ち主として記憶されていた土星だと主張していました。
また、天文学的な伝統では、中心の星を母なる女神である金星と呼び、暗くて赤みを帯びた球体を宇宙の戦士である火星と呼んでいます。
このシリーズの中で私は、 神々の物語とは、これらの天体に何が起こるかという物語であることを示すつもりです。あなたは、ほんの数千年前の天空の構成を再構築した画像を見ています。この配置は多くの段階を経て進化し、畏敬と畏怖の念を呼び起こし、何千年にもわたって王や王国のモデルとなっています。偉大な寺院や都市、神聖な山は、すべて神々と驚異の神話時代にさかのぼります。
世界で最初の天文学者に道を示してもらいましょう。彼らは、神話や賛美歌や礼拝で神と呼ぶものが、惑星や惑星の姿であることを知っていました。惑星は地球の近くに天にまたがる配置で出現しました。その天空の素晴らしさの記憶は今でも私たちを取り巻いています。たとえ後に人類は記憶よりもはるかに多くのことを忘れてしまったとしても。忘れ去られた過去との再接続は、私たち自身の文化的な完全性のために最も重要であり、人間の意識の研究のために欠くことのできないものであり、すべての科学のために本質的なものとなるでしょう。
コズミック・サンダーボルト(宇宙的な落雷)
ほんの数千年前、私たちの祖先は地球の近くに惑星の集まりを目撃しました。人間の想像力の爆発が起き、天体の攪乱自体が忘れ去られた後も、何千年ものあいだ文化を特徴づけてきた神話と象徴主義が現れました。これらの初期の歴史的な時代には、現在の惑星の記録はなく、惑星の運動や周期を記録した日記もありません。私たちが今日知っているような惑星は存在しませんでしたが、これらは神々であり、畏敬の念を抱かせ、時に気まぐれで恐ろしい存在でした。
土星
初期の星の崇拝者たちは、神の偉大な光、空でじっとしていることについて話しています。エジプトのアトゥムまたはアトゥムラー Atum or Atum-Ra 、シュメールのアン An 、バビロニアのアヌ Anu 、そして謎めいて、初期の天文学者たちは第三話の目玉となる惑星土星として、その全体像を知っていました。当初、集まった勢力は分離された神々としてではなく、太古の神の統一、黄金時代の完全な結合またはグレート・コンジャンクションとして見られていました。
金星
空には巨大な球体が垂れ下がり、その中心には爆発的なストリーマーに囲まれた光り輝く星が立っていました。世界中の文化は、この星を母なる女神、惑星ヴィーナスとして女性的な意味で見るようになりました。偉大なる星、すべての星の母として記憶されています。これは中心的な目であり、原始太陽の心であり魂であり、彼の生気に満ちた生命であり、力であり栄光であり、その他多くのものであった。
恐ろしい女神
最も謎めいた文化的テーマのひとつは、生命を与える女神が怪物のような形に変化し世界を攻撃することです。それは荒々しく乱れた髪の毛、あるいは何本もの腕を振り乱し、麻痺するような光を放つ天空のスペクタクルで荒れ狂う恐ろしい女神でした。不安定と移動(変位)が起こると、金星から放出されるストリーマーは混沌としたものとなり恐ろしい表情を浮かべていました。
怒りの女神は彗星でした。
彗星の神話的原型。
イマニュエル・ヴェリコフスキーの大彗星、惑星金星。
アフロディーテ・コマエソ:"彗星金星"
“彗星"としてのローマ時代の金星イメージ
「無教養な大衆は金星を彗星と考えていた」(Horatio Grassi)
火星
この中心星の前に見えているのは、より小さく、より暗く、赤みを帯びた球体でした。これが神話の戦士でした。
男性的な “心の中心 Heart of the Heart “
“子宮の中の子供"
“膝の上の子供"
“目の瞳"
“宇宙の車輪の軸"
世界神話で最も活躍した人物
天空を崇拝する者たちは、ドラゴンやカオスモンスターに勝利した戦士の正体を知っていた。最強の戦士である火星は球体の正体 global identity を、私たちには認識されていない歴史だと声高に叫んでいます。
[火星の世界各地での呼び名]
EGYPT
Shu-Anhur
Horus of the Akhet
Red Horus
MESOPOTAMIA
Erra
Nergal
Ninurta
LEVANT
Resheph
Arsu
Melqart
GREECE and ROME
Ares
Adonis
Heracles
Mars
IRAN
Verethragna
Artagnes
INDIA
Skanda
Karttukeya
Murukan
CHINA
Ying-Hua
Tchi-p’iao-nou
OCEANIA
Matamemea (Polynesia)
Rehua (New Zealand)
Horopukipuku (Polynesia)
Fetia Ura (Hervey Islands)
Bilyarra or 'Eaglehawk’ (Wimbaio)
Quarnamero or 'Eagle’ (Victoria)
Toordt (Southeast Australia)
Wljungarl (Australia)
NORTH AMERICA
U:Pirikucu ('Morning Star’, Pawnee)
CENTRAL AMERICA
Huitzilopochtli
SOUTH AMERICA
Aucayoc (Inca)
三日月の星 Star-in-Crescent
天の大きな球体の上に明るい三日月が現れ、その角の間には金星のオーブ(球)や星があった。空には見たこともないものが、かつては世界中で崇められていた。
地球が自転するとき三日月は昼と夜のサイクルを示していた。最大の明るさの段階では下の三日月、薄暗くなる段階では上の三日月。
私たちの太陽は存在し配置(構成)によって光を投げかけていたが、神々の視覚的な劇場の中にはなかった。
私はこれを"極軸整列 Polar Configuration “と呼んでいますが、これは地球自体が空の形に合わせて回転し、天が視覚的に回転する天球の極点にこれらの形を配置していたからです。この配置はいくつもの段階を経て進化してきました。ストリーマーの数は、観察された形態と同様に繰り返し変化した。相対的な位置が変わるたびに、配置の外観が劇的に変化しました。
エレクトリック・ユニバース 電気的宇宙
1996年、カナダの映画監督ベン・ゲド・ロウはポートランドに何ヶ月も滞在し、再構成に関する90分のドキュメンタリー(『世界の終わりを思い出す』)を制作しました。当時、多くの動力学的な問題はほとんど解決されていませんでした。しかし、その年の後半にはオーストラリアの物理学者ウォレス・ソーンヒルが30日間の滞在のためポートランドを訪ねました。
『世界の終わりを思い出す』はこちら(下)の記事で紹介しました。
彼は私が再構築したフォームが電気的なものだと納得させてくれました。それらは惑星の間に張り巡らされたプラズマ放電のストリーマでした。彼は放射状の放電では、放電の強さに応じてストリーマの数もその具体的な形状も変化することを説明してくれました。よく笑われたものですが、私が共通のシンメトリーで再構築していた渦巻きの形には確かに物理的な説明がありました。
訪問時には、ウォル・ソーンヒルは、"エレクトリック・ユニバース"と呼んでいるものの研究に25年以上もの歳月を費やしていました。彼の研究は、電気・プラズマ科学の先駆者たちの伝統を踏襲しています。それは電気が宇宙で大きな役割を果たしていることを示しました。
クリスチャン・ビルケランドと彼の磁化されたテレラ実験は、地球の磁場と相互作用する荷電粒子がオーロラの原因であると彼に推測させた
銀河や星や惑星が電気的に形成されていること。明るい尾を持つ彗星は太陽の電場を通って移動していること。彼の電気的解釈は惑星や月の奇妙な風景の起源にまで拡張され、今では電気アークの十分に実証された原理によって説明されています。
電気的太陽系では、電位の異なる二つの惑星や月が接近すると放電が起こり、接近した天体の間に伸びるプラズマ構造を生成します。
プラズマ実験室での実験では、構造がどのように見えるかを知ることができます。
骨格は通常はねじれたフィラメントの柱ですが、円盤や埋め込まれた円柱もまた、見事な進化を遂げるために発生します。このようなフォーメーションの対極にあるのは、古代の宇宙の雷の描写に見ることができます。しかし、接近した惑星の間にエキゾチックな造形物が発生するとは、なんというとんでもない考えなのでしょうか。
「二つの惑星の間にある空間に火がつき、両方の惑星から炎を放ち、炎の列車を生み出す」(Seneca)
「燃える丸太からパチパチと炭が飛ぶように、天の火が地球から吐き出される」(Pliny)
「[古代の伝統によれば]これらの稲妻は土星から来ている。扇動的な稲妻が火星から来るのと同じように 」(Pliny)
では、宇宙の雷と偉大な戦う神々の魔法の剣、矢、こん棒、槍との関係は何だったのでしょうか?
驚くべき一致で、古代の言語は、これらの武器を宇宙の雷撃の特別な形態であると明らかにしています。学者はすでにアポロンの剣と矢を特定しています。
ゼウスの槍
ポセイドンの三叉の矛
神雷の姿として。
同じつながりは、その剣が彼のアイデンティティだったギリシャのアレス Ares、ラテン的な火星でも生じます。
アレス(火星)は「ゼウスの力強い手から恐ろしいほどに閃光を放つ雷のように、スピーディーで輝かしく飛び出した」(Quintus Smyrnaeus)
最初に来たのは中核となるアーキタイプ、雷鳴でした。その後、戦士の神の武器として神話的に解釈されるようになりました。
「……雷の"祖先"やアーキタイプからの剣の"由来"は普遍的であり世界的なものである」(Ananda Coomaraswamy)
神々の手に委ねられた宇宙の雷はラテン的な火星 Latin Mars への橋渡しとなり、プラズマ科学の最先端と神話の世界をつなぎます。
エンリルの聖域から運命の石板を盗んだアンズゥを、雷撃を受けたニヌルタが追いかける。
天球の極の配置 POLAR CONFIGURATION
文明の夜明け
ひとつのシンプルな真実が科学の未来を変え、人類の歴史を理解することになるでしょう。古代の空は現在の空とは似ても似つかないものでした。人類の目撃者の上方では惑星が地球の近くで形を成しながら浮かんでいました。
アーキタイプ:“大いなる星"としての母なる女神……多数のバリエーションがある
イシュタールのバビロニアの星(金星)……囲まれ識別された球体
天文学的に金星と火星として知られた神話の星の女神と宇宙の戦士の天空のダンスの中で、ひとつの電気的な形態が別のものに変容します。古代の観察者は星の女神の輝きに包まれた戦士の王の頭を見ました。それは彼の栄光の王冠でした。
アーキタイプ:星の女神の冠
それは戦士の魔除けで、兜や紋章として身につけていましたが、それ以上のものでした。踊るアステカの神は、金星の光線を紋章として身につけていましたが、同時に金星の半星と呼ばれるものを突き出した手に持っていました。そして、この防御的な輝きをスカートにしていた。テーマは普遍的であり、武者の鎧は偉大な星の輝きであり、それが説明のつかない"王様の放射状の冠"の説明です。
ギリシャ:戦士の神アポロ Greece : Warrior god Apollo
アンティオコスの冠 Crown of Antiochos
ローマの王冠 Roman crown of kingship
紋章学:"天空の王冠" Celestial Crown
構成の形態が変わると、神話的な解釈も変わってきました。
アーキタイプ:“広げた尾羽" Spread Tail Feathers
絵と言葉で、古代の年代記は女神と戦士の宇宙的な結合を再現しています。
アーキタイプ:“神の手"のオーブ(目)Orb (eye) in the “Hand of God"
女神は目であり、戦士は目の瞳でした。
整列した二つの球体は、神の手に刻まれた目と瞳孔として神話的な解釈を呼び起こしました。
古代エジプトでは"ラーの手"とは、目の女神イウサアセト Eye goddess Iussaset のことでした。エジプトの戦士の神々は、女性的な目の"瞳孔"であるアリット arit と名付けられました。手の五本の指は、別の段階(位相)での八本スポークの車輪の目に見える様相でした。
仏教の象徴主義者たちは、手が八本スポークの法輪 dharma-wheel と秘密の関係を築いていることを知っていました。仏陀は車輪の動かない軸であり、天の手の上に鎮座し、彼は神々の天の火に囲まれ守られていました。
生じたすべての形態は、ひとつの考えだけではなく様々な神話的解釈を引き起こしました。車輪のスポークは、夕暮れ時に生命を爆発させる普遍的な統治者の生気に満ちた魂と力であり、それが神話の"生命の植物"の意味です。
アーキタイプ:“生命の植物 Plant of Life “としての女神
ギリシャ:アフロディーテのロゼット(金星)Rosette of Aphrodite
空に見えたものは何百もの想像力を刺激しました。そして今日の天界の出来事を語る者は一人もいません。宇宙の原型の具体的な形が忘れ去られても、想像力のあるアイデアは何千年にもわたって続いていました。
アーキタイプ:“七頭蛇 7-Headed Serpent“
無数の具体的な詳細は、神話やシンボルの説明をでっち上げることは認めないでしょう。
アーキタイプ:“広げた尾羽 Spread Tail Feathers “
いくつかのシンボルは抽象的なままでしたが、より多くの場合、強調されたフォームに神話的な解釈を加えました。そして、多くの神話的なイメージは一見相容れないように見えても同じ明らかな(具体的な)形に辿り着きます。
アーキタイプ:鳩のヴィーナス Goddess Venus as dove
生命の植物は単なる魅力的なデザイン要素ではなく、空に浮かぶ形であり、膨大な影響力を持つ物語を呼び起こしていました。
アーキタイプ:“生命の植物"としての女神
彼の誕生または再誕生の中で、戦士の神は放射状の花から現れました。
エジプト:戦士の王の誕生
エジプト:蓮から出てくるネフェルテム Nefertem
多様な神話的解釈と、これらの出来事について語られたより大きな物語は、すべて人間の記憶の一元化された土台(基礎)を指し示しています。
アーキタイプ:“天の車輪"
天界で大車輪が回り、世界中に記憶されていました。整列した勢力のささやかな変位(移動)さえも、古代の映像に捉えられていました。
アーキタイプ:“変位"
Displacement
ホタテ:アフロディーテの"誕生"と"旅立ち"の象徴
なぜエジプトの女神は戦士の王の頭飾りだったのか?
強調された形で答えを出してくれています。
戦士の勇者 Warrior Hero
世界を支配していた原始の太陽は夜空に最も明るく輝いていました。三日月がこの原始の太陽を飾るようになりましたが、それは決して我々の月ではありませんでした。金星という偉大な星はその角の間で休んでいて、星の中に視覚的に座っている火星という惑星がありました。
宇宙の落雷の最初の形態として火星から光の流れが降りてきました。
ギリシア:宇宙の落雷の形態
チベット:宇宙の落雷の形態 forms of the cosmic thunderbolt
人間の想像力は剣や短剣が(宇宙の落雷が)下の領域に突き刺さったと見なしました。戦士の神は彼の剣であり、回転する空の軸のピン、くい、または係留ポストとしても想像されていました。生命の植物の茎と、そして女神の柱状の下肢と同じです。
※ 係留ポスト(Mooring Post):船舶を係留するために地面に固定された強力な直立支柱のこと
同じ空に浮かぶ姿は、戦士も怒りの女神も舌を突き出しているように見えました。
火星の目立った動きは惑星の軸に近いながらもはっきりしない形で現れました。今、天の三日月は天の牡牛という独自性、つまり戦士自身の角として現れました。
アーキタイプ:“天の牡牛" Bull of Heaven
そして、基礎の支柱(くい?)が、その頂点に牡牛のイメージを産んだことは、私達にとって驚くべき事ではありません。それが地球に到達したとき、ストリームは大きな柱や宇宙の山の形をしていました。
「偉大なる山(エンリル)よ,その頭は天に匹敵し,その基礎は純粋な深淵に据えられている。誰の角が光っているのか」(Sumerian hymn)
※エンリル(シュメール語)またはエッリル(アッカド語)は、古代メソポタミア神話に登場するニップルの守護神。シュメール・アッカドにおける事実上の最高権力者。
おそらく有名な天の牡牛が、ただの柱と輝く角であったとは信じるにはほど遠いことです。
「私は牡牛だ。老いぼれの……私は角で空を支える」(Egyptian Coffin Texts)
「……星の柱、天の牡牛……」
「その角が輝く者、油注がれた柱、天の牡牛」(Egyptian Pyramid Texts)
これらの出来事に、私たちは戦士ヒーローの最初のアクティブなフォームである、天を持ち上げる宇宙の巨人の世界的な神話を突き止めます。彼の掲げた腕は、まさに天の牡牛の角と同じものだった。
アーキタイプ : “宇宙の柱"
Cosmic Pillar
基礎構造、アーキタイプの完全性を証明するもの。
ギリシャ:天を持ち上げるアトラス
創造の神話
戦士の王の円錐形の王冠 Conical Crowns of the Warrior King
火星の移動に伴って、火星と金星の間を流れる塵と電離したプラズマが地上の観測者に見えるようになると、この塵のようなプラズマの流れにわずかな変化があっても、宇宙から見た場合には、構成の外観に特徴的な違いが生じることでしょう。
古代の偉大な王たちは、数多くの謎に満ちた円錐形の王冠を身につけていました。これらの崇拝された外見については、専門家は今日の自然の中に参照できるものを見つけることができません。しかし、古代の聖職者たちは、これらの王冠が地球上の戦士の王の原型である宇宙の戦士を模したものであることを知っていました。
カーリング・ライフブレス(巻き毛の命の息吹)Curling Life-Breath
アーキタイプ:“カーリング・ライフブレス"
進行する揺れと軸ずれを伴って、火星と金星を結ぶ流れは、外側に向かって螺旋状に広がっていました。これは母なる女神そのものであり、原始の太陽の輝かしい目、心、魂であり、今やカールした髪の房のように外に置かれています。そして最古の情報源は、それが空に見える形であったことに疑いの余地を残していません。
エジプトのテキストでは、"くるくる回る髪の房“を連想させます。
原初の太陽神ラーは、"ラーの上に髪の房の光を浴びていた“
戦士の王のサイドロックは、先代の宇宙戦士のそれを模倣していた。
ホルス:"サイドロックの神"
サイドロックとは、顔の横に落ちて、特に一部のユダヤ人や一部の文化の子供たちが際立った印としてしばしば着用する髪の毛の束。若者のsidelock(とも呼ばれるホルスロック、王子のロック、姫ロック、またはサイド編組)の識別特性だった子で古代エジプト。これは、着用者がオシリスの正当な相続人であることを象徴的に示している。サイドロックは、少なくとも古王国時代から神の属性として使用されていた。
我々がここで含めることができたよりはるかに、このカールした生命の息吹は無数のシンボルを招きました。
その一例が、天空の係留ポスト mooring post であり、目の流出と創造そのものの進化している形を意味していました。決定的(致命的、危機的)な転機は、恐ろしい女神と宇宙の危機を解き放つライフブレスカール life breath curl の取り外しとともにやって来ました。
一般的には、擬人化された太陽。口から出ているのは人身供養用のナイフとされている
ヒンドゥー教のシヴァ神は彼の怒りの中で髪の毛の房を引きちぎって、そこから彼自身の暗い側面、怪物ヴィラバドラ Virabadraと、私たちが彗星ビーナスとして認識している怒りの女神の恐ろしい姿のそばに現れました。
伝説の王ニサス Nisus の命は一房の髪の毛の中に宿っていました。彼の死はアフロディーテ・コマエトがその命の髪の房を取り除いたことによってもたらされました。ギリシャ語のアフロディーテ・コマエトという名前は、天文学的には “彗星金星(ヴィーナス)“と訳されています。
カオスの蛇、龍 Chaos Serpent or Dragon
アーキタイプ:“カオスの蛇竜 Chaos Serpent-Dragon“
メデューサの原型は、天の蛇や竜とはニュアンスが異なるだけで、その鮮やかなフィラメント、波打つような羽毛、長く流れる髪、稲妻の放射など、大彗星の世界的なシンボルとなっていました。エジプトでは、ラーの目と心と魂が神から離れ、天界で暴れまわる獰猛なウラエウス Uraeus の大蛇(蛇形記章)となりました。
※ 蛇形記章:立ち上がったコブラが鎌首を持ち上げた様子を様式化したもの
「その炎の先端が空から大地を横切る……誰も彼女に近づくことはできない、彼女の背後の流れは炎の激情である」(Egyptian Coffin Texts)
地中海と中近東の天文学的伝統は、この女神が惑星ヴィーナスであることを裏付けています。古代シュメール人は金星を蛇や竜の母、彼女の怒りの中で近づくことができないイナンナと同一視しました。
「ドラゴンのように、あなたは土地に毒を堆積させた……燃え盛った火を国民に降らせた」(Sumerian hymn to Inanna)
中国のドラゴンの乱れた彗星のような髪の毛は、放電球だったか、またはその螺旋状の特性が夜光る真珠と呼ばれるように、最も重要な特徴でした。そして、ドラゴンそのものから発せられる稲妻。
記憶に残っている出来事からずっと後のこと、アステカはその時でもまだ彗星が羽の流れ streaming だと思っていました。彼らは彗星と宇宙の大蛇のつながりを知っていて、惑星金星と両方のつながりを覚えていました。
天地創造 Creation
混乱のエピソードから、天地創造の蛇として記憶されている螺旋状の外見または光線を放つらせん状の姿の活発な動きに焦点を合わせた天地創造の段階が現れました。これは母なる女神自身の拡大された結界 enclosure であり、天空の母国であり、古代の創造伝説の二つの主題でした。
アーキタイプ:“創造の蛇"
神々と英雄の神話上の家は、天の蛇やドラゴンの体によって形成された結界の中にありました。
アーキタイプ:“ウロボロス Oroborus “(尾を飲み込む蛇)
ここで指摘されている進化の形態は、母なる女神の伝記の中で証明できる段階であり、ほとんど無視されていますが、初期の文化では具体的で詳細なレベルで確認されています。
古代エジプトの祭司たちは、白い冠が母なる女神であることを知っていました。
「母を知っています、白い王冠です」(Egyptian Pyramid Texts)
彼らは、生命の息吹の渦巻き curl と回転する髪の毛の房 lock(回転する巻き髪)が同じ女神であることを知っていました。イシスとハトホルは、"サイドロックside-lock(横巻き髪)“とも呼ばれていた。エジプト全土に渡って、年代記編者たちは、放射状の突起を持つ発光する螺旋を天地創造の代理人として記憶していました。
エジプト:天地創造の蛇
北から南に向かって、彼らは元々は"ラーの目"と呼ばれていた女神が、ヒエログリフで女神を意味する炎の蛇の形をしていると記述しました。
「ラーから出てきたコブラ・スネーク──ラーの眼。 彼女は炎の女神」(Egyptian Pyramid Texts)
そして、それはまさにこの大蛇が、神の国 Neter Ta(Ta netjerのことか?)の境界である結界を形成するために来たのです。
※ Ta netjer:プント国は、古代エジプトの貿易相手国のひとつ。プントは"神の国(Ta netjer)"と呼ばれていた
メソアメリカ(マヤ、テオティワカン、アステカなど)のアーティストたちは、神々の土地を囲んでいる火の蛇や竜が、光線の渦巻きとして現れたことをとてもよく理解していました。
生命の四つの流れ
女神と英雄の舞踏から浮かび上がる神々の創造された土地は、光と生命の四つの流れを示しました。ここには天空の母なる大地、地球上のあらゆる王国や都市の天体モデルがありました。神話の先人の失われた土地は四つの川によって分断されたり四つの爆発的な風によって生命を吹き込まれ、天空の大車輪として回転しています。
確かに、時間をかけて神話の進化はアーキタイプの無限の精巧さをもたらしましたが、象徴性を広げようとする宗教的忘我の中にあっても、人間の記憶の土台は輝いています。
アステカの暦の歯車の複雑さは、戦士である主人公の軸となる役割や、生命エネルギーの爆発的な四つの流れ、あるいは周囲を取り囲むような、しばしば両頭の蛇、あるいは神々の火としての蛇の正体を除外するものではありませんでした。
原則として、後の精神的な伝統は、この人間の記憶を置き換えるのではなく、神話の後の解釈を導く洞察力と信念を表現するための象徴的な風景をそれらの中に見つけました。
神々の山
最後に、私たちは世界神話の中で最も浸透しているシンボルのひとつを認めなければなりません。すべての神話上の伝統は、神々の土地が天の黄金または燃えるような山の上にあったということで一致します。
何千年にもわたって、人間の憧れ、苦しみ、献身の象徴の核心は、最初の文明が生まれた出来事そのものにまでさかのぼることは明白です。
今、問わなければいけません。
もし、偉大な神話のアーキタイプが我々の世界では未知の出来事によって説明されているとしたら、エレクトリック・ユニバースとプラズマ科学の最先端は、古代の経験について何を教えてくれますか?
──おわり
いかがだったでしょうか?
シュメールやエジプト、それ以前の彫像や図像を見る全く違う視点が新たに加わったのではないでしょうか? 電気的宇宙論は神話だけではなく化石を含めた太古の歴史、地球や別の惑星の地形の形成、地震や気象現象、水の不思議、さらに意識など、驚くような視点を提供し続けています。それらの話題も紹介していくつもりです。
最後までお読みいただきありがとうございました。