情報が操作されているという衝撃的な研究者の調査結果

ウクライナ支持のソーシャルメディアアカウントはほとんどが偽物

今日の戦争は見える形での戦争だけでなく、サイバー戦争だと言われています。それが証拠に、コロナにしてもウクライナにしても賛否両論の様々な情報や意見が氾濫しています。

ところが、テレビなどで普段目にする主流メディアや携帯で簡単に見れる日本のニュース、ソーシャルメディアの情報は、かなり偏っています。というか、偏っているということさえも気がつきません。ワクチンの副作用や死亡数などはネット上でも、テレビなどでは特に報道が極端に制限されています。反対意見は検閲されて不特定多数の庶民には最初から届かないように操作されています。ウクライナ戦争でも一方的なウクライナ支援、ロシアは悪いという報道は、これでもかというくらい流されますが、ウクライナに不利な情報は、ほとんどシャットアウトされています。実際はどうなのでしょうか?

ここに「大規模な反ロシア”ボットアーミー”、オーストラリアの研究者が暴露」という記事があります。ほとんどの圧倒する情報がウクライナ支援という意図に沿って、TikTokやYouTubeやTwitterで表示される情報が操作されているという衝撃的な研究者の調査結果が明らかになっています。

情報は作られています。しかし、大半の人々は気がついていません。それほどメディアによる意図的な情報操作はいきわたっています。ですが、ちょっと視点を変えれば、今まで思っていた世界が、実はそうではなかったことに気がつくはずです。

TikTokやYouTubeやTwitterをはじめ、Facebook、ネットのGoogle検索では、ずいぶん前から検閲されており、公平な情報は期待できません。民間企業が検閲するという信じられない状態が普通になりました。テレビや新聞は言うまでもなく、これらのビッグテックが所有するソーシャルメディアに自浄作用は期待できません。それから、議員や政府にも自浄作用は期待できません。これらの主流メディアの目的が、真実を伝えるのではなく、ごまかすことに血眼になっているのが現状だからです。個人個人が気付いて意見を言ったり表明していくしかありません。

つい最近、イーロン・マスクがツイッターを買収しました。ツイッターが「自由」な言論の場のひとつになることを期待したいと思います。

大規模な反ロシア”ボットアーミー”、オーストラリアの研究者が暴露

MASSIVE ANTI-RUSSIAN ‘BOT ARMY’ EXPOSED BY AUSTRALIAN RESEARCHERS
An Australian university has unearthed millions of Tweets by fake ‘bot’ accounts pushing disinformation on the Ukraine war.
by Peter Cronau | 3 Nov, 2022 | influence, Information Operation, propaganda, Russia, Ukraine
「オーストラリアの大学が、ウクライナ戦争に関する偽の”ボット”アカウントによる数百万件のツイートを暴いた」
by Peter Cronau|2022年11月3日|誘導, 情報操作, プロパガンダ, ロシア, ウクライナ

大規模な反ロシア”ボットアーミー”、オーストラリアの研究者が暴露

ウクライナとロシアの戦争では”ボットアーミー”が進軍しており、500万件を超える調査サンプルサイズでは自動化された”ボット”アカウントが最大で80%のツイートを送信し、反ロシアのアカウントが全体の90.2%を占めている。差し押さえられたGSMゲートウェイの棚には、モバイルネットワークを利用して数千の偽ボットアカウントを作成し、数百万の偽ツイートを配信するための数百のSIMカードが収められている。(写真:ウクライナ保安局、SBU)

ボット(bot):データ検索などで、人間の補助をするソフトウェア・エージェント(software agent)。学習の機能はないものの、知的エージェント(intelligent agent)に含められることもある。

※GSMゲートウェイ:SIM一体型のデュアルバンド(2.5Gと3.5G)無線セルラールーター。ネットワーク上ではなく、SIMカード上にデータを送信する。

アデレード大学の研究チームは、2022年のロシア・ウクライナ侵攻の初期の数週間における80%ものツイートが、自動化された偽の”ボット”アカウントから発信された秘密プロパガンダキャンペーンの一部であることを発見した。

ツイッターの自動化された偽アカウントの”ボットアーミー”を発信源とする反ロシアのプロパガンダキャンペーンが、開戦時にインターネット上に溢れかえっていた。調査によると、調査対象となった500万件以上のツイートのうち、全ツイート(ボット、非ボットの両方)の90.2%が親ウクライナのアカウントからで、親ロシアと分類されたアカウントは7%未満だった。

また、これらの自動ツイートは、対象となる人々の恐怖心を煽るために意図的に使用されており、オンライン上の言説に統計的に測定可能な高いレベルの”〈漠然とした〉不安(懸念)”を押し上げていることも分かった。

研究チームは、ロシアがウクライナに侵攻した今年2月24日から2週間の間に、主要なハッシュタグとともに送られた前例のない大規模な520万3746件のツイートを分析した。このデータセットでは、180万件のユニークなTwitterアカウントが少なくとも1件の英語のツイートを投稿しており、研究者は主に英語のアカウントについて考察している。

この結果は、アデレード大学数理科学部による「#私はプーチンとともに立つ vs #私はウクライナとともに立つ:ロシア・ウクライナ戦争の議論におけるボットと人間の相互作用 #IStandWithPutin versus #IStandWithUkraine : The interaction of bots and humans in discussion of the Russia/Ukraine war」と題する研究論文として8月に発表されている。

500万件以上のツイートからなる調査対象サンプルの規模は、ウクライナ戦争を取り巻くソーシャルメディア上の秘密プロパガンダに関する他の最近の研究を凌駕している。

9月に”機密解除されたオーストラリアDeclassified Australia”が分析した西側の偽情報に関するスタンフォード大学/グラフィカの研究は、ほとんど報告されていないが、146のツイッターアカウントからの30万件弱のツイートを調査したものである。ABCを含む主流メディアが2週間後に大きく報じたロシアの偽情報に関するMeta/Facebook調査は、1,600のFacebookアカウントを調査したものだ。

この新しい研究についての報道は、いくつかの独立系メディアのサイトやロシアの RTに掲載されているが、それ以外にはあまり掲載されておらず、望ましい親欧米のシナリオに合わないストーリーが埋もれていることが明らかになっている。

この画期的な研究は、大規模な反ロシアのソーシャルメディア偽情報キャンペーンを暴露しているが、西側の主流な既存メディアからは事実上無視されてきた。それは、ロシア・ウクライナ戦争では、ほとんど日常茶飯事になっている。

偽情報の猛爆戦争

アデレード大学の研究者たちは、紛争の初期段階から進行していた大規模な組織的親ウクライナ誘導工作を暴いた。この研究では、自動化された”ボット”アカウントが、データセット内の全ツイートの60~80パーセントのソースであることを発見した。

公開されたデータによると、ウクライナ・ロシア戦争の最初の1週間は、親ウクライナのハッシュタグ ボット活動が大量に行われていたことが判明した。ハッシュタグ「#IStandWithUkraine」を使用した約350万件のツイートが、その最初の週にボットによって送信されている。

実際、2月24日の開戦と同時に、誰かがスイッチを入れたかのように、親ウクライナのボット活動が突如として活発化したのである。開戦初日、#IStandWithUkraineのハッシュタグは1時間に38,000件も使われ、開戦3日目には1時間に50,000件まで増加した。

それに比べ、最初の1週間は、キーハッシュタグを使った親ロシア派のボット活動がほとんど見られなかったことがデータからわかる。侵攻後1週間、親ロシア派のボットは”#IStandWithPutin”や”#IStandWithRussia”のハッシュタグを使ったツイートを1時間にわずか数百件の割合で送信していたのである。

選択した”StandWith”ハッシュタグの1時間あたりの頻度を示すグラフ

選択した”StandWith”ハッシュタグの1時間あたりの頻度を示すグラフ。ロシアによるウクライナ侵攻の最初の週には、主に自動ボットによって押された反ロシアの#IStandWithUkraineハッシュタグがTwitterに溢れかえった。(画像:アデレード大学)

ハッシュタグの種類(グラフの上から順に)
ウクライナと共に立ち上がる(一番高い山の部分)
・プーチンと共に立ち上がる(ほとんど見えない)
ロシアと一緒に立ち上がる(真ん中へんの鮮やかな水色部分)
ゼレンスキーと一緒に立ち上がる(真ん中へんのピンク部分)
・ロシアを支持する(ほとんど見えない)
・ウクライナを支持する

ウクライナ侵攻の長期計画が明らかであることから、サイバー専門家は、ロシアのサイバーやインターネットへの対応があまりに遅かったことに驚きを示した。スイスの安全保障研究センターの研究者は「我々が見た〈親ロシアの〉サイバー作戦には長い準備が見られず、むしろ行き当たりばったりに見える」と述べている。

どうやら油断していたようで、#IStandWithPutinのハッシュタグは、主に自動ボットによって、戦争開始後1週間を経て、最終的に起動した。このハッシュタグは、開戦7日目の3月2日に多く出現するようになった。その後2日間で2回だけ1時間あたり1万ツイートを達成したが、親ウクライナのツイートにはまだ大きく遅れをとっている。

IStandWithRussiaのハッシュタグの使用はさらに少なく、1時間あたりわずか4,000ツイートにしか達しなかった。わずか2日間の運用で、親ロシア派のハッシュタグの活動はほぼ完全に低下していた。この研究の研究者は「ロシア当局が使用したと思われる自動ボットアカウントは、親ウクライナ当局によって削除されたと思われる」と指摘している。

これらの親ロシア派アカウントに対する反応は迅速だった。3月5日、Twitterで #IStandWithPutinのハッシュタグがトレンド入りした後、同社はこのハッシュタグを使用した100以上のアカウントを「プラットフォーム操作とスパムに関するポリシー」に違反し「協調的な不審な行動」に参加しているとして追放したと発表した

同月末には、ウクライナ保安局(SBU)が国内で活動する5つの”ボットファーム”を急襲したと報じられた。ロシアとつながりのあるボット運営者たちは、10万もの偽のソーシャルメディアアカウントを通じて「ウクライナの大衆にパニックを起こさせることを意図した」偽情報を拡散していたと報じられている。

ウクライナの治安部隊は2022年3月、あるアパートを拠点に活動する親ロシア派の自動化された”ボット・アーミー”を摘発した

”ボット・アーミー”の戦争
ウクライナの治安部隊は2022年3月、あるアパートを拠点に活動する親ロシア派の自動化された”ボット・アーミー”を摘発した。家宅捜索の結果、100セットのGSM-ゲートウェイ(左)と1万枚のSIMカード(右)が見つかり、10万件の偽ボットアカウントを操作していた。(写真:SBU)

フィルターを通さない、独立した研究

アデレード大学の重大な研究は、これらの以前の暴露とは異なる、もうひとつの最もユニークで注目に値する方法で行われている。

スタンフォード・グラフィカとメタの研究が、米国の国家安全保障国家と長期にわたって深いつながりを持つ研究者によって生み出されたのに対し、アデレード大学の研究者は驚くほど独立している。この学術チームは、同大学の数理科学科の出身である。数学的計算を駆使して、デジタルフットプリントから人々の心理的特性を予測し、モデル化することに着手した。

スタンフォード/グラフィカやメタの研究で選択・提供されたデータセットとは異なり、アデレード大学のチームがアクセスしたデータは、ガイドライン違反が検出されてメタやツイッターによって停止された後のアカウントから得られたものではない。

ジョシュア・ワット氏は、この大学のチームの主任研究員の一人で、同大学数理科学部の応用数学・統計学の修士課程に在籍している。

”機密解除されたオーストラリアDeclassified Australia”によると、500万件のツイートのデータセットは、Twitter API にアクセスできる学術ライセンスを使用して、インターネット上のTwitterアカウントからチームによって直接アクセスされたという。”アプリケーション・プログラミング・インターフェース”は、研究者がTwitterのデータを直接取得し、分析できるようにするデータ通信ソフトウェアツールである。

偽のツイートや自動化されたボットアカウントは、研究者によって分析される前にTwitterによって検出・削除されていなかったが、一部はTwitterによる3月の”大掃除”で削除された可能性がある。ワット氏は”機密解除されたオーストラリア”に対し、不自然な500万件のツイートの背後にあるボットアカウントの多くは、実際にはまだ稼働中である可能性が高いと語った。

”機密解除されたオーストラリア”は、アデレード大学の調査で確認された偽のボットアカウントを削除するためにどのような措置を取ったか尋ねるためにTwitterに連絡した。しかし、報道された時点では、まだ回答はなかった。

情報戦の重要なツール

この新しい研究論文は、ソーシャルメディアが研究者の言うところの「ロシアのウクライナ侵攻に大きな役割を果たした情報戦の重要なツール」に密かになっているとの懸念を裏付けるものだ。

アデレード大学の研究者たちは、偽のツイッターアカウントの活動を説明する際に、極力明言を避けようとしたが、大部分(90%以上)は反ロシアのメッセージであることがわかった。彼らは次のように述べている。「ウクライナ紛争の双方は、地政学的な力学に影響を与え、世論を左右するためにオンラインの情報環境を利用している」

彼らは、プロパガンダ戦争に参加している2つの主要な側が、それぞれ特定の目標とスタイルを持っていることを発見した。ロシアのソーシャルメディアは彼らの動機にまつわる物語を押し進め、ウクライナのソーシャルメディアは西側諸国からの外部支援を育成・維持し、ロシア軍の認識を低下させながら彼らの軍事的努力を促進することを目指している。

調査結果は、Twitterの自動ボットに集中しているが、ボット以外のツィッターによるハッシュタグの使用に関する調査結果も出ている。ボットではない親ロシア派のアカウントから有意な情報フローが見られたが、ボットではない親ウクライナのアカウントからは有意なフローが見られなかった。

親ウクライナ側の方がはるかに活発であるだけでなく、自動化されたボットの使用もはるかに進んでいることが判明した。親ウクライナ側は、親ロシア側に比べて”アストロターフ・ボット”を多く使用していた。アストロターフボットは、他の多くのアカウントを継続的にフォローし、そのアカウントのフォロワー数を増やす、超活発な政治ボットである。

※アストロターフ:政治的支持の印象を捏造すること、偽の草の根運動

恐怖心を煽るソーシャルメディアの役割

アデレード大学の研究者たちは、戦争初期の数週間、偽の自動ボットアカウントがオンライン上の会話に及ぼした心理的影響についても調査している。

対象視聴者[読者]のこうした会話は、時間をかけて政府や政策に対する支持や反対に発展する可能性があるが、対象視聴者[読者]の即時的な意思決定に影響を与える、より即効性のある効果もある。

左は「angst」、右は「motion」のワードクラウド

左は ”angst(〈漠然とした〉不安、懸念、苦悩)”、右は ”motion(動き、動作)”のワードクラウド(単語で構成された図形)で、500万件のツイートで使用された特定の言語カテゴリの単語の頻度を示している。(画像:アデレード大学)

調査の結果、偽の”ボット”アカウントのツイートが、その標的となった人々の間で「不安をめぐる会話の増加」を最も促進させたことがわかった。これらの自動化されたボットアカウントは、”恥” ”テロリスト””脅威” ”パニック”など、恐怖や心配に関連する言葉を含む不安のカテゴリーの言葉の使用を増加させることが分かったという。

”不安 angst ”メッセージングを ”移動 motion” や ”地理的な場所” に関するメッセージと組み合わせることで、研究者は「ボットアカウントが、移動/逃亡/行く/留まるをめぐる議論により影響を与えている」ことを発見した。研究者は、この効果は、紛争地域から離れたウクライナ人にも、家から逃げるように影響を与えた可能性が高いと見ている。

この研究は、偽の自動化されたソーシャルメディア”ボット”アカウントが、時には非常に特殊な方法で言説を形成することによって、世論を操作していることを示している。この結果は、大量のソーシャルメディア偽情報キャンペーンが、無知な(うぶな、だまされやすい)一般市民に対して極めて現実的な悪意ある影響を与えることを示すものだ。

Twitterボットアカウントの起源

研究者の報告によると、反ロシア的なTwitterの偽情報の圧倒的な総計は「親ウクライナ当局によって[組織された]と思われる」ボットによるものであった。

研究者は、500万件のツイートの起源についてそれ以上の知見はないと断言したが、一部のボットは「特定の国(無名)に特化したキャンペーンを推進しており、そのため、そのタイムゾーンに沿ったコンテンツを共有している」ことが分かった。このデータによると、親ウクライナのボット活動のピーク時間は、米国のタイムゾーンで午後6時から午後9時の間に相当することがわかった。

500万件のツイートで使用された特定の言語から、メッセージの発信元とターゲットがある程度推測できる。350万件以上のツイートの67%は英語で、ロシア語とウクライナ語は2%以下だった。

2022年5月、国家安全保障局(NSA)長官で米サイバー司令部長のポール・ナカソネ将軍は、サイバー司令部がウクライナ支援で攻撃的な情報作戦を展開していたことを明らかにした。

「我々は、攻撃的、防御的、(そして)情報作戦という全領域にわたる一連の作戦を実施してきた」とナカソネは述べた。

ナカソネは、米国はロシアのプロパガンダを取り除くことを目的とした作戦を実施してきたと述べた。彼は、この作戦は合法的であり、米国防総省が決定した政策によって行われ、文民の監督下にあると述べた。ナカソネは、米国はロシアとは異なり、情報作戦を行う際に真実を伝えようとすると述べた。

米サイバー軍は12月にウクライナに ”ハント・フォワード” サイバーチームを派遣し、侵攻を想定してウクライナのサイバー防御とネットワークを活発な脅威から補強する手助けをしていた。12人の専門家からなる欧州連合のサイバー迅速対応チームが新たにサイバー司令部のチームに加わり、ウクライナのネットワーク内の活発なサイバー脅威を探し、同国のサイバー防御を強化した。

米国は2017年以降、ウクライナの情報技術部門の強化を支援するために4000万ドルを投資している。米国のウェンディ・シャーマン国務副長官によると、この投資はウクライナの人々が「ロシアの残忍な侵略の最中でも、インターネットをオンにし、情報を流し続ける」のに役立っているという。

ポケットの中(言いなりになっているという意味もある)の戦争と嘘

インターネットの台頭により、戦争や武力衝突は二度と同じものではなくなる。ロシアのウクライナ侵攻は「ラップトップ将軍とボットアーミー」によって操られる「軍事、政治、経済紛争の新しいデジタル時代」を到来させたと指摘する人もいる。

「この紛争のあらゆる局面において、デジタル技術は重要な役割を果たしている。サイバー攻撃やデジタル抗議(異議)の道具として、また情報や偽情報の流れを加速させるものとして」とある人は書いている。

「プロパガンダは有史以来、戦争の一部だったが、実際の紛争地域を超えてこれほど広く拡散し、これほど多くの異なる聴衆をターゲットにすることはかつてなかった」

この画期的な研究を行ったアデレード大学チームの主任研究員の一人であるジョシュア・ワットは、こう総括している。
「これまでの戦争は、陸軍、空軍、海軍の作戦を中心とした物理的な戦闘が主体であった。しかし、ソーシャルメディアは、非常に大規模に世論を操作できる新しい環境を作り出した」

CNNはかつて遠かった戦争をリビングルームに持ち込んだが、TikTokやYouTubeやTwitterは戦争をポケットに滑り込ませた」と別の人は述べている

私たちは皆、強力な情報源とニュースメディアを持ち歩いている。そして、最も確実なのは、騙すことを目的とする ”悪役” が実行する誘導工作から容赦なく送られてくる偽情報だ。

ピーター・クロナウ
ピーター・クロナウは、受賞歴のある調査ジャーナリスト、作家、映画製作者である。彼のドキュメンタリーは、ABCテレビの「Four Corners」やラジオ・ナショナルの「Background Briefing」で紹介されている。”機密解除されたオーストラリア DECLASSIFIED AUSTRALIA ”の編集者であり、共同設立者でもある。近著『秘密のオーストラリア – ウィキリークスによる暴露で明らかになったことA Secret Australia – Revealed by the WikiLeaks Exposés』の共同編集者。ピーター・クロナウの投稿をすべて表示

▲必見
 
▼オーストラリアの研究者が暴露したという記事のユーチューブ動画。日本語字幕なし

またもや吸い寄せられる羊たち:オーストラリアがウクライナ情報戦に真実の爆弾を投下!」※https://www.youtube.com/watch?v=WQBKhLh1D9g

公開されたデータによると、ウクライナ・ロシア戦争が始まった最初の1週間は、ウクライナ寄りのハッシュタグbotの活動が大量に行われていたことがわかる。ハッシュタグ「#IStandWithUkraine」を使った約350万件のツイートが、その最初の1週間でボットによって送信された。
実際、2月24日の開戦と同時に、誰かがスイッチを入れたかのように、親ウクライナのボット活動が突如として活発化したのである。開戦初日、#IStandWithUkraineのハッシュタグは1時間に38,000件も使われ、開戦3日目には1時間に50,000件まで増加した。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
@kiyo18383090

Posted by kiyo.I