電気的宇宙の幾何学③──トーラスは魂への入り口
いたるところに見られるドーナツ状の物体、トーラス
バディ・ジェームズによる「電気的宇宙の幾何学」連続シリーズの3回目、最後の回です。3回とも、極めて難解です。しかし、以下の指摘はイメージ的に理解できます。
“目は魂の窓"という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
目の形はどうなっているのでしょう?
トーラスです。
つまりトーラスは、専門的に見て私たちの魂への入り口なのです。
実際、私たちの口から出る音はすべてトーラスです。
唇もまたトーラスです。
舌はトーラスの中心で、トーラスの合唱の音を整理していると考えることができます。
鳥、水グモ、魚、全てがボルテックス・リングを利用しています。
トーラスというと、りんごから始まって、磁石の磁場など、万物がトーラス構造で出来ていることがよく指摘されています。しかし、トーラス構造を作り出す大元は一体何なのかは明確に説明されていません。フリーエネルギーだとしても、実は曖昧です。電気的宇宙論ではプラズマの中を流れるビルケランド電流で説明します。ビルケランド電流については、このブログの他の記事を参照してください。
この動画の中でバディ・ジェームズは、ガブリエル・ケレメン博士の研究と作品を紹介しています。
ガブリエル・ケレメン博士の略歴を「ARTMAJEUR」から引用します。
ガブリエル・ケレメン博士は、アーティスト、研究者であり、ルーマニアのティミショアラ西大学の講師および美術史・理論学部の学部長でもある。彼は30年以上にわたって、可聴音の周波数によって刺激されたときに、液体の中でどのように静止波が形成されるかを研究してきた。
ガブリエルの実験は、物理学者としての厳格さと規律を保ちつつ、彼の芸術的感性によって遊び心と創意工夫が加えられ、しばしば予期せぬ結果を生み出している。彼の作品は、母国ルーマニアの科学・芸術界で広く賞賛され、彼のドローイング、写真、ビデオ、彫刻はヨーロッパ中で広く展示されている。
ガブリエル・ケレメンは1968年6月27日、ティミショアラに生まれた。2010年、ティミシュオアラ西大学芸術デザイン学部で博士号を取得。彼の作品は国際的に展示され、多くの雑誌に掲載されている。
このサイトにはガブリエル・ケレメン博士の様々なアートワークと定常[定在]波コレクションと名付けられた不思議な映像と音のコレクションがあります。博士の「球-螺旋原理の普遍性と形の起源」は資料として一部訳しておきました。
この動画に寄せられたコメントを二つ紹介します。
Enlightened Initiate
あなたの「トロイダル模様の森」には、全てのチャクラのシンボル、インドラの宝石の網には全ての露のしずくと反射が続いていると言われている、サイマティックまたはクラドニ模様、生命の種、生命の花、DNAの一本らせん、人間の非常に多くの基本的側面が全てこのトロイドの森の模様にあることがわかりました。この深い叡智に感謝します。あなたは何十年もの間、私を悩ませてきた難問を解決してくれました。最高の感謝をこめて。
martin hastings
コメント欄には、私と同じような体験をされた方が何人かいらっしゃいますね。4歳のとき、裏庭の大きなゴムの木で休んでいるときに、体外離脱を経験しました。広い枝に背中を預けて、それまで何度もしてきたように、木の残りの部分を見上げるように横たわっていました。その日、私は何かが変わり、木の幹の周りを螺旋状に動く空中の動きが見え始めたのです。私はもう私ではなく、固い世界を見ていたのです。私は竜巻のように渦を巻く存在になり、私の全体が “ドウ・ナッツ Dough nut “になって、内側と外側から同時にすべてを見ることができるようになったのです。それはほんの一瞬のことでしたが、まるで永遠のように感じられました。私はこの日を"目覚め"と呼んでいます。この日、私は人生の旅路で出会うことになるもの、そしてそれ以上のものを見せられたのです。何をどのように教えてもらったのか思い出せませんが、私は真実を見たり聞いたりすると、瞬時にそれを理解し、そしてその日、木の上でその真実を教えてもらったことを思い出します。これは"嘘"の情報についても同じことが言えます。まるで記憶を辿っているような感覚です。つまり、私はこの素晴らしいプレゼンテーションのように、これらの形状やエネルギーフィールド/フォームをすべて見て、それらを真実として認識したのです。バディ、そしてEU(エレクトリック・ユニバース)の皆さん、世界を啓蒙する素晴らしい仕事(真実)を本当にありがとうございました。ニュージーランドから祝福を。
[要旨]
学際的な幾何学者であるバディ・ジェームズは、トーラスが現代社会のあらゆる場面でいかに広く行き渡っているのか説明する。そして、このリング状の物体は、歴史を通して、芸術、生物学、サイマティクス、数学、哲学、科学、精神性、そしてドーナツのような単純で楽しいものまで、見事に描かれてきた。
幾何学的な視点
バディ・ジェームズのポッドキャスト
https://www.youtube.com/channel/UCaO862CWVa2g2lrYb6o7wBQ
バディ・ジェームズ:ドーナツ
Buddy James: Doughnuts | Thunderbolts
「宇宙はあらゆるスケールで、持続可能なシステムの青写真をトーラスの形で見せてくれている」
──フォスター・ギャンブル
「うーん…… ドーナツ」
──ホーマー・シンプソン
ドーナツ、別名トーラス、数学的にはホップ・ファイブレーションやボルテックス・リング(渦輪)で何を目指しているのか皆さんご存知だと思います。
ボルテックス・リング(渦輪、流体にできるドーナツ状の渦)は、トロイダル・ボルテックス(渦)とも呼ばれ、流体中のトーラス状の渦、つまり、流体の大部分が仮想軸線の周りを回転し、閉ループを形成している領域のことです。
ボルテックスのリングの中で支配的な流れはトロイダルと言われ、より正確にはポロイダル poloidal(磁場などが極方向の、磁石の極の間にある)であると言われています。
まず、音階の根音である"ド"から考えてみましょう。
それは"ド Do“から始まり、すべては"ドウ dough(パン・ピザ・ケーキなどの生地)“につながっていきます。さて、発酵させて膨らませたパンのように、イーストが発酵するように、話題を広げてみましょう。
「ドーナツを作る時間です」
一般的に、生地を作るには、液体、媒体、膨張剤の三つが必要です。液体とは、磁気流体力学でいうところの水でしょう。小麦粉は、生命、物質、生物などの媒体です。そして、イーストは、膨張剤である太陽、恒星エネルギー、あるいは源流となる星です。
さて、なぜこのような話をするのでしょうか?
これが全てどうやって一緒に起こるのか考えてみましょう。音階のベースとなるドがあります。ドーナツは、トーラスです。ドハティセット※があります。トーラスの森、つまり磁気流体力学の基本的な第一原理幾何学です。
※ドハティセット:第一原理である磁気流体力学的な幾何学が出現したもの。「電気的宇宙の幾何学」を参照してください。
そして、セオドーティアン・ルーツ Theodoughertian roots、すなわち局部恒星系 local star system におけるスペクトルの自己組織化の足場(材料)があります。
それはすべて、ドーナツがその中に入れ子になっているところから始まります。科学の都合上、トーラスと呼ぶことにします。
ここでは、あらゆるスケールのドーナツやトーラスについて説明すると同時に、様々な学術分野のドーナツを探求していきます。
天文学と宇宙におけるトーラス Toruses in astronomy and space
まずは天文学と宇宙におけるトーラスから始めましょう。ビルケランド電流はどのように形成されるのか?
同心円の入れ子は太陽から最初のベッセル関数を出し、このベッセル関数の繰り返しが、私たちが現実に観察するフラクタル・パターンの再帰(反復)、再帰的な(繰り返して用いられる)性質を構築しています。
これらの拡張する入れ子状のトーラスの繰り返しが、ビルケランド電流の本体を構成するダブルレイヤーのシース(鞘)の大きさと比率を作り上げています。
つまり、ビルケランド電流の平行構造は、文字通り逆回転するトーラスによって構成されています。
さらに言えば、恒星形成のいたるところで観測されるヘリシティー(らせん構造の立体多様性)やダブルヘリカル(二重らせん)フィラメントも、このようにして得られます。
らせん状のフィラメントは、射影幾何学によって拡張するトロイダル・ノードが徐々に拡大していくことによる副産物です。
それでよさそうです。
しかし、電離したガスからどのようにして物質が生み出されるのでしょうか?
そのための自己組織化原理は何でしょうか?
科学の主流は、物質は作ることも壊すこともできないと信じ込ませていますが、実際に物質は作られ、特定の経路で自己組織化されます。
「エネルギーは作ることも壊すこともできず、ある形から別の形に変えるだけである」
──アルベルト・アインシュタイン
実際、ドハティセットは、物質がマルクルンド対流と呼ばれるプロセスのスケーラブルな指標に従って組織化されることを証明しています。
エネルギーは文字通り太陽からやってきて、これらの平行なシースで自己組織化しますが、それはすべて入れ子のドーナツによって支えられています。車輪の中の車輪、リムとスポーク、高さと低さ、内側と外側。
全てがトーラスとヘリックス(らせん状の構造物)で構成されている、もしくは構成されているように見えるのなら、ドン・スコット、クリスチャン・ビルケランド、ロジャー・ペンローズ、ドハティセット、ゴラン・マルクルンドが目の前で見せるこの現実を描く芸術家や哲学者、科学者がいるのは理にかなっていると言えるでしょう。
そして、実際にそうなっています。
物理学におけるドーナツ The Doughnuts in Physics
例えば、ケルビン卿として知られるようになったウィリアム・トムソンです。
ケルビンは、原子が空間に浸透(充満)するエーテルのボルテックスであるかもしれないと最初に推測しました。
このほかにも、惑星規模のヴァン・アレン帯など、宇宙空間にはたくさんのドーナツの例があります。太陽系スケールでは、オールトの雲やカイパーベルトがあります。銀河系スケールでは、環状銀河があります。
銀河系間のスケールでは、明らかにキャビテーション(液体の流れの中で圧力差により短時間に泡の発生と消滅が起きる物理現象)を実証するハービッグ・ハロー天体があります。
キャビテーションは、トロイダル誘導の足場にもなっています。
数学におけるドーナツ Doughnuts in Math
また、ロジャー・ペンローズのツイスター理論もあります。
数学のドーナツは、ホップ・ファイブレーション Hopf fibrations と呼ばれています。
ドハティセットによると、全てのものは階層的で"下位階層"の入れ子構造になったトーラスで構成されています。
私の発見と一致する科学的な理論が提唱されているのでしょうか?
はい、あります。そしてそれはケルビン卿が提唱していたものとすべて一致しています。今日では、ウラジミール・ギンズバーグ博士 Dr. Vladimir Ginsburg のような素晴らしい知性を持った人がいます。
彼の一連の著書は驚異的で、他の誰も成し得なかったような、宇宙のらせん構造やトロイダル構造についての数学的根拠を提示しています。
以下は、ギンズバーグの著作の一部をピックアップして引用したものです。
トーラスとらせんのユニークな性質は、自然界の主要素となる能力を備えています。その能力、つまり自然界における潜在的な役割は、1953年にジェームズ・ワトソンとフランシス・クリック
※(ロザリンド・フランクリン博士から奪った技術でノーベル賞を受賞した)が発見したDNA二重らせんの役割に匹敵するものでしょう。
DNAの二重らせんには、有機体と生物の両方の特性を定義する遺伝コードが含まれています。一方、トーラスと螺旋には、宇宙の物質と放射線物質の特性を定義する遺伝コードが含まれています。また、これらのコードの位置も似ています。
DNAの遺伝コードは、すべての有機物や生物の細胞の中にあり、トーラスとヘリックスの遺伝コードは、宇宙の構成要素であるすべての素粒子と放射粒子の中にあります。
生物学におけるドーナツ The Doughnuts in Biology
生物学におけるドーナツ、ダイナミックに拡張するトーラスは、私達の魂の中で基本的な役割を担っています。
“目は魂の窓"という言葉を聞いたことがあるかもしれません。さて、目の形はどうなっているのでしょう?
トーラスです。
つまりトーラスは、専門的(技術的)に見て、私たちの魂への入り口なのです。実際、私たちの口から出る音はすべてトーラスです。
赤ちゃんの片言でさえ、トーラスを動かしています。喉頭は三つの括約筋が連なっていて、それ自体がトロイダル状の筋肉なのですから。
唇もまたトーラスです。
舌はトーラスの中心で、トーラスの合唱の音を整理していると考えることができます。ヘブライ語のアルファベットの文字は、MERU財団が示すように、全て回転するトーラスに由来しています。
鳥、水グモ、魚、全てがボルテックス・リングを利用しています。
ガブリエル・ケレメン博士 Dr. Gabriel Kelemen に時間を割く必要があります。
これから彼の言葉を読みながら、前回のサンダーボルトのビデオ「磁気流体力学」にぴったりな彼の作品を見ていきたいと思います。
元の同心円や正多角形の変形は、振動する流体中を伝播する対称波の力学に伴う回転螺旋 cyclo-spiraling、求心、遠心流の出現とともに、周期的時間分割と幾何学的空間構造の密接な関連を示しています。
このように、流体物質は定在波となり、したがって幾何学的なアニメーションとなります。振動は、時間と空間のゆらぎとして、弾性媒体中に永続的に伝播する刺激であり、液体コーパス(集成)への浸透によって一旦可視化され、それ自体が驚くべき定在幾何学に構造化されます。
物質液体あるいは液体物質は、圧力降下の空間的時間的ゆらぎの許容的受容体であり、流体の質量における調和的干渉を建設的に調整し、その結果、振動によって躍動する対称的な構造となります。
そして、これはサイマティクス(砂や水などの媒質によって物体の固有振動や音を可視化すること、またはその現象の研究)の話です。結果として得られる幾何学模様は、異なる周波数の上昇、下降のスケールで形成され、まるで原型となる象徴的なソースと驚くほど干渉し合う複雑な振動言語のようです。
※サイマティクス:「サイマティクスの歴史」
したがって、円は、平面多角形の連続的な系列、三角形、四角形、五角形の対称性の共通の源となり、放射状のスポークを終わらせる傾向があります。ちょうど、三次元では、流体球が振動する正多面体、立方八面体、正二十面体、正十二面体、多面体補体などを生み出す原初的マトリックス(母体、土台)となるように。
したがって、同心円はノイズの強度が増すと多角形になり、球は多面体の交互振動をもたらします。
振動刺激された流体球は、多面体構造の中間的な形態段階であるカップリングとして、多面体の対極間の分離できない(永続的な)リンクをひとつのまとまりにします。
より正確には、液体球は立方体に、立方体は八面体になり、その入れ替わりは音響刺激周波数によって変動します。
生物工学(人間工学)におけるドーナツ The Doughnut in Ergonomics
トーラスは舞踊でもよく見られます。
ムドラ(印相、ヒンドゥー教及び仏教の用語で、両手で示すジェスチャーによって、ある意味を象徴的に表現するもの)で踊る私たちの指は、ドーナツや竜巻でエーテルやエネルギーを様々な方向や様式に操り、遊んでいるのです。ドーナツやドーナツの中心がジェダイの柱としてのジェドの柱(安定を表すエジプトのヒエログリフの柱のようなシンボル)であることは、ドルジェやヴァジュラ(金剛杵)と同じように、柱には必ず続いて起こるトーラスが見られるということがおわかりいただけたかと思います。
※ドルジェとはチベット語で、宗教的な儀式を行う際にラマ僧が右手に持つ儀式用の道具のことを指す。チベット仏教の神聖なシンボルであるドルジェは"悟りの雷鳴 thunderbolt of enlightenment"、つまり人間の意識の突然の変化を表し、神秘主義者や聖者の人生における極めて重要なエピソードとして、すべての偉大な宗教に認められている。
※ヴァジュラ(サンスクリット語:वज्र、ローマ字表記:Vajrā、「Thunderbolt」)は、ダイヤモンド(破壊不能)と雷光(抵抗できない力)の特性を象徴する伝説的、儀式的武器である。
私たちは、トーラスやドーナツがあらゆるスケールでどれだけ一般的であるのか、表面的に触れただけに過ぎません。
水素原子の軌道やその他多くのことに没頭することもできますが、今のところ、双方向の(相互的な)、生きている、脈動している、ボルテックスをベースにした宇宙と、シミュレーションのパラダイムから外れて、より深く消化し、統合するには、これで十分だと思います。
ドハティセットとエレクトリック・ユニバースが手を取り合って、歴史上の才知が芸術、サイマティクス、科学、数学、宗教、哲学、そしてお菓子のような単純で楽しいものまで見事に描写していることがおわかりいただけたかと思います。
──おわり
「サイマティクスの歴史」
振動を直接眼で見るには、一般的に音の影響下で粒子状物質、ペースト(磁性、非磁性とも)、液体などの無機物を励起する必要があるが、最近の研究では有機物にも媒体が広がり、見る範囲も光学顕微鏡に及んでいる。この分野の科学用語は、イギリスの著名な科学者マイケル・ファラデーにちなんで “ファラデー波動現象"と呼ばれ、この分野のパイオニアであるスイス人ハンス・ジェニーによって"サイマティクス"と名付けられた。
“サイマティクス"の語源は、音や振動が物質に与える周期的な効果を表す、"波紋"や"波"を意味するギリシャ語の"クマ kuma“である。サイマティクスには、クラドニプレート(バイオリンの弓で弾く真鍮の平板)のようなシンプルな装置から、サイマスコーププロ(イギリスの音響技師ジョン・スチュアート・リードが発明・開発した実験装置)のような高度な装置まであり、音や音楽の持つ固有の幾何学を、純水に振動を転写して可視化するものである。
サイマティクスの起源は、少なくとも1000年前、アフリカの部族が、張りのあるドラムの皮に小粒をまぶして、未来の出来事を占ったことにさかのぼることができる。ドラムは最も古くから知られている楽器のひとつであり、振動するドラムヘッドに砂をかける効果は、数千年前から知られていたかもしれない。
球-螺旋原理の普遍性と形の起源(ガブリエル・ケレメン博士)
球体は、最小の表面と最大の内容を持ち、中心から均等に配置された外側の曲面を持つ幾何学的立体であり、最も均質な空間配置を持つ形態である。宇宙では、マクロとミクロの両スケールで最も普及している形態であり、生物圏(暗黙のうちに人間も)はこの二つの世界の合流点に位置している。球体の階層は、巨大なプラズマの球体である星から始まり、液化ガスからなる大きな惑星、多くの衛星を持つ小さな惑星、そして地球では火山起源の球体や石灰岩の洞窟真珠(ケイブ パールは、鍾乳洞に見られる小さな、通常は球状の鍾乳石)などの岩石の球体で構成される。
そして、生物圏では、ブドウやブルーベリーなどの果物の球状体、光を探す優れた球体器官である動物の様々な目。
ミクロの世界では、単細胞生物、球状の卵細胞、さらにその下には、微細で不可解な素粒子からなる球状原子がある。不可視の領域では、水滴などの流体は重力がないにもかかわらず、表面張力が目に見えない膜のように作用して球状になる。液体の球体を回転させていると、遠心力によって土星のように赤道面に物質が飛び散る円盤状になる傾向がある。高速になると遠心力が支配的になり、最初の球体は巨大な銀河の重力円盤のような円盤になり、その円盤は銀河円盤を取り囲むハローという見えない球体の中に収まっている。
さらに、周期的だが決して同一ではない軌跡の螺旋状の形態は、不可避的に共通項をとらえ、積分原理としてミクロコスモス、メソコスモス、マクロコスモスを横断し接続する見えない糸のようにつながる。この形のコードは、球-螺旋の二元論による解けないリンクによって構成され、不可分な三つの普遍的要素の融合を媒介する調和的振動の息吹によって生かされている。
多くの場合、我々は宇宙空間のネジを扱っている(地球と月のタンデム〈直列〉は、太陽の周りの楕円軌道上の二重らせんを記述する)、銀河円盤面と比類のない太陽系の平面が銀河年の大きならせんを記述する(各惑星は実際に銀河の中心の周りをネジで回る)。螺旋は、鉱物(水晶と光学的対極を生成するすべての結晶)の世界の多くの自然の形成物から、よく知られた二重右旋回らせんDNAの高分子構造の一部である複雑な凝集体に顕著に見られ、付加によって、内側から外側へと生命世界の全形態をモデル化する機能多形のベースとなる。
銀河系は巨大な暗黒物質の透明な球体であり、赤道ディスクのレベルでは、天の川を満たす多数の高温の星の流体プラズマでできた二重らせんを閉じている。太陽系は、太陽系の円盤面を取り囲む水の粒子でできた巨大な球状のシールドであるオールトの雲の拡散構造を、より低いスケールで繰り返している。
つまり、球状の銀河ハローから渦巻き状の円盤へ、そして太陽系内では惑星円盤面を含む球状のガス雲へと移行していく。惑星の球 ─ 円盤の関係から、外縁で減衰し、中心に向かって密度と熱を増す同心円状の球体構造、 大気、生物圏、岩石圏、生物圏レベルでは、同心円状の球体からなる卵細胞 ─ 細胞質、細胞核膜、DNAフィラメントからなる染色体螺旋を含む核 ─ を観察することができる。
さらに、超高速の原子・素粒子の世界に目を向けると、エネルギー層軌道の量子原理が、球 ─ 円盤、渦 ─ 円環の交互構造のひもを閉じている。このシステムの下では、内容物と含有物、螺旋と渦が、大きなものから小さなものへ、またその逆のコミュニケーションとエネルギー伝達を媒介する。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。