chriskit⑤トランジスタを替えてみた

トランジスタをメタルキャンに変更しました

vishay VSR抵抗をチップ抵抗に変更して空間表現に変化を感じたのでトランジスタも替えてみることにしました。パワートランジスタを真っ先に替えるのが普通かもしれませんが一番最後にすることにしました。

chriskit-transistor
左が2SC1941、右が2SC1845

実をいうとこれまではトランジスタを替える事にはあまり興味がありませんでした。替えてみての感想はもっと早くすればよかった~です。音がかなり豊かになりました。
きっかけになったのは前にも紹介したブログ『通電してみんべ』の「DACのアナログ追求⑨トランジスタを選ぶ」です。ここで紹介されている高評価のトランジスタを試してみることにしました。それにメタルキャンは以前から興味がありましたから。

transistors in metal can packages
左は2N4033、右は2SC1216

変更するのはプリアンプの4か所×2、パワーアンプの一か所×2です。
若松通商の通販で買いました。少々割高ですが今回必要なメタルキャントランジスタがすべて揃っています。
注文したのは以下のメタルキャンです。
2N3019
2N4033
2SA708(2SC1008とコンプリ)
2SC1216
2SC1008

最初にパワーアンプから手を付けました。Q₃の2SC1940を差し替えます。このトランジスタはずいぶん前に不注意で飛ばしてしまい2SC1941にしていました。差し替える前に差し替えていろいろ検討したいので丸ピンソケットをはんだ付けして簡単に差し替えられるようにしました。
2SC1008と2N3019を試してみました。2SC1216は耐性が足りないので使えません。
2SC1008は端正で空間表現もいい感じです。2N3019はそれに加えて力強い感じがしました。どちらも良かったのですが、2N3019にしました。いつでも替えられるので丸ピンソケットは便利です。試しに差し替える前の状態の音を確認したかったので、これまで使っていた2SC1941に付け替えて聴いてみると違いがよく分かりました。比べてみると2SC1941はプラスチックの音といえば変ですが少し色付けしたような曇った感じがします。長年使っていたので劣化しているのかもしれません。以前はこの音を聞いていたことを思うとメタルキャンに変更したのは正解だったようです。

パワーアンプには2N3019
パワーアンプ基盤。右側に2N3019

パワーアンプが決まったので次はプリアンプです。

プリアンプのQ₁~Q₄の組み合わせ

いろいろと試してみた結果Q₃のトランジスタで音色が決まるような感じがします。次にQ₁とQ₂、あまり影響しないのがQ₄でしょうか。今のところQ₃に2SC1216、Q₁とQ₂に2N3019と2N4033か2SC1008と2SA708がいい感じです。性急に決めたくないのでゆっくりとそれぞれ一週間か一か月くらいかけて決めようと思っています。Q₁に2SC1216を試してみたいので2SA718と2SA603を追加で注文しました。まだ試していません(いま試しています2018.4.12)。2N3019が思った以上にいいので電源基盤のトランジスタも2N3019に変更しました。メタルキャンはこれまで使っていたモールド型とピンアサインが違うので注意が必要です。それにプリアンプは左右の基盤が対称になっているのでトランジスタの足を突っ込む形が上の基盤と下の基盤で違ってきます。

プリアンプのメタルキャントランジスタ。左から2SC1018、2SA708A、2SC12162、2N3019
プリアンプ基盤。左から2SC1018、2SA708A、2SC12162、2N3019

かなり良くなってきました。奥行き感、立体感が出てきて霞が晴れてきた感じまでします。ですがまだ何か足りないというか突き抜けないというかスッキリしないものがあります。パワートランジスタを検討する必要がありそうです。

 

Posted by kiyo.I