カッとなると物に当たり壊してしまう。怒りを静めるには
怒りで欲求を満たそうとしていませんか?
思い通りにならないとイライラして憤りを人や物にぶつけたくなります。子供の頃かんしゃくを起したことがありますか? 街中やお店、電車の中でかんしゃくを起して泣いて親を困らせている子どもを見たことがありますか? あれと同じです。怒りでまわりをコントロールして従わせようとしているのです。それはとても子供っぽいやり方です。
カッとなる、頭にくる、人間ですから抑えられないときもあります。瞬間湯沸器とはよく言ったものです。しかし、モノを壊してしまったり、人を傷つけてしまうと、なおさら自分を責めてしまうことになります。
しかも、あなたが怒り壊してしまうという事は、あなたも誰かに同じようにされるかもしれないという怖れをつくります。その怖れが不安となって怒りに火をつけます。いいことはありません。これは悪循環です。
怒りの下に隠している感情はなんでしょうか?
怒りは別の感情を隠しています。
ずっと避けてきた感情、思いは何でしょうか?
その感情を感じたくなくて、怒りに身を任せてしまいます。言うまでもなく破壊的な行動になってしまいます。
怒りのその奥にはどんな感情が隠れているのでしょうか?
怒りを感じたときは、モノや相手にぶつける前に、どのような感情を感じたくなかったのか探ってみてください。隠したい、見たくないものがありませんか? それに気づき、そうかもしれないって認めてみてください。
そしてその感情を感じ尽してください。とても辛いかもしれません。ですがその感情から逃げないで感じ尽せば、辛い感情に振り回されることから解放されます。
感じていることを"外"に出してください
人や物にぶつけるかわりに、どうしたかったのか、何が思い通りにいかなかったのか正直に紙に書いたり口に出してください。そういう気持ちが隠れていることを認めてください。いいとか悪いとか決めつけないで認めれば静まります。仮にそれが子供っぽい要求かもしれないと分かっていても隠さないでください。誰かとコミュニケーションすることが難しければ、感じていることを素直に紙に書くとかしてアウトプットしてください。内面にあるものを外側に表現してください。内面にある怒りを人や物を傷つけたり壊すというやり方ではなく、怒りの下にしまってある憤りや感情を静かに外に出してみてください。
▼月が牡羊座の方は怒りっぽいかもしれません
以下の文はカウンセリング.COMで回答させていただいたときのものに手を加えたものです。
怒りとは自分自身に対する気持ちを他の人やモノに投影すること
物事が自分の思い通りにいかないときつい怒っていまう。誰でもついやってしまうことです。
この世の中、自分の思い通りにいくことがありますか?
思い通り物事が運ぶことは稀です。だから思い通りにいくことはないと思っていたほうがいいです。もし思い通りいけば怒る代わりに感謝できます。人を傷つけたり物を壊すよりも感謝できたほうがいいに決まっています。
傷つけたり壊した後の後悔は罪悪感の山を築きます。その罪悪感を見たくなくて、嫌な感情に触れたくなくて、さらに怒ることで解消しようとします。癖になっているのかもしれませんが、それは本当にうまくいきません。
怒りというのは、その下に別の感情を隠しています。
屈辱感、無力感、無価値感、傷ついた思い、悲しみが隠れています。それを見つけ感じてください。
人を傷つけたりモノを壊してしまった後、後悔を繰り返すのはお終いにして、怒りの下にどんな感情があるのか感じてみてください。認めたくない何かがあるはずです。
傷つけたり壊すことでどんな気持ちを晴らしたいのでしょうか?
晴らしたら何が手に入りますか?
それは後悔なしに受け取れるものですか?
できれば、それを書くなり身近な人に話すなりしてください。
それを認め受け止めることで怒りに対処できるようになります。怒りとは自分自身に対する憤りを他の人やモノに投影しているに過ぎないからです。