自分が悪いという誤解がトラウマのもと

トラウマには自分が悪いという誤解があります

自分のせいだと思うと、起きてしまったことの原因が自分にあると思います。それがトラウマやつらい経験から抜け出せない原因のひとつです。
こうなってしまったのは、あなたが「悪かった」からなのでしょうか?

裸足で水遊び

心に深い傷を負うような辛い経験をしてしまうと、それがトラウマとなり、いつまでもそのことに捕らわれてしまい忘れられなくなってしまいます。
なぜあんなことになってしまったのだろう?
どうしてこんな目に合わなくてはならなかったのだろうか?
いくら考えてもスッキリしません。

自分に危害を加えた相手の動機を探り嫌な気持ちが湧いてくると同時に、自分にも落ち度がなかったのだろうかと原因を探します。考えれば考えるほど自責の念に捕らわれてしまいます。

トラウマのきっかけは?

そう思ってしまう最初のきっかけは子供の頃見た両親のケンカかもしれません。夫婦喧嘩ですから父と母の間での言い争いだったのでしょう。それが子育てをめぐってのケンカだとしてもお互いに不満があってぶつけあっていたのかもしれません。あなたはとばっちりを受けただけです。

でもそれを子どもだったあなたの目から見たらどう映ったでしょうか? 
ふ~ん、またケンカしてるんだなって他人事のように見ることができたでしょうか? 目の前で起きていることですからなおさら無視することができなかったのではないでしょうか。

あるいは親にさんざん嫌味を言われ叱られ虐待されてきたのかもしれません。虐待は体罰とか肉体的なことに限りません。何度も小言を繰り返し言われるというような言葉の暴力も虐待です。

自分のせい?

子どもというのは愛がとても深いので、自分のせいかもしれないと思ってしまいます。両親がケンカしているのは、叱られるのは自分がちゃんと親の言う事を聞いていなかったからだとか、わるさしたからとか、テストの点が悪かったからとか、いけない悪い思いを抱いたことが原因かもしれないとか、いい子をしていなかったからだと思ってしまうものなのです。
この時にできた考え方のパターンが大人になっても意識していない深いところで感じ方、考え方をコントロールしています。

あなたが悪かったわけではありません

両親の仲が悪かったり、しょっちゅう二人が喧嘩してたり、虐待されていたとしても、その原因は自分が悪かったからだと思ってしまう人が多いのです。それは現在の人間関係でのトラブルにも反映されます。

ですが両親のケンカや虐待はあなたのせいだったのでしょうか? 
両親の不仲やケンカはあくまでも両親の間で起きていたことです。冷静に考えると思い違いだと分かります。虐待もあなたが悪かったわけではありません。きっかけがあなただったとしても虐待をしている側の問題だったのです。ですから自分のせいだと考えてしまうのは誤解だったのです。
でも心のどこかで「わたしのせい」という思いはぬぐい切れないかもしれません。なぜなら子供の時の自分が悪いという思いは心の奥深くにしまい込まれているからです。

「わたしのせい」という誤解がどこかにあると、自分のせいですから責任を取らなくてはいけない気がしてきます。しかし起きたことは過去のことですから責任の取りようがありません。ここで罪悪感の出番です。罪悪感を感じることで何かツケを払ったような気がするかもしれませんが、罪悪感は一生私たちにツケを払わせ続けます。

人間関係でトラブルがあると、つい「わたしのせい?」と思ってしまうのは今でもツケを払っている証拠です。「相手が悪い」と思うのはそれが裏返っているだけです。真実は誰のせいでもないのですから。

始まりは「わたしが悪い?」という誤解

始まりは幼いころの「わたしのせい?」「わたしが悪い?」という誤解です。ですが思い違いは正すことができます。自分には関係なかったのですから。
「わたしのせい」からあらゆるネガティブなことが始まります。自分が悪いという感覚、自信が持てない、生きていても仕方ないと思う、何をするにしても中途半端、気力がわかない、いじめ虐待など、これらは幻想なのです。すべて誤解から始まったことです。

トラウマはそれが自分のせいだと思うと強化されます。両親の喧嘩や虐待は父と母の事情であって、子供だったあなたには関係なかったと理解すると解消されていきます。トラウマは自分が悪いという誤解から始まったのです。
エネルギー調整でトラウマの強い縛りを緩和することができます。

夫婦喧嘩イラスト

Posted by kiyo.I