シブクマール・シャルマ。気持ち良いピュアーな音のシャワー
サントゥールという楽器を初めて知ったのはずいぶん昔のことです。
1980年代中頃だと思いますが、NHKの教育テレビでのライブ演奏でした。その音にたまげました。弦を叩いたときの澄んだ透明感のある音に興奮しました。例えて言えばピアノの張ってある弦を硬い木のバチで叩いたような音です。一瞬で虜になりました。
ちょうどCDが出始めた頃でCDショップの民族音楽のコーナーで必死になって探しました。その頃はオムニバスのようなものしか見つからず、一枚まるごとシブクマール・シャルマという人のCDは手に入りませんでした。それでも足繁くお店に通いなんとかして見つけることができました。今でも宝物のようにして持っているCDです。
今ではyoutubeでかなりの数の動画や演奏を聴くことができます。
初めての方は下の動画を再生してみてください。
澄み切った弦の音が気持ちいい
響きがとても素敵でしょう！
サントゥールの演奏の魅力は音の流れに身を任せる感覚でしょうか。20年くらい前、代々木公園でオーストラリア人がサントゥールを演奏していて、お友達になって弾かせてもらったこともありました。
ブライアン・イーノのアンビエントシリーズの３でララージという人が弾いている楽器はチターですが、サントゥールと親戚のような楽器で同じような音がします。レコードもCDも持っていますが、これも大好きです。
同じサントゥールの演奏といってもイランで演奏されるサントゥールはシブクマール・シャルマとはまったく違って宮廷音楽のような雰囲気です。国や場所によって音階が違って音色は共通していても違った演奏になります。
同じく中近東の楽器でカーヌーンという楽器もあります。これは叩くのではなくて指で弾いて演奏します。これも好きな楽器のひとつです。イラクや中近東の民族音楽はなんともいえない妖しい魅力があって惹きつけられます。
ニュースや映画で土壁の建物が立ち並ぶ街をバックにコーランが塔の上から唱えられている情景を目にしますが、なぜか理由もなく歌のように聞こえる声が好きです。
余談ですがシブクマール・シャルマのCDを調べていてビックリしました。昔買ったCDがなんと中古でも7580円になっていました。
Moment (1994-09-15)
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