ブレない自分を手に入れるたったひとつの方法
ブレない自分でいたい!
わたしたちはまわりの影響を受けやすいです。まわりの人と同じようにしていれば安心ということもあります。反面、合わせすぎてしまうと自分を見失ってしまうかもしれません。他人の意見に引きづられてしまう。つい他の人にあわせてしまって後で後悔する。本当はそうしたくはないのに、まわりに遠慮して別のことをしている。内面で思っていることと外面でしていることが違っていることに気づいて、どうしてこんな事になってしまうんだろうって疑問に思っている人は多いかもしれません。ブレない自分でいるためにはどうすればいいのでしょうか?
ブレない自分を手に入れるために、ほとんどの人が信じて疑わない「常識」から紐解いていきましょう。
①まわりの人が大切にしてくれるから自分もまわりの人を大切にできるのでしょうか?
それとも反対に、
②自分が大切にしているからまわりの人もあなたを大切にしてくれているのでしょうか?
それとも、どちらも正しくて、両方が揃ってないと意味がないのでしょうか?
ひょっとして、どちらとも何かが間違っているのでしょうか?
こんがらかってきます。こんなこと普段はあまり考えたりしないものです。ですがこの捉え方次第であなたが人生をどう生きているのかがわかります。
「まわりの人が大切にしてくれるから自分もまわりの人を大切にできる」
①まわりの人が大切にしてくれるから自分もまわりの人を大切にできるのだとすると、相手次第ということになります。自分がまわりの人を大切にするしないはまわりの人たちの態度で変わってくることになります。
優しくしてくれれば自分も優しくできます。自分を大切にしてくれたら嬉しいものです。だからまわりの人にも優しい態度でいることができます。
反対に優しくしてくれなければどうしますか? 優しくされようがされまいが関係なく、人には優しく接することができますか? それとも相手の態度が好ましくなければ、無視するか、なるべくかかわらないようにしますか? それとも、されたようにやり返しますか?
大切にしてくれるくれないにかかわらず、人生全般でこのような姿勢でいたとしたら、まわりの人の対応次第で自分の態度を決めることになります。これが普通で当たり前かもしれません。ですが、まわりの人にあなたの人生は翻弄されることになります。
「自分が大切にしているからまわりの人もあなたを大切にしてくれている」
②自分が大切にしているからまわりの人もあなたを大切にしてくれているのだとすると、自分がどうするかによって、まわりの人の自分への態度が変わるということになります。自分の態度次第でいかようにも変わるということになります。自分が取る態度に責任を持つという意味で、一歩前進かもしれません。
ですが、自分は大切にしてあげたのに相手が同じように大切にしてくれなければ、その時はどうしますか? 裏切られた感じがしますか? 文句を言いたくなりますか? せっかくしてあげたのに相手の態度は何? と思ってしまいますか?
結局これも①の「まわりの人が大切にしてくれるから自分もまわりの人を大切にできる」と同じで、相手の態度に左右されることになります。
同時でないと意味がないとしたら
①まわりの人が大切にしてくれているから自分もまわりの人を大切にできるのも、②自分が大切にしているからまわりの人もあなたを大切にしてくれているのも、片方だけというのはありえなくて、同時でないとうまくいかないのかもしれません。
うまくいっているときは相乗効果でとてもいい関係が望めそうです。当然といえば当然ですね。ギブ・アンド・テイクのような関係です。ですがいったん歯車が噛み合わなくなってくると、どうでしょうか? 成り行きで疎遠になってしまいますか? 修復しようとしますか? それがうまくいかなければ、あれよあれよという間に関係が壊れてしまいそうです。
真実はどちらでもない。ブレない自分
①と②はどちらも当たり前だと思ってきませんでしたか? そう思っていたとしたら、あなたはブレやすい人です。
何気なく信じて、疑わずにきたことかもしれません。ところが、よくよく検討してみると、どちらも相手の取る態度いかんで接し方が簡単に変わってしまいます。相手の態度次第であなたは簡単に被害者にも加害者にもなりうるということです。
つまり、何気なく信じていたこの①と②が、あなたをブレさせていたのだとしたら、ちょっと驚きませんか? それに対人関係のトラブルはたいていがこの2つが損なわれたときに発生しているのではないでしょうか?
これまで「まわりの人が大切にしてくれるから自分もまわりの人を大切にできる」と思ってきませんでしたか? そう思ってしまうと、まわりの人の態度次第でブレてしまいます。
「自分が大切にしているからまわりの人もあなたを大切にしてくれている」はずだと思っていませんでしたか? そう思っていたら、まわりの人への態度が自分次第でブレてしまいます。
実は、真実はどちらでもありません。
相手からどのような反応が返ってこようと関係ありません。それは相手を無視することではありません。相手がなぜそのような態度をとるのか理解しているということです。まわりの人に期待したり見返りを求めてしまうと、まわりの人に翻弄されてしまいます。自分がどうしたいのか? 自分がどうしてそうしたいのか理解しているということです。そこには相手がどうしようがブレない自分がいます。ブレない自分でいれるってよくはありませんか?
そのためには自分を大切にすることです。大切にするということは価値を認めるということです。自分自身の価値を認めると相手の価値も認め理解することができます。
あなたは自分自身を大切にしていますか?
自分自身に対してはどう思っていますか? 大切にしていますか? それとも、どこか価値のない人間だと思っていますか? 自分なんかって言っていませんか?
鏡の法則というものがあります。まわりの人たちの振る舞いは、私たちの自己概念を反映しています。まわりの人たちの振る舞いがあなたの自己概念(=自分をどう思っているか)を決めるのではなく、あなたの自己概念によって、まわりの人たちの振る舞いが決まります。
鏡の法則なんて、ありえない! 現実とは違う?
でもたいていは逆だと思っています。わたしがこうなったのは、あの親のせい(おかげ)。いい意味でも悪い意味でも育てられた環境によって今の自分があると考えています。それが普通です。いい親悪い親、いい友人関係、悪い友人関係、生活環境、食生活、育てられた環境の影響を受けないことはありません。では「鏡の法則」は嘘なのでしょうか?
環境の影響を受けるのは事実です。ですがそれをどう捉えるのか? ポジティブに受け止めて幸せを選ぶのか、ネガティブに受け止めて不幸せを選ぶのか、心の力をどの方向に向けるのかは個人個人の選択です。その選択が現実に反映されます。シンプルに言いかえれば、そう思えばそうなります。
されたように自分を扱いますか?
親や知っている人見ず知らずの人であろうと、その人達があなたに対してどう振る舞おうと、あなたが取る態度はあなた次第で決まります。自分自身を大切にしていればまわりの人たちもあなたを大切にしてくれます。その逆は逆です。
人から酷い扱いを受けたからといって自分も自分自身に対して酷い扱いをしていませんか? その結果、価値がないと思っていませんか? 親から酷い扱いをされたからといって、同じように自分自身を酷く扱っていませんか?
そう思っているとここから抜け出せません。たとえまわりの環境が良くなって、あなたを大切にしてくれたとしても、自分で自分の価値を認めることには抵抗が出てきてしまいます。
たしかに最初のきっかけは酷い扱いを受けたからかもしれません。だから自分で自分に対して酷い扱いをして当然なのでしょうか? されたように自分を扱いますか?
あなたが決められる
もう一度思い出してください。
まわりの人たちの振る舞いは、私たちの自己概念を反映しています。
あなたが自分をどう思うのかが先なのです。あなたの選択次第です。だから被害者になって自分自身を苦しめることを手放して自分自身を大切にできます。あなたが自分をどう思うのかが先だという真実を選択すれば、あなたが決められます。もうまわりに振り回されることはありません。素晴らしいことではありませんか?
ブレない自分を手に入れるたったひとつの方法とは、どうせ自分なんかって自分自身の価値を決して否定しないことです。表面に見えるあなた(エゴ)があなたではありません。もっと深いところにあるあなた(スピリット)が本当のあなたです。そのあなたを愛してください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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