「月の欠損」と「勘違い」
原因と結果の世界
私たちは日常生活で様々なことに影響され、あれどうしよう、これ片づけなければとか、たまにはゆっくりしたいなとか、いろいろなことを考えて暮らしています。時には悩んだりもします。家庭で職場で人間関係で。
これらすべて「結果」の世界です。
例えば何か悩みがあるとします。ここが悪い、あれが良くないと考えます。対象は容姿であったり、性格であったり、出来事であったりします。十人十色です。結果としてそうなっているように思います。結果には必ず原因があります。
原因とは何でしょうか?
あの時あんなことをしたから、あの人があんなことさえしなけければ、あのときあんなふうに考えなければ、、、でしょうか?
普通、そう考えます。誰かや何かのせいだと。それが自分から発生したのか他の誰かから発生したのかに関わらず直接的な原因だと思います。と同時にそんなふうに責任転嫁してはいけないとも考えます。もっと意識を高めなければとか、、、。
ですがそれも結果ではありませんか?
結果から結果を考えていませんか?
誰かが何かした事の結果、自分が自分の容姿や性格のことで判断したことの結果に反応しただけではありませんか?
原因だと思っていたものも実は「結果」だということに気が付くはずです。
本当の原因が分からなければ結果を変える事は出来ません。分からなければ形を変えただけで同じことの繰り返しになります。物理的に突き詰めようが心理的に深めようが同じです。
では、原因はどこにあるのでしょうか?
原因を知らない世界
それを考えるときに月占星術の「月の欠損」という見方は原因の世界への入り口を開いてくれます。
「月の欠損」で「勘違い」していたことに気付けます。
悩みがどう始まったのか気が付き、自分の中で整理できます。
これが自分だと思っていたものがそうでなかった事に。
自分のことだけに限らず、
これがその人だと思っていたものがそうでなかった事に。
これがこの世界だと思っていたものがそうでなかった事に。
これが常識だと思っていたものがそうでなかった事に。
騙されていたことに。自分さえ騙していたことに。
自分が(認識が)間違っていたことを認めることができるようになります。
私たちの大半は間違って信じ込んでしまったものにしがみついて四苦八苦することが人生だと、さらに勘違いを重ねるという結果を積み重ねているだけです。
ですが、これもまた勘違いしたという「結果」の世界です。
「結果」の積み重ねは潜在意識に無意識に沈み込んでいきます。表面意識は無意識の海の中で溺れそうです。
個人的にも社会的にもこうした結果を作った原因とは何でしょうか?
原因が分からなければ結果を変える事は出来ません。
私たちは「原因」を知りません。一方で、これが原因だと騙されていることはいっぱいあります。
言うまでもありませんが、私が分かっていると言いたいわけではありません。勘違いしないでほしいのですが、する人もいないでしょうが、解答というか結論を持っているわけでもありません。
分かっていただろうという人は知っています。誰もが知っている仏陀とかキリスト、覚者と呼ばれる方々です。お話や本で知ってはいますが、知識ですから力を出せません。知ってることとその意識で生きることは違います。
おっと、よくスピ業界でよく言われている、自分の思い、信念、想念がすべてを作り出しているという言われ方があります。別にそれが間違っているということを言いたいわけではありませんが、その信念や想念もまた自ら作り出した「結果」の世界だということを忘れているようです。
そういうと次に、それは神ですか、創造主ですか?という人がいます。否定するつもりはありませんし、それができる分際でもありませんが、インスタントだなと思ってしまいます。
ま、とにかく、私は勘違いしていました。どこかに行って誰かのお話を聞いたり体験することや本を読んだりすることで、言い換えれば知識を得ることで、いつかは分かるかもしれないって。
糸口がつかめたので原因の世界を追求したいだけです。終わりのない旅になるかもしれませんが、書いていこうと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。