ソニーのCDプレーヤー CDP-XB920、デジタル系のコンデンサー増強

ソニーのCDプレーヤー CDP-XB920 を16年以上にわたって使用しています。当時、クリスキット設計者の枡谷さんの推奨CDプレーヤーでした。
その間にピックアップ部本体が寿命で故障して取り替えたり、ピックアップ部を動かす歯車が欠けてしまって交換しました。今でも現役で動いています。

CDP-XB920内部
もうボロボロ状態です。この後また改造しました

ピックアップ部の本体と歯車の交換

このCDP-XB920、ずいぶん手を加えました。
一番最初に手を加えたのは、電源部のコンデンサーの追加でした。プリアンプのコンデンサーの追加と変更で余ったものの再利用です。アナログ部のコンデンサーも容量をアップして高品位のものに替えました。全体で、倍くらいの容量のアップになったと思いますが、音の変化は微妙でした。

CDP-XB920 はCDを載せるところが箱状になって全体がとび出す変わった設計になっています。それで、防振対策とレーザー光線の乱反射防止を兼ねて、箱の表面にセーム皮を貼ってマジックで黒く塗ったりしましたが、効果のほどは分かりません。

6,7年前くらいのこと、CDの再生が飛んで再生が出来なくなってしまいました。分解してよく見るとピックアップ部本体を動かす歯車の一つが歯が欠けています。これはもうおしまいかなと思ったのですが、ソニーの相談センターに電話を入れました。ありました。ちゃんと取ってあるのですね。さっそく取り寄せて歯車を交換しました。交換作業はそんなに難しくはなかったです。

買って 10年くらい過ぎたころには今度はピックアップ部そのものがいかれました。寿命だと思います。これはネットで調べて、取り寄せました。KSS-213B というピックアップでした。この当時、最後の一個でした。現在では入手困難のようですね。ラッキーでした。交換は思ったより簡単でした。

しばらくすると今度はしょっちゅう誤動作する様になって、ボタンを押しても反応しなくなってしまいました。調べてもわかりません。今度こそもうお終いかと半分あきらめていた時、なにげなくデジタル基盤とオーディオ回路が入っているメインの基盤をつなぐ薄っぺらいシート状のケーブル?を蛍光灯にかざして見ました。

すると断線しているではないですか。何度も分解の度、外したり差し込んだりをしていたので折り曲げてある箇所が断線してしまったようです。外からは見えないので分からないはずです。
わかったものの困ったことになりました。このシート状のコネクター?多分特注品なので同じものは売っていません。20数本、平べったいアルミ?の線がシート状になってその間隔=ピッチがいろいろな種類があって、どれが適合するかよくわかりません。その上、必要なのは 10cm 足らず、買えたとしてもピッチが微妙なので適合するかどうか自信がありません。仕方ないので、ホームセンターで一番細い工作用のコードを買ってきて一本づつ、つないでいきました。なにしろ間隔が狭いので半田ごてでの作業は大変でした。
振り返れば馬鹿なことをやってきたなというのが感想です。

CDP-XB920リード線でつなぎ直した
一本一本つなぎました。とほほ

デジタル系のコンデンサー増強

一番、音質に変化があったのはアナログ系よりデジタル系のコンデンサーの増強でした。
ピックアップやスピンドルを駆動するICの近くにコンデンサーを追加します。本当はリード線はなるべく短くしたいのですが、すぐ上に蓋がかぶさるのでスペースに余裕がなく仕方なく銅線でつなぎました。D/Aコンバーター部分とオペアンプにもなるべく近くにコンデンサーを追加します。そのためには半導体メーカのホームページから各ICやオペアンプのデータシートを入手しておく必要がありますす。CDプレーヤーの回路図も必要です。CDP-XB920 service manual で検索すれば英語ですが見ることができます。くれぐれも自己責任でということですが、これが一番効果がありました。CDプレーヤーも捨てたものではありません。
回転部分の動作が安定するのかかなりよくなります。

Posted by kiyo.I