ウォル・ソーンヒル:エレクトリック・ユニバース、専門分野の垣根を越えたストーリー
- 1. コンセンサスが変わる。
- 1.1. ウォル・ソーンヒル:エレクトリック・ユニバースの学際的なストーリー
Wal Thornhill: Interdisciplinary Story of the EU | Thunderbolts- 1.1.1. 私の物語 My Story
- 1.1.2. これまでのストーリー The Story…so far
- 1.1.3. もっと良いストーリーが必要です We Need a Better Story
- 1.1.4. 物語の衝突 Narrative Conflict
- 1.1.5. 電気的な太陽 The Electric Sun
- 1.1.6. タルボット兄弟 The Talbotts
- 1.1.7. エレクトリック・ユニバース The Electric Universe
- 1.1.8. 事の重大さ The Gravity of the Situation
- 1.1.9. 古典物理学に戻る Back to Classical Physics
- 1.1.10. 重力の速度 The speed of gravity
- 1.1.11. 2000年 – EUの鍵となる証拠 Year 2000 – Key Evidence for the EU
- 1.1.12. 現代のガリレオ A Modern Galileo
- 1.1.13. エレクトリック・ユニバースのストーリー The EU Story
- 1.1.14. 私たちの"淡い青い点" Our 'Pale Blue Dot’
- 1.1.15. つながり Connectedness
- 1.1.16. 学際的なエレクトリック・ユニバース Interdisciplinary EU
- 1.1.17. 天地創造(創造)の視点 The view of creation
- 1.2. 共有:
- 1.1. ウォル・ソーンヒル:エレクトリック・ユニバースの学際的なストーリー
コンセンサスが変わる。
ウォル・ソーンヒル氏の2013年の第20回自然哲学同盟年次会議でのレクチャーを紹介します。故ソーンヒル氏は、幼い頃からの個人的な逸話から始まり電気的宇宙論はもちろんのこと自身の哲学まで語っています。私は、お金で左右され迷走する現代科学を救うパラダイムシフトの可能性は彼が語る方向にあると思っています。さらに、今日の世界の大きな変化はトランプ “以前"と"以後" で分けると理解しやすいと思っています。隠され騙されてきた歴史がやっと終わりそうです。

[要旨]2025/01/26
2013年7月に米国メリーランド州カレッジパークで開催された第20回自然哲学同盟(NPA20)年次会議で、オーストラリアの物理学者ウォル・ソーンヒルは、イマニュエル・ヴェリコフスキーから受けたインスピレーションから始まり、エレクトリック・ユニバース・モデルの壮大な宇宙観に対する学際的な視点に集約される、自身の個人的な遍歴について語った。
NPA20のハイライトのひとつは、科学への生涯にわたる貢献を称え、ウォル・ソーンヒルに著名なサニャック賞が授与されたことである。
ウォル・ソーンヒル(1942年~2023年)は、サンダーボルト計画の共同創設者であり、最高科学顧問だった。彼の哲学的なアプローチは、宇宙を理解するにはまず人間の本質を理解しなければならないというものである。エレクトリック・ユニバース・モデルは、より良い未来への希望とインスピレーションを提供する、多様な理解の分野から発展した唯一の科学である。
このチャンネルで提示されたアイデアやコンセプトは、必ずしもエレクトリック・ユニバース・モデル、サンダーボルト・プロジェクト、またはT-Bolts Group Inc.を表現または代表するものではない。しかし、ウォル・ソーンヒルによる、この具体的なレクチャーは、エレクトリック・ユニバース・モデルを正確に詳細に説明している。
ウォル・ソーンヒル:エレクトリック・ユニバースの学際的なストーリー
Wal Thornhill: Interdisciplinary Story of the EU | Thunderbolts
エレクトリック・ユニバースは驚くべきストーリーです。私の考えでは、人類、そして私たち一人一人は、ストーリーに従って行動しています。そして、時にはそのストーリーに固執しすぎて、戦争にまで発展してしまうことがあります。
エレクトリック・ユニバースのストーリーは、私の考えでは、いずれかの段階で誰もが関わる学際的なストーリーです。実際、エレクトリック・ユニバースのカンファレンスでは、あらゆる分野やあらゆる立場の人々を集め、彼らにインスピレーションを与えることができます。なぜなら、それはインスピレーションを与えるストーリーであり、私のインスピレーションから始まったものだからです。そのインスピレーションはヴェリコフスキーから得ました。
ヴェリコフスキーが書いたことがすべて正しいというわけではありませんが、彼は特定の技術、つまり、いわゆる当てにならない証人(信ぴょう性のない目撃者)、古代の証人について法医学的に調べる技術を駆使し、その証拠から実際に何が起こっていたのかを明らかにすることができました。そして、それを説明しようとすると問題に直面します。そして、私がこのすべてにおいて担ってきた役割は、集められた証拠を調べ、それを説明しようとすることです。それは私が育った環境で大切にされてきた信念の多くを捨て去ることを意味しました。
[観客からのコメント]
申し訳ありませんが、こちらも少し見てください。全体を通して横顔しか見えていないので。
わかりました。ありがとうございます(笑)。
複雑性理論では、単純なルールをいくつか設定し、そのルールを何世代にもわたって繰り返し適用していくと、非常に短い時間で、単純なルールから生じる複雑性は驚くほど高まると言われています。しかし、複雑性理論のもう一つの興味深い点は、その単純なルールが当初どのようなものだったかを逆算して推論することはできないという点です。
残念ながら、私たちが生きるこの世界を説明するビッグバン宇宙論では、観測結果に一致させようとして、新しい力や新しい粒子、新しい実体を次々と導入することで、今、私たちが目の当たりにしている複雑性を説明しようとしています。
エレクトリック・ユニバースは、それらの単純なルールがどのようなものだったかを想像しようとすることで機能します。その結果、宇宙が電気的な意味で実際にどのように機能しているかを把握できる統合的な理論が生まれました。非常にシンプルなので、小学生でも理解できますし、大学生なら簡単に理解できるでしょう。
しかし、もう一つの側面として、学際的な(複数の異なる学問[専門]分野にまたがる)だけでなく、私たちがどのように繋がっているかを示しています。そして、これが未来の大きなストーリーになると思います。つまり、分断ではなく、つながりが生まれるということです。ある程度の年齢になると気づきますが、自分のキャリアを振り返って点と点をつなげてみると、実は小学校5,6歳の頃にこの旅を始めていたことに気づき、驚かされます。実際、小学校時代にさかのぼって、その時点から話を始めようと思います。
私の物語 My Story

これは私の物語です。
私は1942年にオーストラリアのメルボルンで生まれました。ですから、1940年代にはメルボルン郊外の小学校に通っていました。その辺りはいわゆる"中流階級"とは言えないような環境でした。私たちにはあまり多くのものはありませんでした。父は戦争で負傷し、私たちは年金で生活していました。しかし、当時はそれほど気にしていませんでした。誰もが戦後、それぞれにできる限りのことをしていました。
私にはニューギニアで特殊部隊に所属していた大好きな叔父がいて、彼が私に望遠鏡を紹介してくれました。叔父は軍用のフィールド望遠鏡でよく月を見せてくれました。叔父は非常に独創的な人物で、見事に鉱石ラジオを組み立ててくれました。そして、それを私にくれました。これがラジオとの出会いでした。私は、鉱石ラジオを欲しがる学校の子供たち全員のために、注文に応じて鉱石ラジオを作っていました。
また、父が私に紹介してくれたのは百科事典を読むことでした。それで、私は学校に行く前に、これらの事をすべて暗記し、食連星(二つの恒星が互いの周りを公転し、地球から見ると一方の恒星がもう一方の恒星の視界を定期的に遮るような向きになっている連星系)の絵などを描いて、自分の発見をクラスの子供たちに披露するのが習慣になっていました。
また、学校で後になって私に強い印象を与えた人物に、フレッド・ホイル先生(当時はフレッドと呼ばれていました)がいます。幅広いアイデアとビッグバンを好まないという事で知られていました。

彼の著書からの引用を少し紹介します。
「ビッグバンのアイデアは、詳細な調査によって深刻な問題につながることが示される前から、私には不十分なものに思えた」

高校に入学して間もない頃、父が軍病院から赤い表紙の本『衝突する宇宙』を家に持って帰ってきました。著者はイマニュエル・ヴェリコフスキーです。父は、私が天文学に興味を持っていることを知っていたので、「これは面白いと思うよ」と言いました。ただ面白いというだけでなく、それまで読んだことのない本でした。1950年に何ヶ月もベストセラーとなったことを考えると、同じように思った人が他にもたくさんいたのでしょう。この本は、古代の空は今、私たちが目にしている空とはまったく異なっていたことを示す証拠をまとめあげており、とても刺激的でした。また、別のアイデアが浮かびました。
最初に考えたのは、これまでずっと私の先生方がみな間違っていたはずはないということでした。そこで私は人々に質問し、大学に進学した際には物理学科に進みました。これがメルボルン大学物理学科の入り口です。入り口の上の石灰岩には、"自然哲学部"と刻まれています。

私の考えでは、大学ではどんな質問でも許されるし、タブーなことは何もない。そして、妥当な答えが返ってくるか、少なくとも"わからない"という答えが返ってくると思っていました。しかし、そうではなかった。質問に対する回答を避けられたり、あからさまな敵意を感じたりしました。それは本当に驚くことでした。

そして、失望もしました。そこで、ヴェリコフスキーについて質問することはやめましたが、理系の学部生として、図書館の人類学コーナーの本も読むことにしました。そうすることで、ヴェリコフスキーが答えを出しているという主張を、さらに強く意識するようになりました。なぜなら、私が読んでいた本には、彼が触れていないものもあったからです。それでも、彼が組み立てたストーリーは、ページから飛び出してくるようでした。
南太平洋の島々やインド中部など、そういった場所の神話をご存知ですよね。ですから、私は、太陽系が人類の記憶の中で変化したという確かな証拠をヴェリコフスキーが示していると感じていたので、大学側が彼を退けたのは不当で、賢明ではないと判断しました。それで、先日スライドの準備をしていたら、驚いたことに、国立大学から送られてきた広告がありました。
これまでのストーリー The Story…so far

私はキャンベラ出身です。オーストラリアの首都です。そして、その広告には「ローレンス・クラウス教授が語る、これまでに語られた中で最も素晴らしい物語……今のところ」と書かれていました。ローレンス・クラウスが専門家、天体物理学者たちに話しているのを、私は国立大学の天体物理学研究所で目にしました。ストロムロ山の頂上にある天文台から車で10~15分の距離に私は住んでおり、彼らの会議が開催される場所からも近いという恵まれた環境にあります。ですから、私は彼が実際に活動しているところを目にしました。
それが彼の著書『無から生まれた宇宙 A Universe From Nothing』です。タイトルからして意味不明です。まだ開催されていないので、帰国したら実際に参加するかもしれません。ノーベル賞受賞者のブライアン・シュミット教授が序文を書いています。実際、数年前に全国紙で友好的な論争を交わしたことがあり、私は彼とコーヒーを飲むために会合を開こうとしました。これは彼がノーベル賞を受賞する前のことです。
また、ブライアン・シュミットは、宇宙の加速的膨張の要因となる暗黒エネルギーという別の存在の考案に関わったノーベル賞受賞者であることを付け加えておきます。少なくとも、それが彼らの解釈です。

この広告のキャッチコピーを引用すると、皮肉なことに「宇宙の真の物語は、古代の人々に浸透していた裏付けのないありふれた神話よりもはるかに興味深く刺激的である」とあります。これを見たときは、自分の巡り合わせを信じられませんでした。そして、あらゆる歴史を否定するようなこの考え方、つまり、科学はすでに頂点に達しており、優れた研究を行うには、ここ数年の研究だけを扱えばよいという考え方は完全に間違っています。
答えを見つけるためには、数十年あるいはそれ以上も激しく繰り広げられた歴史的な論争を振り返り、それがどのように解決されたのかを調べる必要があるというのが私の体験です。通常は、政治的に最も力を持っていた人物、あるいは科学界の権力構造上のどこかの人物を基盤として、あるいは単に挙手による多数決で決まりました。そして、科学とは民主的意思決定(多数決原理)ではないと言われているように、私たちが受け入れる科学は投票に基づいてはいけません。

ローレンス・クラウス教授は、人類が作り出した最大の知的建造物である"スタンダードモデル"に至るまでの驚くべき科学的ストーリーを説明しています。奇妙なのは、スタンダードモデルには未解決の問題が数多くあるという事実を顧みることなく、テレビで専門家たちが唱えるこれらの決まり文句を私たちが耳にしていることです。しかし、それらはあたかもどういうわけか私たちがほぼ答えを手に入れているかのように取り繕われています。私が思うに、このことについて私が言いたいのは、これはすべて物語であるということが補強されるという点です。私たちはより良い物語を必要としています。
もっと良いストーリーが必要です We Need a Better Story

ビッグバン宇宙論は、その歴史を振り返ると、数学、純粋数学、そして宗教的信念から生まれたものです。つまり、ビッグバンは神話なのです。「昔々、ずっとずっと昔、そこには何もなく、それが爆発した」という神話です。つまり、ここで私たちは何もすることがないということです。
これに対し、エレクトリック・ユニバースは、世界的な宇宙神話を分析することから始まり、これがヴェリコフスキーが当時、触発された人々に伝えたインスピレーションです。そして私自身としては、生涯にわたってそれを追求し続けるという根気強さを持てたことに感謝しています。
学際的な性質と、あらゆる分野の学者たちが参加した結果、それは、宇宙における私たちの本当の(存在する)場所を示す驚くべき物語となりました……これまでのところ。これは、あなたのストーリーが他の誰かのストーリーと異なる場合に生じる問題の一例です。
物語の衝突 Narrative Conflict

こちらはスティーブン・クロザースStephen Crothers で、同じくオーストラリア人です。最近、私たちエレクトリック・ユニバース会議のひとつで発表し、NPA(自然哲学同盟)でも発表したと思います。また、先月はロシアでの会議にも出席しました。ご覧の通り、このような題目で、彼は早めの講演者でした。

つまり、彼が話したことは、その後のすべての内容に非常に密接に関連しているはずです。それは「ブラックホール理論と一般相対性理論の欠陥」という内容でした。そして今、彼はエレクトリック・ユニバースで一般聴衆にこのことを説明し、皆が理解しました。
ブラックホール理論や一般相対性理論の考え方に潜む欠陥を理解するには、高度な数学の知識は必要ありません。彼の論文に目を通したい方は、彼のウェブサイト※をチェックすることをお勧めします。

イベント終了後の彼のコメントです。
「私はロシアのプロトヴィノで開かれた会議で講演をした。
(Wal.これが彼の得意とするところですが)
「私は内容をとてもシンプルにしたので、誰もが理解できたが、彼らは非常に不満そうだった。質問の時間になると、彼らは攻撃に出たが、反論を提示できず、代わりに問題を回避しようとした」
(Wal. そして、これはまさに私が大学で発見したことです)
「他の人たちは私に(これには驚いたが)代替理論を提示しないのであれば批判すべきではないと言った」
まったくおかしな話です。
つまり、科学とは検証することであり、反証となる証拠が得られた場合は、より独創的なアイデアを生み出し、科学を進歩させるための刺激となるべきです。自分が否定しようとしている理論に取って代わる代替理論を持たなければならないという考えはナンセンスです。

「それ以来、誰も私と話そうとしなかった。では、彼らは最終的に何をすることに決めたのだろうか? 何も変わっていないふりをして、かまわず進むことだった」
その後の数日間は、ブラックホールやビッグバン、そして彼が否定したばかりのあらゆるテーマについてでした。いつも通りの業務です。
電気的な太陽 The Electric Sun

ヴェリコフスキーに影響を受け、さらに私に影響を与えた人物の一人、ラルフ・ジョーガンズRalph Juergens は、1974年の会議でその活動を目にしました。私は、ヴェリコフスキーが述べたことがすべて起こり得た理由を探していたので、彼から影響を受けました。それが彼との初めての直接的な接触でしたが、彼の著作はすべて読み漁りました。なぜなら、彼は非常に徹底した研究家であり、その洞察力はヴェリコフスキーのそれに匹敵するほど素晴らしいものだと私は思ったからです。
あれから、今では私たちはいくつかのことが分かっています。実際、当時、ニュートリノの数も問題となっており、何十年もの間、問題であり続けましたが、ある人物がその問題を覆い隠すような何らかのストーリーを見つけるまで続きました。
太陽風加速はいまだに謎のままです。
多くの人々が解決策を見出したと考えているものの、超高温のコロナはいまだに謎のままです。
太陽活動周期はいまだに謎のままです。
太陽対流は事実上存在しないことが判明しており、これは太陽上で起こっていると見られる現象すべてを駆動していると考えられています。また、太陽系と恒星間空間の境界であるヘリオスフィア(太陽圏境界)も、あらゆる予想を覆しています。
これは私にとって望ましいことです。なぜなら、私はこれまで、そこで発見されるだろうと感じていたことを説明してきましたが、今のところ、その通りになっているからです。
これは私がヴェリコフスキーと出会ったときのことです。太陽系の近現代史に関する初の国際会議でした。もちろん天文学者によれば、近現代史などというものは存在しません。特に、この惑星における人類の用語の範囲内では存在しません。

これはホールの前からヴェリコフスキーを撮影した写真ですが、会場の様子が分かると思います。彼は世界中から多くの聴衆を集めることができました。もちろん、主流派に対する彼の挑戦は、著書の冒頭で彼自身が述べているように『衝突する宇宙』という本は、ニュートンの法則が極めて神聖(批判を許さない)であるならば、この本は異端であるというものでした。そして、当時の専門の天文学者たちの反応は、彼が投げかけた挑戦を無視し、ニュートンの法則は神聖で犯すことのできないものであり、それ以外は無視してよいというものでした。
現在では、太陽系は近隣の恒星の周りを回る惑星系と比較すると"奇妙"だと分かっています。天王星と海王星は、現在見られるような場所では形成されなかったでしょう。
ですから、今後は軌道の再編成や、最初はさらにひとつの巨大ガス惑星が存在していた可能性、そしてそれが何らかの理由で天王星と海王星となった他の二つの巨大ガス惑星を太陽系外へと押しやった可能性について言及する論文が頻繁に発表されるでしょう。
また、太陽系外惑星を観察すると、太陽系が形成された標準理論ではありえないことが分かります。ですから、私たちがここにいる理由を説明することさえも、非常に厄介な問題なのです。
タルボット兄弟 The Talbotts

さて、その会議の主催者は右のページに表示されていますが、スティーブン・タルボットはデイヴの弟です。私が手紙を書いたのは彼で、彼が主な連絡相手だったおかげで、私はその会議に参加することができました。彼が私を招待してくれました。デイヴ・タルボットにもそこで会いました。
当時、お互い相手の考えていることは分からず、実際、自分たちが何をしようとしているのかも分かっていませんでした。しかし、ヴェリコフスキーが書いた短い論文に触発されていたことが分かりました。その論文は、初期の人類の記憶では土星が太陽として描かれていたという、とんでもないアイデアについて書かれたものでした。私にとって、太陽系は変化しているだけでなく、実際に進行中であるという考えのアイデアの起源となりました。それは他の天体の捕獲によって形成されました。私はもちろん、すべての『ペンセ』誌を熱心に読んでいました。

非常に良くできたもので、それがきっかけで、この会議のために米国やカナダに行くことになりました。それから20年後、私はデイヴィッドの著書『土星神話』を手に入れました。友人がその本を欲しいと言ったので、デイヴィッドに連絡できるかどうか聞いてみようかと私は言いました。デイヴィッドに電話をすると、ちょうどその年、彼がオレゴン州ポートランドで国際会議を主催することになっていました。
本のことを尋ねると、彼が「私が主催するこの会議で発表したいことはありますか?」と尋ねました。
私は「はい、あります」と答えました。そして、私はその会議に招待され、そこから共同作業が始まりました。
エレクトリック・ユニバース The Electric Universe

ラルフ・ジョーガンズの晩年には、彼と関わりのあったもう一人の科学者がいました。カナダのアルバータ州にあるレスブリッジ大学の准教授、アール・ミルトン博士です。博士の専門は主に分光学でした。ハレー彗星が空に現れた時期に、彼はオーストラリアにやって来て、私たちの家族と彼と彼の家族と一緒に過ごしました。彼は、南半球の空こそが、ハレー彗星を観測するのに最適な場所だと感じたのです。
彼はある時、次のように書いています。
「恒星内部で起こっていることは、誰も見たことがないため、私たちは皆、それを一種のファンタジーとして受け入れている。私たちが観測できるのは、恒星の表面から放射される放射線と、その放射線を伝達する大気で起こっていることだけだ」
そして、分光学者である彼にとって、次の言葉は太陽のエレクトリック・ユニバース・モデルにとって重要な意味を持ちます。
「太陽の分光分析による主な識別は、太陽の定義された密度が暗示するよりもはるかに高密度な物質を表している」
これは、太陽の内部は我々が考えているようなものではないことを暗示しています。彼はまた、我々が直面している問題についてもよく理解していました。
「1950年に権力を持つ科学者たちがヴェリコフスキーの研究に対して課した沈黙の陰謀は、今日でも学術の殿堂では基本的にそのまま残っている」
これは1983年、彼と私がロンドンにいた時のことです。何も変わっていません。

私は1979年に、つまりカナダでの会議から5年後に、ワシントンで数週間、オーストラリア政府のために働くという恩恵に預かりました。そして、ヴェリコフスキーの自宅に電話をかけ、会議で会ったことと、訪問してもいいか尋ねました。彼と奥さんは、私と妻、そして三人の娘たちを快く午後から招待してくれました。彼に尋ねた主な質問は、重力とニュートンの法則について私たちが理解していないことは何か、という問題に集中していました。なぜなら、これは極めて重要だったからです。
事の重大さ The Gravity of the Situation
彼の考えでは、そのプロセスには何らかの電磁気力が関与しているということでした。そこで、彼は1946年に出版された「重力のない宇宙」という小論文を私にくれました。

この題名は少し誤解を招くかもしれません。なぜなら、もちろん重力は存在するし、重力と磁気である電気力の他の形態を区別することは有用だと思います。しかし、その本の中で彼はヒントを与えています。
「……ここで提示する理論では、この引力は質量に固有の重力特性によるものではなく、代わりに周知の電気的引力特性によるものである。二つの双極子が、互いの反発よりも引力の方が強くなるように配置されている」
さて、化学者はこのことを知っています。なぜなら、私たちが暮らす目に見える世界のすべてが、この双極子間相互作用に依存しているからです。そして、私がさかのぼって考えたとき、化学の教科書と物理の教科書の違いを調べて、化学者が物理学者よりもどれだけ答えに近づいていたかを見てみようと思いました。
そして、それは目が覚めるようでした。物理の教科書では双極子間の力の導出は大ざっぱにしか説明されていませんでしたが、化学の教科書では詳しく説明されていました。つまり、荷電粒子から誘起電気双極子へ、誘起電気双極子から誘起電気双極子へ、というようにです。六つか七つほどの異なるバージョンがあり、それぞれがそれを説明する少しずつ異なる方程式を持っていました。
そして、重要なのは、過去のある有名な科学者たち、例えばフリッツ・ロンドンもその一人ですが、重力は固体や液体などを一緒に保っている分子間力と同じ種類の力であり、私たちが存在する世界を作り出しているものかもしれないと示唆したことです。しかし、これが手がかりとなり、電気双極子と関係があることが分かりました。電気双極子は、中性物質の中でも引き合う性質があります。
古典物理学に戻る Back to Classical Physics

それから2年後の1981年、Scientific American誌に『Journal of Classical Physics』の小さな広告が掲載されました。最初の記事はラルフ・サンズベリーによるものでした。彼はこの学術誌の創刊者であり、論文のタイトルは「電子構造」でした。電気双極子と電子に構造があるという話なら、この学術誌が最初の出所だろうと考えました。そこで私はラルフに連絡を取り、ほどなくロンドンで実際に会いました。
ラルフの導出(結果がどのように既存の命題から論理的に導かれるかを示す理論)はシンプルで、私はとても気に入りました。これは繰り返し現れるパターンです。原子構造を取り上げ、おそらく素粒子にも同様の構造があるのではないかというのです。
原子は歪むことで電気双極子を形成できるので、素粒子も歪むことで素粒子双極子を形成できるということです。それらの間に生じる引力は、サイズの違いが非常に大きいために発生し、これが重力が裸の電気力よりも10⁴⁰倍も弱い理由を示しています。とにかく、彼はこの単純なモデルからアンペールの法則を導き出しました。私は、これは素晴らしい出発点だと思いました。
さて、彼の理論の要件のひとつは、電子の安定性には、これらの粒子がすべて互いにほぼ瞬時に通信することが必要であるということです。そうでなければ、電子を一緒に保つことはできません。それは位相のそろったものではなく、電気力の速度は途方もなく速いのです。この種のメカニズムは、このプロセスにすべての粒子を関与させることで、重力について簡単に説明することができます。
これは、マッハの原理、つまり、宇宙のすべての物質はつながっており、銀河にあるすべての物質はリアルタイムでつながっているという考え方を説明しています。そして、これらの仮想粒子をすべて破棄します。波動と粒子の二重性をご存じですよね。
重力の速度 The speed of gravity

初期のミーティングに何度も参加していたトム・ヴァン・フランダーンTom Van Flandern は、重力の速度は光速の200億倍を超えるとシンプルに示しました。これは下限値です。もしそうでないとすると、トルクによって惑星は数千年で太陽系から放り出されてしまいます。
私たちは太陽の周りを回っているのではなく、空に見える太陽の周りを回っていることになります。その結果、力が斜めから加わるため、スリングショット(ある天体が他の天体や宇宙船を加速させる〈コース変更させる〉引力効果)のように作用する傾向があります。つまり、彼の考えとシンプルな観察結果は、サンズベリーの電気重力モデルに一致しており、彼はまた(別の議論として)惑星の爆発から彗星や小惑星が生まれたという説を主張しました。彼は、それらには何らかの共通の起源があると感じていたのです。
2000年、9月頃だったと思いますが、オレゴン州ポートランドで、エレクトリック・ユニバースの提唱者たちによる非常に重要な会議が開かれました。その会合には天文学者のホルトン・アープ、プラズマ物理学の第一人者であるトニー・ペラット、トム・ヴァン・フランダーン、そして、神話学の学者、ドン・スコット教授などが参加していました。

その会合には、二人の元サニャック賞受賞者が参加していました。そんな会合でした。本当に傑出した会合でした。しかし、最も重要なことは、ロスアラモス研究所で働いていたトニー・ペラットが、他の誰も持っていない情報にアクセスしていたことです。
2000年 – EUの鍵となる証拠 Year 2000 – Key Evidence for the EU

それは、地球上で人間が作り出せる最も強力な電気放電を起こした際に生じるプラズマ不安定性(温度、密度、電場、磁場などのプラズマの特性の変化によって乱流が発生する領域)の形態です。その時、右の紫色で示したような形態が現れます。プラズマは半透明なので、それの特定の外見、つまりエッジがはっきりと見えるようになります。実際、この光は非常に強烈で、時に命にかかわるほどです。それはX線領域にまで及びます。

その背後にぼんやりと世界各地の岩に刻まれた奇妙な図形が見えます。オーストラリアのアボリジニには、彼ら独自の"ライトニングマンLightning Man“とワンジーナonegenaという図像があり、彼らはそれを稲妻や天から流れてくる力と関連付けて表現しています。そして、彼らはこれらのことを語る際に、言葉を選ぶのに非常に慎重です。ですから、これらはすべて土星モデルに当てはまりました。
当然、土星モデルは一見しただけではあまりにも突飛な理論なので、簡単に退けられてしまいます。しかし、ここでは、古代人が目撃した80種類、あるいは84種類のこの不安定性のほとんどの形が、岩に刻み込まれた非常に確かな証拠として存在していました。
現代のガリレオ A Modern Galileo

言うまでもなく、ホルトン・アープは宇宙論という壮大なスケールを扱ってきた人物であるため、重要な人物です。彼は、高赤方偏移クエーサーと低赤方偏移活動銀河の物理的な関連性を示し、赤方偏移は主に銀河や赤ちゃん銀河であるクエーサーのような天体における本質的な要因であることを示しました。
そして、これは天文学者が無視している問題をすべて解決します。宇宙の果てにそれらを配置すると、超明るく、超巨大で、ありとあらゆるものにならざるを得ません。しかし、それらを関連するものと近づけて見ると、通常の明るさ、通常のサイズとなり、すべてが正常に見えます。
天文学者がこうした飛躍的な推測を行い、巨大で、非常に明るいはずだと言うのは、非常に奇妙です。その距離から見えるほどのエネルギーをどうやって生み出せるのか、私たちは理解していません。
初期の頃の主要メンバーの一人にエイミー・アチソンがいましたが、彼女は左の小さな漫画「鏡に映るものは、見かけよりも近い」を使っていました。まさにその通りです。言い換えれば、目に見える宇宙は、私たちが考えているよりもずっと小さいのです。
また、ホルトン・アープの再構成によると、宇宙は比較的静止しているように見えます。つまり、ビッグバンは存在せず、宇宙の年齢や広がりは不明ということです。起源について私たちは何も言えません。そして、私たちの科学的試みから最後の100万分の1秒で、宇宙の秘密を解き明かしたなどと考えるのは、実に傲慢なことです。これは、ホルトン・アープが彼と関わりのある人たちに言ったことです。彼は常にアマチュアや質問する用意のある人々に対して、深い敬意を抱いていました。私は彼をたいへん尊敬しています。

「独立研究者たちが過去数十年の間に成し遂げた進歩の最大の功績は、私の考えでは、観測によって否定された “時空の湾曲、暗黒物質、ビッグバン、第一参照フレームの不存在、光速を超える情報伝達は不可能" という教義から脱却したことにあると思う」
これらの意見にはすべて同意します。もし彼の著書『Seeing Red』を手に取れば、彼は本の最後のページでエレクトリック・ユニバースのすべての条件を満たしています(エレクトリック・ユニバースの考え方を支持し、その理論の重要な要素を網羅していることを示している)。私たちは、少し異なる方向からほぼ同じ場所にたどり着きました。
エレクトリック・ユニバースのストーリーは、成功を収めたプラズマ宇宙論を採用しています。これは、今日の科学における専門化の他の側面のひとつであり、IEEEはプラズマ宇宙論を学問分野として認め、それに関する論文を発行しています。天文学者はこの会議に参加せず、論文も読んでいませんが、一人だけ例外がいます。電波天文学者のゲリット・ヴァーシュアーです。彼はトニー・ペラットとともに会議に出席しており、私たちもそこにいました。なぜなら、私はIEEEプラズマジャーナルにいくつかの論文を投稿しており、ゲリット・ヴァーシュアーがスクリーン左の画像から予想される電波シグネチャを発見したという事実を彼らが興奮して語っていたからです。
エレクトリック・ユニバースのストーリー The EU Story

これは、深宇宙の銀河の間を流れるビルケランド電流フィラメントの写真です。いわゆる"暗黒モード"なので、実際には見えませんが、電波天文学者は電波望遠鏡で捉えることができます。
さて、スライドの上部から少し下がったところに、"銀河のビルケランド電流フィラメント・ペアの断面"と書かれた小さな挿入図があります。このビルケランド・フィラメントが二つ接近すると、相互作用が始まり、互いに近づき始めます。相互作用の初期段階では、二つのフィラメントが互いに引き寄せられる様子が見られます──長距離では引力、短距離では斥力が働いています。
右側はマルカリアン739の写真で、ここではビルケランド電流の二つのフィラメントが合流し、渦巻銀河を形成し始めている様子を"樽を覗き込んでいる"ような形で見ているのです。シンプルな説明です。
NASAは何と言っているでしょうか?
「銀河には二つの巨大ブラックホールがある」
これは、現代の宇宙論がいかに断片的で、予測不能で、役に立たないかを示しています。エレクトリック・ユニバースのストーリーは、銀河の中心に質量とエネルギーが集中する仕組みを非常にわかりやすく説明しています。

銀河の渦状腕に沿って中心に向かって流れる電流は、どこかに行かなければなりません。そして、実験室で電気エネルギーを一点に収束する放電に注ぎ込むと、いわゆるプラズモイド、つまり高密度のプラズマフォーカスが形成されます。これがその形状です。

ドーナツのような形をしていて、電流が流れる複雑な経路がありますが、中心部ではすべてのフィラメントが最も接近しています。そこで何が起こるかというと、エネルギーがますます集中すると、粒子がどんどん衝突し始める時点が訪れます。その時点で中性子が形成され、それが逃げていきます。このプラズマフォーカスプラズモイドは、実験室で知られている中性子の最も豊富な供給源です。そして、もちろん、これらはその後、陽子と電子に崩壊します。
次に、電子は重い粒子よりも長く閉じ込められやすいので、陽子が逃げ出し、これらの巨大なジェットに沿って形成されるものは電子が不足した状態となり、それがクエーサーです。
ところで、電子が不足しているということは、偏光度が他の銀河やその親銀河よりも低いことを意味します。その結果、関与する素粒子の質量が低くなり、赤方偏移が大きくなり、関与するエネルギーが小さくなるため、暗くなります。これらすべては、シンプルな電気的な説明で組み合わさります。
ブラックホールは必要ありません。質量は、E=mc2の式があるからこそ存在するだけです。エネルギーをどんどん注ぎ込めば、物質もどんどん得られます。そして、これらのプラズモイドは極めて小さいものです。私たちの銀河の中心では、太陽系のサイズ以下であり、その距離では解決できないでしょう。
スティーブン・クロザーズが理論的に示したように、ブラックホールはありません。エレクトリック・ユニバースのストーリーは、恒星や惑星系の電気的な形成を説明しています。

これらの強力な放電が起こる実験室では、放電が球状の小さな塊に分裂し、たいていは七つ、あるいは九つに分裂します。放電が弱まると、トニー・ペラットが用いた表現を借りれば、それらが散弾のように飛び散ります。
また、深宇宙では何が発見されるのでしょうか?
赤外線望遠鏡でチリを透かして見ると、星がフィラメントに沿って配列しているのが見えます。これがビルケランド電流フィラメントです。さらに、これらの原始星embryonic stars(胎児星)が明滅していることが発見されました。落下する物質が放射線を発生させるだけだとすれば、明滅の速度が速すぎます。そのため、重力による恒星形成理論では説明できない問題となっています。しかし、もちろん、電気回路はしばしば明滅します。ですから、これらの恒星は物質を集積する際に電気的に明滅しています。
ドン・スコット教授と私は現在、正確な回路がどのようなものなのかを研究しています。なぜなら、これはかなり複雑だからです。

これは恒星と銀河を結ぶ回路です。
明るく輝いており、惑星状星雲として知られています。その中には素晴らしい複雑性が見られますが、私たちはそれを解明し始めています。また、それを証明するための実験も試みています。もしそれが証明されれば、ノーベル賞に値すると思います。それはダークエネルギーや宇宙マイクロ波背景放射など、あらゆるものに対してではありません。
これが恒星を繋ぐ回路であり、これが今私たちが取り組んでいるものです。これが、太陽の電気的影響の境界に発見されるであろうもののすべてのモデルが、ヘリオスフィア(太陽圏)で満たされていない理由です。どのモデルも機能しませんでしたが、私が試みたこの電気回路の観点から見たモデルは、発見されたものとずっと一致しています。これは恒星のエレクトリック・モデルにとって素晴らしい裏付けとなると思います。

こちらはドンで、デイブは昨日、ドンの研究の技術的側面をいくつか紹介するという素晴らしい仕事をしてくれました。これは、太陽と太陽より上にあるものとの間のトランジスタスタイルの境界面を示しています。

そして、電気的な用語でわかりやすく説明しています。シンプルさが解決のかぎです。

さて、この物語の最も驚くべき部分のひとつは、土星神話にまつわるものです。
デイビッドの作品、エヴ・コクラン、ドワルドゥ・カルドナは、すべてこの作品に取り組んできました。彼らにとってもライフワークでした。大きな問題は、地球上で惑星を極から極までどのように一直線に並べるかということでした。そのような安定した軌道系は知られていません。
私は何十年もそのことを考え、最終的に一つ一つパズルを整理することができたと、私は思います。ここで示しているのは、左上から降りてくる赤色矮星が太陽の電気的環境に侵入しているところです。二つの太陽圏が接触し、接触すると互いに電気的に作用し合います。
さて、エレクトリック・ユニバースでは、太陽は陽極、つまり正電荷を帯びた物体として扱われています。赤色矮星は、はるかに正電荷が少ない天体です。ぼんやりと光っています。ですから、太陽の領域に入ると彗星になります。陽極から陰極に切り替わり、彗星のような外観になるのが特徴です。

また、その褐色矮星系の物体の質量が変化する形で、その電気力が作用し始めます。この変化は、物体を捕捉する傾向が強く、恒星が衛星から離れて渦を巻きながら下降し、主たる物体の背景に尾を引くように引き寄せます。シューメーカー・レヴィ第9彗星が崩壊したときのようなものです。単に粒子の雲を形成したのではなく、鎖、つまり列を形成したのです。ですから、私たちが調査し、トニー・ペラット氏から確認を得た非常に高いエネルギーの放電は、すべて彗星の尾の中にいたときに起きたものだと感じています。

それはひとつの巨大な電気放電であり、私たちだけでなく、プロト・サターン(私たちはそれを褐色矮星と呼んでいます)という他の衛星もその中にいました。そして興味深いことに、近年、天文学者自身が、宇宙における生命の最も可能性の高い場所は褐色矮星の衛星であるという結論に達しています。エレクトリック・ユニバース・モデルには、スタンダードモデルよりもはるかに多くの要素が含まれているため、可能性はさらに高くなります。
もう一つ懸念すべきことは、これらの惑星をすべて捕獲したとき、太陽系はまったくの混乱状態になるということです。すべての軌道を調整して安定性を確保する必要がありますが、そのときに私が考えついたのが、太陽系のすべての惑星が太陽の放電における二次電極として機能するというアイデアです。太陽よりも正電荷が少なく、したがって陰極となり、電子を放出します。
太陽の電流シートにすべて引き込まれる場合、各惑星には磁気圏尾部(太陽風によって太陽から離れる方向に押し戻される天体の磁気圏の領域)と呼ばれる彗星のような尾部があることが知られています。磁場があるため、荷電粒子が関与しています。電荷の移動は、二つの天体が互いに近づくと、内側の天体は太陽に向かって移動し、外側の天体は太陽から離れる傾向があるというように作用しているようです。つまり、電気的な相互作用がなくなるまで、あるいはほぼなくなるまで、二つの天体は互いに距離を置きます。
火星の場合、火星が地球と反対の位置関係になったときに、電離圏ブルークリアリングのような現象が起こります。また、地球規模の砂嵐も発生します。
※ブルー・クリアリング
地球上の望遠鏡に青いフィルターを装着すると、火星の地表の模様がはっきりと見える現象。通常、青いフィルターを通すと火星の地表の模様はせいぜいぼんやりと見える程度で、最悪の場合は見えません。大気と白い雲はより明るく見える。ブルー・クリアリングの現実性については疑問が呈されている。
これらはすべて電気的に説明されており、内惑星と外惑星間の電気的な移動が、それらの惑星を離間させ、システムを安定化させます。これが私の貢献です。電気的に修正されたニュートン力学とでも呼びましょうか。非常に単純で、方程式は高校物理の知識で十分です。これは、電気的捕捉、回避、急速な軌道安定化を説明しています。

また、捕捉されたシステムが褐色矮星からガス惑星へと移行する過程を説明しています。それは、もはや恒星ではなく、その電気的環境に適応しなければならず、彗星のようにフレアや激しい爆発を伴うかもしれません。それらはある程度崩壊する傾向があります。太陽系のいくつかの天体、特に金星は、その電気的再調整の一部だったようです。
言うまでもなく、最近のナショナル・ジオグラフィックで『Our Wild, Wild Solar System(2013年7月号 「太陽系 激動の過去」日本版)』という特集があり、そこでは地球に衝突した物体が月を形成したという内容が紹介されています。

エレクトリック・ユニバースでは、このようなことは起こりそうもありません。なぜなら、二つの惑星がそのような接触を起こす前に、電気的に分離するからです。

ドワルドゥ・カルドナは原始土星説の主要な著者の一人であり、おそらくは誰よりも、あるいは誰よりも遠くまで歴史をさかのぼってきました。エレクトリック・ユニバース会議での彼の講演は「異星系の見知らぬ人Strangers in a Foreign Stellar System」というもので、彼の著書は情報の宝庫です。
エレクトリック・ユニバースのストーリーは、スティーブ・スミスが昨日非常にうまく示したように、火星の広大な電気的傷跡の起源を説明することができます。なぜなら、その活動のすべてに深く関与していたからです。戦争の神である火星は、実際、誰よりもひどい被害を受けました。

エレクトリック・ユニバースの記事は、地球とその住民に関する最近の劇的なストーリー、私たちの壊滅的な過去、そして私たちがまだそれと折り合いをつけていないという事実をまとめあげています。

私たちの"淡い青い点" Our 'Pale Blue Dot’

「私たちの一般的な天文学は、宇宙について歪曲された見方を与えている。現代のビジョンは、宇宙空間に孤独に浮かぶ物体、孤立した銀河、黒闇の中で塵の堀のように漂う自己燃焼する恒星、そして時計仕掛けのような孤独な惑星といった感覚を呼び起こす」
それは絶望的な宇宙論です。
「この考えに異議を唱えるエレクトリック・ユニバースは、つながっていることを強調している。電気力は、素粒子から銀河団に至るまで、あらゆるレベルで物質に影響を及ぼしており、現代理論のつながりのない断片が入り込む余地がほとんどない」
つまり、すべてはつながりに関係しているということです。
つながり Connectedness

電気力はリアルタイムで作用します。すべての物質は電気力によって共鳴的につながっており、量子効果を生み出しています。光速の遅延を取り除けば、量子論の奇異さ(不気味さ)、あるいは奇妙とされる側面を理解し始めることができます。核力、磁気、重力はすべて単一の力の現れであり、銀河から太陽系、地球上の生命、そして原子そのものに至るまで、あらゆるスケールでの一貫性を保つためには、これらのシンプルな概念が不可欠です。これはインスピレーションに基づくものであり、学際的なインスピレーションです。これは本当に学際的です。
学際的なエレクトリック・ユニバース Interdisciplinary EU

学際的な(専門分野の垣根を越えた)エレクトリック・ユニバース。多くの人が口先だけで賛同していますが、エレクトリック・ユニバースはそれを基礎、基盤としています。
ローレンス・クラウスが以前出した広告から引用すると「古代の人々が信じていた裏付けのないありふれた神話」を無視する専門理論分野のコンセンサスではありません。エレクトリック・ユニバースのストーリーは、初期にヴェリコフスキーにインスピレーションを受け、そのインスピレーションは今も続いています。このグループでは、自分たちがすべての答えを持っているなどとは誰も思いません。また、ある分野で指導的な役割を果たせると思う人なら誰でも歓迎します。なぜなら、私たちが構築し歓迎しているのは巨大な絵だからです。私の夢のひとつは、人類の物語を最も古い時代までさかのぼって再構築することです。
天地創造(創造)の視点 The view of creation
これらの天地創造の物語は、実際には何を意味していたのでしょうか?
宇宙が創造された時には、当然ながら誰も周りにいませんでした。これらは、以前とは異なる何らかのものから、今日、私たちが目にしている世界が創造されたという物語です。IMAX映画さえあれば、人々は理解すると思います。その点を長々と論じる必要はありません。象徴的なものはすべて今日につながっています。そして、その象徴性は印象的です。否定しようがなく、人々は潜在意識レベルでも気持ちが通じると思います。
そして、それを成し遂げた後、ヴェリコフスキーは感じました。最も重要なメッセージは、過去を理解しなければ、終末の日を迎えるという傷を癒すことはできないと。世界がまさに終わりを迎えようとしていた当時、それがどんなものだったのか、私には想像もつきません。私たちはその記憶を抑圧し(隠し)ました。そして、古代の人々が必死になって伝えようとしていたことが何だったのか、その記念碑や奇妙な芸術作品、そして神々や空に起こっていることについての奇妙な物語から学べるようになるまで、私たちはそれを理解することができません。
ヴェリコフスキーは、それが人類に対する最も重要なメッセージであると感じていました。なぜなら、私たちが癒やされない限り、私たちは宇宙のほんとうに理性的な居住者として行動することはできず、この惑星における私たちの未来は疑問の余地があるからです。
ありがとうございました。

ブラックホール、ビッグバン、現代物理学:スティーブン・J・クロザース
The Black Hole, the Big Bang, and Modern Physics
website by
Stephen J. Crothersブラックホール、ビッグバン、現代物理学
ウェブサイト
スティーブン・J・クロザース著

ブラックホールとビッグバンに関して、物理学者や天文学者のコミュニティによる科学的真実の意図的な抑圧が行われてきた。この不正が暴かれ、物理学が知識の合理的な探究へと回復されることを願って、私はオリジナル論文への無料アクセスを提供している。ブラックホールは理論上、何の根拠もない。ニュートンの理論でもアインシュタインの理論でも、ブラックホールは予測されていない。実際、相対論者が主張するのとは逆に、両理論ともブラックホールを否定している。
いわゆる"シュバルツシルト"解は、カール・シュバルツシルトによるものではない。専門家たちはシュバルツシルトの1916年の回顧録を読んだことがないか、あるいは無視している。シュバルツシルトの論文の原文(英語)はこちらから入手できる。いわゆる"シュバルツシルト"解は、デビッド・ヒルベルトによるものであり、その解自体は、ヨハネス・ドロステが1916年5月に最初に導き出した解の改悪版である。ドロステの論文も専門家の都合により埋もれてしまったり無視されたりしている。専門家もヒルベルトの論文を読んでいないようだ。
ヒルベルトの誤った導出のコピーは、こちらから入手できる(英語)。ヒルベルトの誤りがブラックホールを生み出し、理論物理学者たちはこの誤りをさらに推し進め、それに異を唱える声には敵意をむき出しにしてすべてを黙らせている。シュバルツシルトの解にはブラックホールは存在せず、ドロステの解にもブラックホールは存在しない。ついでに、マルセル・ブリルアンが1923年に発表した論文の英語版を入手して、ブラックホールがナンセンスであることを証明した部分を読んでみるといいだろう。ブリルアンの論文も無視されている。
“専門家"たちは、ブラックホールに疑問を呈する者をすぐに"頭が変な人(頭がおかしい)" 呼ばわりする。専門家にとって残念なことに、事実は変わらない。シュヴァルツシルトの論文も、ブリルアンやドロステの論文と同様に、ブラックホールを明確に否定しているため、専門家はシュヴァルツシルト自身も風変わりな人(変人)として分類しなければならない。また、アインシュタインは常にブラックホールの概念を否定しており、研究論文やその他の著作で、ブラックホールは物理的ではないこと、また、彼の重力場における特異性は一般相対性理論を否定することを主張していたため、専門家はアインシュタインも頭が変な人として分類しなければならない。
また、例えばホーキングやエリス、ミズナー、ソーン、ウィーラー、S.チャンドラセカールといった専門家たちも、ミッシェル=ラプラスの暗黒体はブラックホールの一種であり、ブラックホールは連星系の構成要素となり得、ブラックホール同士が衝突して合体することもあると一般的に考えられている。これらの主張は明らかに誤りである。ジョージ・カンリフ・マクヴィッティによる、これらの馬鹿げた主張を否定する決定的な論拠のコピーは、こちらから入手できる。科学者であれば、シュヴァルツシルトの論文、そしてドロステ、ヒルベルト、ブリルアン、マクヴィッティーの論文を読むはずである。これらの論文はここに掲載されているので、読まない正当な理由は無い。これは相対論者が現実を前にして主張しがちな歴史的な優先順位の問題ではなく、科学の根本に関わる問題である。
また、宇宙が膨張しているという主張も、まさに同じ “専門家"たちによってなされている。これは明らかに誤りである。
また、以下に挙げるのは、ブラックホールが一般相対性理論と矛盾しないことを証明した私の研究論文である。
ブラックホールとビッグバンに関する重要なオリジナル論文をいくつか紹介しよう。これらの論文は、これらの理論が誤りであることを証明している。
- On the Gravitational Field of A Sphere of Incompressible Fluid According to Einstein’s Theory.
Karl Schwarzschild, 1916. - The field of a single centre in EINSTEIN’S theory of gravitation, and the motion of a particle in that field.
Johannes Droste’s 1916 paper (published 1917). There is no black hole. - Black Holes: The Legacy of Hilbert’s Error.
Leonard S. Abrams proves the invalidity of the Hilbert solution and the black hole. - The Total Space-Time for the Point Charge and its Consequences for Black Holes.
Leonard s. Abrams proves the invalidity of the Reissner-Nordstrom black hole. - The Total Space-Time of a Point-Mass when λ ≠ 0, and its Consequences for the Lake-Roeder Black Hole.
Leonard S. Abrams. - Mechanics. – On the Analytical Expression that must be given to the Gravitational Tensor in Einstein’s Theory.
A very nice paper by T. Levi-Civita in 1917, one of the inventors of Tensor Calculus, proving that Einstein’s pseudotensor is nonsense because it leads to a first-order, intrinsic, differential invariant, which the pure mathematicians G. Ricci-Curbastro and T. Levi-Civita proved in 1900 does not exist! - How far can one get with a Linear Field Theory of Gravitation in Flat Space-Time?
An interesting treatment by Hermann Weyl (1944) proving that the standard linearization of Einstein’s equations is inadmissible. - Here are some interesting but very technical papers by Nikias Stavroulakis:
A Statical Smooth Extension of Schwarzschild’s Metric
On a paper by J. Smoller and B. Temple
On the principles of General Relativity and the SΘ(4)-invariant metrics
Non-Euclidean Geometry and Gravitation
On the Propagation of Gravitation from a Pulsating Source
On the Gravitational Field of a Pulsating Source
Gravitation and Electricity
On the Field of a Stationary Charged Spherical Source - My papers are here.
──おわり
最後までお読みいただき、ありがとうございました。