毒親に仕返しする前に。正しさにこだわっていませんか?

ランドスケープ

親との確執を乗り越える方法はあるのでしょうか?

私たちはどこかで自分の方が「正しい」と思っています。
自分が「正しい」とき、相手も同じように「正しい」と感じています。
すると、言い争いになった時、お互い自分の「正しさ」を守ろうとして、正しさのぶつかり合いになってしまいます。
とりわけ、親子の関係では因縁の対決となるかもしれません。どちらかが折れるまでその争いは続きます。勝っても負けてもいい感じはしません。

毒親に仕返しをする前に考え直して欲しいのです。話し合える余地は必ずあります。

腕組みをした横からのショット

「正しさ」を手放してみませんか?

自分が「正しい」とき、相手の意見を受け入れていません。自分の考えにこだわっているので他の解決法が見えません。自分の「正しさ」を証明することが目的になっているからです。
言い争っているときには、相手とのコミュニケーションが目的ではなく、正しさを相手に押し付けていることに気が付いてください。
ですから、正しさを手放すことで、新しい解決法が見えてきます。それは思いもよらなかったような解決法かもしれません。
手放すことで、にっちもさっちもいかなかったような慢性的な問題に別の光を当てることができます。

譲ること=負けではありません

正しさを手放すということは、譲ることではありません。相手も同じように考えていることに気付くことです。相手も同じように「正しさ」を認めさせようとしているのです。その点ではお互いに譲れないので、平行線のままです。

ですから、認めればいいのです。相手は相手なりにその人の考えでは「正しい」のです。それは、あなたも同じです。ふたりとも同じことを認めさせようとして争っているのです。
お互いに「正しさ」を押し付けあっているのです。対立しているようでいて、していることは同じです。

その事に気が付くと、絶対に無理と思えていた状況が、なんとかなりそうって思えてきます。新しい発想がわいて前に進むことができます。

以下の文はカウンセリング.COMで回答させていただいたときのものに手を加えたものです。

正しさを手放すと別の見方ができます

両親はなぜこれほどまでに、毒親ぶりを「発揮」してきたのでしょうか?

自分の不幸の原因が親だとすれば、自分には大きな間違いはなく、正しかったのだという思いが強くなります。

ですが、そのことが逆に、自分の「正しさ」にこだわってしまい、別のとらえ方や考え方もあると思えなくなるのではないでしょうか?
「正しい」という感覚は頑なです。自分にとって承認できるもの以外、すべて排除してしまいかねません。これは両親への対応と似ていませんか?

いい悪いは別として、あなたと両親の確執は「正しさ」のぶつかりあいかもしれません。すると争いになってしまいます。
あなたが「正しい」ように、両親もあなたからすればとんでもないですが、両親の立場、人生観からすれば「正しい」ことをしていると思っているのです。

一度「正しさ」を外してみてはどうでしょうか?

できなければ、手放すところをイメージしてください。両親にも両親なりの「正しさ」があると思ってみてください。そうすると別の見方ができるようになります。
別の視点から問題を眺めると、今まで思いつかなかったような解決の仕方が浮かんできます。
あなたが相手を受け入れると、相手もあなたを受け入れてくれます。話し合う余地が生まれます。

愛を選択してください

「正しさ」を手放すのは、情けない気がしてきます。これまでやってきたことが全否定され無意味だったような気がしてしまうからです。

これまでの自分はいったい何だったんだとか、積み重ねてきたものは無だったのかって責める方向には行かないでください。やれることはすべてやってきたのですから。

この情けない虚しい気持ちの先に進んで欲しいのです。
この情けない虚しい気持ちになった時、エゴが溶けていきます。あなたの親も同じ気持ちだったことに気が付きます。埋まらなかった関係に橋を渡すことができます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

Posted by kiyo.I