モラハラ夫や暴言を吐く人への心の持ち方

ランドスケープ

我慢が一番良くない

夫に限らず人から激しく罵られたり、一方的に責められた時どうしていますか? 萎縮してしまいますか? それとも言い返して激しいバトルになっていますか?
結局のところサンドバックにされているのです。サンドバックにされたままでいますか?
そんなときに役立つ考え方、身の処し方の一例です。
※状況によって「夫」は親とか相手に読み替えてください。

女性とその人の影

怒りの矛先が夫➡妻➡子ども➡弱い者へと負の連鎖

相手に対して言い返せれば別ですが、聞く側に回ってしまうと疲れ果てます。旦那さんから説教が夜中じゅう4~5時間続くという例もあります。そんなことが続けば気分が滅入り体の具合まで悪くなります。こちらはたいして落ち度はないのに相手は相手の事情で怒っているのですから。
会社で上司に注意され、仕事であった嫌なことを家に持ち帰って奥さんにうっぷんを晴らし、奥さんは気分を害し、ときには子どもに八つ当たりし、子どもは友達をいじめたり犬をけってみたり、負のスパイラルが連鎖します。夫から始まった連鎖は弱いところに怒りの矛先が向いてしまいます。

どこの家庭でも似たようなことはあります

このようなことは程度の差こそあれ普通の家庭でもよくある話ではないでしょうか? ただ暴力的な虐待に発展してしまうと話は別です。身を隠すのが最良の選択になることもあります。それは逃げる事ではありません。暴力をふるう側にとっても相手がいない方が助かります。

事の始まりはパートナーや親、暴言を吐く人ですが、どこかでこの連鎖は止めなければいけません。自分自身の問題であるにもかかわらず、それを妻(夫)や子どもにぶつけてしまうのは人として成熟した態度ではありません。弱い者いじめと同じで最低といえば最低です。お互いが言い争いになったとしても、どちらかが折れるまで、倒れるまで続きます。いずれ病気になったり怪我をすることになります。それでやっと一休みできます。

力と力のぶつかり合いは争いになってしまいます。勝ったら勝ったで次は負かされるかもしれないと不安になったり、内心どこかで間違ったことをしているという自覚が必ずあるので気が休まりません。時限爆弾を抱えているようなものです。負けたら負けたで気分は最低です。どこか別の所でうっぷんを晴らしたくなります。さらに腎臓や肝臓といった臓器を痛めたり、身体に不調が出てしまい、気力も失われていきます。

離婚はひとつの選択肢ですが、子どもがいたり養育費のこと、自立への不安などで別れられないこともあります。そうなると我慢を続けるか腹をくくって立ち向かうしかありません。我慢にも限界があります。ならばどうやって立ち向かえばいいのでしょうか?

怒りの原因はあなたではありません

夫(相手)があなたを責めているとき、自分のことで責められていると普通は思います。確かに表面的にはあなたに文句を言っています。内面に注目すると、夫はあなたのことを引き合いに出しながら、実は夫自身の内面にある自分自身に憤りを感じています。実はあなたのことではなく夫自身の中にある憤りや怒りなのです。でもあなたは自分のことだとしか思えないので辛くなってしまいます。自分のことだと思えてしまう訳は、夫に言われたことであなたの中にある辛い思いが同時に引き出されて浮上してくるからです。だから余計に辛くなります。

夫をパートナーに選んだ理由はここにあります。
信じられないかもしれませんが、あなたの中にある傷ついた思いを癒し解決するためには夫という存在が必要だったと考えてみてください。普通はそんなことは思いもよりません。よりによってなぜこんな人を選んでしまったのだろうかと思っていませんでしたか? 離婚したり家庭内別居する夫婦のほとんどがこのような問題を抱えています。お互いに解決する方法を教えてもらっていないので、別れることを選択してしまいます。別れることが悪いといってるわけではありません。それが正解の時もあります。

暴言を吐く夫への対処法

夫に限らず横暴な人が何を言っても、自分には関係のない事と思ってください。真実はあなたのことではなくてその人の中に昔からあるどう仕様もない憤りをぶつけているだけなのですから。そして冷静に観察してください。すると夫は夫自身のことでイライラしているのがわかってきます。自分のことではないことがわかれば対処する余裕が生まれます。
夫に『それは私のことではなくてあなたの自身のことよ』ってわからせてあげてください。

ですが、これ以上ムリという事もあります。

もう、やっていけない

もう、この人とはやっていけない、我慢に我慢を重ねてきたけれど、もう耐えられない、うんざり、そう思ってらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
別れるにしても、障害は先の生活のこと、お子さんがいればどちらが養うのかというような問題が出てきます。
もし、別れることを決意されたのであれば、これまでの生活を捨てるしかありません。捨てて区切りをつけなければ望んだ新しい生き方は手に入りません。次のステージに行くにはYesではなくNoを宣言しなけければ始まりません。

パートナーとの関係にNoを宣言するのはとても怖いです。ですがNoを宣言して初めて、あなたらしい人生が始まるのも事実です。そして助けてくれる人も現れてきます。決める前はそんなこと想像もできません。それは決めたとき初めて見えてくるからです。

別れることを勧めているわけではありませんが、言葉の暴力に耐える人生は辛いものです。

ですが、まだ修復したいし、出来る可能性のある方はここから先に書いてあることが参考になるかもしれません。

理想は夫をあなたの理解者に変えること

夫があなたの理解者になればいいと思いませんか?
そんなことあり得ませんか?

これから書くことは、実行するのはとても難しいです。できるできないは別として知っておいてください。

①夫が怒る時、実はあなたのことで怒っていません。そうとらえてください。
②人が人を攻撃する時、実は助けを求めています。信じられないかもしれません。あなたが誰かを攻撃したくなったことはありませんか?
そのとき自分は本当は何を感じているのか振り返ってみてください。表面では攻撃しています。でも内心では誰でもいいから助けてほしいと思っていませんか?
③激しく責め立てられれば誰でも身構えるのが普通です。そして反論するか、逃げるか、無視するか、嵐が去るのを待つか。どのやり方も解決できそうにありません。攻撃されれば防ぎたくなりますが、反対に罵る相手に近づくのです。とんでもないかもしれません。でも攻撃する的を失った相手は、あなたの意外な行動に驚き困惑します。

近づく時は、上にあげた①と②を意識して近づいてください。そして、あなたが本当に感じていることを伝えてください。それさえも相手は否定するかもしれません。気持ちは届いています。惑わされず近づいてみてください。

怒鳴って怒って困っているのはその当人なのです。どうにもならなくて本当は助けてほしいのです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

Posted by kiyo.I