人付き合いが苦手。自分の正しさの方が大切?

人付き合いが苦手。
そう思っている人は多いのではないでしょうか。
あらゆることが人間関係で成り立っているので、それを改善するだけで人生が楽に進むようになります。
なぜ苦手意識を持ってしまうのでしょうか?

ひとり

「人付き合いが苦手」に隠れた動機

①人付き合いが苦手なのは、自分に自信がないせいかもしれません。
自信がないと相手の出方に敏感になります。こう言ったら、こうしたらどう思われるだろう? 
自分の中で考えすぎてしまい、まだ何もしてもないのに勝手に疲れてしまいます。

②人付き合いが苦手なのは、相手に合わせて自分の意見を言えないからかもしれません。
世の中いろんな人がいるので、相手に合わせるのは至難の業です。それだけで疲れてしまいます。一人でいた方が楽だと思うのも致し方ありません。

③人付き合いが苦手なのは、過去にいじめにあったり、親から否定され続けて、それが心の傷になっているからかもしれません。
そういう経験をすると人を前にするだけで怖さが先に立ってしまいます。警戒心があると心を開けません。

他にも様々な人付き合いが苦手な理由があると思いますが、共通点は何でしょうか?

自分の経験してきたことや思っていることが「正しい」という判断ではないでしょうか? 
たしかに、自分はそう思うという限りにおいて「正しい」のかもしれません。いじめにあったのは事実だし、親から暴言を浴びて傷ついたのも事実です。
ですがそれを自分にとってどういう経験とするのかは選ぶことができます。消し去ることができない辛い過去の経験とするのか、なぜそんなことが起きてしまったのか理解し克服するのか。さらに同じような目にあった人を救い、助け、勇気を与えられる存在として、その経験を生かすこともできます。どれを選ぶのかによって人生は劇的に変化します。

①自信がないのは、自信が持てないという自分なりの判断を正しいと思っているという事ではありませんか? 
今は持てなくてもいつか自信が持てるようになるかもしれません。
そんなことありえないですか? 
変わりっこないですか? 
それも自分なりの正しさかもしれません。

②相手に合わせて自分の意見を言えないのは、人とのコミュニケーションは相手に合わせなくてはいけないという思い込みから来ているのかもしれません。
まわりに合わせなければ受け入れてもらえるはずがないと思っているのかもしれません。これも相手に合わせなくてはいけないという自分なりの正しさから来ているのかもしれません。

③過去にいじめや虐待、暴言などを受けていると、将来も同じようなことが起きるかもしれないと心配になります。ですが必ず起きるとは限りません。これもそうなるかもしれないという自分なりの正しさかもしれません。

「正しさ」が強すぎると人は離れていきます

誰でも自分なりの「正しさ」というものを持っています。

自分の正しさが強すぎると、まわりの人や物事に対して、また自分自身に対しても、批判的になります。
こうあるべきだとか、~でなければならないとか。そこにこだわってしまうと思い通りにならなければイライラしてしまいます。人付き合いには相手に共感できることが大切ですが「正しさ」にこだわってしまうと、相手に共感するよりも相手の話や人格をチェックすることに関心がいってしまいます。

自分が持っている考えを大切にするのはいいことですが、こだわりすぎてしまうと「正しさ」は得られますが、視野を狭めてしまいます。結果的に成長の機会まで妨げます。

意外かもしれませんが「正しさ」を押し通そうとしてしまうのは、どこかで自分は間違っていると感じているからです。何も問題がなければ「正しさ」にこだわる必要はありません。
ですから「正しさ」を手放すと、あなたが「正しさ」から解放されます。むしろ間違っていてもいいと思っていた方が成長することにつながります。

「正しさ」を手放すと上手くいきます

人付き合いが上手くいかないのは、自分なりの正しさを守りたくて相手を審判しすぎているのかもしれません。
この人はこう、あの人はこういう人、と自分の審判の「正しさ」にこだわっていませんか?

相手の目にはどう映るでしょうか?
品定めをされているようで、なんとなく近づきがたいものを感じるかもしれません。

人と話が合わないと思っているとしたら、相手の意見や主張を受け入れていないのかもしれません。相手の話に興味が持てないからといって受け入れようとしないのも同じことです。
まわりに合わせようとするのとは正反対に見えます。自己主張が強いのはその反動かもしれません。どこかで相手の存在自体を認めたくないのかもしれません。

正しくあろうとすると人を寄せ付けません。
自分はいいことをしているつもりでも、まわりから見ると自分を正当化する人は避けられます。
ですから「正しさ」を手放してみてください。

人それぞれです。
誰でもその人なりに「正しい」のですから。
「正しさ」を手放せば、誰に対しても、オープンになれます。オープンになればなるほど、受け入れられていることが実感できます。人間関係もスムーズになります。
人との違いより共通点を探してください。皆、同じようなことで悩み傷ついているのですから。

同じ仲間、チームワーク

女性性と男性性のバランスが取れる

別の角度から見てみましょう。
人から誉められたりした時「とんでもない、私なんて」という感じで相手の好意を受け取れないことはありませんか? 

この、受け取るというのが女性性です。男性性が強いと受け取ることが苦手です。
人付き合いが苦手なのは男性性(=前に進む力)と女性性(=受け入れる力)のバランスがうまく取れていないのかもしれません。

女性性を育んでいくには、受け入れていくといいです。人の意見に従ってみる、否定しないで受け入れてみる。
そんなことできっこないですか? 
そんなことをしたら、これまでの自分でなくなってしまいそうですか?
でも、それがいいのです。むなしくなるかもしれません。でも試してみてください。

脱皮するには、それまでの自分が「死んで」新しいものに生まれ変わらなければなりません。次に進むには、それまでの自分に別れを告げなくてはならない時があります。それが「新しい誕生」になります。

新しい自分が生まれるための通過点だと思ってください。ここを通過すると、自分の中で男性性と女性性がバランスが取れていきます。まわりの人に対しても「近づいてもいいよ」という許可を出せます。
それから、自分を認めてください。人と比べないでそのままの(ダメだっていいんです)自分を認めると、まわりの人も自然に認めることができて、受け入れることができるようになります。

まわりの人が受け入れてくれないと思うのは、その前に自分がまわりの人を受け入れていないからかもしれません。あなたが受け入れればまわりの人もあなたを受け入れてくれます。

Posted by kiyo.I