否定されるのが怖いのは、その前に自分のことを否定しているから
誰かに自分のことを否定されるのは怖いし嫌です。それだけで気が滅入ってしまいます。ときには頭にくることもあるかもしれません。
平気でいられる人はいません。いられるとしたら、その人は感情を切り離しているのかもしれません。否定される怖さの背景には、そうだとしか思えない辛い経験の積み重ねがあります。
ですが、その怖さに怯え続けるのも辛いです。どこかで払拭しなくてはいけません。それを払拭できるのは誰でしょうか?
親切な心優しい人でも現れれば別ですが、だとしても疑いの気持ちは残ります。いつかは自分の力で払拭しなければ、怖さに押しつぶされてしまいます。
自分のことを否定していませんか?
「否定される」ですから、他の自分以外の誰かに「される」ものだと感じるのが普通です。果たしてそうなのでしょうか?
実際に否定されたとしたらされた前に、否定されるかもしれないという不安がありませんでしたか? その不安はどこから来たのでしょうか? 以前にもあったから? たびたびそんな目にあっているから?
だとしたら実際に否定される前に心の中に否定されるかもしれないという不安があったということになります。
実は、否定しているのは、否定されたと思っているあなた本人なのです。こんなわたしは受け入れられる価値がないとどこかで思っているのです。
自分で自分のことを否定していなければ、他人に否定されたとしても怖くありません。
否定されるのが怖いのは、その前に自分で自分のことを否定しているからです。自己肯定感が希薄なのです。誰かに言われる前に自分で自分のことを否定しているので、そのことを他人から指摘されると怖く感じます。
自分自身へのネガティブな気持ちを手放してください。手放してネガティブな気持ちなど無いかのようにふるまってください。それはあなたが作り出した幻想ですから、あなたが消すことができます。
以下の文はカウンセリング.COMで回答させていただいたときのものに手を加えたものです。
誰かに否定されるのが怖いのは、その前に、あなたがあなた自身を否定しているから
のっけから変な例え話をしますが、許してください。
モグラ叩きのゲームってあります。モグラが顔を出すとトンカチで叩きまくるゲームです。このイメージが浮かんできました。
勇気を出して、よしやってみよう! そう決意して表に出たとたん、誰かに叩き潰されてしまうのです。
怖いです。一歩足を踏み出した瞬間、叩かれるのですから怖さだけが募っていきます。そのうちに災難を避けるために予想するようになります。
こういう表情をしたらどうだろうとか、こんなことを言ったら? 相手はどう取るだろうかと先に心配ばかりして行動できません。
根っこに恐怖心があるので、なにか予想外のことが起きてしまうと、なおさら恐怖心が募ります。すべては想像の世界での話なのに、いつまでたっても、ここから抜け出せません。これが、あなたを人から遠ざけているのかもしれません。
誰かに否定されるのが怖いのは、その前に、あなたがあなた自身を否定していたことに気付いてください。間違ってそう思ってしまったのが原因です。