夫の顔色をうかがう毎日に疲れた。幸せを選択するには

 

誰かの顔色を窺わなくてはいけないことほど嫌なことはありません。相手が何をするのか、何を言ってくるのか、機嫌がいいのか悪いのか、危害が自分に及ぶのを避けたくてビクビクして過ごすのは疲れます。相手に振り回されるのも困ったものです。自分の気持ちが相手次第というのもシャクです。

仲のいいカップル。ダンス

結婚前はこんなことなかったのに

顔色を窺うというのは、言葉は悪いかもしれませんが、ご主人様と小間使い、奴隷の関係になってしまっているという事です。
あなただけに限ったことではなく、実はこの社会にも同じ構造があるんです。支配する人とされる人、使う側と使われる側、今風に言えば、コロナで恐怖をあおる側と真に受けて右往左往する側です。個人の関係のみならず社会の構造も公平ではないという事です。冷静に観察すれば上から下まで同じようになっていることに気が付くのではないでしょうか。
支配され、縛られる関係に甘んじるのか、そこから脱するのか?

もう、やっていけない

もう、この人とはやっていけない、我慢に我慢を重ねてきたけれど、もう耐えられない、そう思ってらっしゃる方は多いのではないでしょうか?
別れるにしても、障害となっているのは生活のこと、お子さんがいればどちらが養うのかというような問題が出てきます。
もし、別れることを決意されたのであれば、これまでの生活を捨てるしかありません。捨てて区切りをつけなければ望んだ新しい人生は手に入りません。次のステージに行くにはYesではなくNoを宣言しなけければ始まりません。

パートナーとの関係にNoを宣言するのはとても怖いです。ですがNoを宣言して初めて、あなたらしい人生が始まるのも事実です。すると助けてくれる人も現れてきます。決める前はそんなこと想像もできません。それは決めたとき初めて見えてくるからです。

もう嫌!と言い切ることが、これから先を決めます。別れるかどうかは別にして、自分の気持ちをはっきりすることは大切です。はっきりさせた後で考えればいいのですから。でないと、これまでの繰り返しになってしまいます。
嫌なら嫌と言い切ってください。それが本心なのであれば。まず自分の本当の気持ちを認めてください。本当の気持ちを認めたときエネルギーが満ち溢れてくるのを感じるはずです。

別れることを勧めているわけではありませんが、相手の出方をうかがう人生は辛いものでしかありません。
ですが、まだ修復したいし、出来る可能性のある方はここから先に書いてあることが参考になるかもしれません。

それが始まったのは、もっと前

本来はパートナーですから対等の関係であるはずです。
相手の顔色を窺うという行為はいつから始まったのでしょうか?

結婚する前は優しくて全然そんな人だとは思いもよらず、こんなはずじゃなかったと後悔してしまうのはよくある話です。
結婚する前と後でガラっと変わってしまった。
耐えきれなくて離婚まで考える。
夫婦ともなると毎日のことですから大変です。以前「亭主元気で留守が良い」って言葉が流行ってましたね。

ところで極端に変わらなかったとしても、相手の顔色を窺うという癖は結婚前からあったのかもしれません。

子供の頃、父や母の機嫌が悪かったり、ケンカばかり見せつけられていると怖くてたまりません。しかも家庭の中で狭い空間で起きるので逃げ場所がありません。そのような幼少時代を過ごしたとすれば親の機嫌を伺うしかありません。

誰かがケンカをしているのを見るとまったく知らない人なのにドキッとしたり、人の怒鳴り声が聞こえただけで怯えてしまったり。
それは子供の頃に見た両親の喧嘩や親から怒鳴られ叱られた情景を重ね合わせてしまうからです。他人事とは思えず自分に関係しているとしか思えません。そこが勘違いの始まりなんですけど。

夫(妻)が機嫌を損ねて怒鳴ったりぶつぶつ文句を言ってると、昔の辛かった情景が蘇ってきます。
私の妻は父親に対してトラウマがあって、今でも近所で怒鳴り声が聞こえてくると不安になります。それで私が機嫌が悪かったりすると余計に過剰に反応していました。

父親の姿を私に重ね合わせているんです。そのとき私は私で自分の親から怒鳴られたり叱られた経験があるので、同じように私の中でも似たような辛い感情が浮上してきます。

お互いの中で感じている不安、怖れ、辛い気持ちは実は同じものです。それぞれがお互いの怖かった思いを相手に映し出しているのです。

夫(妻)には近づけない

この気持ちをどう処理していいのか分からないので、親に叱られたとき親に近づけなかったように目の前の夫(妻)にも近づけなくなります。言葉が出ません。この時、お互いの中にあるこの気持ちを伝えあえたとしたらどうでしょうか? 難しいかもしれません。ですが同じ気持ちでいたことが理解できれば壁が崩れ始めます。

こんな感じでコミュニケーションできれば二人の距離はグンと縮まります。そしてとてもいい関係ができていきます。さらに相手に恋した頃の気持ちの高ぶりが蘇ってくることだってあります。

そんなこと期待していませんか?
とはいえ別れることも選択肢のひとつです。そうするほうがいいときもあります。

それはさておいて、
ただ私たちはこういうコミュニケーションのやり方を知りません。だからこのような場面に出くわすと沈黙になってしまいます。沈黙のまま、この感情を癒やすことができないので二人の間にこれ以上は近づけない壁ができてしまいます。

始まったところに戻って癒すことも

本音でぶつかるというのは、ぶつかるのではなくて正直に心の中で思っている本当の気持ちを伝えあうことです。正直に伝えあって親密なコミュニケーションができれば癒されていきます。

また相手の顔色を伺うという行為は目の前にいる夫(妻)との間で起きていると普通は思います。ですがそれは幼いころからの両親との関係で始まったものです。それを相手に投影しています。心の中では機嫌が悪かったり怒鳴り声がしたりすると夫(妻)との関係だけでなく自分の親との間の問題も同時に浮上しています。
相手の顔色を窺う癖を直すには始まりの地点に戻って、あなたの親との関係がどうだったのか? 振り返ってみるのもいいかもしれません。

ですが、二人の関係をどうしたいのか? 主人と奴隷のままでいいのか、この関係をやめると決意しなければ始まりません。

相手との関係を変える調整

ですがこれまで説明したやりかた(カウンセリングやセラピー)は辛かった過去や現実を思い出さなくてはならないので気が引けると感じる方もいらっしゃいます。
誰にでもおすすめできる方法とは言い難いです。
そんな方には月占星術とお二人の関係性を整えるエネルギー調整をオススメしています。

以前.カウンセリングCOMで答えた『夫の威圧感が怖い』『モラハラに悩んでいます』も読んでいただけたらと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ランドスケープ

Posted by kiyo.I