惑星が神だった頃──ディスコースseries no.1
神話はノンフィクション
[古代の歴史と神話お勉強シリーズ]
前回の序説に続き「Discourses on an Alien Sky」のビデオシリーズの第一回目です。
一般的な神話へのアプローチと電気的宇宙論とデイビッド・タルボット氏の神話へのアプローチの違いは一言で言えば「現代の認識における支配的で致命的な間違いは、神話の原型が現代の現象に何らかの形で説明できると思い込んでいること」だろうと思います。
神話はあくまでも大昔の「物語」であり、まさか実際に起きたことを後世に伝えたノンフィクションだというとらえ方はされてきませんでした。ですから神話から何を読み取るのか、教訓とするのか、民族や固有の文化のあかしとするのかという、ある意味では汲めども尽きぬ源泉として位置づけられてきたのだと思います。
ですが、電気的宇宙とデイビッド・タルボット氏の神話へのアプローチは全く違います。まさかのノンフィクションとしてとらえます。後の時代に伝わってくるにつれ変化し脚色がされてきたのは事実ですが、根底にある原因、作られた動機は実際にあった出来事だというアプローチの仕方です。そうすると、これまで営々として積み上げられてきた神話学のような学問の世界そのものが揺らぐということを意味しています。ユングの提唱した集合的無意識なども含め問い直すことになりそうです。それは神話の世界だけにとどまりません。
今回の動画のコメントに興味深いコメントがありましたので紹介させて頂きます。
このシリーズを提供されているサンダーボルツ・プロジェクトの公式のコメントで、
「このビデオは、週ごとに体系的に提示される証拠を検討するための招待状です。知的好奇心旺盛な方々からの質問には丁寧にお答えしますが、証拠に興味を示さない一部の人たちからの一刀両断には応じません。気取った”懐疑論”(事実を検討する前の懐疑)に対する最良のリアリティチェックは、なぜこれほどまでに多くの信頼できる、地に足のついた評論家たちが、提示された事実を検討し、その再構築に説得力があると判断したのかを問うことです。」
また、
「……今日のオンラインでは、あまりにも多くの後付けの合理化が行われています。人々は証拠の議論よりも結論を優先しています。」
神話や古代の歴史については、既に出来上がった定説がありますから、それに疑問を呈する意見は激しくたたかれます。そうした伝統や風潮が学ぶ意欲、興味、好奇心を失わせているのも事実です。
Chris Reeve氏という方は、長文のコメントを寄せられていますが、その中で、
「結論を証拠よりも優先させることの問題点は、ある種の難しい質問をするためのアプローチとして、科学に関わることを拒否することです。」
「地球の軌道が誕生してから一度も変わっていないという主張には、それに反するいかなる証拠の検討も、それに続くかもしれない会話も、それが起こる前に止めてしまおうという試みが暗黙のうちに含まれています。なぜ私たちはそのような会話を避けようとするのでしょうか?」
「惑星の軌道が何百万年も安定しているという考えはどこから来ているのでしょうか?」
「では、その前提条件とは何でしょうか? つまり、現在を見るだけで未来や過去を理解できるという考えです。」
とコメントされています。
惑星が神だった時
デイビッド・タルボットは、世界中の初期文化を形成した深遠な天空の出来事を探求するビデオシリーズを開始しました。これは、惑星の歴史と人類の過去についての新しい視点であり、重大な意味を持つ広大なテーマです。
あなたは今、異世界の空 alien sky の劇場に足を踏み入れました。
もし言葉や映像に違和感を感じたら、それには理由があります。私たちの世界は、かつては大きく異なる場所でした。これを体験することは、あなたを傷つけることはなく、何も恐れることはありません。
この小さなビデオは、人類の歴史を変え、偉大な文明の誕生のきっかけとなった天空の出来事を紹介するシリーズの最初のものです。
このシリーズで提案することは、身近な教科書に載っているようなことではありませんが、事実に基づいて確認できる出来事です。それは、議論の余地のない基本的な事実だということです。
惑星が神だった頃
それは、ほんの数千年前、私たちが神々の前で生活していたときの出来事です。神々と驚き(不思議、驚異、奇跡)の失われた時代に、惑星のパワーが天空の劇場を支配していました。まるで生きているかのように、密集して集まった惑星同士が電気的に”交戦”していました。
しかし、その後、神々は暴力的になり、彼らは戦争をして、人類の目撃者を洞窟や岩場に避難させました。人類は神々の力を記憶するために、忘れてはならないフォーメーション(ある特定の配置)や宇宙の出来事を記憶するために伝えた(知らせた)のです。
ここに書かれていることが実際に起こったなら……。どうすればわかりますか?
そう、どうやって知ることができるのでしょうか?
遠い祖先達の頭上にある異常な自然現象が、人間の想像力をかきたてたことを、私たちはどうして知ることができるでしょうか。
もちろん、古代の目撃者は理解しておらず、自分の体験を絶え間なく誤解していたが、この体験は人類史上最も畏怖すべきものであり、恐ろしいものでした。古代のモニュメントはすべて、その本来の性質上、記念(慰霊)のためのものでした。
王の戴冠、神聖な結婚、神々への犠牲、神聖な寺院や都市、オベリスク、ピラミッド、タワーなどは、神々と驚異の時代の記憶の中の重要な分岐点を再現していました。この真実は、私たちにも例外なく伝わってきます。
そして、現代の認識における支配的で致命的な間違いは、神話の原型が現代の現象に何らかの形で説明できると思い込んでいることです。
しかし、世界的なアーキタイプを引き起こした出来事や、最初の文明の象徴的な内容全体は、体系的に再構築することができます。
合理的で確立された原則があれば、おぼつかない目撃者のグループから信頼できる結論を導き出すことができます。今回のビデオシリーズでは、そのことを確認していきます。
少し前までは、私たちの世界は全く違ったものでした。
──おわり
最後までお読みいただきありがとうございました。