自分のいいところだけ見せようとしていませんか? 心が触れあえるには
親と子、友人との間でより良い関係でいたいと願うのは誰もが望んでいます。たとえ孤独が好きで人との関わりを避けているような人でも、心の何処かで本当に理解しあえる人を求めています。わたしたちは人との深いつながりを求めています。
良いところだけ見せようとしていませんか?
私たちは人との付き合いの中で自分のいい所だけ見せようとします。男女関係では特にそうですね。人に好かれたくて見せたくないところは隠そうとします。もしまわりの人が自分の本当の姿を知ったら嫌われるに違いないという怖れを持っています。こんな自分なんて見せられない、軽蔑されるかもしれない、欠点や弱いところは隠しておきたいと考えています。知らず知らずのうちに装ってしまいます。装っていることに何の疑問も持たなくなります。
装った者どうしの付き合いですからガラス越しの関係です。いいところだけ見せようとすると、そうなってしまいます。人と深く触れ合うことはできません。それはそれで割り切れればいいのかもしれません。ですが何か大切なものを失っているのかもしれません。
自分の"強さ"を見せていませんか?
私たちが人間関係の中で本当にいい関係を結べたと思えるときはどんな時でしょうか?
相手がその人の恥ずかしいところ、隠しておきたいことを話してくれた時ではないでしょうか? 内面を見せてくれた時ではないでしょうか? 見せてしまったら嫌われてしまうかもしれない自分の一面を見せてくれた時ではないでしょうか?
私たちはどちらかというと相手に自分の"強さ"を見せようとします。それが人から評価される安全な方法だと思っているのかもしれません。ですが"強さ"を前面に出すと対抗意識が働きます。私の方があなたよりちょっと上よって気持ちです。そうすると二人の間に隔たりが生まれてしまいます。
“弱さ"を出したとしたらどうでしょうか? 負けた感じがしますか? 相手より"下"の感じがしてしまいますか? だとしたら相手と競争しているのかもしれません。勝つことにこだわってしまうと利己的になってしまいます。相手を思いやることができません。当然のことながら心は通じ合いません。
いいところも悪いところも含めて分かち合うと、心と心がふれあいます
“弱さ"は負ける事ではありません。相手が心のなかの恥ずかしく思っていることや怖がっていること、隠したいことを正直に打ち明けてくれたとき、むしろわたしたちは相手の誠実さを感じます。すると自然に心が開き、心と心が通じ合い触れあえた実感がします。そんな経験はありませんか?
あなたが隠しておきたいことをさらけ出すと、相手はあなたに好感を持ち近づいてきます。隠そうとすると相手はなにか居心地の悪さを感じ離れていきます。
自分のいいところも悪いところも含めて相手と分かち合ってください。そうすると心と心がふれあいます。
男女関係でも応用できそうですね。