意地悪がやめられない

ランドスケープ

意地悪は相手を意識的に攻撃してしまうことです。なぜ攻撃したくなるのでしょうか?

わたしが尊敬するチャック・スペザーノ博士の本の中に『攻撃とは助けを求める声である』という言葉があります。

誰かに意地悪をしたり責めたり攻撃しているとき、攻撃する側の人は実は「助けを求めている」というのです。だとしたら、同じように対抗してこちらもさらにやり返すのではなくて、どうすれば助けることができるのだろうか?という正反対の対応を求められることになります。そうなると結末も正反対のものになりそうです。
ですが、誰かに罵詈雑言を浴びせられ、嫌な気分にさせられ、今にも殴りかかれそうな目にあったときでも、その人は実は「助けを求めている」と思えるのでしょうか?

こちらを見つめる少女

攻撃とは、助けを求める声

意地悪をしたくなったり、相手を攻撃してしまうのは、自分自身の中に許せない気持ちがあるからです。自分自身を責めているから相手を責めたくなります。同時に相手からも責められるはずだと思い込みます。

普通は誰かに意地悪をされたり、責められたり、なじられたり、攻撃されれば自らを守ろうとして防衛しようとします。痛いところを突かれたり、あまりにも相手が執拗で攻撃の手を休めなければ、反撃に出ることもあります。
喧嘩に発展するかもしれませんが、どちらにしても双方ともに後味の悪い思いをしてしまいます。

攻撃している人の中では何が起きているのでしょうか?

それは、反対に自分が誰かを攻撃したり食って掛かりたくなった経験があれば、すぐに想像がつきます。なにか憤りを感じたり、やり場のない怒りを感じて相手を攻撃してしまうことがあります。そこには未だに解決できていない、過去から引きずっている何らかの問題があるはずです。つまりそこには解決したくても解決できなかった心の「しこり」があって、本当は助けてもらいたい気持ちが隠れているのかもしれません。心の傷がうずくのです。
でも素直に助けてくださいってなかなか言えないから、そのモヤモヤ、イライラを他人にぶつけてしまいます。

意地悪をしたとき、反対に相手が近づいてきたとしたら

自分が意地悪をして誰かを攻撃したり何かの理由で責めているときには、その相手は引きます。反撃に出る人もいます。そのどちらでもなく相手が心を開いたまま、あなたを信頼して近づいてきたとしたら、何を感じるでしょうか? 普通だったらビックリします。相手の反応が予想した行動とはまったく逆のものだから。

想像してみてください。あなたが誰かに意地悪をして攻撃したとします。意外なことに意地悪をされた相手はそれでもあなたに近づいてくるのです。普通は意地悪をした相手を避けるものですが、驚いたことに反対に近づいてきます。

もしかしたら、あなたの中になにか温かいものが流れ始めるかもしれません。その温かいもの=愛が心の傷を癒やしてくれます。

心理カウンセラー.COMで回答した『意地悪をしてしまうのをやめられない

私は幼い頃から人に対して意地悪をしてしまうのをやめられません。
幼い頃はリーダー格のような存在になり、人を自分の言葉で操ったり指示したり言うことを聞かせたり独裁者のような事をよくしてました。
今ではそこまでいかないにしろ、どんくさかったりとろい人やウジウジしてる人を見ると無性に腹が立ってわざと傷つけるような事を言ってしまいます。
そして傷ついたような顔を見るのが好きです。
顔は真顔でも、心の中では笑っていて優越感に浸ってます。
罪悪感はあまり感じません。

自分なりに原因を考えると、とにかくどんくさくてとろい人が嫌いです。
こんなヤツ潰れてしまえばいいのにと思います。
そこには自分ができると思う自尊心、また、私はここまでやってきたんだという自分の経験もあると思います。
だからこそ甘えとか、弱い人に対して厳しい部分はあると思います。
あと、そのような人が手助けをされてたり簡単?に世渡りできたり幸せそうになるとすごくムカついて蹴落としたくなります。
元々自分の心に余裕がなくなると人の幸せをムカついてしまうタイプですが、このような人に対してはいつでもムカついてしまいます。
でもそんな自分を意地悪だと自覚しており、そこからのモヤモヤした気持ちが嫌です。(うまくいってないからこうなるんだなとその人ではなく自分にモヤモヤします)
あまりこのようなことをしてても自分にとって良くなく、心も荒んでいくようで嫌なので治したいです。
どうすればこの怒りはなくす事ができますか?

▼『攻撃とは助けを求める声である』はこの本の197ページにあります。

傷つくならば、それは「愛」ではない
チャック・スペザーノ
ヴォイス
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攻撃されると、つい心理的に防衛の壁を築き、逃げだしたり反撃したくなります。しかし、あなたが「攻撃とは助けを求める声である」ということを認識していたら、心を開いたままでそれに反応し、その人に近づいていくことができます。するとその人はあなたの最大の援助者のひとりになることでしょう。・・・

Posted by kiyo.I